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イスタンブールに戻ってきたぞ!


昨日の記事、豪華なモスクの写真を丸ごと貼り忘れていました。すみません!


貼り直しましたのでまたよかったら見てみてください!めっちゃすごいので!!





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2016年5月16日(月曜日)
【トルコ】 イスタンブール










飛行機を降りるとひんやりとした空気だった。

気温が一気に下がった。



これまでインド、ドバイと灼熱のエリアを回ってきたので、あまりの気温の変化に驚くとともに嬉しさがこみ上げてくる。





何も言われず素通りレベルでイミグレーションを越えたら、40ドルだけお金を換金。

そして空港ターミナルの外にあるバス乗り場から町に向かうバスに乗り込んだ。

14リラ、500円。


イスタンブールの空港はまちから20キロ以上離れたところにある。























久しぶりのトルコ。


今まで行った国でどこが良かった?という質問はよくされるけど、間違いなくトルコはトップ3に入るほど素敵な国だった。


遺跡、自然、食べ物、そしてなによりも人の素晴らしさ。


1発で虜になって1ヶ月くらい滞在した。









雪の降る真夜中の田舎町。

かなりヤバい状況になってて、すがる思いで閉店後のパン屋さんに入ったら、何も言わずに焼きたてのパンと温かい紅茶を出してくれたお兄さん。

あの笑顔は今も忘れられない。






田舎の学校で子供たちに授業をしたり、イケイケの若者たちの家に泊まってご飯作ったり、数え切れないほどの紅茶を飲んで、たくさんの友達ができた。




マジで信じられなかった。


この優しさは奇跡じゃないのか?って思った。

ヨーロッパから流れてきて、初めてここまで人種によって性格が違うのかと思い知ったものだった。


あのトルコにまた来られたことに胸が温かくなっていく。





窓の外に青い川が見えてきた。

いや、これは川ではなく海だ。


ポスポラス海峡にかかる橋を渡って、愛するヨーロッパに入った。

































バスは新市街を抜けてビルの前の脇道に止まった。

荷物を担ぐと石畳の地面がボコボコしてキャリーバッグが引きにくかった。

でもそれすらが嬉しい。





そしてこの街並み!!!!












美しい石造りの建物、オシャレなカフェとオープンテラス、街路樹、石畳、


全てがあの愛するヨーロッパ文化圏の風景。




街にゴミが落ちていない!!

誰もクラクションを鳴らさない!!

人々が俺たちのことを凝視してこない!!



なんてストレスがないんだ!!!







カフェ通りを抜けると、パッと視界が開けた。

そこは広大な広場になっており、中央に大きな銅像とモニュメントがある。


いつものヨーロッパの広場の光景だ。


あぁ、懐かしのタクシム広場だ。























先にとりあえず荷物を置こうと宿に向かうことにした。

通りにはいくつもの食堂があり、それぞれにあのお決まりの大きな肉の塊が見られる。




「ケバブですよ神田さん。どうしますか?ケバブですよ?ケバブですよ神田さん!!ああああああああ!!!」



「本当にこんなにいっぱいあるんやねー。国民食なんやねー。食べちゃう?」





ということで、地元のオッちゃんたちが来てる小さなケバブ屋さんでお昼をすることに。



食べるのはもちろん外。

だって外にテーブル置いてあるんだもん!!
気持ちよすぎるんだもん!!







そしてやってきたのは………












カンちゃんがチキンのポーション。サラダとかポテトとか乗っかってるやつ。

俺がチェパピのポーション。肉団子をジューシーに焼いたやつ。トルコではキョフテ。



これにパンが食べ放題でついているのがトルコスタイルの定食って感じだ。





「カンちゃん…………た、食べていいかな……………俺、これすごく好きなんだよ
…………」



「ねー、フミ君いつもユーゴスラビアのあたりの肉団子はものすごく美味しいって言ってるもんねー。」



「た、食べるね…………食べるよ………?食べていい?食べていいよね………………おふぅ!!!」





もうこの写真見て自分でびびった。

こんな幸せそうな自分の顔見るの初めてかもしれない。







美味すぎる。マジで絶叫したくなるほど美味い。


この肉文化。そう、トルコは世界三大料理のひとつ。


それだけじゃなく、あまりにもあの頃の思い出が詰まっている。





1人ぼっちで毎日全部の荷物をかつぎながら雪の中で野宿して、一歩一歩前に進んでいたあの日々。


毎回のご飯が楽しみで、その日の稼ぎで食べられる美味しいものを選ぶのは嬉しい悩みだった。

このケバブの、肉の油の匂いを嗅いだだけで記憶がものすごい勢いでフラッシュバックする。






あまりにも大喜びしてると、店のおじちゃんがトルコ語で何か言ってウィンクしてきた。


そう!これも!!

外国人には英語で話しかけるっていう習慣のないこの感じ!!


こっから先、マジで英語がほとんど通じなくなる。

みんな自国の言葉で俺たちに話しかけてくる。

ちんぷんかんぷんで、イングリッシュプリーズって言ってもお構い無しに自国の言葉で話し続ける人々の国だ。



それだけヨーロッパはヨーロッパの独立した歴史と揺るがないものがある。


ここに比べるとインドがいかに素晴らしい英語が話せる国なのかと改めて思い知った。




お会計をお願いすると、お店のおじちゃんは数字が英語で言えなくて、電卓で28という数字を見せてきた。1000円。ぬお、ちょっと高いな。

まぁこの美味しさに比べたら死ぬほど安い!!!







飲み物はもちろんアイラン!!








トルコ人紅茶飲み過ぎ。



















宿は旧市街のガラタ地区にあった。

地元の人たちの生活エリアの中に入っていき、そこからさらに、こんなとこにあるのか?っていう寂しげな路地裏に曲がると、廃墟のビルが並ぶ通りに宿、ゴールデンガラタはあった。







おいおい、ネットの評価ではかなり高評価だったけど本当か?

こんな怪しげな路地裏にポツンとあるけども。










半地下にあるレセプションに声をかけると、感じのいいお兄さんが笑顔で対応してくれた。
テキパキとパソコンを操って話が早い。






おお………これだよなぁ。インドみたいに横柄じゃないんだよなぁ、店のスタッフが。


いくら待たせてもワンミニッツって言ってほったらかし。

横柄なくせに効率が悪いから何度もイライラさせられていたし、それに慣れてしまっていた。



この宿の兄さんは、アッサリと受付を終わらせて部屋に案内してくれた。


しかも、俺たちの部屋は3階だったんだけど、大きな荷物を階段を往復してまで運び上げてくれるという神レベルの対応。

これが普通だよと言わんばかりの笑顔で、ゼーハーゼーハー言いながらまたレセプションに戻っていった。





お、お金払わなくていいの………?

ほらチップよこせよって言わないの…………?


お金なんていらないよって言いながら運び終わった後に早く金よこせや?って言うパターンのあれはなんだったのおおおおおおおおおおおお!!!!!!!









感動が止まらないまま部屋に入るとそこは6人ドミトリー。

2段ベッドが3個置いてあり、他のお客さんで埋まっていた。











みんな出かけているようで誰もいなかったけど、この感じ懐かしいな。

どんな人が泊まってるのかちょっと楽しみだ。







部屋はまぁとてつもなく綺麗だ。

真っ白ですべすべのシーツ、テーブル、衣装ラック、小さな洗面台があって備えつけの電気ポットの横にはコップとティーバッグが置いてある。


バスルームも全て新しくて気配りが行き届いていて完璧だ。掃除がキチンと行われている。


インドみたいに他の人の石鹸やらひげ剃りやらゴミやらが散乱してヌメヌメのネトネトで、パイプから出てくる1本の冷たい水で体を洗わないといけないっていうあれなんの試練だったの?




本当、こういうのがドミトリーってやつだよなぁ。

こういう国だけを回っていたら、どれほど快適に旅ができるかわからない。

インドってメジャーな国ではあるけど、やっぱりどう考えても旅レベルは半端なく高い。






そういえばカンちゃんとドミトリーって今回は初めてだな。

2段ベッドの下を荷物置き場にして、上の段で2人で一緒に寝ることにした。























やっとのことで荷物を降ろし、すぐにシャワーを浴びたんだけど、お湯のシャワーに2人とも感激して思う存分、熱めのお湯を楽しんだ。


ゆうべ飛行機の中でウトウトしただけなので本当は仮眠をとりたいところなんだけど、トルコにいる感激でテンションが上がりきってしまっているので、そのまま散歩に出かけることにした。


今日は路上はナシ!!

風邪も治りかけて痰がひどいし、ゆっくり町を回って思い出に浸ろう。




















子供が駆け回ってどこからか声が聞こえてくる下町の生活エリア。

少し歩けばあちこちに野良猫がいる。

みんな完全無防備で、眠そうに日向ぼっこしながらデローンとしている。






そんな猫たちをトルコ人たちは追っ払うのではなく、チュチュチューって口で音を出しながら構っている。

でも猫は知らんぷり。


それでもめげずにチュチュチューって手を出すトルコ人のオッさん。



へ、平和にもほどがある!!!















道端のあちこちではオッさんたちが椅子に座ってお喋りをしている。

手に持っているのは………もちろん紅茶!!


うおおお!!懐かしい!!紅茶だよ紅茶!!この変な形をした小さなグラス!!





あまりに嬉しくてオッさんの写真を撮ろうとすると、ニコリと笑って何事もないかのようにお喋りを続けている。



お店の人も、オッさんも、兄さんも、お姉ちゃんも、みんな、


マジでみんな、


目が合うとニコリと笑顔を向けてくれる。







そして別に俺たちに構わない。




インドみたいに凝視してめっちゃ集まってきて家族の名前とか親の職業とかを聞いてこない。


ちょうどいい。冷たすぎず、鬱陶しすぎず、人との距離のとり方がマジで上手い。


そんなことにまた叫びたくなるほど嬉しくなる。
















それにしてもトルコってこんなにオシャレだったか?


町を歩けば、通りごとにオシャレで個性的なカフェが点在しており、そのオープンテラスでヘソ出しの丸サングラスをかけた超絶オシャレな女の子がタバコを吸いながらiPhone6でインスタグラムかなんかをやってる。





黒板のメニュー、テーブルクロス、インテリアの小物、全てがセンスに溢れている。

うわぁオシャレー………と見とれていると、店員のお兄さんがニコリと笑顔。




うごおおおおおおおお!!!!!なんなんだトルコおおおおおおおお!!!!!






雑貨屋さん、アートギャラリー、古着屋さん、どの通りを歩いても面白くてオシャレなお店があって、しかもそれが旧市街の古い石造りの建物を利用しているからまた素晴らしい。

古いものと新しいものが超絶見事に融合しており、このイスタンブールの町の都会っぷりを演出している。


あまりのオシャレさにカンちゃんもメロメロになっている。



















潮風の香る岸壁に出ると、対岸に大きなモスクの姿が見える。


ビッシリと建物が密集する中にボコンと飛び出る巨大なモスクのミナレット、青い海と遠くに見える町並み。

イスタンブールらしい光景に胸が高鳴る。



久しぶりのガラタ橋では相変わらずの光景。



あー、久しぶりにこの言葉を言おう。








トルコ人、釣りしすぎ。



























ガラタ橋を渡り、グランドバザールの裏手の迷路のようなショッピングエリアを回った。


















観光客向けのお土産物屋さんはグランドバザールの中くらいで、後は地元の人たちのための小さなお店がグジャーっとひしめいている。

衣料品やアクセサリーが多く、その中から鼻をくすぐる匂いがしてきたらそれはもちろんケバブ。


あの大きな肉の塊が必ず視界のどこかに入ってくる。


誰もが笑顔を向けてくれるし、オッさんたち紅茶飲みすぎだし、トルコ人の女の子めっちゃウルトラ可愛いし、気候が穏やかだし!!!もうなんなのトルコ!!!住めとおっしゃるんですか!?

余裕で住めます!!!!住まわせていただきたいです!!!


















もう、本当、体の芯から喜びが溢れ出してくる。

2度目の旅ってこれがあるんだな。
大好きなところに戻ってこられた嬉しさは、最初に訪れた時の感動よりも大きいのかもしれない。


























歩くだけで楽しくて楽しくて、迷路なら思いっきり迷子になるのが礼儀くらいの感じで歩き回り、ようやく大通りに出てきた。


目についたトルコピザが美味しそうだったのでカンちゃんを見ると、何も言わずに意見は一致。

トルコは思わず休憩したくなるお店で溢れてる。


これまた懐かしいトルコビザを食べ、のんびり歩いて観光の中心エリアにやってきた。














アヤソフィアとブルーモスクがそびえる美しい公園を、カンちゃんと2人で抱き合って歩いた。

このあたりには日本語を喋るトルコ人の兄ちゃんが何人もうろついていて、みんなが流暢に、そしてさりげなく話しかけてくる。


彼らの本意が何かはわからないけど、まぁだいたいろくなもんではないだろう。
この辺には物売りが多いし、外国人の女の子を落とすことを楽しんでいて何百人も抱きまくってる地元のプレイボーイたちもたくさんいる。


それでもカンちゃんと2人なら何も考えずに会話できる心の余裕がある。









あの頃の日々が蘇る。


ようやく旅に慣れてきて、英語も少し喋れるようになってきて、ヨーロッパで貯めたお金を大事に抱えてこのイスタンブールにたどり着いた夜。


大きな荷物を抱えて、ポーランドで買ったボロボロの冬服を着て、よくやってたなぁ。



今こうして思い返すと、あの頃の自分が映画の中の登場人物のようにすら思える。

誇らしく思える。


過去の自分をいつでも誇らしく思えるようでありたいな。なかなか難しいけど。





日本語を喋る兄ちゃんは、相変わらずなんだかんだ喋りかけてくるけど、ほとんど耳に入ってなかった。























「カンちゃんホラ、ここで歌ってて警察に捕まったんだよー。」



「そうなんだー。ここにいたんだねー。」



「カンちゃん、ここで野宿してたんだよー。」



「えー、うん!これ寝袋とマットがあればイケると思う!!」






思い出の場所を歩き回り、レストラン街で呼び込みのおじさんたちとたわむれる。


みんなとても楽しそうに呼び込みをしてくる。


オーウ!ブラザー!マダム!もしよかったらメニューを見ていってくれませんか?あ、今はお腹いっぱいですか。わかりました!それでは素敵な夜をお過ごしくださいー!



ってな感じで引き際が超綺麗。



オラァ!!食えや!早くここに座れ!カレーだな!カレーとチャパティだな!はぁ?いらない?なめてんの?早くどっか行ってくれないバカなの?


っていう雑すぎるインドの客引き、ひどかったなぁ…………

腕つかんでくるし……………

カレー美味しいけど。




















やがて街灯がともるとイスタンブールの町は一層エキゾチックなムードに包まれる。


イスラミックでカラフルなランプがぼんやりと夜に浮かび、どこからともなく妖艶な民族楽器の音色が流れてくる。


とても静かで、光が綺麗で、その分暗さすら美しい。





公園のベンチに座ってカンちゃんと寄り添いながらライトアップされるモスクを眺めていた。

気温が15℃くらいしかなくて、2人とも冬服がないので寒くてプルプル震えてくる。




あんなに暑かったのはなんだったんだろう。

汗にまみれて、熱中症になりかけて。


ここはこんなに冷たいのに。























カンちゃんの肩が冷たくなってきたからゆっくりと歩いて宿に戻ることに。


途中、声をかけられた日本語の書かれたお土産物屋さんで足を止めると、なんとそこの奥さんが日本人だった。

しかもブログを読んでくださってたようですぐに俺のことをわかっていただいた。



「イメージと全然違う!もっとグイグイくる人かと思ってました!!」



っていつも言われるんだよなぁ。俺そんなにブログでアグレッシブなこと書いてるかなぁ。



紅茶をご馳走になり、お礼を言ってお店を出て、ガラタ橋までもどってきた。


まだたくさんの人が橋の周りを歩いていて、カップルたちもベンチに座ってゆっくりしている。


ここでちょっと面白い出来事があった。












人々の間をすり抜け歩いていると、目の前を歩いていた人が何かをポロリと地面に落とした。


エクスキューズミー、落としましたよ、と声をかけると、その兄さんはクルリと振り返って、おお!ありがとう!!と戻ってきて落とした物を拾った。


それはブラシだった。




兄さんは腕に椅子を抱えており、どうやら靴磨きをしている人のようだった。




「ありがとう!ブラシを拾ってくれたお礼に靴を磨くよ!!さ!ここに足を乗せて!」




兄さんはすぐに地面に台を置いてカンちゃんの足を乗せるように言った。

いや、別にいいよと言っても、俺からの気持ちだから!!と強引に急かしてくる。



まぁそういうことなら断るのも失礼だし、とカンちゃんは台に足を乗せた。



するとまた違う兄ちゃんがやってきて、今度は俺の前に座って足を乗せなと言ってきた。



今日は俺はサンダルだった。別に磨いてもらう必要はない。

それでも強引に俺の足からサンダルを引き抜いて鼻緒の部分を磨きだした。




「いやー!俺たちアンカラから出稼ぎに来ててさ!!子供が2人いるんだよね!こいつは1人!!なかなか厳しくてさー!!」



とか世間話風に言いながら靴を磨いている兄ちゃんたち。









なるほど、そういう手か。


ブラシを落としたことを教えてくれるような親切な人ならば色々とコントロールしやすいのは想像に容易い。


親切心につけこんだなかなか賢い手口だ。








「はい!出来上がり!!じゃあチップをいいかな。」



案の定、30秒前の、ブラシを拾ってくれたお礼という言葉を完全になかったことにしてお金を要求してくる兄ちゃんたち。


まんまと策略にハマっているのは癪に触るけど、実際カンちゃんの靴はそれなりに綺麗になっている。



財布の中の小銭が4リラしかなかったのでそれを渡した。


すると、おいおいー!2人分だから10リラだよー!!と言ってくる兄ちゃんたち。




トルコには金色の派手な装飾の足置き台を使ってる正規の靴磨き屋さんがおり、彼らはキチンと認められてやってる人たちだ。

他の人たちはモグリの靴磨き屋。

特にこんな手口でやってるこの兄ちゃんたちは警察に見つかったらヤバいような人たちだろう。


本当は払わなくてもいいんだけど、まぁ実際磨いてもらったことには変わりない。



4リラだけ渡してさっと歩くと、彼らはしつこく追いかけてはこなかった。






「イスタンブール楽しいね。」



「うん!トルコにハマって住む人の気持ちすごいわかる!!」




ガラタ橋の上からライトアップされたモスクがいくつも見える。


肌寒い風が吹いてカンちゃんの冷えた手を握って歩いた。

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