スポンサーリンク パズーとシータがいたお城 2017/2/14 2017/02/02~ ウェールズ, ■彼女と世界二周目■ 2017年2月3日(金曜日)【ウェールズ】 ビューマリス ~ カーナーボン ~バンガーマジなんて書いてるかわからんウケるー。さてさて、ウェールズもここまで端っこに来ると本格的にどウェールズ。町歩いてても、スーパーに入っても、聞こえてくる現地の人の会話は謎の言語。若干、舌を巻き気味で喋るその言葉は英語とはまったく違う。すげぇよなぁ。こんな小さな島の一部なのにここまでバッツリと喋る言葉が違うなんて。しかも国の公用語がありながら、しっかりこうしたオリジナルの言語が残っていて、道路標識にもふたつの言葉で書かれている。ユナイテッドキングダムをイギリスというひとつの国として捉えがちな日本人には意外なことだけど、本当にそれぞれ違う国が集まってこのイギリスという国は構成されているんだよなぁ。というわけで、ゆうべ車を走らせてたどり着いたこのアングルシー島。ウェールズにある4つの世界遺産のお城のひとつがこの島に存在する。ひとつだけ少し離れた南の方にあるけど、残りのふたつはこの北部に固まっているのでルートに無駄がない。うまく走れば1日で全部回れる距離にある。まず最初のお城、ビューマリス城は小さな港町の中にあった。今にも崩れそうな古びた建物がぱらぱらと並ぶだけの小さな町には、ひとつのスーパーとリサイクルショップがある。一応観光地のようにしようとはしているが、忘れ去られた場所のようにどのお店も閑古鳥が鳴いていた。お城はそんな静かな町のメインストリート脇にあり、柵に囲われていた。水の張ったお堀に囲われており、くすんだ石が重厚に積み上げられている。どこか日本のお城の石垣にも似た雰囲気だ。塔なんかの高い建造物はなく、平屋のお城って感じで、そんなに迫力はない。1200年代にイングランドによって作られたこのビューマリス城。しかし資金不足によって未完成のまま廃墟となった。未完成のまま廃墟って、切ないなぁ。町の雰囲気と相まってすごく寂しげなこのお城。あまりそそられなかったので、ここは外から眺めるだけにしておいた。入場料は1人6ポンド。850円。ヘリテイジパスを持っていたら半額。アングルシー島とウェールズ本土の間は、細いメナイ海峡という水路で分断されているんだけど、このウェールズ北西部が歴史をとどめたヒストリックエリアであることを象徴するかのように、海峡にかかる橋は石造りの古めかしいものだ。きっとこのメナイ海峡は昔から交通と交易の要衝として重要な場所だったんじゃないかな。橋を渡りながら見渡せる海峡は、両側に町が見られ、どこか瀬戸内を思い出させる。このひなびた空気もまた、どこか似ている。そして本土に戻ってきたら南に針路をとり、いくつかの小さな町をすぎるとあっという間にカーナーボンの町に入った。よーし、よーし、落ち着けー、落ち着けよー、ここだぞー、ここがあのラピュタのモデルになった城がある町だぞー、燃え盛るお城からパズーがシータを間一髪で救い出すあの名シーンは日本人なら誰でも知ってる超有名な場面!!!!ウェールズに来たからにはあの、パズー!!シータアアアアア!!のポーズを再現したい!!!いやあああああ!!楽しみですな!!!シータアアアアア!!って言いながら逆さまの状態で飛んでいって、塔の上で待ち構えるゆまちゃんを見事キャッチしてそのまま飛びながらゆまちゃんのシックスがナインしてバルス!!ぐおおおおおおおおお!!!!!テンション上がるうううううううう!!!!!すげええええええええ!!!!!!!確かに!!確かにこんな形だったような気がする!!!!世界遺産、カーナーボン城はこれまた1200年代にイングランド王によって作られたお城。そもそもこのウェールズの4古城は、イングランド王がウェールズ公国を征服するために築いたもので、かなり軍事的な意味合いの強いお城のよう。つまりこれらの古城はウェールズにとっての侵略の証だ。それが今ではこうして観光地となっている。当時、ウェールズのイングランドに対する抵抗はかなり激しいものだったらしく、そういった強国に屈さないところや、現代でも自国の言葉を守ってところにウェールズ人の独立した気概が感じられる。メナイ海峡に面した海辺にそびえ立っており、このお城を一角にして海岸沿いに城壁が張り巡らされ、その中にカーナーボンの市街地が大事に守られるように広がっている。このお城、城壁、町の作りだけでも一等級の歴史保存地区だ。まんま中世の状態で残っている。ささやかな市街地を歩いて行くと町の中心にある大きな広場に出るんだけど、そんな町の中にどーんと巨大なカーナーボン城が現れる様子はかなりの迫力だ。「うおおおー!!カンちゃんこんな感じだったよね!!ここにシータとパズーが閉じ込められてパズーを助けるために飛行石を渡して巨神兵が蘇って、あああああああ!!!!チキン南蛮が食べたい!!!」「そうだねー!!あの塔とか確かに似てるね!!」高い城壁、いくつもそそり立つ塔はマジであの映画の中のお城とかぶるものがある!!1人7.94ポンド、1120円のチケットをヘリテイジパスで半額で買って中に入ってみると、かなりの巨大さに圧倒されてしまう。無数の入り口や無数の階段でいたるところが繋がっており、張り巡らされた通路はまるで迷路。自分たちがどこにいるのかわからなくなるくらい複雑だ。すべての塔の中に螺旋階段があり、各フロアーに通じていて、城壁の上も歩けるようになっている。そりゃもうウェルカムもクロエソになります。目の前に広がるメナイ海峡のおだやかな海。城壁がぐるりと町を囲って、その中にギュッと建物が密集している。上空を飛ぶウミネコたちの声がこのくすんだ石の壁に染み入る。こんな巨大なお城の廃墟が今も町の一角に普通に存在しているって、地元の子供たちからしたらなんでもないいつもの光景なんだろうなぁ。よおおおおおおおおおおおおおし!!!!!!!!!!!!それじゃあひとしきり見学したところでアレやっちゃおうかあああああああああああ!!!!!!!「よおおおおおし!!いくぞ神田コノヤロウ!!今からお前はシータだ!!優しくて優しくて、純粋な心を持つ愛に溢れた女の子だぞ!!そして美しい心を持ちながらも天空の民として世界を支配するために生まれてきたお前はこの世の愚かな人間どもに鉄槌を下すことが許された選ばれし神ですという顔でパズーと叫ぶあのシーンいってみようか!!!」「パズウウウウウーー!!!!」「はあああああぉあああああ!!!!なってねえええええ!!!!なめてんのかこのウーパールーパーは!!それで本当にパズーが助けに来てくれると思ってんのか!?そんなんじゃ巨神兵と間違われてゴリアテから砲撃くらって終わりやし!!!!もう1回やってみろ!!!」「パズウウウウウーーー!!!!」「違う!!今ここは燃え盛る火の海!!向こうの空から飛んでくるパズー!!巨神兵優しい!!オリバ散弾銃きかない!!もう1回!!!」「パズーーーーーーー!!!!!」「可愛いなぁ。カンちゃんは可愛いねぇえええええええええええええ。」「塔登りすぎて足プルプルしてきてもうとるー。」「そうだねぇ、こりゃ明日は筋肉痛かもしれなハウゥッ!!!!……か、神田さん………こ、これはもしかして…………あの場所じゃないですか………!!」「あー!!巨神兵に羽が生えて飛ぶとこやー!!バランス悪くて壁にぶつかってまうやつやー!!」「いやー、まさかあそこで羽が生えるとは思わなかったよねー。本当ラピュタの科学力はドイツを超えるよね!!我が国の科学力は世界イ、はうぅっ!!!こ、これは…………」「巨神兵が蘇ったところやー!!」「パズーが閉じ込められてたとこやー!!」というラピュタ再現を小雨が降る中、濡れながら根性でやってるアジア人2人を微笑みを浮かべながら見ている欧米人観光客たち。ジブリって欧米で超人気やし!!絶対これやってるの日本人だけじゃねぇし!!いやー、堪能。ジブリのモデルっていうことを除いても見応えのある迫力満点のお城だった。ウェールズすごいぞ!!パズーーーーーーー!!!!!明日はこのカナーボンで路上をしようかなと思っていたんだけど、どうやらこの町は小さすぎるようなので少し走ったところにあるバンガーという町にやってきた。このあたりでは1番大きいであろうバンガーの町。中心部に長めのホコ天通りがあり、ショッピングセンターもある。人通りは申し分なさそう。今日は雨が降っているけど明日は晴れの予報なので路上もできそうだ。ここで明日歌おう。いやー、町の人が喋ってる言葉がまったくわからんー。ウェールズすげー。ウェールズ面白いなぁ。そんでイギリスももうすぐ終わりだなぁ。テスコでも何て書いてるかわからん!!~~~~~~~~~~~~~~~~~~イタリアのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!イタリアマジで行きたすぎて吐く!!!!ピザ食べたいよおおおおお!!!!あったい地中海沿いでのんびりパスタ食べたいよおおおおお!!!!どうもありがとうございます!!