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いつも予想を上回るトルコ人

2016年5月25日(水曜日)
【トルコ】 イスタンブール






「うーん、ここのところどうやってやればいいんだろうなぁ…………あー、頭こんがらがるー。瞼ピクピクなるー。」








長かったイスタンブール滞在、最後の日がやってきた。


アユムさんという人と出会って、インターネットというものをもっと活用した海外での過ごしかたを教えてもらい、そこから毎日みっちりとレクチャーしてもらった5日間。


毎日贅沢に飲んでいたので驚異的なほどまったく貯金できていないけど、お金では買えないものをたくさん得ることができたのは間違いない。


やっぱ出会いっていうのは、その時がその人と出会うタイミングなんだと思う。

ものすごく大きなものをもたらしてくれたアユムさんに、今やっと出会えるだけのステップに来たんだと思いたい。


あとはこれをものにする事ができるかどうかだよなー。




「あー、瞼ピクピクー!!」



カフェでチャイを飲みながらカンちゃんはワードプレスの設定、俺は横で黙々と日記書きや調べ物。


今のこの勉強の時間がこれからの助けになるといいなぁ。














大好きなこのイスタンブール最終日はどこで歌おうかと考えていたんだけど、せっかくだから思い切ったところでやってみることにした。


イスティクラル通りを降り、迷路のような路地裏を抜けてガラタ橋を渡る。


いつもながらため息が出るほど美しいガラタ橋からの風景。

釣り人と観光客。地元の人たち。

いつもなら観光客は風景の邪魔になるところだけど、ここイスタンブールでは記念写真を撮る人の姿もまたサマになる。






川を進んでいくいくつもの船の上で人々が潮風に吹かれている。


アジアとヨーロッパの中間にあるこの街は、はるか昔から旅人たちを魅了してきてるんだろうな。
























ガラタ橋を渡って大きなモスクの裏手に回ると、そこは超巨大なローカルショッピングエリアになる。

坂の斜面に細い路地が縦横に入り乱れており、すべての通りにありとあらゆる店がひしめいている。

地元の人たちが安く色んなものを買いに来るところで、濃厚な生活の匂いが充満している。



建物はすべて何百年も昔のものをそのまま使ってるようなボロいもので、このマーケットの歴史を物語っている。


イスタンブールの街歩きで外せない場所だ。







子供のマネキンがトルコ人すぎ!!








こっち本物。








さてと、それじゃあこの人でウルトラごった返してる通りで路上かましましょうか。



「か、か、カンちゃん………だ、だ、大丈夫かな………ケバブ投げつけられないかな…………」



「わ、わかんない、こんなところで歌うとかわかんないけど場所はいいと思う。ほら、向こうのお店のおじちゃんが笑ってるよ!」




ギターを持っておどおどしてる俺たちを見て近所のおじちゃんたちがニコニコしながらギターを弾くジェスチャーをしている。

やれやれ!って感じだ。



よ、よーし、やってみるぞー。





こんなどローカルエリアのど真ん中でも路上は路上だ。

人のいるところならどこでもやれるのが路上だってのは南米で学んだことだ。

お店の人たちも珍しいのがいるぞ、って外に出てきてこっちを見てる。


ふぅと一息。

ギターを鳴らす。


















カラコイやタクシムみたいなオシャレエリアではないので入るお金の単価は低い。

お札が入らない。


でもその分ガンガンコインが飛び交う。

おお、さすが生活エリア。

たくさんの人が足を止めて歌を聞いてくれる。







すると向こうから手にトランシーバーを持ったおじさんが一直線に歩いてきた。




「オスマン!ケバブ!!ハマム!!」



「ですよねー!こんなとこで歌ったらダメですよね!マジごめんなさいっていうかその鼻ヒゲどこで剃ってるんですか?僕もそこ行きたい!!渋すぎ!!」



ギター没収が頭をよぎって、超焦りながらもテヘペロリンチョ!みたいな無害極まりない顔して音速で片付けようとしていたら、隣のお店の兄ちゃんがやってきて、全然オッケー、いくらでもやっていいって言ってるんだよ!!って教えてくれた。








ウヒョオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

公認んんんんんんんんんんんんん!!!!



ローカル最高おおお!!と思いっきり歌ってたら10分後に屈強なタフガイ3人登場。






「なんつーとこでやってんだコラ?頭おかしいのか?」



「い、いや………だって………さっきのセキュリティの人がやっても大丈夫だって言ったから…………」



「関係ねぇ。早くここから消えろ。お、お前日本人か。トルコは好きか?」



「大好きです…………ケバブとか…………」



「ぶー!!ケバブ好きだってマジウケる!!おーい!こいつケバブ好きなんだってよ!!」



「ケバブ好きな日本人!?おー!!なんだいいやつじゃねぇか!!ハッハッハー!!」



「そうなんですよー!まじドゥルムとかやばすぎて毎日ドゥルっちゃってますよー!!」



「ドゥルムが好きか!アッハッハー!!」



「あははははー!!」



「じゃあ罰金2万円。」









なんだとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!










なんていうハンガリーみたいなことにはならず、普通に笑顔でバイバイしました。


もちろん路上はここまで。セキュリティによって言うことが違うのはもう何回も経験してる。

これはもう仕方ないこと。


まぁこのグランドバザール裏のマーケットで路上が出来ただけで楽しかったので良しとしよう。























それからいつものカラコイのオシャレカフェ街に戻って歌った。

さっきのセキュリティのおじさんも言ってたけど、やはりこのイスタンブールで路上するならタクシムに行けとのことだ。



そして驚いたことにこのカラコイの名前も出された。



偶然見つけたこのカラコイだけど、ここも人の集まる場所だったんだな。


体調は良くなってきてはいるがまだ頭が少し痛くて体がだるい。

そして1時間半くらい経ったところでパラパラと雨が降ってきた。








軒下に隠れて恨めしく空を見上げる。



あぁ、イスタンブールあんま稼げなかったなぁ。

こんなに素敵な街なかなかないんだけどなぁ。



でもこのイスタンブールの次はエディルネに移動する。

前回、ブルガリアからトルコに入って1番最初に訪れた町、エディルネ。



地方都市ではあるけど、かつてのオスマン帝国の首都として栄えた町で、たくさんの遺跡やモスクがある。

トルコに入った初日から人々の優しさに蜂の巣にされたあの思い出のエディルネ。



東京みたいな大都会であるイスタンブールですら人の優しさに毎日感動しているのに、これで地方都市に行ったらどんなことになってしまうのか楽しみすぎる。



カンちゃんにも、トルコ人の真の実力を見てもらいたい。

あの常軌を逸したモンスターレベルの優しさを。





とりあえず明日エディルネに移動する足代は充分稼いだ。

また1からのスタートだけど頑張って歌うぞ。


あがりは78リラ。2900円。
























雨に濡れながらギターを片付けて近くのカフェに行くと、奥のテーブルでカンちゃんとアユムさんがマックを並べて作業をしていた。




「だいたい形になって来ましたね。あとはグーグルアドセンスの審査待ちで、無事通ったらワードプレスにブログを引っ越ししてこっちでやっていく流れですね。」



アユムさんもまた明日の飛行機でイタリアに飛ぶ。


このイスタンブールでの1週間、毎日付きっきりで俺たちに様々なことを教えてくださったアユムさん。



「いやー楽しかったです。いつも僕1人だったらやることもないんで、おかげで充実した1週間が過ごせましたよ。」




明日でとりあえずバイバイだけど、アユムさんはイタリアのあとはドイツに飛んで2ヶ月くらい居心地良さそうな場所を探すそうだ。

だとしたら、またドイツで会えるかもしれない。




「ドイツで会うまでに色んなことを充実させておきますよ!」



「この1週間で準備したことが全部上手くいくことを願ってますよ!」





最後の晩餐は贅沢にレストランで…………

といきたいところだけど、素直にアユムさんに俺たちの財布事情を話し、酒屋さんでビールを買って横で立ち飲みした。






そして庶民的な食堂でケバブを食べて、遊び倒したイスタンブールでの最後の晩餐を終えた。




「じゃあ!楽しかったです!頑張ってくださいね!!」




爽やかな笑顔を残して雨の中ホテルに帰って行ったアユムさん。

アユムさんとの出会い、絶対に無駄にしないぞ。


あー、頑張ろ!!


アユムさん、この1週間マジでありがとうございました!!


次ドイツで会うときはお金のこと気にしないでいいように稼いどきますのでガンガン飲みましょう!!






















さぁ、俺たちも帰ろうかと雨の中外に出てタクシーを捕まえた。

ここから俺たちの宿まではものすごい坂道が続く。それにこの雨だし、なによりイスタンブールのタクシーは安い。


チョイ乗りなら5リラ、180円とかで乗られる。







しかしこの時捕まえたタクシーは、なぜかメーターをつけなかった。

前回乗った時はちゃんとつけてくれたので料金を見ることができたけど、今回のおじさんはメーターを動かさずに走り続けた。



え、これってもしかしてボラれるやつじゃないのか………?とカンちゃんと2人で不安になってきた。


雨だし夜だし特別料金だ!!払え!!って言われるんじゃないかと、インドの時みたいな警戒心がムクムクわいてくる。




「いくら請求されるだろうね………」



「ねー…………」











タクシーは暗い道を走り、しばらくして坂の上のイスティクラル通りで止まった。


ぼったくられたら毅然とした態度で断らないといけないぞ、とドキドキしていると、タクシーのおじちゃんはこう言った。





「ノーマネー、オーケー。オーケー。」





狐につままれた顔でタクシーを降りると、おじちゃんはニコリと笑って走り去って行った。






え?






………………………なんなの?







なんでタダなの?








トルコ人なの?









なんなのトルコ人もううううううううううううううううううううううう!!!!!!!!






「もうほんっとトルコ好き!!!」



「トルコ、超絶住める!!!ああ!!優しすぎる!!」






夜のイスタンブール。


最後の最後までトルコはトルコだ。










~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ハノイの宿をアゴダでとってくださったかたがいました!!

最近ベトナムの予約がめっちゃ多い!フォー食べたい!食べたことないです!


ありがとうございます!!

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