2016年5月18日(水曜日)
【トルコ】 イスタンブール
今日は夕方から路上を試す予定なので日中はまだほとんど回っていないイスタンブールの観光をすることに。
俺はもう前回ほとんど回っているけど、カンちゃんは今回が初トルコだ。
イスタンブールはそれなりに見所も多い。
というわけで2人とも手ぶらで出発。
あぁ、手ぶらで町歩きできるって嬉しいなぁ………………
お気に入りのカフェ。
めっちゃローカルで、大きい紅茶が2リラ。70円。
普通なら3リラくらいする。
オッちゃんたちの溜まり場になってる近所の食堂でビーフケバブのプレートとパンをムシャムシャ食べたら、旧市街方面に向かう。
今日もとてもいい天気で、ガラタ橋から見渡すイスタンブールの町並みがため息が出るほど美しい。
トルコ人釣りしすぎ。
「ケバブケバブ!!ハマム!!」
写真を撮ってるだけでオッちゃんに呼ばれて釣りさせてもらえるというトルコ人の優しさ半端ない。
何言ってるかひとつもわからんけど笑顔だけで全て理解できる。
もう本当イスタンブール綺麗!!
ポストカードまでめっちゃオシャレ。
このポストカードなんて木の板でできてる!オシャレすぎる!!
それからお土産物ストリートを歩いて行くと、しばらくして巨大なモスクが見えてくる。
アヤソフィアだ。
もともとクリスチャンの教会だった建物をオスマン帝国がモスクに再利用した建物で、当時の文化や宗教が混ざり合った非常に貴重な文化財となっておりますが入場料40リラなので泣き崩れる。
1500円て……………どうしてだよ……………
隣のブルーモスクは無料なのに……………
今はマジでそんな余裕ないのでブルーモスクだけ中に入ることにした。
入り口で髪と体のラインを隠すための無料のカバーを借りてカンちゃんだけ装着。
ただのコソドロですか?
可愛いなぁ。
中はたくさんの観光客でひしめいていた。
天井に青いペイントがされていることからブルーモスクと呼ばれているこのモスクもまた、アヤソフィアに引けをとらない巨大なものだ。
礼拝者たちは観光客を気にすることなく、黙々と祈りを捧げている。
ぼんやりと光るライトの下、2人で静かにイスラムの世界を実感する。
ここもまたあの時1人で全部の荷物持って見に来たよなぁ。
ハーバーで潮風に吹かれながらお決まりのサバサンドを食べ、これマヨネーズ入れたら絶対めっちゃ美味しいのにねって話しながら橋を渡り、宿に戻った。
よし、そろそろ仕事に行くぞ。
今日はタクシムは避けて他のエリアを探ってみることに。
夕方なのでレストラン街はどうだろう?
タクシム広場の反対側にのびる目立たないレストラン通りのほうに行ってみると、3ブロックほどの区域にたくさんのカフェやレストランが並んでいる場所がある。
ここかなぁ、と悩みながら歩き回ってみる。
でもどうにも人が少ない。
もうちょっと遅い時間になったら増えるのかもしれないけど、もしアテが外れたら今日のあがりゼロだ。
このレストラン街はなし。
夕方のタクシムは帰宅の人たちやご飯に出てくる人たちで日中よりもかなり賑わう。
この広い通りがまともに歩けないくらいに人波でごった返す。
そしてそれを狙ってストリートパフォーマーたちも日中の倍くらいに増えている。
広場のほうではトルコの民族楽器をバンド演奏してるグループもいるし、高校生くらいの子供たちが恥ずかしそうにギターを弾きながら歌っていたりする。
そんなパフォーマーたちがこのタクシム周辺のありとあらゆる場所で演奏しているので場所とりも難しい。
こうなってくると生音の弾き語りは結構厳しい。
キチンと目について、周りに誰もいないポジションを確保しないといけない。
場所を探してだいぶ歩き回り、中心部からかなら離れたところにタクシムの地下鉄の地上入り口を見つけた。
ここは新市街から仕事終わりで流れてくる人もいれば、タクシムに遊びに行ってた人たちが帰ってくる場所でもあるようで、そこそこ人通りもあるようだ。
というわけで早速、歩道沿いでバスキングスタート。
うん、まぁまぁ入る。
目の前が車道だけど、インドみたいなクラクション地獄ではないので充分歌えるぞ。
しかしここは地下鉄の入り口。
しばらくやって感じたけど、地下鉄に向かう人はみんな足早で、一直線に通り過ぎて行ってなかなか足が止まらない。
うーん、微妙だなぁ。
1時間ほどやってみたけど、いつものタクシムの通りでやるのとほとんど変わらないのでやはりそっちで安定のポジションに移動することに。
トルコは日が沈むのがかなり遅く、20時を過ぎてもまだ町は明るいままだ。
人通りは半端じゃないことになっており、通りが完全に埋め尽くされている。
さらに昨日やったポジションに他のバスカーが陣取っていて新たな場所を探さないといけなかった。
この時間になると通りはパフォーマーだらけになってほとんどやれそうな場所がない。
人通りはとにかく凄まじいので早くやりたいんだけど場所が見つけられなくてもどかしくてしょうがない。
そんな中ようやく1ヶ所、シャッターの閉まってる店舗前を見つけて、すぐさま路上開始。
しかしあまりにも人通りが多すぎて雑踏に紛れてしまい声が響かない。
ちらほらとしかコインが入らず、げんなりしていると、今度はおじさんたちが声をかけてきた。
「ハロー、ここで路上をやってはいけないよ。」
どうやらおじさんたちは私服警官らしく、路上ストップの注意を受けてしまった。
もうこうなったらやめるしかない。
でもおかしいよな。
昨日警察署のど真ん前で歌っていてまったく何も言われなかったのに、今日は言われてしまった。
おそらく、夕方から夜にかけては解禁地区であるタクシムでも路上は禁止になるということなんだろう。
そうかー。ということはこのタクシムは日中が勝負時間になるということか。
今日はほとんど稼げなかったけど、このイスタンブールでの稼ぎかたがなんとなく、少しずつわかってきた。
その町のバスキング事情に頭の中をチェンジしていかないとな。
明日は日中に歌うぞ。
あがりは49リラ、1800円。残念。
イスタンブールで最安のビールは多分5リラ、180円。近くのスーパーでそれをゲットしたらいつもの食堂でご飯を買って宿に帰った。
部屋のブラジル人の女の子、ビアちゃんが今日はいくら稼げた!?とニコニコしながら聞いてくる。
本当こんなフレンドリーで、でも距離感をうまく保ってくれる人がドミのメンバーだとすごく居心地がいい。
キャッキャとよく笑って、すごくいい子。
「もうトルコって本当にストレンジなの!!カウチサーフィンって知ってる?あれにイスタンブールに行きますって投稿したんだけど、そしたらどうなったと思う!?1日よ!1日で100件のメールが来たの!ストレンジよ!!だいたいブラジル人の女っていうだけで外国人に軽いって思われちゃうのよねー。」
んー、別に軽いとは思わないけど、確かに情熱的で性におおらかな国ってイメージはあるよなぁ。
ブラジル人の女の子1人旅ってそういう意味で男たちからのアプローチがすごそうだ。
メールを送ったトルコの男たちも、おお!ブラジリアンガールの1人旅だと!!チャンスでしかねぇ!!ってめっちゃ興奮したんだろうな。
「このビアちゃんのフェイスブックの写真に写ってる子ってビアちゃんの妹?」
「違うわよ。娘。」
「えええ!?めっちゃ大きい娘さんやん!!ビアちゃんいくつなの!?」
「16歳の時の子供なのよー。ブラジリアンハップンよ。ブラジルでは普通!」
ブラジリアンハップンて。
やっぱりブラジルは性におおらかな国だなぁ…………
ああ、明日は稼がないとな!