2016年5月3日(火曜日)
【インド】 ハンピ
ハンピの次はついに3ヶ月滞在したインド最後の町、ムンバイに移動する。
そして4日滞在したあとに飛行機に乗ってドバイだ。
ムンバイはインド最大の都市。
インターナショナルな感覚を持った人たちが多いだろうし、お金持ちが集まるエリアも必ずあるはず。
少し調べたところ、バンドラという地域にバーやクラブが固まっており、ムンバイっ子たちの夜の盛り場になってるそうだ。
ここで路上をやってみるつもり。
ムンバイにかなり期待している今、稼げなかったら手持ちが相当ヤバいことになる。
今日はムンバイでの宿、そしてハンピからムンバイへの足を確保するための1日になった。
まずはハンピからムンバイへの移動手段を決めてしまおう。
今いるハンピはツーリストタウンだ。
ここからムンバイに行く観光客はかなりいるはずなので、しっかりしたルートが存在するはず。
というわけでハンピの村の中にいくつもあるトラベルエージェンシーを回って情報収集からスタート。
「ムンバイへのバスの値段はいくらですか?」
「1400ルピーだよー。スリーパーACで。」
「エアコンなしだといくらですか?」
「ここからムンバイ行きのバスでエアコンなしのバスはないんだよ。座席が倒れるだけのセミスリーパーなら1300だよ。」
んんん………結構高い。2000円以上か。
高くても1500円くらいかなと思ってたんだけどアテが外れてしまった。
しかしあのベッド型のスリーパーでエアコン付きなら相当快適だ。
移動時間はバス会社によるけど、だいたい15時間くらい。
カンちゃんと相談した結果、ハンピは観光客値段で高く設定されてる可能性があるので、近くの都会であるホスペットまで行ってトラベルエージェンシーで予約すればもっと安いかもしれないということで、市バスに乗って行ってみることにした。
ハンピからホスペットまでは20分、32ルピー。50円で行くことができる。
まぁまぁ都会であるホスペットに着いたら、とにかく目についたトラベルエージェンシーに飛び込みまくって値段を聞いて回った。
予想通りハンピよりは安くなったものの、どこもだいたい1300ルピーが限界だ。ハンピで予約するのと100ルピーしか違わない。
なんとか安いところはないかと歩き回った。
今日も気温は40℃を超えており、暑くてマジでめまいがしてくる。
なるべく日陰を歩き、日なたに出るときは覚悟すらいる。
拷問みたいな陽射しに焼かれながら、ふらふらと歩いて回った。
こんな苦労をしてるとふと思う。
俺たちがこうやって異国の地で、体温よりもはるかに高い気温の中で熱中症になりかけながらバスの値段を一軒一軒調べて回り、やっとのことで1番最安のバス会社を見つけたとする。
そしてそれをブログに書く。
そしたらそのブログを見たバッグパッカーたちは、今後こんな灼熱の気温の中をアホみたいにさまよい歩くことなく一直線にそのトラベルエージェンシーに向かい、あっさりと最安のチケットを手に入れることができる。
俺たちはこんなに苦労したのにズルい……………
って一瞬思う。
でもだ、そんな俺もネットで宿の情報や移動手段を毎日のように調べている。
先人たちが残してくれた情報がなかったら、これまでどれほど苦労してるかわからない。
ということは今俺とカンちゃんが茹でダコみたいに顔を赤くしてバスを探し回っている行為は、そうした先人たちへの恩返しみたいなもんだ。
これでこれからの旅人が少しでも無駄な苦労を省いてくれ、そしてまたさらに新しい情報を次の旅人に繋いでくれる。
そうやって俺たちバッグパッカーたちはこれからも旅を続けていける。
自分の力のみで旅してるなんて絶対に思っちゃいけないよな。
結局、ガバメントバスターミナルの目の前にある小さなトラベルエージェンシーで1220ルピーで手を打った。1950円。
エアコン付きのスリーパーで17時間の移動。
もうひとつ1100ルピーというバス会社もあったんだけど、トラベルエージェンシーのお兄さんが、ここはかなり質の悪いバスだから絶対オススメしないよと言ったのでやめといた。
時間が遅れまくったり、よく故障して止まったりするんだそうだ。
バスの出発はこのオフィスの前から。
というわけでマトメとしては、大人しくハンピの村にあるトラベルエージェンシーで、ハンピ出発のバスを1400ルピーで予約したほうがいいです。
荷物持って移動する手間を考えたら。
さて、汗だくになってハンピに帰ってきたら、次はムンバイでの宿の確保だ。
ムンバイは他のインドの町とは違って宿がめちゃ高いというのはよく聞く話。
カンちゃんがホステルワールドで調べてくれていたんだけど、どこも1部屋2000円以上する。
だいたい1部屋500~600円で泊まれるインドでは凹むほど高い。
ムンバイでは4泊する予定なのでなんとか少しでも安くしたいところなんだけど、ネットで調べても安宿の情報がほとんどないので、ムンバイはこんなもんなのかなぁと諦めかけていた。
しかし、そこは仕事のできるカンちゃん。
なんとエアコン付きのダブルルームを900円で見つけてしまった。
「嘘やろ!!エアコン付きでその値段とか信じられん!!」
「これ本当なのかな………安すぎだよね…………」
でも他にも調べてみると、ドミトリーだったら400円とかって安宿もあるみたいだ。
そんなバッグパッカーが大喜びする素敵な情報満載のホテル予約サイトは……………
アゴダです( ^ω^ )
このブログの1番下にリンクを貼ってますので、もしよかったらそこからホテルの予約してくれると嬉しいです!
アフィリエイトが発生して僕らの旅の助けになります!!
というわけでムンバイでの宿代を4000円以上節約することに成功。
ついでに次の国であるドバイの宿情報やらなんやらかんやらを調べまくり、これで当分は先のことを心配しなくても良さそうだ。
先人たちの残してくれた情報に本当に感謝。
その中でもふたりでふらりさんのサイトがよく検索の1番上に出てくるので、いつも勝手に親近感をもって読ませていただいてます。
あとは先々で俺がどれだけ路上で稼げるかだな…………………
今は俺1人じゃない。稼げなかったらカンちゃんにもご飯を食べさせてあげられない。
手持ちは2人合わせて残り4万くらいだ。
マジで頑張らないとな。
ネットでやるべきことをやったら、今密かにカンちゃんと2人で覚えようとしてる曲をギターを弾きながら練習した。
路上は基本俺1人だけど、カンちゃんと一緒にやれたら俺も嬉しいし、お客さんにとっても新鮮でいいはず。
カンちゃんにとっても楽しいだろうし。
カンちゃんは子供の頃にピアノを習っていたので譜面も読めるし、ハモりもすぐにできる。
俺なんかよりよほど音楽的基礎がしっかりしてるので、2人で歌うのもすぐにできるはず。
素敵なコンビネーションができたらいいな。
色々と終わらせたら、最後に晩ご飯に出かけた。
ハンピは2回目のカンちゃん。なにやらめちゃくちゃオススメのご飯があるとのことで、そこに食べに行ってみた。
やってきたのはバス乗り場の目の前にある小さなボロボロの屋台だった。
カンちゃんがどローカルのご飯が好きなのは知ってるけど、こんな屋台のご飯が激推しするほど美味しいのか?
「これ本当美味しいからー、私は大好きなの!」
「えー、こんなボロボロの屋台、俺あんまり好きじゃないんだよなぁ……またお腹壊してカンちゃんにゲリ人間って思われたくないからなぁ……………ホラ、こんな銀皿に乗ったどこにでもある焼き飯のどこか美味しいんだよ。ああ、爛漫で胸肉とモモ肉のミックスのチキン南蛮食べたいなぁ。宮崎市の一番街アーケードを抜けて50メートルほど行った右側にひっそりと佇む老舗洋食屋さんの爛漫のチキン南蛮が食べたいなぁってウメエエエエエエ!!!!なにこれ!!美味っ!!!」
「でしょー!よかったー。」
見た目はただの焼き飯。
でも中にゴロゴロと唐揚げみたいなのが入っている。
日本人好みの甘辛い味付けでご飯がススム!!
しかしハンピはヒンドゥーの聖地なので全てのお店がベジタリアン。
この唐揚げみたいなものは、なんとカリフラワーらしい。
カリフラワーを揚げたものをいろんなスパイスで炒めて濃厚なオカズにしている。
その名もゴビライス。
パクチーもたくさん入っており、濃厚さと爽やかさが相まってすごく美味しい。
こりゃパクチー好きなカンちゃんにはたまらないだろうなぁ。
この味付けが日本人にバカウケらしく、ハンピに来た日本人はほぼ全員このゴビライスを食べるんだそうだ。
いやー、ハンピ満喫してる。
物価も安いし、こりゃ長居したくなるわ。
さて、明日はやっぱり気になっていたアレに行こう。
ムンバイでの宿代を節約できたことだしね!