スポンサーリンク ドイツのシャワー問題、解決 2016/9/7 2016/08/19~ドイツ②, ■彼女と世界二周目■ 2016年8月28日(日曜日)【デンマーク】 クリスチャンスフェルド~【ドイツ】 シュウェリーン「シャワー浴びたいなぁ。もういい加減不潔だなぁ。」「ねー、最近暑かったもんねー。」車を走らせながらシャワー問題に頭を悩ませる。ドイツにはキャンプ場が少ない。そしてここ数日何ヶ所かのキャンプ場に、シャワー貸してくださいーって入っていったら、宿泊客のみのサービスですーって断られることが連続しており全然体を洗えていない。しかもここ数日夏日が続いていたので汗をかいており、3日シャワー無しがきつい。この辺りはホテルも高いのでわざわざシャワーだけのために4000円も払うのはもったいないんだよなぁ。んー、なんとかしないとなぁ。そんな話をしながら高速道路を走っていたらユネスコの看板が見えたので、せっかくだからと寄ってみることにした。ここはデンマークのコリングから南に下りたあたり。周りに大きな町はなく、田舎道がのびるだけの静かな場所だ。こんなところにどんな世界遺産があるんだ?とワクワクしながら看板に従ってクリスチャンスフェルドという田舎町に入ってきた。うん、どこにでもある普通の小さな町。石畳と古い町並みがちょこっとだけ広がっており、やる気のなさそうな商店とカフェがパラパラとあった。天気が悪いおかげで余計に寂れて見える。この町のどこに世界遺産があるんだ?町中を歩いてみた感じではそれらしきものはどこにもない。んー、どこか郊外にあるパターンのやつなのかな。だとしたらネットで調べるか何かしないとたどり着けないな。と思っていたら、町の中にツーリストインフォメーションを見つけた。ふらっと中に入って女の人に聞いてみた。「すみませーん、この町って世界遺産があるみたいですけど、どこにあるんですか?」「そこらへんの建物全部世界遺産よ。」へ?マジで!?どうやらこれが世界遺産らしい。どれほど貴重な建物なんだ?ツーリストインフォでパネル展示を見てみたところ、なにやらここはモラビア教という1700年代初期に発足した教団の人たちによって拓かれた町らしく、モラビア人の文化がこれほどしっかりした形で残っているコミュニティは世界でも珍しいということで世界遺産に指定されているんだそうだ。なんかすごそう。でもめっちゃ地味。この黄色い壁と赤い屋根がモラビア人の住居の特徴らしい。うん、めっちゃ地味。パッと見て度肝抜かれるような派手さがないので、これが!?って思ってしまう。でも、その道の専門家からしたら、モラビア人のコミュニティやしウルトラヤベェえええええええええ!!!!って大興奮して1日かけて観光するところなのかもしれない。俺たちは30分で終わりだけど。きっとすっごい貴重でロマンに溢れるものなんだろうなぁ。これからも人類はこの地球に、色んなものを残していくんだろうなぁ。ていうかデンマークとドイツの国境またぎすぎ。またいつもの道路を走り抜けてドイツに入ってきた。そしてまたもやフレンスブルグの町にやってきたんだけど、今日は日曜日なので路上はお休み。ゆっくり移動日にしよう。でも車を止めてフレンスブルグの町にダッシュ。あああああ!!!!楽しみにしてたのはああああああああ!!!!!!これ!!!「うっま!!!なにこれうっま!!!」「マッシュルームやば!!!ポテトうますぎるー!!」この前来てあまりの超絶美味しい料理にノックダウンしたこのレストラン。せっかくフレンスブルグを通るんなら、ここで食べない手はない!!!ポテトにチキンとマッシュルームを炒めたものを合わせたプレートとハーブを乗せて香ばしく焼いたバケット。どっちも超絶美味しい。こんな贅沢なランチをしていいのか?旅人ってボロ宿で取ってのとれた鍋でパスタ茹でて醤油たらしてかきこむっていう終わった飯が主食じゃなかったっけ?やってたよなぁ…………パスタと醤油、パンと缶詰…………貧乏旅ならそこそこ極限まで経験してきた。それがこんな贅沢なランチ。しかも大好きな人と。でも、そこはドイツ。このご飯がなんと10.5ユーロ。1200円。2人なので1人600円だ。ケバブとそんなに変わらない。ケバブに8ユーロ出すか、もう少し足してレストランで美味しい料理を食べるか。たまにはレストラン行こうか、って言える物価で嬉しいよドイツ。「あー!もう幸せー!!嬉しいー!!気持ちの余裕が嬉しいー!!」美味しいランチに大喜びのカンちゃん。チェコ行ったらもっと色々食べようね。ていうかそろそろラーメン食べたくて死ぬ!!ラーメン食べたいいいいいいいいい!!!!!!!!!「明日ベルリンに行ったらきっとラーメン屋さんあるよ!日本人多いだろうから!だからベルリンでラーメン食べようね!!」ほう………?この俺に外国のラーメンを食べろとおっしゃる?ははは、面白いことをおっしゃいますね。日本各地のラーメンを10年以上食べ歩いてきたこの早漏に外国のラーメン?それで僕の舌を満足させることができると思ってるんでございますか?あれ?なんで早漏って書いたんだろう。ま、そこまで言うなら食べてあげてもいいけどね。そりゃヨーロッパ屈指の大都会ベルリンなので日本人も多いだろうからラーメン屋さんもいくつかあるでしょう。でも言っときますけど、僕もう6ヶ月ラーメン食べてないですよ?猛獣で言ったら飼育員襲うレベルですよ。エサ与えられてなさすぎで。早漏がもう猛獣レベルですよ。そんな危険な猛獣がクソまずいラーメン食わされた暁にはどんなパワーゲイザーがベルリンに打ち上がるかわからないですよギースさん?インスタント丸出しのちろちろ麺に化学調味料丸出しのスープで硬いチャーシュー、気持ちばかりのネギ、店内にはミスチルが流れてて店員の女の子が前髪なくて、あああああああああ!!!!!!ラーメン食べたいよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!元祖長浜でベタカタいきたいよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!ドガン!!「ん?カンちゃん今のなんの音?」「うん………なんかすごい音したね…………」高速を走っているんだけど、今日は昼過ぎからものすごい勢いの雨が降っており、ウィンカーが間に合わないほど。バケツぶっかけられてるような雨なんだけど、さらにはさっきから空に雷が光りまくっている。毛細血管みたいな稲光りが四方八方でビカビカ光っており、この世の終わりみたいな空の下を走っていく車。でも気温は高くて、窓を閉めていたら暑くてたまらないのでエアコンをかけているほど。なんかすげぇ天気だなぁ。ドガン!!!「ちょ、な、なんの音!?」「なに!?後ろの車が当たってるの!?」ドガン!!ドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガン!!!!!!!「うわあああああ!!!なんだあああああ!!!」「きゃああああああああ!!!!」ものすごい音が車内に響きまくって驚いて速度をゆるめた。よく見てみるとそれは雹だった。小指の爪くらいの氷の塊が空から降り注いでおり、車に叩きつけていた。「ちょ!!怖っ!!なにこれ!!気温20℃もあるのに!!俺が下ネタをブログに書くからいけないの!?」「わああああ!!ガラス割れるーー!!」さすがのスピード狂ドイツ人たちもこの雹には驚いているようで、高速道路でスピードランプの嵐。しかも上に橋がかかっているところでは何台もの車がその橋の下に避難しており、高速道路の上だというのに停車して危ないことこの上ない。暴風が木々の枝をへし折って道路に落ちているし、空は四方八方、雷だらけ。怖えええ!!!この世の終わりだああああ!!!俺なんか悪いことしたかあああああああ!!!!ラーメン食べたいよおおおおおおおおおお!!!!!!しばらくしたら道路脇にサービスエリアの看板が見えたので、急いでそこに逃げ込んだ。みんな同じ考えだったようで、サービスエリアはたくさんの車でごった返していた。ふぅ、とんでもない天候だな、ととりあえずトイレ休憩に建物に入ってみた。あー、怖かったー…………ん…………?え…………?ぐおおおおおおおおおおお!!!!!!「カンちゃん!!!シャワーがある!!!」「えええ!?!ウソウソウソ!!!きゃああああ!!しかも3ユーロ!!」出た。高速のサービスエリアにシャワーのサービス。出てしまった。売店のレジに行って3ユーロ、340円払ったらシャワールームの鍵を渡してくれた。時間制限なし!!!!よっしゃあああああ!!!!全部ではないだろうけど、おそらく大きめのサービスエリアだったらシャワールームがついてるはず!!ドイツがそうだから多分オーストリアも同じじゃないか!!だったらシャワー問題解決!!!!この数日の汗をここぞとばかりに洗いまくり、超絶さっぱり!!!しかもしかも!!壁のハンドドライヤーが頭の位置に取り付けてあってどうぞ髪の毛やっちゃってくださいと吹き出し口が下を向いてる!!!最高すぎる!!!!!髪の毛を乾かして駐車場に行くと雹も止んで雨も小降りになっており、空の稲光りもだいぶおちついていた。あー、よかった。もうこのままこのサービスエリアで寝ることにした。さぁ、明日はベルリン行って美味しいラーメン食べるぞーーー!!!!