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朝のビクトリアフォールに行ってみよう!!



2017年4月19日(水曜日)
【ザンビア】 リビングストン





朝5時40分。



めっちゃ眠い…………






あくびしながら宿の入り口に出てくると、まだ空は真っ暗。


宿の客たちもみんな寝静まっている。


スタッフもいない。





「グッドモーニング~。」



そこにやってきたのは陽気なチェコ人の女の子、ルシア。


初日に仲良くなっていたんだけど、一緒に滝を観に行かない?と誘ってくれていたのだ。



ルシアはビクトリアフォールと朝日というコンビネーションがどうしても見たかったみたいで、昨日のうちにタクシーの手配までしてくれている。



朝イチなら他の観光客もいないだろうし、きっと美しい朝日が見られるはずよ!!ヒョッフー!!と陽気なルシア。



ケタケタ笑うしお話大好きだし、ちょっとイングリットおばちゃんみたいな感じだ。


めっちゃいい子。







そこにルシアが誘っていたもう1人の女の子がやってきたんだけど、この子がめっちゃ可愛かった。


昨日カンちゃんと中庭であの子可愛いね!と話していた女の子だ。



ゆるくカーブした亜麻色の髪、焦げ茶色の健康的な肌、

小柄で肩幅が狭く、エキゾチックなセクシーさがある。




「どこ出身なの?」



「ユーアラグェイよ!」



「え?なにそれ?知らないなぁ。」



「南米の小さな国よ。ユーアラグェイ。」





南米の国は全部知ってるつもりだけど………………




あ、ウルグアイか。

そんな発音なんだな。




さすが、やっぱり南米のラテンの女の子は可愛くてセクシー。


くりくりして、ちょっと頼りなげで、日本人男性の心をくすぐる可愛らしさがある。




「さぁレッツゴーよー!!興奮するわー!」




宿の前で4人で待っていると、手配していたタクシーがやってきた。





















タクシーは夜明け前の一本道を走っていく。



両側には森が広がり、なにもないただの一本道。



その車道を自転車をこぐたくさんの人たち。


みんな荷台に大きな荷物を乗せており、あれはなに?と運転手さんに聞くと、あれはチャコール、木炭で、それを持ってジンバブエに商売に行くところなんだそう。



こんな夜明け前から大変だ。











リビングストンの町を出て10分くらいで道がドン詰まった。




あれ?と思ったらどうやらここがビクトリアフォールの入り口みたい。




道のドン詰まりには、滝の入り口と並んで国境のカスタムがある。



滝の真横に大きな橋がかかっており、それがジンバブエとの国境になっているので、この辺りは観光客だけでなくたくさんの地元の人たちや越境するトラックなどで混雑するようだ。



滝が国境って、カナダとアメリカみたいだな。


あそこはナイアガラの真横にかかる大きな橋にカスタムがあった。















現在の日の出時間は6時20分くらい。


そしてビクトリアフォールの公園が開くのは6時だ。



空が明るくなり始め、焦りながら公園の中に入っていくと、たくさんのお土産物屋さんが並んでいる。


でもまだどこも閉まっていてひと気はない。









そんなお土産物屋さんの前に小さなオフィスがあった。


どうやらここがチケットオフィスみたい。




ここで20ドル、2200円の入場料を払うと、レインコートはいるかい?無料だよと言われた。


あんまり時間がなかったのでもういいですと先を急ごうと思ったんだけど、カンちゃんが絶対借りたほうがいい!!と言うので、借りて行くことに。


ネットの情報によると、滝のしぶきで相当濡れるらしい。



















「さ、こっちだよ。」







俺たちが、滝越しに朝日を見るならどの場所がいい?とスタッフのお兄さんに聞いたら、わざわざ連れて行ってくれた。



森の中の遊歩道を歩いて行くんだけど、もうこの時点ですさまじい轟音が聞こえてくる。



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……………と、ジョジョだったらかなり緊迫してる状況みたいな低い音が、森の向こうから聞こえる。


大地を揺さぶるようなその轟音。




うわー、こりゃ楽しみだぞー。




そしてしばらくして木々の向こうに白いものが見えた。




来た!!




これが世界三大瀑布、ビクトリアフォールだ!!!!!


























マジビビるほどなにも見えん。





ウケる!!!!



どれだけ涙を流せばあなたを忘れられるだろう何処まで歩いてみても涙で明日が見えない並みになにも見えない!!!!!











マジですげぇ!!


滝の水しぶきが吹き上がって滝自体が見えにくいとは聞いていたけど、まさかここまでとは!!!!



もうなんか迫力はとても伝わります!!!



でもなにも見えません!!!!





すっごい2ミリだけ見える!!!








「きゃあああああ!!すごいいいい!!」



「ワオオオ!!すごいわね!!」




みんな空気を読んで、なにも見えんくねぇ?っていう言葉を胸の中に押し込めて、とりあえず写真撮ったりしてみるけど、ただの真っ白写真しか撮れません。



水しぶきが吹き上がりすぎて、まるで火事現場の煙みたいにモクモクと空にのぼっていく。



そんな水しぶき煙幕の向こうに朝日が出てき始めた。


うん!!なにも見えん!!









滝越しの壮大な日の出を想像していたであろうルシアだけど、楽しげにポーズを決めて写真を撮っている。



まぁこれはこれで綺麗かな!!


いいネタになるよ!!











ビクトリアフォールのサイズは1番高いところで落差108メートル、横幅が1.7キロメートルもある。



世界三大瀑布はビクトリアフォールとイグアスとナイアガラだけど、他のふたつに比べたらナイアガラはかなり小さいんだそう。



うまいこと川が蛇行しているおかげで、ちょうどザンビア側、ジンバブエ側の両方から眺められるようになっており、どっちも公園が整備されていてそれぞれ入場料がかかる。



ザンビア側が20ドル、2200円。


ジンバブエ側が30ドル、3300円。



どっちから見るかは好み次第らしく、滝を間近で見て大迫力を味わいたいならザンビア側、滝の全景を眺めたいならジンバブエ側といった具合だ。


真横に国境があるので簡単に行き来することができる。






ただ正直、この水しぶきだったらどっちから見ても同じじゃないのかな?


あとから調べてわかったんだけど、雨季終わりのこの4月がもっとも水量が多い時期らしく、1番水が少ない11月と比べると10倍の差があるそう。


吹き上げる水しぶきで下からシャワーを浴びるような状態になり、すごい時には1000メートルも上空に立ちのぼり、50キロ離れたところからでも水しぶきが見えるらしい。



なのでマジで何にも見えん。


たまに水しぶきの隙間からちょびっと見えるくらいだ。



迫力はすごいけども!!




ちょっと見えた!!
















「よし!!それじゃあグルッと遊歩道を奥まで一周しようか!!」



「ということはあの橋に突入ってわけね……………ニヤリ。」





ルシアが楽しそうに笑うその視線の先にある橋。






もうマジ爆笑。




ただの台風やん!!!




なにこれ!!!



吹き上げる凄まじい水しぶきのど真ん中にかかっているその小さな橋、その名もナイフエッジブリッジ!!!



マジで尋常じゃないくらいの水しぶきっていうかバケツひっくり返したような嵐の中に架かっており、橋の向こうが見えないほど!!!!




真横、世界最大の滝ズゴオオオオオオオ!!!!



ここを渡るとか怖すぎるぞ!!!












しかし渡らないことには向こう側に行けない。



とりあえず様子見に俺が1人でチャレンジすることに。







ふううう…………と精神統一して一気に突入!!!!



橋に足を踏み入れた瞬間、鉄の地面がツルッツルで思いっきりこけそうになった!!!




ひいいいいいいいい!!!!!


怖すぎる!!!!





ドバシャアアアアアアアアアアアアア!!!!!



ドバアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!






ぬあああああああああああ!!!!!!



吹き上げる暴風雨で飛ばされそうになりながら根性で橋を渡りきった!!!!





ハァハァ!!!もうびしょ濡れ!!!!



カッパを着てたおかげでカッパ部分だけ濡れなかったけど、袖とかズボンはぐちゃぐちゃ。


おおおお、イキって入り口でカッパいりませんとか言わんでよかった……………












そうしてもう一度橋を渡ってみんなの元に戻り、今度はみんなで突入することに。






荷物用のビニールももらっていたので、それにみんなのカメラなんかが入ったバッグを詰め込み、男の俺が持ってあげたんだけど、



さすがは女子のバッグ3個!!!



クソ重い!!!!




「イヤッハアアアアアアア!!!」



「フウウウウウウウウウウ!!!!」




みんなが楽しそうに突入していく後ろから重いバッグを全部持って落とさないように一歩一歩そろりそろりと歩く俺に、滝のしぶきっていうかほぼ滝が吹きつける!!!!



もう全身びしょ濡れ。






でもおかげで可愛いロミーに良いとこ見せたぞ!!



小柄でクリクリしてて可愛いロミーにラテンの太陽みたいな笑顔でありがとうって言われた!!




「フミ、ありがとう!!大丈夫?」



「おいおい!!こんなの濡れたうちに入らないっていうか俺ほどになるともうカッパなんか邪魔だよね!!マジ男だったらタバコ吸いながらあの橋突入で火が消えてるのにも気がつかないレベルみたいな?コマッチャウよね!!」



「よーし、じゃあ行くわね!!とう!!」












え?あの人たち何してるのかな………?


アホなのかな…………




橋に突入していって真ん中でびしょ濡れになりながら手を上げてワーイワーイしてる。


さすがは欧米女子………………








「あー!!最高よ!!あれ?フミは行かないの?もちろんカッパなしで。」



「こ、この小悪魔なに言ってやがるんだ…………!!あんな洗濯機みたいな嵐の中にカッパ無しで突入とかマジ冗談は小麦色の肌くらいにしとけっていうかラーメン食べたい。」















もうずぶ濡れ。


パンツまで全部イキました。


なにやってんだろ。


でも楽しい!!















「フミとナオは本当に素敵なカップルよねー。素敵だわー。」















それからみんなずぶ濡れで公園内を散歩したんだけど、まぁ女の子3人も揃ったらひたすら恋バナをしてる。



「ベネズエラ人の彼氏は思いっきりラテンマンでいつも踊りまくってて大変なのよー。」



「ポーランド人の彼氏はもう旅に飽きてそろそろ定住したがってるのよねー。」



「アイルランド人は冷たいわよー。」




どこの国でも女の子はガーリートークが大好きだなぁ。











「旅中に出会って旅中に結婚なんて映画みたいだわ!!憧れるわー。ずっと一緒に旅できる秘訣ってなんなの?」



「うーん、そうだなぁ、何か頭に来た時に、相手を責めるんじゃなくて自分を省みることが大事かなぁ。」



「その通りよ!!人のせいにするんじゃなくて自分の非を直すことを考えなくちゃね!!素晴らしいわ!!」



「1年もずっと一緒に旅してたらプライベートはどうするの?1人の時間が取れなくて大変じゃない?」



「別に。俺たち毎日一緒にシャワー浴びるし、毎日一緒に寝るよ。」



「ええええ………一緖にシャワー?本当にいい…………」



「え?ルシアは彼氏とシャワー浴びるの嫌なの?ロミーは?」



「私は浴びるわよー。もちろん。」



「えーーー…………私は無理だわー…………」




とにかくルシアもロミーも本当にいい子で、相手のことを思いやる気持ちや空気を読む気配りができて、すごく一緒にいて居心地がいい。



4人の団体行動なので自由に滝を見て回れなくてストレスになるんじゃないかとちょっと思っていたけど、みんなお互いに気を遣いあって、全然ストレスもなくて楽しい。


みんな距離のとり方が上手だな。


























滝の上のほうに行ける遊歩道もあり、大きな川がいきなり落ち込んで滝になっている真横まで行くことができ、こりゃ大迫力だ。




轟々と流れる川の水辺までいって、岩場に座って日向ぼっこした。


濡れた服を脱いで乾かし、冷えた体を温める。



目の前をすごい勢いで流れる川はすぐそこでパッと消えており、一気に下に落ち込んでいる。


まるでファイナルファンタジーの浮遊大陸だ。


水しぶきで虹がかかり、くっきりと足元まで見える。







そんな岩場に座り、みんなが持ってきたパスタやナッツ、ドライフルーツなんかを分け合って食べ、さらにスピリチュアルなことが好きなルシアがインドのタロットカードみたいなのを出してきて、俺たちのことを占い始めた。



俺は二重人格でどっちつかずなところがあるからちゃんと物事を決めなさい、だって。


そうなのかなぁ。





































公園の中を4時間くらいかけてのーんびり周り、それから外に出て今度は国境の橋まで行ってみることにした。



ただ国境の橋はザンビアカスタムの向こう側にある。


一度ザンビアを出ないと行くことができない場所なので、何かの料金が発生するかもしれない。




「みんな笑顔で行くわよー、スマイルスマイルでポリスに好印象!!」




ロミーがわざとらしくニッコニコしてる。


どこの国の人も考えることは一緒だね。


















意外にも橋に行くのは簡単だった。



料金はなし。


パスポートをイミグレーションオフィスに預け、スタンプの捺された小さな紙を渡される。





これを国境の出口で見張りの人に渡せば、ザンビアの仮出国だ。

















そうして10分くらい歩いて行くと見えてきたビクトリアフォールズ橋。



この橋の向こう岸はもうジンバブエだ。




とにかくさっきから青空なのに雨が降りまくっているのは、もちろん滝のせいだ。



この橋の上からはちょうどいい距離で離れたビクトリアフォールを眺めることができる。







岩山に挟まれた向こう側、一列に流れ落ちる超巨大な滝がすぐそこにある…………はずなんだけど、





やっぱり水しぶきでほぼ見えず…………







とんでもない量の水しぶきが大火事みたいに吹き上がっているので、そのスケールは想像できるんだけどなぁ。


でも本当とにかくすげえ。


すさまじくデケェ!!!





「カンちゃんあれ!」



「わー!絶対無理ー!!」




橋の下にはビクトリアフォールの水が作り出した巨大渓谷が広がっており、ここにはその渓谷を利用したアトラクションがいくつもあるんだけど…………




人飛んでる!!





こっわ………………





ワイヤーを滑るスライダー、ターザン、そしてバンジー。



この橋から飛び降りるとか絶対無理だわ…………











「あらー、私ペルーでバンジーやったことあるわよ。アドレナリンすごいんだから!一生に一度はやるべきね!」



ロミー、可愛い顔してすげぇなぁ…………


















一応橋を渡って対岸まで行くことはできるんだけど、そこから歩いてジンバブエカスタムに行っても俺たちは今手元にパスポートがないので入国することはもちろんできない。


ジンバブエ側のビクトリアフォール公園はカスタムの向こう側だ。




まぁはっきりいってこれだけ見て回ったらお腹いっぱい。



ザンビアサイド、ジンバブエサイド、俺はこっちのほうがオススメ!って意見は人それぞれなので、実際どっちも見てみないことにはなんとも言えない。



でもこの時期だったら、正直水浴びのために大金払うようなものなので、大迫力をとってザンビアサイドってのがオススメなのかなあ。


まぁわからんけど。



とにかく大満足だわ!!





「いやー、めっちゃ楽しかったよ!!ありがとう、誘ってくれて!!」



「すっごい良い日だったわー!!楽しかったー!!」




滝を満喫して、いい友達も出来て、ビクトリアフォール来た甲斐があったなぁ。



こうして外国で仲良くなった人と、今度のその人のホームタウンで会うってのがまた楽しみのひとつなんだよな。



ルシア、ロミー、また会えたらいいね!!


日本にも遊びに来なよ!!



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