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ヨーロッパレンタカー旅が流行りつつあります



2017年5月23日(火曜日)
【オーストリア】 シュタイアー





「そんな急いで出て行かんでも、何日でもいてええんやで。これからは家族や、いうたやろ。遠慮すんなや。」



「そ、そんなでも、あんまり居すぎると迷惑になるし…………先に進まないと日程もあるし…………」



「今夜どないする?鍋でもしよか。」



「もう1泊お願いいたします。」





先進めねえええええええええええええええええええ!!!!!!!


飯美味すぎるウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウリリリリリイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!












「ほら、粕汁おかわりあるからな。」



「あらよっとおおう!!カスがカス汁飲みますよおおおおお!!!!うっま!!!コクやっば!!!!」




マジでビビる。



海外でカス汁が食べられる場所どこにある?



こんな美味いご飯、日本でもそうそうお目にかかれないよ……………




もう焼き飯食べたい!!


池田さんが作ったら焼き飯でもとんでもないことになりそう!!




「う、うますぎるうううう!!!ラフテー並みに美味いいいいい!!!」



「ノリ!!美味しい!!どうしよう!!食べ溜めしたい!!何日か分食べ溜めしたいよー!!」











ノリ君とユキちゃんもカス汁&焼きシャケの最強コンボにもだえてる。













そんなノリ君ユキちゃんとカイロの安宿で出会った時、お互いの旅の話で盛り上がったわけだけど、あの日俺たちがヨーロッパレンタカー旅のことを話すと2人がかなりの勢いで食いついてきた。




「ヨーロッパでレンタカーめっちゃ良さそうですね!!そんなに安いんですか!?なんくるさいさーですか!?」



「いやああああ、ヨーロッパレンタカーはいいよおおおおお。安いよおおおおお。行きたいところに行けるよおおおおおおお。アルプスとか北極圏とか自分で運転して行けるよおおおおおおおおおお。湖のほとりで眠って起きてコーヒー飲んだりできるよおおおああおおお。シャワーあんまり浴びられないけど。」



「そうそう、大自然の中に車止めて自炊とか楽しいよおおおおおおおおお。展望台に車止めて寝て起きたら目の前大パノラマとか最高だよおおおおおおお。重い荷物かついで歩かないでいいよおおおおおおおおお。トイレ外でしないといけないけど。」




俺とカンちゃんでひたすらそそのかしまくった結果、マジでヨーロッパレンタカーします!!と言いだしたノリ君とユキちゃん。



湖のほとりでコーヒー、というキーワードが効いたのか、今度はお互いレンタカーでヨーロッパのどっかの湖で再会しましょう!!という話で盛り上がった。




「湖のほとりでみんなでご飯作ってビール飲んで星の下で眠るとかでーじヤバくないユキ!?でーじやっさー!!いちゃりばちょーでー!!」



「ねー!!最高だよねー!!」



「ビール飲んでワイン飲んで、なんならそのまま湖で泳いで、でーじがでーじででーじやっさー!!!」




ちなみにノリ君はあんまり沖縄弁でません。








その日はだいぶ盛り上がりはしたけど、まぁお互い旅人だし、気分でどうなるかわからないのでそこまで期待はしてなかった。



が、ノリ君たちは本気だった。




マジでヨーロッパレンタカーに向けて日程を組み、ハンガリーからシェンゲンインで3ヶ月間のヨーロッパ周遊を計画。


スペインや北欧を中心にがっつり色んなところを行きまくります!!というメールが来て、嬉しく反面、そそのかした責任がヤバイ。




ちょ、も、もしこれであんまり楽しくなくてレンタカーしなきゃよかったねなんてことになったらどうしよう…………




いやぁ!金銭的にこのヨーロッパレンタカーが終わったらお金なくなるので帰国です!!最後の旅の舞台、楽しみます!!と爽やかに言うノリ君のメール。



うわぁ…………どうしよう…………










それからアフリカにいる間に、ヨーロッパレンタカーの注意点なんかを色々アドバイスして、着々と準備は進行。


俺たちがいつも借りてるバジェットレンタカーはヨーロッパのほぼ全域をカバーしてるけど、ノリ君たちが最初に予約したローカルなレンタカー会社が結構小さいところで、金丸さんー!!車予約したら北欧もスペインも国境越えしたらダメって言われましたー!!凹んでますー!!ってメールが来た時はちょっと焦った。


ぬおおう!!そそのかした以上ちゃんと楽しんでもらわないと!!


まぁなんとかすぐにキャンセルしてバジェットで予約しなおすことができ、色々あったけど、とにかく無事に車もゲット。



そしてあんなに楽しみにしてくれていたので、合流する場所はやっぱり湖にしようと思い下調べしていると、オーストリアの田舎にいい感じの場所を発見。


よっしゃここでいこう!と計画していたんだけど、その湖の場所が池田さんのお宅のまぁまぁ近くだったことで、せっかくならと今回池田さんにお願いしたって流れだ。



左ハンドル右車線の運転は大丈夫かなぁ、無事にたどり着けるかなぁと心配していたんだけど、話を聞けばノリ君たち、これまでもアメリカやオーストラリアでレンタカー旅をしていたみたいで外国の運転には慣れてる様子。


ヨーロッパの運転も問題なしだ。







2人がレンタカーした場所も俺たちと同じくスロバキアのブラチスラバ空港にあるバジェット。


あそこのスタッフ、なんかやたら長期間借りるやつがいると思ったらみんな日本人やし………って思ってるだろうな。











というわけで日本人旅人の間でヨーロッパレンタカー旅がにわかに流行りつつあります。


これからヨーロッパを旅したいけど物価が高くてなぁ…………と思ってる人たちに、レンタカー旅がいかに楽しいものか見せていけたらいいなぁ。




「いやぁ、初日の夜、初めて車中泊したけど体が痛くて全然眠れなかったんですよねぇ…………」



「車中泊するなら床に敷くマットと枕は必須!!あとはインバーターがあれば充電系はバッチリだし、ガスコンロも必須やね。」



「わかりました!!色々これから揃えていくぞー!!」



「あとたまに来る職務質問にも気をつけてね。夜寝る前に1人でズボンを下ろしてゆまちゃんを降臨させていたら、いきなり外から懐中電灯で照らされて生き恥をさらすことになるからね。なにやってるのー?って言われて、い、いや!!これは違うんです!!あの!!いやー不思議だなぁ!!どうしてズボンが下がっているんだろう!!てへ!!ってキョドるよー。」



「ユキー、楽しみだね!!」



「うん!!なんか新居の家具揃えるみたいでワクワクするね!!」




この爽やかカップルの車旅がどんな素敵な旅になるのか、俺もにこいちさんのブログで読むのが楽しみやわー!!















さて、オーストリアのお世話になってる人やにこいちの2人と会えて、旅してるの忘れるくらい楽しくてしょうがないんだけどやるこもはやらないと。


これから南ヨーロッパに向けて下って行きながらお金を貯めていかないといけない。


貴重なシェンゲン、ちゃんと頑張って稼がないとな。





そしてアフリカ前にギリシャから発送していた荷物。

その送り先はこの池田さんのお宅だった。



これで楽譜と譜面立てもゲットだ。





ずっと伸ばしてたヒゲも剃るぞー!!




もうアフリカじゃないから怯えなくていいぞー!!

清潔にするぞー!!






あ、アフターの写真撮り忘れた。














というわけで夜に帰ってきますー!!と池田さんの家を出発。


いつものシュタイアーの町にやってきた。













城門をくぐると広がる中世の町並み。



うううー、この美しい歴史ある町で歌えるってのがたまらんよなぁ。


路上パフォーマーは町がステージ。


それがヨーロッパなら中世の町がステージになる。


マジで贅沢な路上だ。






















ワクワクしながらホコ天に向かうと、細い通りの真ん中に人だかりを集めるお店がある。


おお、もうブブルーザもオープンしてるんだな。





シュタイアーの町で1番人気を誇るアイスクリーム屋さん、ブブルーザ。




アイスが好きで好きで、赤ちゃんからお爺ちゃんまでみんないつでもどこでもアイスを食べてるオーストリアの人たち。


そんなアイスマニアのオーストリアで1番の賞をとったことがある超有名店がこのブブルーザだ。


いつでも行列ができている。




俺が歌ってるのはこのブブルーザがある広場の端っこ。


いい感じに音が響き、ブブルーザの行列の人たちや周りの椅子に座ってアイスを食べてる人たちが演奏を聴いてくれ、帰り際にチップを入れていってくれるという完璧なポジション。



よっしゃー、今日もブブルーザは大人気。

俺もいい演奏してお客さんに楽しんでもらうぞー。

















というわけで早速準備してスタート!!








よっしゃいい感じで音が響く!!


パラパラっと人が足を止め、コインが入りだした。


ブブルーザのお客さんたちも拍手してくれる。



いやー!やっぱりシュタイアーいいなー!!



















と思ったら1人のおじさんがやってきた。




「この時間は演奏したらいけない。15時まで禁止だ。」




え?なにそれ?



そんなの知らんよ?



マジ?




「え?でもいつもここでやってるんですけど。」



「ルールだからね。もしまだ続けるなら警察に言うからね。」





えええええ…………待ってよおおおお……………




とにかくソッコーで警察署にそのルールとやらを聞きに行くと、1枚の小冊子を渡された。






あああ!!マジかよ!!シュタイアーにも路上規制がかかってしまった!!







★演奏のグループは5人まで。

★路上パフォーマーは15歳以上。

★演奏時間は月曜から金曜が10時~12時、15時~17時。

★土曜日は10時~13時まで。

★家の入り口や店舗の入り口から3メートルは離れましょう。

★30分ごとに場所を変えましょう。100メートルは前の場所から動きましょう。

★アンプ禁止。





まぁだいたいいつもの感じではあるけども、時間規制がキツい。


この昼下がりのいい時間にやれないのか…………






ていうか前回、結婚式後に両親とシュタイアーに来た時、この狭いホコ天に4組くらい路上パフォーマーが溢れてたんだよな。


すっと前からやってる地元のアコーディオンのおじさん以外は全員ジプシーで、グループでガチャガチャやる人たちだった。



どう考えても多すぎで、音混ざりまくってえらいことになっていた。



おいおい、こりゃいくらなんでも路上やる人増えすぎだろって思ってたけど、さすがにあんななったら規制もかかるわなぁ…………




ジプシーの人たちが物乞いではなく音楽で稼いでるのは俺としては嬉しいことだけど、こうして大好きな町が規制されていくのは残念すぎる。






すぐに小冊子に書いてあるシティオフィスに行くと、感じのいいおばさんが手続きをしてくれ、パーミッションを出してくれた。




値段は無料。



完全に禁止じゃないのが救いだし、無料なのも良心的だ。



規制がかかったことでまたやりやすいシュタイアーに戻ってくれるといいんだけどな。















仕方ないので15時までカフェに入ってネット作業でもすることに。


カプチーノが2.6ユーロ、320円。


カフェに座るのは好きなんだけど、毎日行ってるとなかなかの出費になる。




道を行き交うたくさんの人たち。


うー、このホコ天を目の前にしてやれないのは生殺しだー……………


















焦りまくりながら心頭滅却して日記を書き続け、ようやく14時50分に。



路上ポイントに行ってセッティングし、ギターを構えた状態で時計を睨みつけ………………15時と同時に演奏開始オラァ!!!










うん!!なんかいつもより反応が薄い!!!!


あのいつもフィーバーのシュタイアーの反応じゃない!!!




おおお…………やっぱり去年の秋からめっちゃ路上パフォーマーが増えて、町の人たちも見慣れて風景の一部になってしまってるのか…………



多くの人がこっちを見もしないで通り過ぎていく。



マジかよー、オーストリアの稼ぎ頭であるシュタイアーでこれはかなり痛いぞ。







「金丸さんー!」



今日は池田さんと車旅用のグッズを買いにホームセンターなんかを回っていたノリ君たちも後から路上を見に来てくれた。



うーん、大フィーバーしてるところを見てもらいたかったんだけどなぁ。


でも人々が笑顔になって、子供が親から渡されたコインをポイとケースに入れる微笑ましい光景を見てもらえたのはよかった。



2人ともそんな光景に拍手してくれていた。





ノリ君たちが先に帰ってからもしばらく歌っていたんだけど反応は相変わらず薄いままで、結局2時間ぶっ通しで演奏してあがりは94ユーロ、11800円。


うう、もしかしたら今回の南ヨーロッパ、苦戦するかもな……………





















とりあえず終わったらブブルーザ。








あ、アンディだ。ライブ来るんだな。






ハゲてるのにピアノ足で弾いてるやん。


相変わらず暴れん坊だなぁ。



















毎日池田さんの家でたくさんお酒をご馳走になっているので、せめて酒くらいは買ってこうと帰りにスーパーでワインとビールを買い込んで家に戻った。


すると家のキッチンで池田さんとラウラさんとノリ君ユキちゃんが入り乱れてワイワイと賑やかにご飯を作っていた。











「はい!これ飲んでください!!」




ユキちゃんたちが作っていたのはなにやら緑色のドロドロした液体。






こ、これなんだろ?




「ブラジルでよく飲まれてるアボガドジュースです。私これが大好きなんですよ。」




ブラジル出身のユキちゃん。


両親は日系の日本人だし、育ったのは富山なので完全に日本人なんだけど、親戚がたくさんブラジルにいるので向こうの文化をよく理解している。


ブラジル料理も作れるみたい。



ユキちゃんの親戚がコーヒー農園を経営していて、その影響もあってコーヒーが大好きなんだそうだ。




いやー、スト2でブランカよく使ってました。






「美味しい!!アボガドジュース美味しいね!!」



「スーパー、これはいいわー。私もこれから作るわね。」



ラウラさんもご満悦だ。













そんなラウラさんが何かの葉っぱを水洗いしていたんだけど、これはウッドガーリックっていう葉っぱなんだそう。




さっきみんなで摘みに行っていたみたいで、匂いをかぐと確かにニンニクの匂いがする!!



これを潰し、オリーブオイルで漬けて置いておけばガーリックオイルになって色んな料理に使えるんだそうだ。




「さぁ、これは持って行ってね。料理をするときに使うのよ。」




ええ!!俺たちのためにこんな素敵なものを作ってくださるなんて。



このガーリックオイル、パスタとかに使ったら最強に美味しいに決まってるよ。




他にも手作りのジェノベーゼソース、ペパロニソース、ジャムなどたくさんの瓶を渡してくれたラウラさん。


本当にありがとうございます…………





















「さぁー、ご飯の準備できたで。外のテーブルにしよか。これ持ってってくれるか?」



時間は19時過ぎ。



アフリカならもう真っ暗闇だったのに、オーストリアではまだ昼下がりくらいの角度で太陽が燦々と輝いていてる。



気候はちょうどよく、柔らかい風が花の香りを乗せて吹いてきて、新緑を揺らしている。


山々を眺めるテーブルにたくさんのお皿が並べられる。






日本ではご飯を外で食べるっていう習慣はほとんどないけど、こんなに気持ちいいことやらないの損だよなぁ。


帰ったら家に素敵な庭を作りたいなぁ。



















今日も池田さんの腕は神がかり的。












太巻き、山芋短冊オクラ&イクラ乗せ、そして魚からお肉まで具沢山の鍋。



自家製のポン酢、こだわりの土佐醤油、ノーマル大根おろしに紅葉おろし、



じっくりと出汁からとってくれたスープとこれらの薬味が合わさって、マジでオーケストラだ。



こ、こんなに美味しすぎるご飯を旅中に食べられるなんて奇跡にもほどがある……………



池田さんに出会えてオーストリア旅が完全にオアシスだ……………




温かい太陽の光を浴びながら外で鍋を食べるとか、日本にいた時は考えられん晩ご飯だったなぁ。










「ノリ君たちはあれか、自炊用の鍋とかはもう用意したんか?」



「あ、いや、まだです。これから買っていこうかなって。」



「なんやはよ言わんかい。そんなもんうちにようさんあるんや。ちょっとこっち来てみ。」




ご飯を終えてから、池田さんがノリ君たちを連れて奥の部屋に行くと、素敵な鍋を持って戻ってきた。




「すごいーー!!これから買おうと思ってたのにこんなにすごいセットが揃ってしまいました!!ユキ!!よかったね!!」



「うん!!これでいっぱい料理しようね!!」



「金丸君たちはもう全部持っとるわな。あれか?ノリ君たちは皿とかサジとかはあるんか?」



「あ、いえ、まだ………です。」



「だから遠慮せんで言えってゆーとるやろ。そんなもん捨てんといかんようなやつがようさんあるんや。こっちきー。」




そしてたくさんのお皿やお箸なんかをノリ君たちに渡す池田さん。




「こ、こんなにたくさん…………池田さん、本当にありがとうございますー!!」



「そんなええもんちゃうでー。いらんやつやからな。ええもんはやらんで、大阪人やさかいな。」




いくら要らないものだといっても、それを要らんもんやからと言ってあげる池田さんの優しさがすごく温かい。


本当になにからなにまで、池田さんありがとうございます……………





シャイで、少し口が荒くて、でもどこまでも懐が深くて、俺たちもこんなイカした大人になれたらいいなぁ。


ノリ君、頑張ろうな。




枕もゲットー!!




俺たちのより良いやつやん!!!!















最初この家を訪ねた時はまだ緊張していて、どんな距離感で池田さんと接すればいいか分からずにいたけど、今回でもうだいぶ池田さんとの距離が縮まった気がした。


旅中にこんなに心から甘えられる人がいて、すごく嬉しい。



あー、本当オーストリアは海外の故郷だ。








~~~~~~~~~~~~~~~~~~


フィリピンのホテルをアゴダでとってくださったはかたがいました!!


フィリピンのご予約、結構多い!!行ったら楽しいんだろうなぁ。海も綺麗なんだろうなぁ。
でも僕たちも南ヨーロッパの海を満喫します!!


どうもありがとうございました!!





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