スポンサーリンク





オスロで惨敗

2016年6月28日(火曜日)
【ノルウェー】 アスケー ~ オスロ






天気サイコー!!!!





湖の青と空の青、それと森の緑があまりにも鮮やかで、1発で目が覚めた。



あー、気持ち良い。


あー、ナメクジ気持ち悪い。









ヨーロッパのナメクジ、デカい。色がエグい。




「キモッ!!キモい!!でも天気超気持ち良い!!」


足元のナメクジを踏まないように荷物を整理したらすぐに町に向かった。





















テキトーに選んだこのアスケーという町。

小さな町で、駅前の中心地にささやかなショッピングストリートがあった。

小さなお店が並び、デパートもある。

カフェのテラスでは暖かい日差しの中でたくさんの人がコーヒーを飲んでいる。


いつもの穏やかな光景。





でもやっぱりここにもジープスがいる。

ショッピングストリートの真ん中に陣取って座り込んで、子供の写真を目の前に置いている。

絶対子供いないと思う。


本当、ノルウェーはジープスまみれだ。












まずは駐車場を探したんだけど、やっぱりどこもめちゃくちゃ高い。

1時間35クローナとかだ。430円。こんな田舎で。

宮崎だったら1時間100円なのに!!




なんとかグルグル町中を回って、ようやく見つけた最安のパーキングが1時間20クローナだった。250円。


ここで手を打ってすぐに町に向かった。























暖かい日差しの下でゆっくりとギターを鳴らす。

人はあんまり多くないけど、みんな笑顔でコインを置いていってくれる。

街路樹の木漏れ日が揺れ、子供が駆け回って、とてもピースフルだ。




向こうのほうで俺の方を睨んでいるジープスの周りだけ邪悪なオーラが漂っているけど。


本当ジープスって魔女みたいな顔してるんだよなぁ。

怖いわ。


















場所を変えながらとりあえず3時間ほど。

お金は入るが爆発することもないので、移動することにした。




車に戻って首都のオスロへと車を走らせた。


ノルウェーの下道はかなり複雑で、ラウンドバウト、一方通行、高架が入り組んで、少し間違えたら高速に乗って変なところに行ってしまう。


交通量も結構多いので気を張っていないとすぐに事故ってしまう。

かなり難しい。


















30分ほどでオスロに到着すると、久しぶりの大都会だった。




大きな建物が並び、路面電車が走り、人がわらわらと歩いている。

4年前、ここでムンクの叫びを見た時は1人ぼっちでトボトボさまよっていた。


今こうして見ると、こんな町だったんだなってまるで初めて来たかのようなまっさらな感覚だった。










もう夕方なので1時間くらい歌おうかなと駐車場に車を入れて値段を見る。




1時間57クローナ。700円。




美々津ならタダなのに。


さすが都会は半端じゃないな…………






なんとか17時以降が値下げされるパーキングを見つけて1時間25クローナで止めることができたけど、中心部から歩いて20分くらいだ。

オスロではこれが限界っぽい。


ていうか17時以降の割引がなかったらマジで車で都会の中に行くのは厳しいわ。









ホラ!トロール!!友達だよ!!







こんな強烈なやつじゃなくてよかったな…………
















前回も歌ったオスロのメインストリートはものすごい人ごみで溢れかえっていた。










都会の活気に賑わっていて、18時を過ぎているのにまだまだお店も閉まる様子はない。

レストランやカフェはどこもいっぱいで、観光客もとても多い。





そしてジープスの数が尋常じゃなかった。

マジで凄まじい数のジープスたちが紙コップを持って徘徊しながら通行人に金をせびって回っている。


年頃の20歳くらいの女の子もいるのには驚いた。

普通に化粧とかしているのに、やっぱりしかめ面で紙コップを差し出してくる。






中にはちょっと工夫して、ピエロの格好をして風船を配ってるジープスもいた。

いきなり家族連れに近づいていき、笑顔で子供に風船を渡そうとする。

子供は喜んで受け取ろうとする。


しかしそれを受け取ったらお金を要求されるのは目に見えているので、親があっち行けと追い払うというパターンらしい。



追い払われたジプシーピエロはまたしかめ面で家族連れを探し始める。
















まぁとにかく俺もやってみよう。

前回このオスロではまったく稼げなかった記憶があるけど、あの頃よりは俺も成長してるだろう。5000円くらいはいけるかな。


よーし!!いい歌うたうぞー!!!


















そして1時間後。


いやー、なかなかいい歌が歌えたぞ。

我ながら声も響いて、ギターも鳴ってたと思う。


さーて、気になるあがりはいくらかなー。














40クローナ。500円。








マジでただのムンクウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!



キョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!




お金入れてくれたの3組でした。


切なすぎてカンちゃんも僕にかける言葉がないですよ。


久しぶりの撃沈。













あぁ、久しぶりにこんなに無反応だったな……………

みんなチラッとは見ていくんだけど、足を止めない。止めて歌を聴いてもお金が落ちない。

もちろん実力不足。


でもやっぱり大都会の道幅の広い通りでは人々の雑踏に紛れてしまって生音ではキツイって部分がある。


周りでやってるストリートミュージシャンたちはみんなアンプを使ってリバーブなんかかけて歌っている。





じゃあなんでアンプ使わないのか。


そりゃこれだけ路上で歌ってると、いろんな人からアンプ使ったら?ってアドバイスされてきた。

でも俺は使わない。

その理由は昔にさかのぼる。













俺が路上で初めて歌ったのは高校2年の時。

夜のネオン街で歌うと金が稼げるという話を聞いて、俺も試しに親父のアコースティックギターを持って宮崎の飲み屋街に行き、フォークソングを歌った。

そして実際稼げた。

さらに普通じゃ出会えないような色んな種類の友達ができて、通行人から歌を褒めてもらえ、とても楽しかった。

夜の危ない雰囲気もまた、高校生を虜にした。


おお!路上ってすごい!ってそれからは毎週末のように歌いに出て、お小遣いを稼いでいた。





時はゆず時代。


たくさんの学生がギターを持って町に出て、ストリートライブをやりまくっていた。

マジで一時の博多駅なんて10メートルおきに歌ってるやつがいて、音が混ざりまくってえらいことになっていた。でもみんなそれでも路上で歌って有名になることを夢見ていた。
そんな時代だった。




そうして歌うやつらが増えてくると、アンプを使うストリートミュージシャンが出てきた。

アンプを使えば周りのやつらより目立てる。より多くの人に音を届けられる。



アンプを使うストリートミュージシャンはどんどん増えていき、熾烈な争いが繰り広げられ、町に響く音は大きくなっていった。


そして当然のごとく苦情も増えていき、それにともなって路上ライブ禁止の町が増えていった。




とても悲しかった。

ストリートミュージシャンが町の人から迷惑がられる存在になってしまっていることがとても悲しかった。



歩道橋から下の車道にアンプを投げ落としたアホもいたらしく、ストリートミュージシャンの聖地みたいになってた梅田の歩道橋も禁止になった。

別にこれはそいつがアホなだけだけども。



そうして俺は路上でアンプは使わんとこうと思った。

これから路上ライブをやっていきたい人たちのためにも。









一応書いときますけど、別にこれはアンプ使ってる路上ミュージシャンに対する批判じゃないですからね。


アンプの利点はすごく多いし、禁止されていない街もいくらでもあります。



アンプを使ってるゾロさんはいつも1時間毎に場所を変えるらしいです。

こうした町への配慮は本当に素晴らしいと思います。







今でもアンプを使ってガンガンやって路上禁止になっていく町は後を絶たないです。

世界中で。


路上場所は漁場です。

上手く付き合って、育てていくものです。



あまりデカイ音を出さないとか、何日も同じ場所でやり過ぎないとか、近隣の人たちと良好な人間関係を持つ努力をするとか、やることは多いです。


それをめちゃくちゃに荒らしまくって、ハイさようならってのはマジで勘弁して欲しいです。







僕が頑なにアンプを使わないのは、そんな理由です。

アコースティックは生がカッコいいと思ってるのもありますけどね。



今日のあがりは計837クローナ、11200円。





















というわけでカンちゃんに慰められながら車に戻ったムンク、運転開始。


こんなところで凹んでる場合じゃない。なんせ明日からとびきりヤバいイベントが始まる。




今回のヨーロッパ旅のスーパーメイン。



スバールバル諸島。




ノルウェーの遥か北の沖に浮かぶ北極圏の島、スバールバル。

もうほぼ北極で、島のほとんどが氷河に覆われた最果ての地だ。人間が生活する最北の地。






一応小さな町はあるみたいだけど、そんな極地で果たして生き延びられるのか?寝袋だけで。



そう、もち野宿です。


宿の値段はだいたい1万円くらい。
安いとこはツインで8000円くらい。




でも値段云々ではなくて、そんな最果ての地で外で寝るということがやってみたい。

めちゃくちゃ気持ちいいはず。


そして気持ち良くなって眠って死ぬかもしれない。



マジで大丈夫かな………上着持ってないんですけど…………




















飛行機は明日の朝。

なので今夜は空港の近くまで行って寝ることにしたんたけど、オスロの空港って町からものすごく遠い。


大阪と関空くらい遠い。




本当にここで合ってるのか?と不安になりながら町から1時間以上かけてとにかく空港に到着。



ここで問題なのが駐車場だ。

俺たちはスバールバルに4泊5日滞在する。

5日間、車を止めておかないといけない。



宮崎の空港だったら24時間500円で止められるけど、ここは世界屈指の物価の高いノルウェーだ。


恐ろしくてしょうがない……………




さっきも1時間700円とかだったし、5日も止めたら5万くらいするんじゃないか?


この駐車場問題を解決すべく、だいぶ前からオスロの友達に連絡をとったり、ネットで駐車場を調べたりしていたんだけど、有力な解決策もないままここまで来てしまった。



一体いくらくらいしてしまうのか……………

















そして空港に到着。


オスロのオの字もないくらいど田舎の田園風景の中にあるので、車を止める場所なんて腐るほどあるけど、さすがに放置はできない。

ちゃんとパーキングに止めないといけない。



空港の周りにはいくつもの駐車場が散らばっており、とりあえず空港から1番離れた駐車場に行ってみた。



郊外の空き地を整地しただけといった感じのパーキング。

その入り口に看板が出ていた。








怖いけど…………値段はいくらかな……………





















ワンウィーク550クローナ…………?





え?1週間で7000円?




え?アリなんじゃないか?







ソッコー駐車完了。


8日間の駐車場所ゲット。















よっしゃああああああああああああ!!!!辛ラーメンうめえええええええええあえええ!!!!!!!




うわあああああ!!!明日から最北の地!!!!









~~~~~~~~~~~~~~~~~



クアラルンプールのホテルをアゴダで予約してくださったかたがいました!!


トロール今ごろどこにいるんだろうなぁ。


どうもありがとうございます!!







スポンサーリンク



ブログのランキングというやつをやっています。
よかったらクリックして下さい。
クリックが投票の代わりになります。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへ
にほんブログ村



世界中のホテルが予約できるサイトです。
家族旅行もバッグパッカーも、ここから予約してくれたら僕にアレがアレなのでよろしくお願いします! ↓↓