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女の子をお持ち帰りできない男

2016年1月25日(月曜日)
【東京都】 三軒茶屋







宿で目を覚まし、シャワーを浴びてレセプションに降りると、歩さんと他のスタッフの皆さんが談話室でコーヒーを飲んでいた。



俺もそこに混じり、コーヒーを飲みながら色んな話をした。






ゲストハウスで働く人たちはやはり旅が好きで、みなさん海外経験豊富だったり、これから世界一周に行きたいという人たちがいる。


みんなとても柔らかい人たちで、きっとこれならお客さんの評判もバッチリなんだろうなと思った。


ゲストハウス品川宿、とても宿だ。





「金丸さん、もし良かったら1曲なにか弾いてもらえませんか?」





ゲストハウスにはだいたいギターがある。

やっぱり旅好きはギターが好きなんだよな。



朝の談話室の中、旅人たちにレイナードスキナードのフリーバードを歌った。





歩さん、スタッフの皆さん、ありがとうございました。

寒い夜の一宿の恩義、決して忘れません!!


























「いやー、いい天気だねー。気持ちいいわー。それにしても人形怖かったわー。」



ゆうべ暗い路地裏の謎の旅館に泊まっていたユッキーと合流して車を走らせた。

尾崎君は驚異のデリケートさを発揮してほとんど眠れなくて朝すぐに家に帰ったらしい。



品川怖い!中央線に帰る!って。







「いやー、俺も朝の5時くらいまで全然眠れなかったよ。トイレ行くと廊下に鏡がたくさんあって合わせ鏡でめっちゃ怖かったし!!」




ユッキーも寝不足で眠そうだ。

いやー、でもあの旅館、俺は好きだったよ( ^ω^ )

















それから車を走らせて川崎にやってきた。

住宅地の中を進んでいき、ひとつのアパートの前に到着。


アパートの中から出てきたのは、兄貴だ。



「おー、元気にしてたかー。」



兄貴。
俺のひとつ上。



当たり前にずっと一緒に子供時代を過ごしたお兄さん。

なかなかタイミングが合わなくて家族全員で揃うことがなく、この前の正月も兄貴だけ帰って来られなかった。



今日川崎まで会いに来たのは、兄貴が数日前にハワイに新婚旅行に行っていたから。

お土産があるから取りに来いと言われていたのだ。






兄貴たちが新婚旅行に行く前に、ハワイではケータイはどういう設定にしていけばいいんだ?という質問がメールで来たことがちょっと嬉しかった。

家族に対して何にもできてない俺が、少しくらいは役に立てるシチュエーションがあったから。

まぁ、自慢できるようなことではないけど。







「ほら、これ。まぁ日本でも買えるようなやつだけどな。」




兄貴がくれたお土産は、日本語表記の袋に入ったキーホルダーだった。

よくある、天然石のお守りがついたやつだ。


ハワイの石を使っているらしく、効き目があるんどぞ、と力説してくる。



ハワイのお土産で日本人が買う定番みたいなもんだろう。


世界を旅してきた弟にやるんだから、もっとローカルな謎の変な置物とかそんなんがいいだろう、とは考えずにあくまで定番のものをくれた兄貴。

海外経験なんてない兄貴が買ってきてくれたということだけで嬉しかった。




そしてそのキーホルダーの袋には、仕事運が上がる石と書いてあった。


兄貴が俺のこと色々心配してくれてるんだと思うと、じんわり嬉しくて苦笑いでごまかした。







兄貴、またね。
帰ったら今度は家族全員揃ってすき焼き食べよう。























「最初東京に来たころはアホなことばっかりしてたよー。飲み屋で拾ったヒッピーを部屋に住まわせたり、水が泊まって近所のトイレからバケツに水汲んできてトイレ流したり。アホだったなー。」



ユッキーと東京に戻りながら車の中でいろんな話をした。







ユッキーは京都出身。

現在は東京でずっと暮らしていて、自分の会社を持って従業員もいる。

見た目は茶髪で派手な男前で、歌舞伎町あたりにいそうな雰囲気だけど、実際真面目に働く彼女思いの優しい男。



でも見た目通り、昔はかなり遊びまくったクチだ。

そういうところも一緒に話していてとても楽しい。




「彼女がねー、喘息出ちゃってね、最近あんまりほっとけないんだよね。」



「そうなんや、ごめんね、ゆうべから連れまわしちゃって。」



「大丈夫大丈夫。今は落ち着いてるから。やっぱり東京の空気は良くないんだろうねー。」




いつも明るくて頭が良くて、周りを気遣うユッキー。
窓から差し込む太陽に照らされながら笑うけど、どことなく影があるのは最初から知っている。








「ユッキーは京都には帰らないの?」



「うーん、帰らないかな。東京の居心地が良いからさ。東京ってダメなやつが集まるじゃん。だからさ、俺もダメなやつだから落ち着くんだろうね。」





ユッキーは全然ダメなやつじゃないと信じてる。

でもそう言える彼の心の内側に何があるかなんて俺には到底わかることではない。


そんな影がたまらなくユッキーの魅力でもあるんだけど。









人と関わるとき、相手を深く理解するためには相手の言葉がどんな心境や背景から出てくるものか想像しないといけない。




俺の知らないこの人の少年時代や青年時代に何があったのか。

その上辺からさらに奥に、こびりついた記憶の発酵がある。





知らない人と同じ車の中、一緒にいることはとても不思議なこと。

だから人と仲良くなるということは奇跡的だ。





窓から吹き込む冷たい風がタバコの煙をさらう。

首都高に削られた空はとても青かった。

























三軒茶屋に到着し、なぜかこの人と合流!!












「ほなまたねー。」



会って一瞬でバイバイしたけど、この植松さんがなんで東京にいるのかはまた今度書きますね( ^ω^ )






















さてさて、植松さんと別れてやってきたのはいつもの四軒茶屋。


三軒茶屋にある四軒茶屋。

通称ヨンチャ。

















バスキングしながら世界2周した男、カッピーが帰国後にオープンしたこのお店。


カッピーはミュージシャンであり元業界人なので、お店はいつも音楽をやるやつとか、どっかのマネージャーさんとか事務所のお偉いさんとか、そんな人たちで賑わっている。


業界人たちがお忍びで来るような店になってる。

この前も平然と大物芸能人が来てたみたいだし。


なんなら今度、エーベックスのボスがヨンチャで講演会するみたいだし。


本当すごい。














そんなヨンチャももうすぐ丸2年。


チャージなしでビール500円という破格の値段でよくやっていけてるなと思うけど、それはやっぱりカッピーの人望と、店長の出町君のミュージシャンたちとの繋がりによるものだ。



あー、何回この店で飲んだかなー。ライブもたくさんやらせてもらった。

東京最後の夜にここで飲み会ができて嬉しいよ。






























ユッキー、中村さん。


いつもライブに来てくれるロニー君。この男前!!背高いんだよ!コンチクショウ!!


名古屋から昨日のライブに来てくれた超美人マダムの悦子さんと息子のたけしくん。悦子さんエロすぎ!!


世田谷ライブのチケット作りに毎回参加してくれた女子チームの美肌リエちゃんと小悪魔しょーちゃん。2人とも大好き!


ミュージシャンのエミーちゃん超可愛い。なんなの?抱きしめたい!!








なにその萌え袖!!!!


抱きしめるたびに強くなる溢れ出した愛がお前壊しそうやわ!!












「金丸さーん!久しぶりですー!!」


1年前くらいにバスキングするといって海外に行ったナオちゃんも来てくれた。
ナオちゃんはイクゾーが東南アジアで死にかけている時に救ってくれた救世主。

今は大きな野望のために日本でラーメンの修行してるみたいだ。












そしてこの男も!!

うおーー!!!ユージン君ーー!!!!!










貧民楽団!!久しぶりの揃い踏み!!

この3人でアメリカを端から端まで横断したあのはちゃめちゃな珍道中。


世界一周の中でも5本指に入る楽しい旅だった。


ユージン君の肝の座り方が面白かったなぁ。

すぐどこでも寝てしまうし( ^ω^ )








「フミ君、これフミ君の仕業やろ。もうー本当びっくりしたんだからねー。」




なにやら、ユージン君が袋を渡してきた。

は?なに?なんのこと?




「いや、フミ君がうちの玄関の前にこれ置いたんでしょ?」



袋を開けてみる。















「し、知らねぇし…………」




「え!?フミ君じゃないの!?この前家に帰ったらアパートの玄関の前にこいつがポツンって置かれてたんだよ!!」



「いや、俺こんなことしないよ…………」



「でもトロールっていったらフミ君だし………じゃ、じゃあ誰が置いてったんだよ…………」



「こ、怖いわ……………」







ほ、本当に怖いわ……………
















そしてナナコー!!!








天才バイオリニスト、ナナコ!!

もう大好きで大好きでたまらないアーティスト。

バイオリン弾いてもらうならマジでナナコしかいない。他は考えられない。

感情がほとばしってるんだよなぁ。すっごい色気あるし狂気もあるし、旅の空気がある。

天真爛漫で遊び心がある。



てか、俺がこんな言える立場じゃないんだけどね。ナナちゃんは俺なんかよりよほど売れっ子だ。




この前までフランスに行ってて向こうで活動してたナナちゃん。

そして少し遊びにモロッコに行ったところ、その間にあのテロが起きた。

アフリカなんて危険だからやめときなーとフランスの友達に言われながらモロッコに行ったおかげでナナちゃんはあのテロに巻き込まれずに済んだ。



どこにいたって危険。
この前の高速バスの事故のことを考えると、いろんな理由をつけて踏み出さないことがどれほどバカらしいことかよくわかる。


ナナちゃん、また世界のどっかで一緒に演奏しようね!!

大好き!!

















おきさんも来てくれたしアコさんも来てくれたしサワノさんもホヅミちゃんも来てくれた。


仕事で来れなかった人もいたけど、東京で仲良くなったたくさんの人たちと最後に飲めて最高に嬉しかった。




東京、また戻ってくるぞー!!!

あー!!最高!!!



























そしてエミーちゃんが帰るというので、紳士なところを見せてあわよくばキスを!!とかそんな下心1ミリも持たずに駅まで送って行ってあげて、店に戻ったらちょうど終電でほぼ全員帰っていました。



な、なんてタイミング(´Д` )!!!!





完全に女と消えやがったあのヤロウみたいな状況です。



ち、違う!!!キスもできてないし!!!

エミーちゃん可愛い!!!






最後そんなこんなで会えなかったみんな、マジでごめん!!!

そして来てくれて本当に本当にありがとう!!!!

また一緒に飲んでください!!











というわけで三茶のシメはやっぱりここしかない!!


佐とう!!

ナオちゃん、今度ラーメン食べに行くね!!




















日本最後のライブ、詳細発表!


最後が山口県岩国市。大好きな町で、かなり渋い場所で歌います。2日後には飛行機です!!

共演も豪華なのでぜひ遊びにきてください!

★日にち………2016年2月7日(日曜)
★場所…………山口県岩国市 『水西書院』
★オープン……13時
★スタート……14時
★チケット……1500円(ワンドリンク付き)
★共演…………原田侑子、高瀬裕充

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