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ホテルカリフォルニアの歌詞の意味

2016年11月19日(土曜日)
【オーストリア】 ウィーナーノイシュタット





久しぶりの路上の町に選んだのはウィーナーノイシュタットという町。




いつもどうやって行く町を選んでいるのかというと、グーグルマップの見た目だ。


地図を見ればだいたい町の規模や中心地のショッピングエリアの作りがわかる。



ホコ天の長さ、店舗の入りかた、H&Mやミュラーなんかの有名なお店が通りにあれば間違いない。

たまにどうしても地図だけでは様子がわからない町もあるんだけど、そういう時は必殺技のストーリートビューがある。



便利なもんで、今の時代、先進国であればかなりの田舎でもグーグルマップのストーリートビューで町の様子を車道からの目線で覗くことができる。


予想と外れて小さすぎたり車が走っててうるさかったりすることもあるけど、まぁヨーロッパでは大きくミスをすることはほとんどない。





そして実際にその町に行き、路上をやると、またいろんな個性が見えてくる。



古めかしい町なのか、モダンな町なのか、ホコ天の幅や歌った時の音の響き、人が優しいか冷たいか、


警察の路上ライセンスが必要かどうか、必要ならば有料なのかどうなのか、ルールはどんな感じか。


細かく言えば、町の中でもどのポジションが路上に適しているのかということも大事な情報になってくる。


安くて美味しくてご飯屋さんがあることも重要。





町を選び、その中から趣のある素敵な町を見つけ、さらに色んな条件を満たした上で安定して稼げる場所。

苦労して時間をかけ、足を使い、注意されたり怒られたりしながら得ていくそうした情報は路上パフォーマーにとって大事な大事な食扶持だ。


俺はそんな情報を独り占めするつもりはないけど、隠す人の気持ちもわかる。

路上の場所探しは結構大変だから。




今日も新しい町。

いい町だったらいいな。




















ウィーナーノイシュタットの町はなかなか賑やかで、路上パフォーマーとして腕がなるとてもいい雰囲気とロケーションだった。

















町の真ん中に大きな広場があり、そこから四方にホコ天のショッピングストリートがのび、どの通りもたくさんの人で活気がある。



土曜日マーケットということで広場には出店がたくさん並び、クリスマスマーケットの準備も進められており、こいつは賑やかだ。


























カンちゃん可愛い。






よっしゃー、久しぶりの路上だ。気合い入れていくぞ!!!


1番人通りの多いホコ天のど真ん中、植木のコンクリートに腰かけてギターを鳴らした。





















たくさんの人が足を止めてくれ、拍手が起こる。

周りのお店の人たちも外に出てきてコインを置いてくれ、気持ちが楽になる。

どうやら演奏の仕方は忘れてないみたい。



いい声を出さないといけない。

そこにいいギターを乗せよう。

リズムを固定しすぎず、遊びを作ろう。


勘を取り戻さないと。




横のお店の店員さんがずっとここで聞いててくれて、終わったら中から親指を立ててくれる。










順調に歌っているところで、2人組の女の子が声をかけてきた。

明るい笑顔でとてもフレンドリーな感じの2人だ。



「ハーイ!素敵な声ね!!素晴らしいわ!!でも………思うんだけど、ホテルカリフォルニアはあなたには良くないと思うわ。」



ドキッとした。

え?なんでだ?そんなに歌いこなせてなかったか?

何か気に入らないところがあったのかな。




「どうしてですか?」



「だってこの曲はサタンの曲だから。町の人たちがハッピーにならないわ。この本を読んでみて。信じることであなたに奇跡が必ず訪れるから。」



そう言いながら女の子が差し出してきたのは新約聖書だった。

ああ、クリスチャンの布教をしてる人たちか。



それにしてもホテルカリフォルニアをサタンの曲とはなかなかビビった。



曲ってのは聞き手によって捉え方はそれぞれだし、こう解釈しないといけないってものもない。


俺はこの曲は、60年代から70年代にかけて迷走していくロック音楽に囚われたミュージシャンたちの末路を予期したものという解釈をしているけど、大きく捉えればもっと意味合いは広くなる。


過去という迷宮をさまよい抜け出せなくなった人々、ベトナム戦争の泥沼化による先の見えない虚無感。その辺が本筋だと思う。


それがサタンの曲とはなぁ。想像もしなかったな。



なんか、昔まだこのブログにコメント欄があったころ、あなたはホテルカリフォルニアの歌の意味をちゃんとわかって歌ってるんですか?って言われたことがあったのを思い出したな。


じゃああなたはどれほどわかってるんですか?ってなるわ。

歌の解釈なんてみんなそれぞれやろ。


もちろん、邪悪なサタンの曲って解釈するのも自由なことだ。




ごめんなさい、俺はこの大好きな曲をこれからも歌っていきます、とは彼女たちには言えなかった。

この美しい名曲をそう嫌がる人もいるんだもんなあ。考えさせられるわ。
















10日ぶりだとやっぱり喉がかすれてきて、指も痛くなってきた。

ウィーナーノイシュタットは警察の注意はなし。

周りのお店の人たちも友好的だし、他のパフォーマーといえば地元の人らしきオッちゃんがイカしたガットギターのソロ演奏をしてるくらいかな。


うん、結構いい町。

あがりは3時間で269ユーロ。32000円。





















スーパーマーケットで野菜の並べ方のセンスが異常。






少しビールなんかの買い出しをしてからマクドナルドに行ってひたすらに作業。


結婚式のお祝いメールをひとつひとつ読みながら感謝の返事を書いているところに、お父さんお母さんからメールが来た。


どうやら無事日本に着いたみたいだった。



あー、よかった!



ザルツブルクで別れてからミュンヘンに行った2人がちゃんと日本まで帰れるか不安で仕方なかったけど、ちゃんと関空からメールがもらえてとにかく一安心!!



が、ひとつ残念なこともあった。



「いやー、よかったわ。ミュンヘンどうだった?綺麗な町やったやろ?」



「そうねー。市庁舎には圧倒されたねぇ。でも他はあんまり行けんかったわ。雨も降ってたしね。」



「そっか。まぁマリエン広場に行けたんならオッケーだよ。なんもトラブルとかはなかった?」



「それがねぇ、最終日に空港に行こうとして電車に乗ったとよ。10ユーロくらいの直通の電車でね。ちゃんとチケットも買って。そして電車に乗ってたらね、車掌さんが来たからチケットを見せたとよ。そしたらルールがなんとかって言うのよねぇ。ルール、ルールって。色々言われてねぇ、結局120ユーロ払ったとよー。」





あぁ……………あれか………………




俺も忘れてた……………ていうかドイツがそうだったかも覚えてなかった。



たまに電車のチケットを買ったとしても、プラットホームにある小さな機械に自分でチケットを差し込んで、ジジッ、て時間や乗った場所を刻印しないといけない面倒にもほどがあるシステムの国があった。


日本だったら自動改札があって、必ずそれが入り口を塞いでいるのでどうやってもチケットの刻印をしないと電車には乗れない。


しかしこのヨーロッパでは自動改札は俺の記憶の中にはない。

プラットホームも開け放たれているので、いつでも誰でも電車に乗れるし、車掌さんもほとんど回って来ないのでキセルし放題というのがヨーロッパの電車事情。

実際ヒッピーたちはこれで上手いことヨーロッパ中を旅したりしている。




じゃあどうやってチケットの刻印をするのかって、プラットホームの端っこあたりにひっそりと立ってる地味な小さな箱。


それに自主的にチケットを差し込んで、ジジジッって音がしたらやっと本当に電車に乗っていいことになるんだけど、そんな謎のシステム外国人が分かるがわけねぇ。


ましてお父さんお母さんはどっからどう見ても人畜無害な外国人観光客。


チケットも買ってて空港に向かってて、さぁ今から飛行機乗りますっていう人たちから問答無用で120ユーロも罰金とるか?

ひでぇなぁ…………


120ユーロあったらタクシーで行けただろうに。




これは俺が一緒だったとしてもやっちまってたミスだったかもなぁ。


まぁヨーロッパ初のお父さんお母さんがこのトラブルだけで済んだってのは上出来なんだろうな。


俺みたいに、泣きそうな顔でコインの袋を取り出して1ユーロ………2ユーロ………2.5ユーロ………あれ?今いくらでしたっけ………?涙で見えないや、未来が、とかやったら見逃してもらえただろうけど。






まぁそんなこんなありながらも関空に着いたらしいんだけど、ホテルの裏にある地元の居酒屋さんに行ったらそこがめっちゃ楽しくて、大阪行ったらまたあそこ行くわ!っていうくらいお気に入りになったんだそう。


2週間ぶりの日本で、居酒屋で慣れ親しんだもの食べて、思う存分日本語を喋って、そりゃ楽しかったの想像できるわ。

あらー!宮崎からですかー!ってお店の常連さんたちと話も弾んだようで、いいヨーロッパ旅行のシメになったんだそう。


よかったよかった。とにかく無事でなにより。





そう、俺たちもそうなんだよ。

無事で帰ることがなにより優先なんだよな。


帰りを待ってくれている人たちがたくさんいるんだから、怪我なく病気なく笑顔で日本に帰ろう。



最近コロンビアで起きた事件。


日本人、特に旅好きの人ならば誰もが恐ろしく感じただろうし、盗難とかに対して抵抗した経験のある人もいるはず。

俺もそう。


頭に血がのぼるとナイフくらい出されてもやってみろボケって気持ちになってしまう。




何度も何度も肝に銘じてる。

抵抗はしたらいかん。


もし盗られたものを取り返したとして、それは武勇伝になるかもしれんけど、蛮勇でもある。


ピストルはマジで簡単に出てくる。

中米で夜にヒッチハイクしてて、乗せてもらったトラックの中で目の前にピストルが出てきたとき、本当に死ぬかと思った。あんなに手に汗をかいたのって人生でもない。




無事帰ろう。

みんな無事に帰りましょう。

残りの人生、めっちゃ楽しいことめっちゃあるはずだもん。





「辛っ!!!!辛い!!!なにこれ馬鹿じゃないの!!??」



「辛っ!!うわこれすごい!!辛ラーメン比べものにならない!!!」




今夜の晩ご飯は久保ちゃんにもらった韓国の超辛いというラーメン。


久保ちゃん、これはヤバいわ(´Д` )

美味しかったけどね!!

久保ちゃんマジでありがとうね!!






カンちゃんと2人、汗だくになりながらご飯を食べ、ビールを飲んだ。








~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


タイのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!


ホテルカリフォルニアでは過去に囚われた人たちと過去を忘れ去りたい人たちが美しい汗を流しながら踊っているけど、バンコクでは全裸の男たちがオッさんの前でアソコ振り乱して踊ってますね。

一度は行ってみたら楽しいのかなぁ…………


どうもありがとうございます!!

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