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リアルハイジの里へ行ってみよう



こんにちは!神田です。




お酒が好きです。

でも生粋のお酒好きというよりは、誰かとお酒を飲む時間が好きです。




旅中ってお酒の量が増えます。

多分、日本にいる頃と比べると7倍くらいの頻度で飲んでます。





ほどほどのお酒は人をハッピーにすると思ってます。




おわり











2017年8月12日(土曜日)
【スイス】 ヴィンタートゥール ~ ザンクトガレン ~ ヴァッサーアウエン





よっしゃ雨降ってねぇぞおおおおおおお!!!!!


土曜日稼ぎどきだぞおおおおおおおお!!!!!!





今日はおそらくスイスでの最後の路上!!!!



腹から声を出しすぎてウンコ漏らして、でも漏らしてることに気づかないくらい気合いで歌ってやる!!それ病気!!!




冗談ぽく書いてますが、これ中国で起きてましたからね。


イマジン歌いながらウンコ漏れてました。


でも中国の人たちお金入れてくれてました。


ウンコ漏れてるのに。



うわぁ、俺ウンコ漏れてるのになぁ………って思いながらシェーシェーって言ってました。


お尻からはシャーシャーでした。









今日もそんくらい気合い入れていくぞおおおおおおおおお!!!!!!



とりあえずマックでコーヒー飲んで頭フル回転でいくぞおおおおおお!!!!







マックのエスプレッソ、3.3フラン、370円。


高すぎてクソだだ漏れ。






誰がスイスでマクドナルドなんか行くかオラアアアアアアアアアアアアアアォア!!!!!!!!








ふおおおお!!!ちょげ入る!!!!


ちょげ入りやる!!!!



てげ入ってギターケースん中がべらくりじゃが!!!



ちんがら!!!!










す、すげぇ!!ヴィンタートゥールの土曜日マジでヤベェ!!!


人だかりが途絶えず、常にポンポンコインとお札が入っていく!!!!


なんかホコ天の向こうのほうでライブの音が聞こえるので、おそらくこの町も週末にフェスティバルをやってるんだろうけど、そのおかげで人が多い!!!



そしてここまではライブの音も聞こえてこないので完璧!!!!




そんな感じで1時間。かなりの手ごたえでひと回し目終了。






よっしゃああああ……………


今日はザンクトガレンもメインストリートで路上やっていい曜日なので移動しようかめっちゃ迷ってたんだけど、あっちは路上に出たら駐車場代とライセンス代でマイナス4500円スタートになる。



それがヴィンタートゥールなら無料だ。



ザンクトガレンも捨てがたいけど、今日のヴィンタートゥールはマジで炸裂してやがる。


もしかしたらこのままいけば過去最高記録でるかもしれん!!!!




気合い入れてふた回し目いくぞおおおおおおお!!!!!





「はーい、ライセンス持ってるかー。」





警察登場。


今すぐ透明人間になりたい。





「え?な、ないです、2日やって何も言われなかったので…………」



「本当はいるんだよ。向こうの警察署で取れるからね。」



「わ、わかりました!!なら今すぐ取りに行きます!!!値段いくらですか!?5億ですか!?」



「んー、確か25フランくらいだったかな。」



「高えぇ!!!2850円!!!まぁ仕方ない!!じゃあ警察署行きます!!!!チーズフォンデュ好きです!!」



「今週末はフェスティバルだから路上のライセンスは取れんよ。チーズフォンデュ俺も好き。」











クラウチングでヴィンタートゥールから脱出!!!!



きゃあああああああ!!!!!


こんな晴れてる土曜日に時間の無駄ああああああああ!!!!!


チクショオオオオオオ!!!せっかくめっちゃいい調子だったのに!!!!





「カンちゃん!!ちょっとさっきのあがり数えてみて!!」



「うん!!………………………………えーっと……………………出ました!!!!」






カンちゃんの口から衝撃の金額が飛び出した。












1時間ちょいでなんと、242フラン……………


時給27500円…………………






きゃあああああああああああああああ!!!!!!!


人生最高記録だせてたああああああああああああああ!!!!


もし俺にヘブンズドアーの能力があったならあの警察を本にして、金丸の演奏がマジヤバイくらい好きすぎてライセンス見逃すだけでなく財布の中身全部ギターケースに入れたくてたまらなくなる上に明日ヤリコンのセッティングするって書き込んだのにいいいいいいいい!!!!






でももうやれないもんはやれんのだから仕方ない!!!!



猛ダッシュで法定速度ビビるほど守りながら運転しザンクトガレンに到着!!!


2時間ロスしてしまった!!!!




ソッコーで警察署へダッシュ!!!!


自動ドアが間に合わんくて肩を外すくらいの勢いで激突しながらインフォメーションにヘッドスライディング!!!!



ぶっちゃけ3日前にとったライセンスがあるので、それをギターケースに入れておけばセキュリティの人もわざわざ日付までチェックしないはずだから取らんくても大丈夫だろうけど、そこはちゃんと取ろう!!!!



ライセンス代、30フラン!!!3400円!!!

高すぎ!!!!











そしてザンクトガレンの中心部にやってくると、もうハンパじゃない数の人が通りに溢れていた。













ホコ天は大混雑、お店も全部オープンし、中央広場ではこの町でも野外ステージでロックライブをやっている。


すげぇ!!!なんて賑わいだ!!!!












が!!さすがにこんな盛り上がる土曜日!!!


他に路上パフォーマーがいる!!!!



1人はアコーディオンのおばさん!!!



もう1組はいつものジプシーファミリー!!!

お父さんがギター弾いて、お母さんがタンバリン叩いて、小さな女の子がカホンの上にまたがってバンバン叩きながら合唱するいつものやつ!!!!


もちろんやってる曲はいつものジプシー音楽!!!!


どこの町で見ても全員このスタイルで、演奏してる曲は3曲くらいしかない!!!


全員が同じ曲!!!


ここまで来るとビビる!!!



乾杯と上を向いて歩こうと涙そうそうの3曲のみを延々リピートしてる日本人がヨーロッパ中にいる感じ!!!



物乞いではなく音楽のほうが儲かるぞってなって、ジプシーの中でめっちゃ大ブームを巻き起こしてるんだろうな。










そんなジプシーたちが20分移動ルールを無視してメインストリートの1番いいポジションに陣取ってまったく動かないので、しかたなくちょっと離れた広場に近い場所で演奏開始!!!!










が、野外ライブの音が聞こえてきて、生音では人が足を止めにくい!!!


入ることは入るけどこれじゃあいかん!!
























それから何度も場所を変えて歌いまくり、最後にもうホコ天の端っこの端っこのめっちゃ静かなところまで来て歌った。


人は少ない。でもこれくらいのほうが音が響いて気持ちよく歌え、入りもいい。


やっぱ静かな場所でちゃんと歌を聴いてもらえることが大事なんだよな。


見た目で稼いでるわけじゃねぇんだから。












18時を過ぎて、お店が閉まり、通りから人がほとんどいなくなったところで俺もギターを置いた。


あー、ザンクトガレンでは2時間しか演奏できんかったなぁ。2時間のために30フランのライセンスか……………



するとそこにさっきのアコーディオンのおばちゃんが話しかけてきた。




「ハロー、あとどれくらいここで演奏するの?」



「え?もうやめますよ。」



「そう、サンキュー。」



「え?もしかして今からやるんですか?人全然いないですよ?」



「いいのいいの。」




こ、この人通り、この時間帯から場所移動カマスなんて気合いが違うぜ…………



い、いや、もしかしたら今日は土曜日なのでこれから賑やかになるのか?


だとしてももう今日は疲れた。


これくらいにしとこう。





ザンクトガレンが2時間で180フランと6ユーロと1アメリカドル、計21400円。


ヴィンタートゥールと合わせて49000円。




うう………もっといけてたなぁ…………


でもスイス最後の路上でこれなら満足だ。






















車に戻ってザンクトガレンを出発し、南西方面へとハンドルをきった。


方角としてはリヒテンシュタインのほうだ。


地図を見ると、もうこっち側には大きな町はなく、細い農道みたいな道がちろちろと伸びている。


それらの道は深いところに入っていくにつれ見えるか見えんかくらいの細さになっていき、やがて巨大な山脈の手前で途切れている。


俺たちが目指すのはそのどん詰まりだ。



どん詰まりの先に、スイス最後に行こうとしていたあのカレンダーの風景が待ち受けているはず。




車で行けるのは手前までで、道がなくなっているところからはおそらくハイキングコースになる。


明日の天気は嬉しいことに晴れ。



スイス最後に最高のハイキングができるはず。



うー、めっちゃ楽しみだな。
















市街地を抜けるとすぐに牧草地が広がるのどかな田園風景へと変わり、農家がまばらに大地に散らばりだした。



そしてやがてその大地が波打ち出す。










緑豊かな丘陵がうねり、最初は波打つ程度だったのが、しばらくすると逆巻く大波へと姿を変え、今にも全てを飲み込みそうなほどの嵐へと変わった。



おおお!!!すげぇ!!!

やっぱりスイスのアルプスはハンパじゃねぇ!!!


















まるでCGみたいな壮大な岩山が険しくそびえ、それがかすかに夕日に照らされて神秘的な色に染まっている。


谷間の集落には夕闇が訪れ、静かに寄り添っていた。



深い大自然の澱が、ゆっくりと沈殿するように草原の上に漂っていた。


















あまりの景色に何度も車を止め、目の前のアルプスを眺めた。


農家、教会、草原、


どこからともなく聞こえてくるカウベルのガランゴロンという音。


こりゃハイジ、ヨユーで住んでるわ。




夕暮れどきという時間帯もあって、本気で不思議の世界に迷い込んだかのような錯覚になる。


このあたりマジでスーパー綺麗。そして人の暮らしが普通に存在してるにも関わらずめっちゃ現実離れした風景だ。




スイスのアルプスって、南部のイタリア寄りのところがそうなんだと思ってたけど、このリヒテンシュタイン、オーストリアとの境のあたりにもこんなにすごい景色があるんだな。
















ハイジ住んでるっていうか、もうすでに犬の散歩してるハイジを10人くらい見ながらゆっくり走っていくと、やがて道がどん詰まった。



目の前には壮大な山が屏風のように立ちはだかっており、この中にあのカレンダーの風景が待ち受けているはず。





道のどん詰まりには大きな駐車場があり、おそらくみんなここに車を止めてハイキングに出かけるんだろう。


駐車場はかなり大きいし、なんならここに来るまでに道の両側にたくさんパーキングスペースがあった。



これだけ駐車場が作られてるってことは、きっとなかなか有名なハイキングコースなんだろう。


この時間でもまだアウトドアファッションでトレッキングポールを持った人がパラパラと歩いている。







明日は日曜日。そして天気予報は晴れ。


ということは相当な混雑が予想される。



ここで寝たら明日たくさんの人たちに車を囲まれそうだけど、多分朝早くからこの駐車場は満タンになってしまうはず。


場所取りも兼ねて今日はここで寝るか。





「明日楽しみだね、カンちゃん。」



「うんー!!ハイキングめっちゃ楽しみー!!天気良いといいね!!」



「きっと晴れるよ。スイスのラストにアルプス満喫してしまおう!!」