スポンサーリンク お尻の穴がかなり気合い入ってる町 2017/7/30 2017/07/08~ ドイツ③, ■彼女と世界二周目■ 2017年7月12日(水曜日)【ドイツ】 コブレンツ ~ ハイデルベルク朝起きたら、森の中が嵐みたいになってた。土砂降り雨で風が吹き荒れて、傘をさしてオシッコに出たら傘が吹っ飛んでしまいそうになった。こりゃ今日は路上は無理だな…………ドイツの路上は雨との戦いだよなぁ。それにしても寒い。車の中で寝袋をかぶってる分にはいいけど、外に出ると震えるほど寒くてすぐに鳥肌がたった。気温は8°Cくらい。信じらんねぇ…………まだ7月に入ったばかりだぞ?この南ヨーロッパ巡りでは夏場の旅になるので、コートなんかの冬服は全部オーストリアに置いてきたんだよなぁ。夏服しかないのに、まさかこんなに寒くなるとは。これからスイスの山奥とか行ったらどんだけ寒くなってしまうんだろ………………さて、車を走らせて次に向かったのはハイデルベルクという町。いつもは地図でランダムに町選びをしてるけど、今回はネットで「ドイツ、美しい町」と検索をかけて調べてみた。こうやると有名どころから穴場の村までかなり詳しく色んな情報が一覧で出てくるので分かりやすい。ドイツの美しい町は無限にあるんだけど、そのトップに出てきたのがハイデルベルクというところだった。フランクフルトの南にある小さな町らしいんだけど、大きなお城がそびえ、川沿いに城下町が広がり、小ぢんまりしたすごくいいところみたい。よっしゃ行ってみよう。どうせ歌うなら歴史ある美しい町がいい。そして出来ることなら腰を据えて何日か滞在し、行きつけのバーなんか作れたら最高。そんな地元のような町をドイツの中で見つけたいなぁ。外国で行きつけのバー、そういうの憧れ。というわけで、2時間ほど車を走らせてハイデルベルクの町にやってきた。小さな移動ばかりなのでガソリンが全然減らないのがめっちゃ嬉しい。イタリア・フランスでは毎日のように入れてたもんなぁ。とりあえずケバブを食べ、町の中心部に徒歩で行ける範囲でなんとか無料の駐車スペースを探し出した。ハイデルベルクはやっぱり観光地みたいで路駐規制がかなり厳しく、中心部から結構離れないと止められる場所はなかったけど、まぁここなら片道30分歩けば町まで行ける距離だ。運動運動。この毎日の歩きがちょうどいい運動になってる。よーし、それじゃあ美しいと評判のこの町がどんなもんかいってみるかー!!はい、美しい。文句なしです。もう町の入り口の時点で絵本の世界です。ど中世丸出し祭りです。すげえぇ!!!川向こうの山の中腹にそびえる壮大なお城の迫力。そのお膝下に密集するジオラマみたいな古い街並み。町へと繋がる橋もまた、石造りの美しいもの。橋のたもとには大きな大きな門が立ち、ここで騎士たちが門番していた風景が想像できる。メルヘンチックというよりは、リアル中世の骨太で荘厳な街並みだ。クオリティ高すぎる。ドイツどこ行っても綺麗すぎ。まさかと思って調べてみたら、そうですここも世界遺産ですね。うん、わかってます。たどり着いたら世界遺産。もはや世界遺産じゃなかったら逆にそうなの?ってなるくらいドイツは世界遺産まみれ。さぁ、橋を渡って旧市街に突入するぞー、というところで、門の横に蜷川実花にプロデュースされた一団がいる。カラフル過ぎ。中国人は遠目で見ても一目で分かる。そんな中国人観光客たちが群がっていたのは、この肛門ですね。なかなか気合いの入った肛門をされております。フェチのかたにはたまらないんじゃないでしょうか?昔、10代の頃に年上の女性にボールペン入れられそうになって、女の人怖い…………ってなったことあります。そんな肛門の持ち主はこちら。面白い形の猿の銅像で、町のマスコットキャラクターになってるくらいの人気者。このお猿さんが持ってる大きなコインを触るとお金持ちになれると言われているそう。はっ!!そんなしょうない話信じないね!!!と言いながら土下座で触りまくっときました。これで明日からの路上も稼げること間違いなしです。町の中にはまぁ素敵なホコ天がのびていた。お店がズラリと並んだ活気のあるショッピングストリートが数百メートルも続いており、歩いても歩いてもどこまでも端が見えないほど。こりゃ路上やりたい放題やん。どんだけ他のパフォーマーがいても、場所ならどこでもできそうだ。観光客もわんさかいるだろうし、稼げる匂いプンプン。でも今日はただの台風だけど。雨ウルトラ土砂降りでさらに風びゅーびゅーなので傘が吹っ飛びそうになる。人の姿もとりあえずあるけども、みんな雨の中を根性で歩いてる。第二次大戦の空爆を受けずに、古い町並みが良い保存状態で残っているこのハイデルベルク。ドイツ最古の大学があり今でも大学都市として有名で、人口15人のうち、2万人が学生なんだそうだ。なのでその昔は悪さをした大学生をブチ込む学生牢なんてものもあったり、学生のキスっていう名物のスウィーツもあるんだそう。中国人は死ぬほどおるし、日本人の姿も多いし、全然知らんかったけどハイデルベルクはドイツトップクラスの超有名観光地ってわけだ。この長い長いショッピングストリートも、ドイツで最長のホコ天なんだそう。ちなみにこの町の安宿はドミトリーで18ユーロ、2300円。うん、これヨーロッパじゃかなり安いほう。車中泊最高です。ホコ天の端っこまで歩き、ちょっと休憩がてらマクドナルドでネット作業し、2時間くらい経ってから店を出ると、さっきまでの雨が嘘みたいに晴れ渡っていた。おお、天気変わりやすいなぁ。こりゃギター持ってくりゃ良かったかなってチラッと思ったけど、時間はもう18時だし路上は明日からにしておくか。青空の下のハイデルベルクはさらに美しく、たくさんある古めかしい教会が陽に照らされて過ぎし日を感じさせてくれる。ずっとこの場所で、この町は何百年も変わらぬ姿のままここにあるんだよなぁ。本当ヨーロッパ最高だ。人類にとって重要な地は世界中たくさんあるけど、こんなにも胸に触れる場所は俺にとってあんまりない。路地裏も石畳もキリストの石像も、カフェもレストランも全てが美しい。もっともっと、色んなところに行ってみたくなる。今回のヨーロッパ旅が終われば、あとはバルト三国と東欧の深いところだけか。いつかまたゆっくり回れたらいいな。帰り道、また元来た橋に戻ると、欧米人観光客のオッちゃんたちがマスコットのお猿さんのところで何かやっていた。お猿さんの顔のところが空洞になってて、そこに頭を突っ込めるようになっていた。銅像ひとつとっても面白いもん作るよなぁ。俺たちもお猿さんの中に頭を突っ込んで写真を撮り、のんびり歩いた。橋の上から眺める町並みがすごく綺麗だった。