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アルバニアのど田舎へ行ってみよう



2017年3月4日(土曜日)
【アルバニア】 ティラナ ~ コルチャ




チンチョンチャン攻撃と路上が笑えるくらい稼げないことで、もはやリベンジする気がほぼ消え失せてるアルバニア。


でも昨日食べたご飯がすごく美味しかったこともあるので、ギリシャに抜ける前にもう1ヶ所くらい他の町に行っとこうかな。




というわけでネットで「アルバニア、画像」と調べてみたところ、色んな観光地の写真の中にちょっと気になるものを見つけた。


ものすごく古びた教会の写真なんだけど、はがれかけた壁画が見事で興味をそそられた。



これどこにあるんだ?と思って調べてみると、ギリシャとの国境の近く、アルバニアのかなり内陸部の奥深くにコルチャという町があり、そこからさらに山に入った小さな小さな村に存在する教会らしい。



こりゃ相当な秘境だぞ。



とりあえずネット上に日本語の情報は皆無。


行きかたもわからないので、たどり着けるだろうか?


でもそんなところだからこそ冒険心がかきたてられる。

よし、ここ行ってみるか。















朝、スタッフのおばちゃんたちがとても親切で優しかったジグザグホステルを出発。

おばちゃんたちが親切に教えてくれたコルチャ行きのバス乗り場を目指してティラナの町を歩いた。









廃墟やズタボロの建物が目につくけど、さすがに首都なのである程度整備されていて街路樹も綺麗だ。

心の持ちようできっと町の見えかたも変わってくるはず。


前回はあまりにショックを受けていたので地獄にしか見えなかったけど、今回はどこか親しみすら感じてるのが不思議だ。


あー、朝からギュロスプレート。





美味いなぁ。美味いなぁ。

これでわずかに220レク。190円。
















町の人にバス乗り場を教えてもらいながら歩いていくと、30分くらいでアメリカ大使館の裏にあるバスターミナルを発見。

コルチャなんて遠い山奥の町までバスあるかなぁと思ったら2秒で見つけた。




おお、楽勝楽勝。



ただいつものように乗客が満員になってから出発するというスタイルなので1時間も待たされてしまった。

時刻表を作ってダイヤ通りに運行する先進国のやりかたはここでは無意味なものなのかな。


ティラナからコルチャは3時間ほどの移動で500レク、440円。やっす。
















アルバニアの田舎道は本当にのどかな風景だ。













空が近く、山々が連なり、曲がりくねった山道をトコトコと走って行くバス。


農地が広がり、その中に寂れた町がポツポツと散らばり、いたるところに廃墟が太陽を浴びて放心している。


道路脇ではおばさんが何かのパンを売っており、ボロい荷馬車がのんびりと歩き、アルバニアの赤い国旗が荒野を吹き渡る風にはためいている。

どこか南米を思い出させるその風景。


旅してる実感がじんわりと胸に広がる。























しばらくすると窓の外一面に広大な湖が広がった。

これはマケドニアにまたがるオフリド湖だ。

湖の向こうにそびえる雪山が、ここが結構標高の高い場所だと教えてくれる。


真っ青な湖面と雪景色の雄大な山、のびやかなその眺めがあまりにも気持ちいい。







それにしても俺としたことがミスった。

いつもちゃんと地図で地形を見て、バスの右側左側どちらに座れば綺麗な景色が見られるか考えて席を選んでいるんだけど、今日はうっかり何も考えずに右側に座ってしまった。

左側にオフリド湖があるのに。


ティラナからコルチャに行く時は必ず左側の窓際に座るべし。
























コルチャの町はひなびた山間の地方都市だった。


ティラナのような活気はなく、そこらへんでオッさんが日向ぼっこしながらコーヒーを飲んでたり、靴磨きの兄ちゃんたちがみんなで歌を歌っている。

野良犬が寝転がって気持ちよさそうにあくびして、周りの山々がとても綺麗だ。


いいなぁ、落ち着くなぁ。やっぱり田舎はいいなぁ。



















ガタガタした石畳の道が民家の間をのび、赤茶けた瓦屋根の横を電線がつたい、背後の丘の上に十字架がたっているのが見える。

ちょっとクスコに似てなくもない。



人々はよほどこのアジア人たちが珍獣を超えた珍獣に見えるのか、目をひんむいてガン見してきて、後ろから振り返って5度見してくる。


でも他の町のようにからかってくる様子もないし、チンチョンチャン攻撃もない。

まだアジア人をからかう言葉すら知らないのかな。


すぐにこの田舎の小さな町のことが気に入ってしまった。






















綺麗な教会の前を通って住宅地に入っていき今夜の宿を探した。


宿の名前がアットホームホステルっていうくらいだから、どんな明るい雰囲気のところかなー。



えーっとどこかなー……………







怖えし……………

もうちょっと書きかたあるんじゃないかな…………




「ハーイ!!アルバニアアルバニアー、ギュロスギュロス~。」



でも宿のママさんは本当に田舎のお母さんみたいな感じですごく暖かい笑顔で、抱きしめたくなるような可愛い人。

そして部屋がまたイカしてる。
















レトロなまきストーブ、木の床、年季の入った調度品、踏み固めたカーペット、どれもアンティークの味わいがあり、まさに田舎の婆ちゃんの家って感じ。


こんな小さな町で、こんなお婆ちゃんの家に泊まれて、すごく嬉しくなってくる。

こりゃ1泊のつもりだったけど2泊してもいいかもな。

















荷物を置いたら早速町歩きに出かけた。








宿の周りにはたくさんのお店が固まっており、この辺りは新市街といった雰囲気だ。

綺麗なカフェが集まるホコ天の通りもあり、思いのほか人も歩いてる。


ぎゅっと必要なものが揃ってるちょうどいい大きさの町だ。





トップショップてこれかい。









ホコ天を抜けてバスステーションの方に行くと下町感が増し、路地をのぞいてみるとそこには路面マーケットも出ていた。









おお、めっちゃいい感じやん。


たくさんの棚が並び、ボロいテントが頭上に張られ、あちこちにゴミが散乱していかにもローカルな雰囲気だ。

うーワクワクしてくる。
この感じ久しぶりだなぁ。









残念ながらすでに昼過ぎでほとんどのお店が片付けを終えてガランとしていたが、昼前に来たらきっとガチャガチャと賑やかなマーケットのはず。

明日また遊びに来てみようかな。













「ヘイ!!キーナキーナ!!」



するとまだお店を片付けていない八百屋さんのオッちゃんに声かけられた。


そのオッちゃん、品物の中にあった干した柿みたいなものをちぎって俺たちに差し出してきた。

あ、これくれようとしてるみたいだ。


優しいなぁとそれを受け取りかじってみると、それは柿ではなかったけど何かの果物のようで懐かしい味だった。










「オジちゃん、グッドグッドー。」



「そうだろー?はいじゃあお買い上げありがとさん。」



そんなことを言って干し柿の束を渡してくるオジちゃん。


うん、いらない。


でもまぁせっかくだから何か買ってあげようかな。

オリーブがあったので夜のつまみにちょっと買うことにした。





そんなにたくさんいらないのでちょこっとビニールに入れてもらったんだけど、勝手にドサっと追加するオジちゃん。


まぁまぁ、めっちゃ物価安いのでいいけども、おいくらですか?



「アルバニアアルバニアー。アルバニー。」



英語は1ミリも喋れないオジちゃん。

この珍しいアジア人を見物しようとたくさんのオッちゃんオバちゃんたちが集まってきたんだけど、まぁ誰1人喋れない。


リンゴが1キロ50レク、44円という値札が置いてあるのでオリーブ200グラムだったらまぁ高くても50レクくらいのもんだろう。




iPhoneを出して計算機に数字を打ち込んでもらうことに。


よしよし、と数字を打ち込むオジちゃん。








2000レク……………1750円……………


へー。


オリーブちょびっとでほとんど宿代ですか。このオリーブ、コカインでも入ってるんですかね!!


よっ!オジちゃん面白い!!その渋い顔ジョージクルーニーみたい!!若いころは相当女を泣かせた口だね!!ヒューヒュー!!とかどうでもいいから嘘つくなこのやろう!!なめんな!!




するとニヤニヤしながらやっぱり1000レクと打ち込んできたオジちゃん。




このクソじじい……………

高級レストランのメインディシュでも1000レクとかしねぇぞ……………





さすがに真顔になったら、ポケットから100レクコインを出してきてこれでいいよと言ってきた。


2秒で値段が20分の1になる。



いやぁ、楽しいなぁ。

多分これでも倍くらい乗せてるんだろうけど、オジちゃん面白いので100レク払っといた。




















塩辛いオリーブをつまみながら、それからものんびり歩いた。












コルチャはとても小さな町で、見所もほぼないので特に行く場所もないんだけど、それが楽しかった。

最近ずっとど観光地ばかりに行っていたので、この飾らない田舎の風景がとても心地よかった。







町のすぐ外に巨大な工場の塔が立っていた。

横には瓦礫と化した建物がいびつに取り残されている。

地面はゴミだらけで、雑草が生え、なんとも寂しい。









ここは何か大きな工場だったんだろう。

これだけの大きさならかなりたくさんの人が働いていたはず。





これが潰れたのはいつのころだろう。

町の中には他にも無数の廃墟ビルが放置されているけど、こんなビルがあるということは、かつてそれらのビルが現役だったころがあるということ。


このアルバニアにも、日本の地方都市みたいに景気が良くて活気に溢れていた古き良き時代があったのかな。

日本の昭和を思うように、人々はノスタルジーを持ってその時代を偲んでいるのかな。
























太陽が傾いて暗くなってきたころに、晩ご飯を探して宿のママが教えてくれたあたりに行ってみると、なにやらボロい町の中でやたら綺麗な建物があった。

コルチャ、ビッラって書いてある。




あ、これってもしかしてコルチャの地ビールの醸造所じゃないのか?

門の横には醸造タンクも置いてある。



へー、こんな田舎にも立派な地ビール工場があるんだなーと思ったら、そのすぐ目の前にコルチャビールの看板のかかったレストランがあった。


おお!!まさか醸造所直営的なやつか?!


あたりにお肉を焼くいい匂いが漂っており、地元のオッちゃんたちで賑わってる。


こりゃ行くしかない!!













そしてソッコーで乾杯!!




大ビールがなんと驚愕の70レク!!!60円!!!!


ぐおおおおおおおおお!!!!!!

昨日ティラナの魚レストランで飲んだビールが150レクだったからウルトラ安いいいいいいいいいいいい!!!!!!



そしてそして……………









炭焼きのお肉にレモン絞るとか究極すぎる!!!


きゃあああああああああ!!!!!!

焼き鳥食べたくなったらアルバニアで決まりいいいいいいいいいい!!!!!












サラダ、焼き鳥、ザジキというヨーグルト、そしてチーズオーブン焼き。

これにビール2杯で………………950レク。850円。






アルバニア好きです。


コルチャ最高です。


よっしゃあああああ!!!!このままいけばアルバニア来てよかったって言えるぞおおおおおおお!!!!



アルバニアリベンジまであとひと押し!!!











~~~~~~~~~~~~~~~~~~


韓国のホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!


韓国料理も食べたいけど、今のところバルカン南部のご飯最高です。
でも辛いのは全然ないから辛ラーメン恋しい!!


どうもありがとうございます!!

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