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リバプールで世界遺産とビートルズ巡り



2017年2月6日(月曜日)
【イングランド】 リバプール





隣の家のいとこの大輔はビートルズが好きで僕はストーンズが好きでした。


まだ中学生で、ビートルズとストーンズがどんなバンドかなんて全然知らなかったけど、ただとても有名なバンドで、ライバル的な存在ってのはなんとなくわかってました。


別に俺と大輔が同い年で、ライバル意識があったからってわけでもなく、大輔は親の影響でビートルズ、僕は悪っぽいストーンズに憧れて、いつもお互いバカにし合ってました。



ビートルズなんて真面目なお坊ちゃんやし!!

ストーンズとか音痴なバカやし!!


とかそんな感じ。子供の頃なんてそんなもんです。




やがて高校生になり、ストーンズとビートルズが今の音楽界においてどんな存在なのかがわかってきて、どちらも本当に偉大なバンドなんだってのがわかってからも、やっぱり僕はストーンズか大好きでした。

初期のビートルズのキャッチーなラブソングがチャラく思えて、ワルいキースのくわえタバコに憧れてました。




という、まぁどこにでもいるロック少年。

ビートルズなんてポップなアイドルバンドってくらいの認識。




でもある日、ビートルズは大人になってから聴くとマジですごいバンドだってのがわかるって音楽の先輩に言われる。

へー、そんなもんかねぇ、って思いながら時は流れ、



そしてどこにでもいるロック少年のようにある日ビートルズの本当のすごさに気づく。


歌詞、メロディ、コード進行、レコーディング、全てにおいて高等技術が散りばめられていて、それでいて実験的な音楽づくりにも絶えず取り組み、もはやわずか8年という活動期間の間にビートルズはあらゆる手法の音楽を作り上げた。

その後の音楽は全てビートルズの模倣という人もいるくらいに、彼らはすでに50年も前に現代音楽を完成させた。




ビートルズはとてつもなく偉大。

今もどっちが好きかと聞かれたらやっぱりストーンズではあるけど、そもそもビートルズは何かの比較の対象にすることができない次元にいるんだと思う。


海に囲まれた孤島の民族、山奥のジャングルで暮らすインディオ、頭にターバンをつけたムスリムも、着物を着た日本人も、みんなビートルズの曲を知っている。

これほどまでに世界に影響を与えたバンドはきっといない。


本当、ビートルズがいる時代に生まれたこと自体がラッキーなことなんだよなぁ。


というわけで今日はそんな偉大なバンドが生まれたこのリバプールの町を散策だ。


















中心部から少し離れた裏路地に車を止めて歩き出したんだけど、不思議なことにすぐになんだか荒れた雰囲気だなと感じた。


廃墟があったり、古ぼけたビルには落書きも多い。

割れたアスファルト、ゴミだらけの歩道、閉鎖された町工場、錆びついたゲート。


なんだかふと昔を思い出す。

子供のころに少し住んでいた延岡を思い出すこの風景。






延岡は旭化成なんかの工場関係で栄えた工都なんだけど、不景気のあおりを受けた町工場はとても寂しげな雰囲気だったのを覚えている。


高い塀や、有刺鉄線の柵がのびる帰り道を歩いていた遠い記憶が、この荒れたリバプールの風景と結構似ている。




このリバプールもまた、かつてイギリスのインド貿易の拠点として大きく発展した歴史のある港湾都市で、港にはドックの跡地が残っているよう。

しかし第二次大戦後に衰退し、今ではビートルズを主とした観光都市というのが実情らしい。



昔はきっとたくさんの肉体労働の荒くれ者がたくさんいたんだろう。

悪ガキだったジョンもそうした男たちの中で揉まれて育ったんだろうな。



















中心部に入ってくるとさすがにヨーロッパらしい豪壮な石造りのビルが立ち並んでおり、このリバプールがイギリスの都市のひとつだということがわかる。








古い教会もあり、当たり前だけどビートルズが誕生する前からこの町はたくさんの人で賑わう大都会だったんだよな。


実際、歴史的建造物群が残るこのリバプールのハーバーエリアは世界遺産にも登録されているほどだ。

ビートルズがいなくても立派な観光地ってこと。


とは言ってもこの町に訪れる観光客の99パーセントはビートルズのことしか頭にないだろうけど。




町のバーやパブのほとんどがライブをやっている。

















リバプール側もそれは百も承知なので、町のいたるところにビートルズ関連のスポットが存在している。

まずは世界遺産の港湾建造物が集まるピアヘッドの広場に立つ4人の銅像。






うおおお………もうめっちゃ嬉しいもん。

テンション上がりまくりだよ…………











他の観光客たちに混じって記念写真を撮ったら、今度はその真後ろにあるフェリーターミナルの建物へ。


ここもまたビートルズ関連のグッズショップが入っており、死ぬほど散財しそうになってしまうけどグッと我慢して、アイルランドの友達へのお土産だけを購入。












ぐうう!!!ピックセットとかなにげに欲しい!!!

めっちゃ充実したショップなので、ここは散財注意。




このフェリーターミナルの中にはビートルズの博物館も入っているんだけど、お目当のビートルズストーリーという世界最大級のビートルズ博物館はこことは別のところにあるのでそっちに行くことにしてまた散策スタート。



















ピアヘッドから南に下りていくと、古めかしいレンガ造りの建物が集まるドックエリアになる。


この辺りはかつて造船や船の修理などが行われていた港湾施設で、昔使われていたであろう桟橋や倉庫群がレトロな姿で残っており、そこにモダンなガラス張りの建物も混ざってリバプールの観光のメインスポットになっているようだった。

古めかしい船が係留されたアルバートドックは横浜の赤レンガ倉庫の雰囲気だ。















リバプール出身の偉大なロックンローラー、ビリーフューリーの銅像も。














これらの倉庫群は現在はカフェやレストラン、博物館として使用されており、たくさんの観光客が訪れているんだけど、そんな中に見覚えのある名前を見つけた。


テートって書いてある。


あ、テートモダンって言えば、ロンドンで大学生のS君が連れて行ってくれた現代アートのミュージアムだ。

このリバプールにもあるんだな。


ここもロンドンと同じく寄付金制だったので入ってみることにした。




そして入った瞬間、2人の女の人が猿みたいな動きで床に寝転がり無表情でゴムボールを転がしている。


うーん、ウルトラ謎。


相変わらず謎の現代アートがひしめくこのテートモダンはまるで秘密のラビリンスだ。






















全て謎でしかなかったんだけど、その中でこのショートフィルムが面白かった。


鼻に丸いのをつけた人たちが普通にイカれてて、いきなりキエエエエ!!って包丁で自分の指切り落として、ひたすら無言で何分もウンコの絵の具を手でかき混ぜてて、最終的にお医者さんがやってきてパンツ脱がしてお尻の匂いをかいでベリーナイスって微笑むっていう、ただのゴッツええ感じですね。




ゴッツ好きにはたまらないショートフィルムでした。












さて、テートで頭の中ごちゃごちゃにかき混ぜられたところで次にやってきたのがここ。


ビートルズストーリー。




世界最大級のビートルズ博物館で、リバプールのビートルズ巡りではまず誰もが訪れるこの場所。


ジョージが初めて手にしたギターとか、ジョンが暗殺される数時間前まで弾いていたピアノとか、貴重な写真類などなど、とにかくビートルズファンにはたまらない品がたくさん展示されているみたい。


よーし!!楽しみ!!!!!





ていうか入場料、1人14.95ポンド。


2人で4200円。


普通に高すぎる。




あまりに高いのでやめました。

ぶっちゃけ昨日のキャバーンクラブでのビートルズライブでそこそこ燃え尽きた感があって、大満足しているのでここはまぁ無しでもいいかな。

埼玉のジョンレノンミュージアム行ったことあるし!!


ちなみにこの14.95ポンドで、このアルバートドックのビートルズストーリーと、さっきのピアヘッドのビートルズストーリー、両方入れるみたい。




















観光エリアであるハーバー歩きを終え、町の真ん中に戻ってきた。


幅の広いホコ天の通りにたくさんの人が歩いており、交差点の一等地にフォーエバー21の巨大店舗がデカデカと看板を掲げている。








このリバプールなので、路上でもビートルズの曲を演奏するパフォーマーがいるんじゃないかな?と思っていたんだけど、いるのはアコーディオンのおじさんと、ギター弾き語りのおじさん。

どちらもビートルズの曲ではない。


さすがになんかそこは演奏できないのかな。遠慮して。







休憩に入ったバーガーキングの店内もビートルズ!!













ビートルズ巡りも大事だけど、もうひとつ、どうしてもやっておかないといけないことがある。


ショッピングストリートを歩きながら、銀行や外貨両替所を見つけたらふらっと入っていき、コインの両替はできませんか?と聞いて回った。



そう、コインの両替問題。



もう明後日にはイングランドを出国する。
つまり残された猶予は明日のみ。

明日中に路上で稼いだポンドのコインを紙幣にしておかないとただの鉄くずになってしまう。




しかし、やはりこのイギリスではアカウントがなければ銀行で両替はできないし、外貨両替所も無理、郵便局も無理、マジでどこにも紙幣に替えてくれる場所はない。


このところずっとそれが悩みで引っかかっている。

スーパーマーケットにあるコインマシーンだと10パーセント近い手数料をもっていかれるが、もはや残された道はそれしかないのかなぁ…………


なんとか自力で最良の方法を見つけ出したいんだけどなぁ…………











最後の頼みにもう一度この町の郵便局に行ってみることにした。

WHSmithというコンビニみたいなチェーン店がイギリスにはどこにでもあるんだけど、その中に郵便局が入っているパターンが多く、このリバプールでもそうだった。




窓口の前まで行き、列に並んで自分たちの番を待つ。

どうせ断られるんだろうなぁ、と諦めムードではあるけど、聞いてみないことにはわからない。





郵便窓口の横には外貨両替の窓口もあって、レート表がかかっている。

もうすぐアイルランドに入ったらポンドも終わりでユーロになるんだなぁ。







その時、カンちゃんがボソッとこんなことを言った。





「ていうかさぁ、このポンドコインを外貨に換金って出来ないのかな?例えばユーロとかに。」





…………………え?







ちょ、今なんて言った?








え?








それって……………いけるんじゃないか?









……………………そうだよ、ここはイギリス。ポンドはまだ自国通貨だもん。


イギリスの外だったらポンドコインはただの鉄くず。

でも国内ならばまだこれはれっきとしたお金だ。


紙幣に両替するだけは無理だとしても、外貨に換金するんだったら受け付けてくれるんじゃないか!?



「ユーロにしてまとめておけばいいんじゃない?」



「いや、それだったらアメリカドルの方がいい。俺たちはこれからアフリカに行くから、ユーロよりもドルを持ってたほうがいい。向こうではアメリカドルが強いから。おおおおおお!!!!そうだよ!!聞いてみよう!!」



そして外貨両替窓口で聞いてみた。



「ポンドのコインをアメリカドルに?いくらくらいあるの?500ポンド?ワオ。それじゃあこの小袋に分けて持ってきてよ。」



窓口のお兄さんはコインを計算するための小さなビニールの小袋を大量に渡してくれた。


1ポンドコインなら20枚。2ポンドコインなら10枚ずつといった感じで小分けにして袋詰めして持ってきてー、ということ。






つまり……………換金できるということ………………






もちろん、紙幣と同じ扱いで、手数料もなし………………












ぐおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!

やったぜコノヤロウオオオオオオオオオ!!!!


そうだよ!!どうせアフリカ行くんだからドルに換金すればいいじゃん!!

ていうかまさかコインをその国にいるうちに外貨両替なんて思いつかない発想やった!!!!



「神田!!天才かこの野郎!!チクショウ!!!なんてグッジョブな嫁なんだ!!」



「いやっふー!!褒めてもろたー!!」



おいおい、これだったらどこの国に行ってもコインが大量に溜まったらその国の外貨両替所に行って、日本円に換金すればいいだけやん。

どっちにしろ日本円にしないといけないんだから、間に紙幣に両替する手間とか別に必要ないやん。

もちろんそれぞれのレートを確認するのは大事だけど、何度も間を挟んでその度に手数料を払うのよりはだいぶマシなはず!!!!




ぐおおおおお!!!!

神田がやらかしよったあああああああ!!!!


路上パフォーマーにとっての大きな大きな悩み、コインの両替問題。


これにて完全解決だ。















大きな悩みが解消されて足取りも軽くなり、ショッピングストリートをのんびり歩いて車に戻る。

帰り道にある中華料理のファストフード店で美味しい晩ご飯を食べ、本当に大満足のリバプール町歩きは終了。


明日はリバプールの郊外にあるビートルズゆかりの地を車で回って、それから2ヶ月間車中泊した車の中の整理。


ついに明後日、レンタカーを返却してフェリーで北アイルランドだ。










ビートルズとは、スチュワートサトクリフとジョンレンが作った造語だ。



2ヶ月前、借りにきたレンタカーがパンクしていて出発できず、仕方なくこのリバプールに1泊しないといけなくなったあの日。

たまたま泊まったホテルがスチュワートサトクリフの実家を改装した建物だったという奇跡から始まったこのイギリスの旅。


刺激の少ない旅ではあったけど、このリバプールが起こしてくれた奇跡だけで本当にイギリスに来て良かったと思えるよ。


さぁ、最後まで安全運転でブリテン島フィニッシュさせるぞ。

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