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海外でこんな日本食とか奇跡すぎる

2016年11月17日(木曜日)
【オーストリア】 シュタイアー ~ ウィーン





いやー、よく寝たー……………


やっぱり畳の上は落ち着くなぁ……………



いやー、気持ちよかったなぁ………………











いやー、まだ夢が覚めていないなぁ。







シャケとかあるんだもんー。

シャケだもんー。

こんな脂ののったジューシーなシャケとか出されても困っちゃうよね!!


絹さやのピーナッツ和え、ウナギの卵焼き、梅干し、漬物、


しまいにはアサリの味噌汁ですか!!


もういくら夢の中だからってやっていいことと悪いことがあるよね!!

もう激おこプンプン丸!!

ぎゃああああああああああああああああああああ!!!!!!!!
美味すぎるううううううううううううううううえ!!!!!!!

死ぬうううううううううううううう!!!!









これはいかん…………

長らく日本食を食べていない日本人にこのイケダさんの料理は危険すぎる……………

犯罪レベルに美味しすぎる…………



お米がまた尋常じゃないほど美味しすぎてテーブルで頭カチ割りそうになっていたら、なんとこのお米、日本から持ってきたという正真正銘の日本米だった。



「最近はイタリアで日本企業が入って日本米の生産を行っとるんやけど、やっぱり気候とか土地が違うから日本のお米みたいにはならへんのやわ。日本で作られたもんが1番やな。」




日本のお米、余裕で世界一。




「カンちゃん美味しいねー、こんな美味しい日本食が食べられるなんて幸せすぎるね。」



「ううう………具材のせいにできない…………大したご飯が作れないのを外国だから具材とか調味料が手に入らないから仕方ないって言い訳ができない…………」



大丈夫!!いつもカンちゃんのご飯めっちゃ美味しいよ!!
ありがとう!!















「今日はどんな予定?どっか行かなあかん用事はあるんかい?」



「あ、今夜ウィーンで知り合いと会う予定でして。そのままウィーンからぐるっとオーストリアのまだ行ってない町を回ってみようと思ってます。」



「なんや、まだいくらでもおってくれてええのに。ウィーンからまた帰ってくるか?あれやったらワシの車で一緒に行って帰ってきてもええで。」



優しいイケダさんのありがたいお言葉につい甘えたくなる。

こんな毎食毎食、天国みたいなご飯がいただけるんだったら何日でもここにいたい…………



でも、イギリス行きの飛行機まであと残された時間は2週間。

この間にある程度イギリスでの当面の生活費を稼がないといけないし、まだオーストリア内に気になってる町も残っている。


それに今夜はウィーンでとある人との約束もある。

名残惜しいけど、行かないと。



「よっしゃ、夜にウィーンなら夕方に出れば間に合うわ。ほならお昼ご飯もゆっくり食べてったらええわ。」































それからイケダさんと奥さんと4人で近郊をドライブし、近くの小ぢんまりした古い町に散歩に出かけたりとゆっくりした時間を過ごした。

お友達の誕生日プレゼントにと、お花屋さんでオシャレな植木を買う奥さん。

本当ヨーロッパはお花屋さんもアーティスティックでオシャレだなぁ。

こんなの日本にあったらめっちゃ流行るし!!と喜んでいるカンちゃん。


























お城を見たり、高原をドライブしたりしたけど、今日はあいにくの雨でイケダさんが俺たちに見せたかった綺麗な展望は隠れていた。

イケダさんがこのあたりにやってきたころはまだ道もほとんどなく、移動するのも一苦労だったんだそう。

40年前だもんな。今でもこんなに中世のままの姿を残すヨーロッパなのに、それが40年前だったらどれだけ素朴で手つかずの風景だったんだろう。




霧にかすむ山々の中に散らばる民家。


あそこにはどんな人が住んでいるんだろうな。






















「お昼ご飯はなに食べたい?なんでも好きなもん言いやー。」



家に帰ってきてからイケダさんが作ってくださった神の食事、ラスト1発。

それはこれ。





鍋です。昆布だしです。


具材がすごすぎる。


豆腐ある。

タラおる。

豚バラ……………鶏肉…………

貝、コンニャク、野菜の数々。





しかも………………









うどんを手打ち………………









「鍋ができるまでこれ食べときー。」



コトっとテーブルに置かれたのは、なんとマグロのタタキ。





つけダレには紅葉おろしとゆずの皮。





イケダさん!!!!

マジで日本料理屋さんやったほうがいいと思います!!!!!!













鍋ってこんなに美味かったっけ?って改めて鍋の偉大さに感激しながら、マジであとしめじ1本で吐くところまで食べまくった。

もう大丈夫。


もうしばらく日本食大丈夫。



こんなハイクオリティな日本食、多分レストランでもそんなにない。



マジで天国だよ……………


ラーメンは食べたいけど……………


イケダさんが作ったらラーメンもめっちゃ美味しいんだろうなぁ。












「ウィーンまでは下道なら3時間半くらいかな。夜食におにぎりでも持っていけばええよ。シャケ焼いたるわ。梅干しもふりかけもあるから好きなおにぎりにしたらええ。」



イケダさん…………本当にありがとうございます…………

シャケがうますぎる!!!








あの時シュタイアーの路上で歌ってるところに声をかけてくださったイケダさん。

こんな素敵な出会いがあると、本当音楽やっててよかったって思える。

美味しいご飯をご馳走していただいたってのもあるけど、それ以上にヨーロッパで暮らす素敵な日本人のかたと出会えたことがすごく嬉しい。



イケダさんって出会った最初の時から感じていたけど、すごく魅力的な人なんだよな。


大好きなオーストリアで大好きな人ができて、帰ってきたい場所がまたひとつ増えた。












「いつでも来たらええ。ほんで今度はなにが食べたいか言いや。パスタでもシュニッツェルでもええからな。」



ちょ!!和食以外もイケるんですね!!

パスタとかシュニッツェルとか別にそんなに惹かれないけど、イケダさんが作ったらものすごく美味しいんだろうなぁ。




イケダさん、本当に本当にお世話になりました。

大袈裟じゃなく一生忘れられないくらい美味しかったです!!


マジで天国でした!!!

また必ず遊びにきます!!


ありがとうございました!!!!




















イケダさんのお宅を出発して向かったのはウィーン。

昨日までザルツブルクにいたのに今日にはウィーンという、何百キロもあるオーストリアの国土をほぼ横断するのには理由がある。


ずっとお話をしたいなぁと思っていた人が、ちょうど今夜ウィーンにやってくることになっている。



ヘッドライトに浮かぶ濃い霧が視界を遮っている。

最初はまだスピードを出せていたが、次第にどんどん濃くなっていき、道がほとんど見えなくなって50キロでもカーブの様子がわからなくて怖い。



あの人がウィーンに着くのは夜の23時頃。

明日もお仕事らしく今夜はそんなに長く時間はとれないだろうけど、少しでも会えたら嬉しい。


前にすごくお世話になったあの人。


このタイミングでウィーンに来るなんてマジで奇跡と思って、ちょっと強引だけどルートも変更した。



イケダさんにしてもそう。

こうして今俺たちは外国にいるけど、世界のどこかでいろんな人とお会いする機会を持てていることがとても不思議だった。


人生面白いなぁ。

お世話になっている人に会うために、ヨーロッパの夜に車を走らせるなんて、数年前の自分に想像できただろうか。




霧の中を車を走らせる。

やがてウィーンの明かりが見えてきた。



















ウィーンの都会の中に入っていくと、こんな時間でもまだパラパラと車が走っていた。

やっぱり都会だな。



複雑な道をくねくねと曲がり、待ち合わせをしていたホテルの前に到着した。


ドアを開けてフロントに入っていくと、綺麗なロビーのソファーに腰掛ける男性がいた。


松岡さん、お久しぶりです!!!



「おー、元気そうだね。結婚おめでとうね。」



そう、あれは前回の一周中、メキシコシティーで初めてお会いした世界をまたにかけるビジネスマン、松岡さん。


オンライン英会話学校を経営するやり手ビジネスマンで、スターバックスがあればどこでも仕事ができるというキレ者のアニキだ。


キレ者の経営者でありながらお酒好きの遊び上手、日本人にはなかなかいない長身の体格、ハンサムな顔、しかもサルサやタンゴをたしなんでいるというまさにラテンアメリカンガールキラー。


メキシコシティでは何度も飲みに連れて行ってもらい、松岡さんの影響で俺もサルサ教室に行ったりしたけど今のところサルサが役に立ったこと皆無っていうか調子に乗ってステップ踏もうとしてウンコ踏んで泣く。


今回は仕事でヨーロッパの各地を飛び回っているようで、今日はスロバキアのブラチスラバから移動してきて、明日はまたウィーンで人と会い、さらにまた別の都市に移動するんだそう。

まさに世界をまたにかける男だよなぁ。




「今はちょっと違うビジネスを始めようと思っててね。アレをコレしてアレがナニでウンタラカンタラ……………」



松岡さんとお話していると、マジで視界の広さの違いにビビる。

もう完全に、完っ全に見えてる範囲が違いすぎる。


こんなにもアンテナを広く持ちながら生きていたらきっと本当に色んなものが見えてるんだろうなぁ。

世界のいろんな動きや、裏や表のことまで。



ビジネスってのは実現させるためのルート作りや実行力もさることながら、着眼点こそが1番大事なのかなぁって松岡さんの話を聞いていると勉強になる。




「とりあえず飲みに行こうか。いやー、この前会ったのは上野だったのに面白いね。」




日本に帰ってたときに上野のアメ横の奥にある一杯飲み屋で、ダメそうなオッちゃんたちに混じって明るいうちから飲んだ日がもはや懐かしい。

松岡さんは上野よりもヨーロッパが似合う。















この夜は短い時間だったけどバーに行ってビールを飲んで色んな話をした。

伝えたかったお話もできたし、進化し続ける松岡さんの近況も聞けてすごくいいお酒だった。


頑張らないと。

結婚したけど、当たり前にこれはゴールではなくて超スタートライン。


これから家族を養っていかないといけないという現実をビールと一緒に飲み干す。



視野を広く持つこと。

色んなことにチャレンジすること。

でも今までやってきたこともずっと磨き続ける。



カッコいい男への道のりは長いなぁ。





松岡さん、お忙しい中、時間をとってくださってありがとうございました!!

またどこかでお会いできる日を楽しみにしています!!


次会った時には、へー!金丸君面白いことやってるね!!って松岡さんのこと驚かせたいなぁ。


頑張ろ。









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