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自然と遺跡と人の暮らし

2016年5月4日(水曜日)
【インド】 ハンピ






海外を旅していて観光地に行ったとき、入場料がめっちゃ高くて諦めることってたまにある。


もちろん旅中なのでお金を節約しないといけないのもあるんだけど、せっかくここまで来たのに………って思いももちろんある。


ヨルダンのペトラ遺跡とかめっちゃ高かった。


入場料6000円て!!って思いながらも、せっかくあそこまで行って高くて諦めるのはやっぱりもったいない。


もう2度とそこまで行かないかもしれないし。



ここまで来て6000円ケチるのか………でも6000円もあったら宿に10泊くらい泊まれるし…………って思いと格闘しないといけない。





なんとか言い訳を自分に言い聞かせようとするけど、毎回やっぱり納得いかない。








うん、やっぱり行っとこう。

せっかくハンピに来たのに1800円をケチって遺跡に行かないのはもったいなさすぎる。




























遺跡に行く前にまずはいつものスダレストランにやってきた。

村の1番外れにある分かりくいレストランなんだけど、ここにいつも来るのはもちろん理由があるから。


誰が教えたか韓国料理メニューがたくさんあるからってわけではなく、ここの飲み物が素晴らしい。




水やコーラが激冷え。

マジで頭がキーンとくるくらい冷たい。


この灼熱の国なので出来るだけ冷たい水が飲みたいのに、インドではちゃんと冷えた水を見つけるのも難しい。冷蔵庫があんまり効いてない。

インド人はほとんど常温の水しか飲まないし。





この冷たい飲み物だけでも来る価値があるのに、ここにはさらに凍らせたペットボトルの水まである。


このインドで水を凍らせてるなんて、どんだけすごいことか。


おかげで外歩きをしていても、しばらくの間はキンキンの水を飲める。

外をずっと歩かないといけない遺跡巡りでは最高にありがたすぎる。





















凍ったペットボトルを持ったら、ハンピの村を抜けて遺跡エリアへと向かった。


ゴツゴツの岩場を歩き、雑草が生えて朽ちかけた石の建物跡をいくつも見ながら進んでいくと、15分ほどでおととい来て諦めたビタラ寺院に着いた。


すでに太陽はギラギラと照りつけており、倒れそうなほど暑い。









チケット売り場で1人500ルピー、800円のチケットを2枚購入した。


受け付けのおばさんは、手元にあったチケットではなく、横に置いてあった違う色のチケットを取って渡してくる。


インド人用と外国人用でチケットの値段が違うよう。



外国人用のチケットには250ルピーと書いており、インド人用のものには10ルピーと書いてある。






違いすぎだろ……………


しかも250ルピーって書いてるのに500ルピーだし…………………









外国人だから仕方ないかって思うしかないんどけど、こんな時に比べてしまうのは日本のシステム。


カデルが言ってたけど、日本では外国人観光客は、JRの乗り放題ツーリストパスがたったの15000円で買えるんだそうだ。


期間は忘れたけどかなり長い日数の間、新幹線でもなんでも好きなだけ乗れるんだそうだ。



15000円なんて新幹線1回で取り戻せるよ。



外国人観光客が地元の人より安く旅できる国なんて日本くらいじゃないかな。




















インド人観光客の数十倍のチケット代を払ったんだから、余すとこなく回らせてもらおう。


まずはビタラ寺院。


確かにこのハンピの遺跡群で最高傑作だと評されるだけあって、格式と品に満ちていた。





















敷地内にはいくつもの礼拝堂が規則的に配置されており、そのどれもが目を見張るような彫刻で美しく彩られている。


ヒンドゥーの神々をモチーフにしたものや、人々や動物など、様々な彫刻がまるで古代の壁画のように石に彫り込まれている。


とても神秘的で、当時の人々の想いがこびりついているようだ。




















寺院の内部には秘密の部屋みたいなところもある。


















これは確かに一見の価値ありだな。


この見渡す限りの奇石地帯の中にこんなにも美しい石の彫刻があることが、同じ液体でも水と油のように混じり合わない不思議さを放っていた。



500ルピーのチケットはこのビタラ寺院を含む3ヶ所の有料ポイントの共通券になっているので、早速次の場所に向かった。
























村から南に結構離れたところにあるもうひとつのメインポイントは、かなり広大な敷地だった。





ここに都があったんだろうなと思える遺跡の跡が地面に広がっており、階段井戸や用水路など、人の生活の跡が残っている。






















クッパ城もある。















こうした町の構造が残る遺跡は、700年も昔のインドの人々の姿や人間性を想像させてくれるものでたまらなくワクワクしてくる。

1日中でものんびりと見て回ってられる。





しかし………………








これは無理だ……………マジで死ぬほど暑い…………

41℃の中を直射日光を浴びながら何時間も歩き回るなんて、そこそこの自殺行為だ。





まだたった3時間だけど太陽の光で体力を奪われてしまって、すぐにバテバテになってしまう。

へたり込んでしまいたいんだけど日陰じゃないと死んでしまうので、なんとか木陰を渡り歩きながらめぼしいところだけを回った。


遺跡は大好きだけど、この暑さにはかなわんわ…………





















かつてこの辺りでは象は戦車として使われていたそうで、その大切な兵器である象を格納する象舎なるものがあった。

横一列に並んだ象サイズの穴の空いた建物が、とても綺麗な保存状態で残っている。






部屋の中に入っていくと、広々とした室内になっていた。


この中に象が入れられていたのかと思うとなんだか不思議な感覚だ。

500年前の遺跡なのに、現代でも普通に使っていそうに思える。


インドはいい意味で古いやり方をそのまま伝えている。







「いえーい!俺たちの写真を撮ってくれよ!!」




中で涼んでいると、外で作業をしていたインド人の若者たちがワラワラ集まってきた。

なんでインド人は写真を撮ってくれと言ってくるんだろう?

それが自分のものになるわけでもないのに。




道を歩いているだけで、僕の写真撮ってよ!といきなり声をかけてくるなんて普通だ。


写真に自分を残すことがなにか特別な意味合いでもあるんだろうか?とすら思えてくる。









若者たちにカメラを向けると思いっきりポーズをキメて最高の1枚を俺たちに提供しようとしてくる。

インド人はいつも写真を撮る時に、人生最高の1枚を残そうという意気込みで臨んでくる。




農業ボーイズ。

















目当てだった象舎を見たらもう限界だ。

これ以上太陽の下にいたら死んでしまう。


オートリキシャーを捕まえて村に戻って、すぐに宿で水シャワーを浴びた。



でも水は出ない。

水が太陽で温められてソーラー給湯になってる。


無駄にお湯しか出ない。



それでも濡れたままファンの下に行けば多少体は冷える。














ハンピは何よりもこの巨大な岩が散らばる地形が見所だと思うけど、そんな異様な地形の中に数百年前の遺跡が朽ちながら散らばっている様子は、なんとも対照的でいて見事に融合してる。

インドの新しい一面がここにある。

チケット代は高いけど、これはやはり行くべきだ。






ひとつだけアドバイスするとしたら、絶対に5月6月に行っちゃいけないってこと……………


体弱い人ならマジで死にます……………











その暑さのおかげで食欲もあんまりわかない。

今夜もゴビライスで晩ご飯にしたんだけど、お腹が空かないのでカンちゃんと1つを分け合った。

50ルピー。晩ご飯、1人40円。


よし、もうこれでハンピに思い残すことはないぞ。







完璧に満足してしまうんじゃなくて、またそこに戻る理由を残しといたほうがいいってカンちゃんは言うけど、やっぱりせっかく来たんだから満足して帰りたいのが人情。


ハンピ満足!!


明日はインド最後の町に移動だ。

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