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ロンドンで路上!!とんでもない結果に!!

2016年12月7日(水曜日)
【イングランド】 ロンドン





ある日、誰かに肩を3回叩かれるかもしれないから、そのとき叩かれた側と反対側に振り向かないと死ぬからね。この話を聞いた時点からもう逃げられないから。18歳を過ぎれば大丈夫。








っていうような怖い話を小学生くらいの時に聞いたことありますか?僕はあります。

話の形は違ってもそんな内容の怖い話があのころ流行ったりしたと思います。


てけてけ、とか。





学校の帰り道に竹やぶの横でこの話を聞いたとき、もうううううう、やめてよおおおおお、って絶望に打ちひしがれた記憶があります。


なんでそんなこと教えるんだよおおおおおおうう………って。



そんなの絶対無理やんー、絶対何年後とかに肩叩かれても、あ!3回叩かれた!!これあの話のやつだ!!とか咄嗟に思い出せんくて、普通に振り返って死ぬやんー………終わったやんー……………って悲しみに暮れたものです。


小学生ってよくそんな話を信じるもんだよなぁ。

そんなやったらみんな死ぬやん。






最初のころは必死に覚えといて必ず3回叩かれたら反対に振り向くぞー…………って構えながら数日を過ごす。

でもそんなこと18歳のタイムリミットが切れる前にとってくに忘れてしまっている。


大人になるまでにやりたいことなんて、大人になるまでに忘れてしまうもの。

大人になってからやりたいことなんて、大人になるまでに忘れてしまうもの。













小学生4年か5年のころ、当時B’zとかが流行りだしたころに音楽ってものに興味を持ち始めて、よくわからないまま、なんとなく流行りに流されてる気分でTHE BOOMの風になりたいのシングルを買った。

あれが自分のお小遣いで買った初めてのCD。


特に電流やらイナズマが全身を駆け抜けるというハマショー状態に陥ることもなく、それからもB’zや布袋を聞いていた。


学校のみんなは福山雅治やスマップ、TRFとかそんなのを聞いていた。





そんなある日、家でたまたまWOWOWのチャンネルをつけたら、外国人がものすごくでかい会場で何万人という観衆の前で演奏していた。

それがストーンズだった。


演奏していたのはブラウンシュガー、そしてルビーチューズデイだった気がする。


あの時はそこそこ電流走った記憶がある。



宮崎の片田舎で、流行りもだいぶ遅れて入ってくるような本当に小さな港町で育った子供には、B’zやTRFではないそのパワフルで独創的でノリノリなロックは結構衝撃的だった。


そして中学生になって先輩がギターを弾いてるのを見て俺もモテてやる!と思ってすぐに家にあった親父のフォークギターで練習を始めた。


初めてコピーしたのはストーンズのアンジーだった。



ジャンピンジャックフラッシュのリフを覚え、ルート66を練習し、ストーンズに没頭した。


CD屋さんに行けば、日本のCDが3000円する中で洋物は2000円だったのも嬉しかった。

周りの同級生たちがジュディマリとかルナシーとかのCDを買う中、ストーンズのCDを名盤から中心に買いまくり、聞きまくった。


そしてそんな古い洋物を聞いてるというところもカッコよく思えて好きだった。俺は周りとは違う、って思えるところが自分の性格にも合っていたんだと思う。






ストーンズから枝分かれしてロバートジョンソンとかマディーウォーターズなんかのブルースのルーツに遡り、ハンクウィリアムとかのオールドカントリーにも手を出した。


キャロルキング、ジャクソンブラウン、ニールヤング、トムウェイツ、ジェイムステイラー、エリックアンダーソン、アルクーパー、ジョニミッチェルといった70年代のシンガーソングライターブームの音楽がすごく肌にあって、これだと思った。


でもやっぱりフェイセズとかイーグルスとかザ・バンドとかのバンドサウンドも大好きで、とにかくお小遣いを貯めてはCDを買い漁り、頑張って宮崎市のタワーレコードまで行ったりしたもんだ。



俺にとって邦楽のルーツは親父が家で聞いていた岡林とか拓郎。

そして洋楽のルーツはあの時テレビで見たローリングストーンズ。



子供の頃に虜になり、18歳を超えても、30歳を超えても、ストーンズは今もヒーローのままだ。




今俺はストーンズの国いるんだ。興奮しないわけがない!!!!!







というわけで今日は路上をやる予定なんだけど、その前にストーンズのグッズが置いてあるというお店に行ってみることに。


その名もイッツオンリーロックンロール。メインストリートのならず者は何度聴いたかわからない!!


ニューモルデンの駅前にあった韓国料理屋さんで見つけたカツカレーが死ぬほど美味しくて朝から幸先よし!!!

カツカレーうめえええええあえええええ!!!!!!








4.5ポンド、650円!!
















大満足で電車を乗り継ぎ、やってきたのは、中心地から少し北にあるカムデンタウンという駅。


駅前は別にこれといってなにもないガチャガチャした雑踏があるだけのエリアだけど、ここにあのストーンズのグッズ店があるのかと思うとすでにオシッコが漏れる!!!






そしてつい早足になりながら歩いて行き!!








通り沿いにそのお店を!!!











見つけ…………た?




え?これ?






イッツオンリーロックンロールじゃなくて、ロックンロールレスキューって書いてるぞ…………?


でもグーグルマップで出したポイントは確かにこのお店をさしている。


え?マジで?





半信半疑でとりあえず中に入ってみると、田舎のライブバーみたいなごっちゃごちゃした店内に乱雑に色んなものが積み上げられている。


カウンターの中には、70年代から時が止まってますみたいな髪の長いおじさん。








ま、まじでここか?と一応中を見てみるが、壊れたスピーカーとか埃をかぶったレコードとか、なんかのネジとか謎の置物があるだけ。


た、ただのジャンク屋じゃねぇか………………







どう考えてもここじゃねぇと店を出て、もう1度ネットに繋いで他のサイトから住所を出してみると、ここから30分の位置に正しい店があるようだった。


な、なんなんだよ……………なんでこの店がかぶってくるんだよ……………


絶対ここだと思ってくる人いっぱいおるし…………

















仕方なくカンちゃんと2人で歩き、大きな公園を突っ切り正しい場所にやってくると、賑やかな通りが見えてきた。

お!なんか観光客らしき姿も結構見えるぞ!!




そしてついに本物に到着!!!!






いやあああああああ!!!!!テンション上がるうううううううう!!!!!!






ショウウィンドウにはミックとフレディとアンガスヤング!!

あれ?ミックとフレディはわかるけどアンガスヤングってオーストラリアじゃなかったっけ?と思ったらアンガスヤングはなんとスコットランド出身だった!!


ぎゃあああ!!!イギリス大好き!!!





店内にはキーホルダーやらTシャツやらとにかく様々なグッズが置いてあり、これはテンション上がる!!!!

ストーンズ関連のものがほとんどだったんだけど、アンガスヤングやピンクフロイドのものも!!ピンクフロイドもイギリスなんやね!!


ザ・フーとか死ぬほどハマってたあああああああ!!!!ロジャーかっけえええええ!!!!




いやもう本当イギリスすごい。


ビートルズ、ストーンズはもちろん、ザ・フーもディープパープルもレッドツェッペリンもピンクフロイドもクイーンもクラッシュもピストルズもみんなイギリス!!

新しいところだったらブラーもオアシスもジャミロクワイもコールドプレイもワンダイレクションも、あ、ワンダイレクションはまぁいいか。



とにかくこんな小さな島国だというのに、世界を席巻するロックミュージシャンが生まれすぎ!!!人口日本の半分なのに!!!!



いやぁ、マジで震えるわ…………もうすでにそこらへんでキースとすれ違ってるかもしれんよ……………






というわけでグッズなんだけどここまで来といて別にそんなに欲しい物なかったです。


ええ!?ないのぉ!?




うーん、ないなぁ…………



まぁ来た記念にピックでも買っておこうかと、ストーンズのベロマークがプリントされたピックを買おうと思ったら値段3ポンド。
ピック1枚500円。



なめんな!!そんなピック日本でも買えるわ!!!


とにかくなんか買っておこう!!ということで栓抜き買いました。



せ、栓抜き!?


ベロマークの栓抜き。いつか日本で使うでしょう。





「はいー、お買い上げありがとうございますー。」



ていうかこのショップの店員さんが日本人の女性だということにビビる。



「こちらのパンフレットどうぞー。」



日本でもオンラインで買えるというパンフレットくれました。


ここに来る意味なくない!?
















ストーンズショップの向かいにはビートルズ専門のグッズ店もあり、カンちゃんはこっちのほうがお気に入りだった。

ビートルズグッズってデザイン性の高いものが多いもんな。




さらにビートルズ専門店の横にたくさんの人が集まってるところがあるなぁと思ったら、そこはとある博物館。


さてこれは誰の博物館でしょう?




これで分かったら100点。






これでわかったら50点。







これでわかったらっていうかどうでもいいからギョーザ食べたい。








シャーロックホームズ博物館です。









中はギフトショップがあり、古めかしいイギリスの風格ある作りがなんとなくシャーロックホームズの世界に紛れ込んだように気分にさせてくれる。

博物館には入らなかったけどギフトショップだけでも楽しいので行く価値あり。


ちなみにここはコナンドイルの生家かなんかか?と思ったら、小説の中でシャーロックホームズとワトソン君が住んでいた住所の場所なんだそうだ。






















よっしゃ!!!!!!

観光はここまで!!!!



ついにイギリスで!!ロンドンで!!



路上やるぞ!!!!



怖えええええええ!!!!
このロックの聖地で路上とかマジ身の程知らずの極みいいいいいい!!!!





もうなにげにイギリスに入ってから1週間くらい経ってるのにまだ歌ってなかった。

ビビってなかったわけじゃないけど、それで避けてたわけでもない。


とりあえず観光を終わらせないと路上に気分が向かなかった。






そしてギターを抱えてやってきたのはロンドンの街の中心、ソーホーエリアの一角にあるホコ天のストリート!!!




1週間ロンドンを歩いて、ここがベストだと判断した場所!!!



他の路上ミュージシャンはだいたいみんなアンプを使って車道沿いでデカい音で演奏してるけど、生音だとそうはいかない。

だからといって地下鉄構内はオーディション制のライセンスが必要。


生音で勝負できるホコ天でありながら、音が響いてそれなりに静かで、雰囲気が良くて人通りもバカみたいに多くない。

そんな場所がここ!!!!




テムズ川沿いのビッグベンを川向いに見る遊歩道のあたりも良いなって思ったけど、やっぱりここが良さそうだ!!!




「か、カンちゃん、う、歌うの?歌ったほうがいいかな?」



「うん!歌ってみよ!ロンドンだね!!」



「ろ、ロンドンで歌うの!?ロンドンで歌ってしまうの!?いきなりフレディみたいなハードゲイが胸毛全開で走ってきて殴られないかな!??!怖い!!ロンドン怖い!!」






さすがに怖い……………


この世界のロックの聖地で路上……………



今までナッシュビルでもメンフィスでもニューオリンズでも博多でも色んな音楽の聖地で路上してきたけど、ここが1番怖い!!!!


俺みたいな小虫がこのホーリープレイスで歌っていいのか!!!!




いや!!やる!!

これまでだってどんなところでも歌ってきたんだ!!!

南米でも中東でもアフリカでもインドでも歌ってきたんだ!!

俺もストリートミュージシャンの端くれ!!!!


一寸の虫にも五分の魂!!!!





ぐああああ!!!!ビビるううううう!!!


どうにでもなれ!!!!























30分後……………………










神は微笑んだ……………………!!!!!!











路上の神が微笑んだ!!!!!!!












30分でなんと!!!!!










なんとあがりは!!!!!













32ペンス!!!!!
















46円ーーーーーーーー!!!!!!!!




微笑んだの神だと思ったらウンコだったああああああああああああああああ!!!!!!!!!




もう清々しい!!
逆に清々しい!!

一寸の虫、綺麗に踏み潰されました!!ヨロシクっす!!


46円て!!

この物価のクソ高いロンドンで46円て!!

46円分ケバブくださいって言ったら肉2ミリくらいくれるかな!!?




いやああああ!!!もう気持ちがいい!!

よし!!このままダッシュでドーバー海峡に飛び込んでウッチャンナンチャンと友達になって一緒に海峡を横断してフランス着いてやったー!って言ったらシェンゲン切れてるから追い出されてウンコ踏んで泣く。






こ………コポ……こぽぽ……………46円……………



まったくもって反応なかった……………






「これだけたくさんの路上パフォーマーがいるもんねー。みんな慣れてるよね。まぁ都会は早く出て田舎をゆっくりまわろー。田舎好きー。」




おいコラ?てめーその稼ぎでよく帰ってこれるな?アレか?脳わいてんのか?よく頑張ったでちゅねーって言って欲しいのか?ハイハイ、フミちゃんよく頑張りまちたねー、ロンドンは厳しいでちゅねー、帰ってママが美味しいミルク飲ませてあげまちゅからねーっていうかちんたらやってねぇで喉が潰れて血ヘド吐くまで歌って金稼いでこいこのフニャチン不能ヤロウ!!



なんてことは言わずに明るく元気づけてくれるカンちゃん。


ご、ごめんね…………全然ダメで…………








マジでロンドンは相当厳しい。


こんだけあらゆるところで毎日毎日路上パフォーマーがしのぎを削っているんだもん。

かなり目を引く珍しいことをしなければ人は足を止めないと思う。

めっちゃくちゃ上手い人がパフォーマンスしてても、ただやってるだけではみんな素通りだ。


内陸ヨーロッパみたいに黙々と職人気質にいい演奏を心がけているだけではダメそう。



もちろん実力不足。

もっと腕あげなきゃ……………













というわけでイギリス路上初日は散々な結果で終了し車に帰った。

まぁそこまで凹んではいない。

イギリスの町はロンドンだけではない。




車に戻り、パジャマに着替えて広々した車内で布団にくるまる。

少し喉の奥が痛いのは久しぶりの路上のせいか、ちょっと風邪気味なのか。


明日ロンドンを出るぞ。







~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


マレーシアのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!


マレーシアって前はあんまりいい印象をもてなかったけど、きっといいところいっぱいあるんだろうなぁ。
またいつか行ってあの悪いイメージを払拭したい。

そういえばクアラルンプールでも路上0円出したことあったな……………


どうもありがとうございます!!

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