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久しぶりのボスニアで路上!!



2017年2月24日(金曜日)
【ボスニアヘルツェゴビナ】 モスタル





さて、3時間くらいでやることが終わってしまったモスタル。

これから3日間も何しようと窓の外を眺めると、教会の尖塔とミナレットが同時に目に飛び込んでくる。


はげ山のいびつな稜線が町を覆い隠している。



旅感溢れる町ではあるけど、こんなどローシーズンの閑散期だと人もほとんどいなくて寂しくてしょうがない。

この宿にも他のお客さんはまったくいない。


スタッフも普段はいないみたいで、この建物に俺たちしかいないんじゃないか?といった状況だ。











といってもこのまま宿でぼんやりしててもしょうがないのでギターを持ってイスラム地区の中心街に行ってみることにした。


でも昨日まったく人がいなかったので期待はできないんだよなぁ。


観光も終わって路上もできないとなると、こりゃひたすらやることないなぁ。



と思いながらネレトバ川を渡ってイスラム地区側に行き、ホコ天の通りに出てきた瞬間、めっちゃ人が歩いてた。













おおおお!!なに!!?

なんでこんな人おるの!!??

昨日まったく誰も歩いてなかったのに!!



もしかしたら今日が金曜日だからか?

金曜はイスラムの休日だからみんな外に出てきてるのかもしれない。





とにかくこんなに人が出てるんだったらやることはひとつだ。


ホコ天のカフェが集まる賑やかな一角に場所を決め、ギターケースを置く。


よーし、いっちょカマすぞー!!!














なかなか怖い……………




ずっと先進国だったからこの貧しい町の中でギターを取り出すのが結構勇気がいる。


きっとこのモスタルに路上ミュージシャンなんてまずいないはず。

こっちをジロリと見てくる人々の視線には好奇心よりも、訝しんでる色のほうが強い。





ふぅ、落ち着こう。

いつもこんな中でやってきたじゃんか。

ギターのおかげでその町に溶け込むことができてきたことを思い出そう。


よーし、通りすぎる人たちを笑顔にしてやるぞー。

この暗い町を少しでも明るくしてやる。


タバコを吸い、深呼吸して演奏開始。





















やっぱりボスニアは反応がいい。

ただ単に珍しい生き物が珍しいことしてるぞー!!っていうものではなく、みんなちゃんと演奏を聴いてギターケースにコインを入れていってくれる。


やっぱりどうしてもちょっとはビクビクしてしまうけど、そんな時にはこの曲だ。


ホテルカリフォルニア。


なんでかわからんけど、ムスリムの人たちはホテルカリフォルニアが大好きで、中東なんか行くとものすごくリクエストされる。


ここでもホテルカリフォルニアの1曲だけで6人もの人がコインを入れてくれた。



まさかの柴犬!!可愛い!!










色んな人が声をかけてくれ、少しずつ緊張もほぐれ、演奏が楽しくなってきた。

今日は喉の調子がいい。バルカンに入ってやってマトモな声が出ている。


そんなところで1人のアジア人の兄さんが話しかけてきた。



「ワオ!クールだよ!!世界一周なの!?台湾には行ったのことある?」



「モチでござるのすけ!!」



「もし良かったらご飯に誘いたいんだけどどうだい?僕学生なんだけど、寮で台湾のご飯作るからみんなで食べようよ!!」




台湾から来てるという大学生のアレンはまだ19歳。

こんなバルカン半島のしかもボスニアヘルツェゴビナの、しかもモスタルに大学に来るって、なんで選んだんだろう?

よほどすごい大学がここにあるのかな?





さっきお昼に宿で簡単なインスタント麺を食べたのでまだお腹も空いてないし、夜にどう?と言うと、もちろんさ!!また後でね!!と爽やかに去っていったアレン。


まさかの面白そうな出会いだな。

やっぱり路上に出たらなにが起こるかわからない。











喉の調子も上がってきて、この雰囲気にも慣れてきてコインもいい感じで入っていく。

よーしよーし、あとはアザーンが流れてきた時にちゃんと演奏を止めることを忘れずにやっていけばなんの問題もなく路上できそうだ。


モスタル楽しくなってきたぞー!!







というところで雨。


頼むよー……………


これで雨に降られたらマジでなにもやることないやん…………




しかし無情にも雨は降り続け、仕方なく撤退。

あがりはわずか30分ちょいで34マルク。

マルクの計算は÷2がユーロになるので17ユーロ。2000円だ。



ぐうう…………やっぱりボスニアは稼げるんだよなぁ…………



ボスニアの物価はクロアチアよりもだいぶ下がって、タバコで240円、ビールが2リットルのやつで2.5マルクなので150円、スーパーの野菜とかは本当20円とか30円とかそんなもんだ。


クロアチアで320円だったチェパピのサンドが、こっちだと240円。

この物価で時給4000円は相当割がいい。



前回のサラエボでも、マイナス20°Cとかの極寒の中で根性で歌って1万円くらい稼げていた。


あー、もったいないなぁ。お金も大事だけど、もっとボスニアの懐に入りたいのになぁ。














しかし雨は激しくなっていき、路上は諦めて目の前にあるカフェに入った。




流行りのイングリッシュポップスが流れるオシャレな店内にはたくさんのお客さんがいて賑わっているんだけど、不思議なことに気づいた。


誰もお酒を飲んでいない。

メニュー表にもアルコールがない。

こんなオシャレなカフェでお酒がないなんてどういうことだ?と思ったんだけど、すぐにここがムスリム地域だということに気づいた。


ああ、そりゃみんなコーヒーしか飲んでないわ。




その代りメニューの中に懐かしい文字を見つけた。

ネスカフェというメニュー。


なんだか嬉しくなってしまった。

このバルカンや中東地域では、エスプレッソやカプチーノに混じってネスカフェというメニューがある。


普通のアメリカンコーヒー的なものなんだけど、商品名がそのままメニュー名になっているこの文化に最初は驚いたもんだった。


ネスカフェのミルク入りを注文して一口飲むと、なんの変哲もない家のコーヒーみたいな味わいにホッとした。


テーブルの上には当たり前に灰皿。

店の中でタバコを吸っていいというのは、ヨーロッパの先進国に慣れてしまうとめっちゃ違和感を感じるけど、やっぱり吸う人間には嬉しいもんだ。


















ワイファイの質が良かったので最近ため込んでいたネット作業に没頭。

カンちゃんもパソコンを睨みつけながらお互いに集中して作業していると、18時になってさっきのアレンがお店にやってきた。



「オーケー!!それじゃあウチの寮に行こう!!」



爽やかで頭の良さそうなアレンと一緒にボロボロの町の中を歩いていくと、ひとつのアパートみたいな建物に到着。

その中は大学の寮になっており、たくさんの学生が歩き回っていた。









「あいつはシリアのやつ、あいつはアフリカ、彼女はオーストラリアで、向こうのは香港から来てるやつ。世界中から集まったやつらがらここで一緒に生活してるんだよ。ハーイ!!ガイズ!!どこ行くんだい?」



建物の中には本当に様々な人種の若者たちがいて、あちこちに靴が散らかってたり洗濯物が干してあったりして、大学の寮の雰囲気丸出しだ。


すげぇなぁ、10代のころからこうやって見知らぬ外国に行き、世界中から集まった同年代のやつらと生活してたらそりゃインターナショナルな人間になるよ。


ちなみに、この大学には北朝鮮の金ファミリーも勉強に来ていたことがあるらしい。




















「ところで日本とロシアは今はどういう国際関係なの?」



料理しながらアレンと話していても、まぁ日本の若者の間ではまず出ないような国際的な話題を振られる。


これって外国に出た日本人がよく感じることだと思うけど、日本人ってかなりの割合で国際情勢についてうといと思う。

もちろん日本人でもめっちゃ詳しい人もいるし、俺が彼らにとっての外国人だからそういう話題になるんだろ?って思う人もいるかもしれん。


でもこれは本当に思う。海外の大学生ってマジでめっちゃ国際情勢に詳しい。



自分よりもずっと年下のやつに世界から見た日本の立ち位置や外交関係をズバズバ意見されると、俺なんかの知識じゃぐうの音も出ない。

そして彼らはそんなセンシティブな話題であろうと、誤解や対立を恐れずにどんどん自分の考えを表に出す。


そういう国際的な議論が飛び交う環境が、本当の意味でのインターナショナルな人間を育てるんだろうな。
















アレンが作ってくれた台湾風ミートソーススパゲティを食べながら他にも色んな話をした。


モスタルではクロアチア系住民とムスリム系住民は本当にきっちり別れて暮らしてるそうで、学校なんかでもクロアチア系住民は朝に学校に行き、ムスリム系住民は夕方に行くといった風に時間帯を分けているらしい。



他にも、市街地エリアから出て荒野のほうに行くと、紛争中の地雷や不発弾がまだ埋まって残っているので危険なんだそう。


彼らはここで楽しく青春を謳歌しながら暮らしているけど、その舞台が戦争の傷跡癒えぬズタボロの町ってことになんだか違和感を覚えてしまう。










「そうだフミ!!すごくクールな場所を知ってるんだけど教えてあげるよ!!ちょっと高いところに登るんだけど、町を一望できる素晴らしいところだから是非行こうよ!!」



食後にアレンがオススメする場所に行くことになった。


そんな町を一望できるところなんて、どっかの山にでも登るのかな?




そう思いながら寮を出ると、なかなかの勢いで雨が降っていた。

夜の地面に水たまりができており、工事で穴だらけの地面は泥まみれのぐちゃぐちゃだ。

こりゃひどい。



しかしアレンはこの雨だろうが行く気マンマン。

若干帰りたくなったけど、まぁそこまでオススメしてくれるんだし行ってみるか。












雨の中3人で町の中を歩いていくんだけど、すでに道路は水たまりから池になりそうなほどに冠水しており、車が水をはねながら走っていく。

そこまでひどい雨でもないのにもうこんなに水が溢れるなんてよほど排水の質が悪いんだろう。



ていうか雨がひどすぎて気温もそんなに高くないので寒い。

カンちゃんも濡れて髪の毛がおでこに張り付いている。

アレンは1人で傘をさしており、なかなかマイペースなやつだ。







アレンは山方面ではなく、どんどん町の真ん中のほうへ歩いていく。

見晴らしがいいところって山のことじゃないのか?


どこにいくんだ?と思ったら、町の大きな交差点のところでアレンが指をさした。



「あれだよ!あの屋上に登るとめっちゃクールな景色が見られるんだぜ!!」



なんとアレンが言っていたのは、町の真ん中にある巨大なビルの廃墟のことだった。


確かにモスタルのランドマークかのように高い高いビルなのでそりゃ見晴らしもいいだろう。

しかし夜にそびえ立つその建物はズタズタの廃墟で、落書きや銃弾痕で彩られたあまりにもおどろおどろしいもの。


こんなところにこんな土砂降りの中、しかも夜に入っていくなんてさすがに怖すぎるわ。






「オーケーガイズ!!レッツゴーだぜ!!」



「アレンすまん!!ここは明日行くわ!!今日は帰ってシャワー浴びる!!」



「あー!ごめん!!そうだよね!!気がつかなくてごめん!!でもここは本当にクールだから明日来てみるといいよ!!」




アレンはこのまま町のバーにパーティーに行くよ!ということでここで別れた。


アレン、今日は色んな話をありがとう!!

楽しかったし、美味しいアジアご飯めっちゃ嬉しかったよ!!

今回は台湾に行くかはわからんけどやっぱり台湾人の優しさとフレンドリーさはずば抜けてるわ。


またどっかで会おう!!







「うー、もうびしょ濡れやね。」



「うん………寒い。早く帰ろ!!」



アレンと別れ、カンちゃんと2人でずぶ濡れになりながら宿へと急ぎ足で帰った。








~~~~~~~~~~~~~~~~~~


メキシコのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!


なんかメキシコのご予約が続いててメキシコ欲がフツフツきてます。バハカリフォルニアの太陽が懐かしいなぁ。


どうもありがとうございます!!

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