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ダブリンの街角っていう映画を思い出す



2017年2月12日(日曜日)
【アイルランド】 ダブリン





朝起きて宿のリビングに行くとものすごい大混雑だった。




朝ごはんタイムなので宿泊客たちがリビングに集結しており、キッチンもマトモに歩けないくらいの人口密度。

みんな手にお皿を持って、トーストを2枚乗せて席の争奪戦になっている。


さすがは何百人も泊まれるようなマンモスホステル。

世界各国からやってきた若者たちがひしめいて、合宿所みたいだ。





ただ食べているのはバターを塗ったトーストとシリアルという質素なもの。


この前のベルファストのホステルみたいにフルイングリッシュブレックファーストみたいな豪華なものではなく、これでもかってくらい質素。

それでも安宿に泊まるようなバッグパッカーたちなので、みんな無料の朝ごはんを求めて我先にとトーストを取りに行っている。



「カンちゃん、こりゃやめとこうか。」



「うん、そうだね。」



これでお腹を膨らませるくらいなら外でなんか美味しいものでも食べることにした。

あー、ヨシコさんの作ってくれただし巻き美味しかったなぁ。
















さて、ダブリン3日目にしてまだニッパチとギネス飲んだくらいしかしてないのにすでに完全燃焼レベルに燃え尽きた感がある俺たち。

エビちゃんたちに聞いたけどダブリンは特に見所はなく、あっても入場料がバカ高いらしいのであんまり観光意欲もない。


でもまぁとりあえずめぼしいところには行ってみようと町に出た。












まず最初にやってきたのはリフィー川の南側にある繁華街、グラフトンストリート。

ここがダブリンの1番のショッピングストリートなのかな。


長いホコ天通りになっており、活気に満ち溢れておりすごくたくさんの人が歩いている。




もちろん路上パフォーマーもバッチリ陣取っており、あちこちにアンプをセッティングしたミュージシャンが演奏している。

レベルも高めだ。






ダブリンといえば、昔見たダブリンの街角でっていう映画が真っ先に浮かぶ。


1人の路上ミュージシャンがヨーロッパらしい石造りの街角で歌っていて、いきなりホームレスのオッさんがそのミュージシャンのコイン入れであるギターケースをかっぱらってダッシュで逃げ、ミュージシャンと追いかけっこになるというシーンから始まるこの映画。


何にも持たないしがない路上ミュージシャンだったその男性だけど、いろんな人との出会いの中でチャンスを掴み、やがてロンドンに勝負に行く、という物語。


映画自体も面白かったんだけど、あぁ、ヨーロッパでもこうして路上ミュージシャンが道端でコインを入れてもらいながらライブをしてたりするんだなって、なんとなく勇気づけられた覚えがある。


その映画の舞台がこのダブリンだった。

そして勝手にダブリンは路上ミュージシャンがたくさんいるところなんだろうなって想像していた。


とうとうあの映画の町にやってきたけど、実際にこうしてレベルの高いパフォーマーが演奏しているのを見て嬉しかった。













ていうかそれにしても物価が高い!!!!


先入観で、アイルランドにさえ行けばあのなんでもバカ高かったイギリスからグッと値段が下がると思い込んでいたけど、実際はなんとイギリスよりも高くなってしまった。


ケバブが6ユーロ、720円。

パブのビールが1パイントで5ユーロ、600円。

ブレックファーストメニューが9ユーロ、1100円。

アイリッシュコーヒーが7ユーロ、850円。



コーヒーが850円て……………










他のものも全部めっちゃ高くて、そりゃホステルのバッグパッカーたちもなんとか飯代を浮かせようとあの質素なトーストとシリアルで腹膨らませるわと納得した。


ダブリンの街自体は洗練されていて、オシャレで明るくて、歴史的な建物も多く、素敵な街だなとは思うけど、この物価では腰が座りにくいわ。



仕方なくマックで簡単に済ませたんだけど、それでも2人で9ユーロ、1100円。




怖い……………

自炊決定だな……………





















ひとまず腹も膨らんだので早速観光に向かったんだけど、まずやってきたのはトリニティカレッジという大学。




この大学の中にある図書館が観光名所の一つになっているということでやってきたんだけど、確かに古めかしい建物が並ぶ歴史のありそうな雰囲気だ。

それもそうで、ここの創立はイギリス統治時代の1592年でアイルランド最古の国立大学なんだそう。

作ったのはイギリスのエリザベス一世さんらしい。








そんな中に人がたくさん集まっているところがあるのですぐにその図書館の場所はわかった。


この中には1700年~1800年代、古いものでは印刷技術のなかった1500年代以降の手書きの古書もあわせ、20万冊という貴重な人類の英知が所蔵されているという。

聞いただけでめっちゃファンタジック。


そしてその中でも目玉なのが、ケルト人たちの手によって作られたケルズの書というもの。

これは700年代に作られた福音書の写本で、全体にケルト美術の装飾がびっしりと施された牛皮製の本ということ。185頭の牛の皮を使ってるんだそうだ。


世界一美しい本と呼ばれており、アイルランドの国宝に指定されている。


なんだか聖なる力でもありそうな伝説の本って感じだな。


よーし、それじゃあその伝説の本を拝ませてもらおうかなー!!









図書館の入場料、11ユーロ。



見なかったことにしてスルー。



ふ、2人で2700円て…………



高すぎるよ……………




この銅像、オッパイ触られすぎだよ……………






アフリカに向けて出来るだけ出費をセーブしたいところでアイルランドの物価はかなりエグい。


まぁダブリンでは必ず見たいというものがあったわけでもないし、昨日エビちゃんとヨシコさんと思いっきり遊べたことで満足してしまっているし、のんびり町歩きしながら次の国に向けての準備でもしていくかな。


ちなみにそのケルズの書はショーケースの中に入っていて触ることはもちろんできず、自動でペラ、ペラ、とページがめくれるようになっているんだそう。

なので毎日通えば全ページ見られるそうだけど、全ページ見ようと思ったら何年かかるかわからないので根性と金がある人はどうぞチャレンジしてみてください。










アイルランドのイメージカラーは緑。



この緑の帽子にヒゲもじゃのおじさんというのがマスコットキャラみたい。










それからは自炊のための食材を買いにスーパーに行ったり、アジアン食品店を回ったりした。








アジアン食品店では安定の辛ラーメンやらの麺を買い込んだんだけど、店の一角でお惣菜コーナーもあって、これが当たりだった。


3種類のオカズにご飯がついて5ユーロ、600円というのはダブリンでは相当お得なご飯。

宿にはレンジがあるのでこれで晩ご飯になりそうだ。

いいとこ見つけたぞ。

















しばらくのんびり街を歩き、宿に戻ってギターを弾いたりネット作業して、晩ご飯を作りにキッチンへ。


するとキッチンではバッグパッカーたちがワイワイとご飯を作っていた。

といっても、まぁみんな本当に切なくなるほど質素。









大量のパンと大量のソーセージを並べ、それにバターを塗って挟んで食べてるフランス人たち。

パスタを茹でてそこにトマト缶をぶっかけて具なしの味も素っ気もなさそうなものを食べてる南米人。

乾麺を茹でてそれに醤油をかけて食べてる若い女の子。

韓国人のグループは辛ラーメンのカップラーメンを食べてる。



み、みんな貧乏だなぁ…………









でもそれが微笑ましい。みんな節約しながら旅してるんだよな。

そうして色んな国を旅して、友達を作り、美しいものを見て、たくさんの経験をして人生の糧にするんだ。


もし俺が日本でゲストハウスを始められたとして、お客さんでやってきた外国人の若者がこんな質素なもの食べてたら唐揚げくらい作ってあげよう。


みんなに混じって俺たちも買ってきた中華のご飯を食べた。














やっぱりホステルの雰囲気はいいなぁと思いながら部屋に戻ると、隣のベッドでカップルで一緒に寝てるメキシコ人の彼氏が、君もギター弾くのかい!?これあげるよ!!とキャンディをくれた。


親指の形をしたキャンディ。


うん、やっぱりホステルはいいなぁ。




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