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品川でライブとかごめんなさい

2016年1月24日(日曜日)
【東京都】 品川








よっしゃ東京最後のライブーーーーーーーー!!!!!!








品川です。


品川ってなにがあるんですか?





イメージでは新幹線が止まる、高層ビルだらけの無機質な街って感じですね。


カクテル飲んでそう。なんか知らんけど。



エロ本の自動販売機とかありますか?

銀色のガラスで中が見えにくいやつ。

トタンで囲われてるやつ。




あるわけないですね。













ていうか俺みたいな超田舎もんが品川でライブしていいんですか?

すっごいバカにされないですか?


うわ、あの人魚くさい、港町の出身なのよきっと、あー臭い臭い、魚の匂いが私のバーキンにうつっちゃうわ、本当田舎の人は困っちゃうわね、なんなのその喋り方?どうせフナムシとゴカイしか友達いないんでしょ死んだらいかがです?






その時は泣いて帰ろう。



そんなこと言われたら泣いて帰って美々津でシンゴの散歩しながらタンポポをふーって吹こう。

お前たちはいいね、僕も風に吹かれてどこか知らないところに行きたいよって微笑んで家に帰ってお父さんとお母さんとささやかに暮らそう。


そうだよ、町に信号が3つしかないようなところで生まれた人間が出すぎた真似しちゃいけないんだよな。




あー!天気がいいなぁ!!今日もテトラポットに釣りに行くかー!!

























品川怖い。


テトラポットがない。


オシャレカフェはあるくせに。









ふぅふぅ……………

と、とりあえず車をどこかに止めなきゃ…………

コインパーキングはどこかな………………












【駐車料金 6時間 3000円】






はぁ!!??????


宮崎、1ヶ月3000円やし!!!!!




バカじゃないの!?本当バカじゃないの!??

サンシャインパラダイスなめてんの!?








それからも40分くらいグルグルと近辺を走って駐車場を探し回るが、安くても24時間3000円くらい。

激高い。


東京の真ん中なめてた。





そうだよね……………


フナムシの友達が品川で車止めようなんて大それたこと考えたのがいけなかったんだよ。


俺みたいなやつは学校帰りにビワの木によじ登ってビワを食べて喜んでたら実の中に虫がいて、ぷへぇえ!!って吐き出してればいいんだよ。

本当ごめんなさい、身の程をわきまえずに調子に乗りました。家帰って飯食って屁こいてパズドラします。てへへ。







その瞬間、24時間2000円の駐車場を見つけてドリフトで入庫完了。

かなり広くて寝場所選びたい放題。


よっしゃ完璧ぃ!!



















車を置いてまず向かったのは、北品川の駅前から伸びる商店街。


このオフィスビルが林立する品川にあって、ここだけなんとも古びた商店街が残っているのは街道の名残だからだ。





品川は東海道五十三次の最初の宿場町だ。


今もその宿場の雰囲気がわずかに残っており、この辺りだけ建物も低い。


この大都会の東京で江戸の雰囲気を見つけると、なんだかとても得した気分になる。







その北品川の商店街にひとつのゲストハウスがある。










ゲストハウス品川宿。

ここに来る予定だった。





「おー!金丸さんー!はじめまして!!とうぞどうぞ、入ってください!!」




ゲストハウスの中から出てきた笑顔の素敵なスタッフの歩さんとはこれが初対面。

ブログをずっと読んでくださっていたようで、今回品川でライブをするというのを見て連絡してきてくれたのだ。



残念ながら仕事のシフトが合わなくてライブには行けないので、良かったらうちに泊まっていってくださいというお誘いをもらっていた。




別にいつものように車でいいんだけど、今日は大寒波の影響で相当寒い。

シャワーも浴びたかったし、日本のゲストハウスをもって見てみたいのもあるし、お言葉に甘えさせてもらうことにした。





品川は新幹線が止まるので交通の便がいいし、このあたりは色んな会社の研修施設が多いらしく、日本人外国人問わずたくさんのお客さんがやってくるそう。


個室、ドミトリーがあり、今日もほぼ満室。

談話室には日本人の女性がいて、無料のコーヒーを淹れるとすぐに旅の話に。







あー、懐かしいなぁこの感覚。








昔北海道の富良野に作った旅人バス。


旅人たちが旅の話に花を咲かせて自慢話で盛り上がる。

そんなワクワクドキドキする場所を作りたくて、一生懸命バスを改造した。



去年、あのバスは旅人たちのものではなくなった。
俺自身の手によって。



またあんな場所を作りたいという思いは変わらないままだ。







ゲストハウスでシャワーを浴びさせてもらい、夜に戻ってきますと伝え宿を出た。




















さて、産業廃棄物みたいなギターケースを持って品川の街を歩くホームレスが1人。


大崎という駅の前の近未来的なエリアにやってきた。












とりあえずごめんなさいという言葉しか出てこない中、ひとつのお店の前に到着。


ガラス張りで外から丸見えのこのオシャレなカフェ。










なにこれラブホ?と思いながら意を決してお店に入ると、店内にはオシャレな家族連れやカップルたちがオシャレにランチを楽しんでいる。



奥に進んでいくと、縦長のお店の半分から先がパーテーションで仕切られており、その向こうがイベントスペースになっていた。












おお、なるほど…………

ということはこっちのイベントの音が通常営業をしてるカフェスペースに丸聞こえというわけですね……………




完全に興味のない人たちに強制的に聞かせるというパターン。


し、下ネタとか完全に言えねぇ……………









お店の担当さんである川村さんにご挨拶し、今日のイベントの主催者である社団法人ハースの代表である横畠さんご夫婦、品川区の区議会議員さんのユミコさんと軽く打ち合わせをし、すぐにセッティング。


音響さんはいないので、用意されていた機材を1人で組み立てていく。



こりゃ間に合うかなぁと、急いで音のチェックをしているところにカッピー登場。





「用事あるから本番までいられないけどねー。」



すまん!ありがたい!!

カッピーのおかげでリハも終わり、本番で使うプロジェクター映像のセッティングも完了。


そこまで終わるとカッピーはいそいそと次の用事に向かっていった。


カッピーありがとうね!!














ていうかみゆきさん久しぶり!!!!!!











最近、横畠さんと繋がって社団法人ハースのイラストを描いているみゆきさん。


みゆきさんの素敵なイラスト。



ハースのやっている東北支援活動とコラボしているんだけど、これがもうバッチリはまっててすっごく愛に溢れている。


イラスト入りのポストカードやコップなど色んなグッズも作っており、その売り上げの一部が東北支援に回されるんだそうだ。



なんかみゆきさん、髪切って自分のイラストみたいになってきたね!( ^ω^ )




















開演時間が近づくにつれ、どんどんお客さんがやってきた。

椅子が足りなくてどんどん裏から椅子が運ばれてくる。

俺のお客さんだけでなく、子供の姿も多い。






今回のイベントは、横畠さんがインドのストリートチルドレンへのリコーダー集めをしている俺の活動を応援する形で企画してくれたもの。



横畠さんのお知り合いである品川区の区議会議員さんであるユミコさんを巻き込み、街の再開発で作られた新しい施設でこれから面白いイベントをやっていこうというその第一弾と銘打って開催される。


つまりちょっとお固いイベント。

町場のライブバーでガヤガヤ酒飲みながらってわけではない。




銀座の社長さんとか、会長さんとか、どっかの記者さんとか、平和な家族連れとか、いつもとは違った客層に少し緊張が増す。














会場の後ろには横畠さんのハースのブースも作られている。











東北支援、世界の子供たちの笑顔を繋げる、という社団法人ハースと絡んでいるので俺自身がそういう社会貢献をしようとしている男みたいに見られそうでちょっと違和感はある。



まぁ大丈夫か。
俺は俺だ。























立ち見も出る盛況の中、ライブはスタート。

2部構成にして、前半はプロジェクターの写真を使ってトークメイン、後半は歌メインで言いたいこと全部言わせてもらった。






今度のインドのこと。


リコーダーを集めてストリートチルドレンに配って一緒に路上で演奏して彼らの稼ぎの助けになればいいという思いで始めたんだけど、俺自身、これは別にボランティアでもなんでもない。

俺の完全なる自己満足。

ていうかボランティアなんて嫌いだ。

してあげてる感がハンパない。







俺はただの旅人として、ただのストリートミュージシャンとして、同じ路上で生きるやつらにもっと稼げるやり方を教えたい。

誇りを持って金を得る方法を教えたい。



それをテレビとかラジオとか横畠さんのハースみたいな媒体が取り上げてくれるのは嬉しいことではあるけど、だからといって見栄えのいい形にしたり耳心地のいい演説をするつもりなんて一切ない。


カッコいい理由をつけようと思えばいくらでもメディアに売り込めるんだろうけど。

そこはカッピーも俺のことをよくわかってくれている。











海外を旅したことのある人なら、必ずストリートチルドレンや物乞いの人たちに対してやりきれない感情を抱いたことがあるはず。

それに対してその一瞬は心を痛めても、日本に帰ってきたらまた焼肉行って肉を残して帰る生活に戻る。


それはそれでもちろんいい。

だから何かしないといけないわけじゃない。




世界の貧困はなくならない。
よその国のことだから、俺たち末端が思い煩ってもなにも変わらない。


俺も旅の終盤までそんな考えだった。

今もそうだと思う。





だから、別にインドに行ってストリートチルドレンのために何かするってことは彼らを救いたいとかそんな大それたことではない。


明日の飯が食える方法を一緒に探したい。
同じ路上で食う者として。





品川のオシャレなカフェでこうして歌っているけど、俺の歌はどこまでも路上の歌だ。






















































ライブが終わり、残ったメンバーで打ち上げに行った。

今日もたくさんのリコーダーを皆さんが持ってきて下さった。


驚いたのは、カフェに貼ってあった今日のイベントのチラシを見て、俺のことをを知らないこの近所の方がわざわざリコーダーを持ってきて下さったこと。


共鳴してくれる人は必ずいるんだよな。
ありがとうございます。




今日のイベントを企画してくださった横畠さん、そして開催にご尽力いただいたユミコさん、会場のカフェoursの川村さんスタッフのみなさん、来ていただいたお客さん!!!


本当にありがとうございました!!!


























さてさて、きらびやかな大崎駅でみんなと解散し、最後まで残ったのは………………









このダメ野郎2人ですね( ^ω^ )


つまりダメ野郎が3人。










「いやっほおおお!!!遊ぼうぜーー!!!」



「ゆ、ユッキー、帰り大丈夫?最終電車何時?」



「大丈夫大丈夫!どうにでもなるから!!ね!尾崎君!!」



「そ、そうっすね!自分明日ライブだけどなんとかなる……かな!」







男前の自由人ユッキーはこう見えて社長さん。

なんとかなる精神は俺も見習うなー。





ブルースギタリストの尾崎君は、見た目はワイルドそうなくせに実は超慎重派。

めっちゃ細かく計画を練ってから行動する男なので、俺とユッキーのなんとかなるさコンビに若干戸惑ってるところがイジメ心がうずく( ^ω^ )


この前も尾崎君から電話がかかってきて、何かと思ったら、東京からヒッチハイクで三重まで帰りたいんだけど、どこから始めればいいですか?ということだった。


へ?そんなもんどこからでもいいんだよ、西に向かえばいいだけやん。って言っても、「今から下見に行くんで電話繋げてていいですか!?」とか言ってくる。


そして渋谷に行き、どこから始めればいいですか!?と言う。




「そんなもんどこからでもいいよ。なんならスクランブル交差点から始めたら俺まじリスペクトする。」



「へー!それはちょっと………ヒッチハイクのコツって何ですか!?やっぱり行き先のボードとか持つんですか?」



「いや持ってもいいし、親指だけでもいいし、いきなり三重って書くのはあれだから最初は静岡くらいにしといて………」



「ちょっと待ってください!メモします!」





そんな感じで道玄坂の上の246でやったらいいんじゃない?とクソテキトーなこと言っといたんだけど、後日、ヒッチハイクして無事6台で三重まで帰ることができたそうだ。





いやー、ブルースの源流を探ろうとギター持ってミシシッピまで行ってたやつのくせに変に慎重なんだよなぁ。


















「イエーイ!人全然いねえええええ!!!!」



「いやっほー!!どこで飲もう!!品川寂れてやがるしウケる!!」



「今日どこに泊まります……?」













尾崎君が心配そうな顔をしてるので、とりあえず俺が泊まらせてもらうゲストハウス品川宿に行き、ドミトリーの空きがないか聞いてみようぜ!ということに。




「こんばんはー、ただいまですー。」



「あ、金丸さんお帰りなさいー!」



「あのー、友達が2人いるんですけど、部屋空いてますか?」



「あー、今日はもう埋まってるんですよねー。良かったら近くに旅館があるんですけど、そこ聞いてみますか?」






わざわざ近所の宿を探してくれるというこのスタッフさんたちの優しさがマジ素敵。

海外だったら、はぁ?バカじゃないの?消えたら?って言って門前払いで夜の町にほっぽり出されるだけだ。


この対応、マジで素晴らしいなぁ。







「あ、旅館いけるみたいです。お1人3500円ですね。」



「安い!!ありがとうございます!!」



「まぁちょっと上がっていきます?コーヒーでも淹れますよ。」





いいね!!


普通多くのゲストハウスは、宿泊客以外は宿の立ち入りはできない。

誰でも自由に出入りして施設を利用するのは確かに良くないけど、友達が泊まってる宿に遊びに行きたい時にこの冷たい宿だとなかなか寂しいもんだ。


たまに、泊まってもいないのに荷物預かってくれたり、ワイファイを自由に使わせてくれる優しい宿に行くと、この宿素敵!次必ず行く!!って思うし、口コミのレビューも増える。


宿の評判はスタッフで決まるよな。





それからなぜかみんなで上毛かるた。














四万温泉の札がエロい!とか盛り上がってたら電話していた旅館が閉まりそうになったので、みんなで旅館へ。








寝静まった品川の商店街を歩き、地図を見ながら路地裏へ。












薄暗い外灯が光る細い路地。

お寺がぼんやりと暗闇に浮かんでいる。













ま、マジでこんなところに旅館なんてあんのか?と若干迷子になりながら3人で空き巣みたいに古い住宅地をウロウロ。


3人とも黒い服着て見た目派手だし、怪しさがほとばしってる。









そして見つけたのがこの旅館。













「や、やべぇ!!激渋だ!!ハンパねぇ!!!」



「なにこれ!!品川にこんなとこがあんのか!!」



「大正なの!!大正時代なの!?ウケる!!!」






















さすがは東海道五十三次の宿場町。

旅館のクオリティがマジで時代劇。





「こ、怖い!!人形が怖い!!」



「無駄に廊下に鏡が多い!!」



「やっべー!修学旅行みたいやん!いいなー!!」





あまりの現実離れした旅館の素敵さにテンション上がりまくって、そのまま近くにあったこれまた昭和のラーメン屋に入った。












ボロボロの店内。

泥酔して大盛り上がりしている地元のオッさんオバちゃん。




さ、さっきまでのあの近未来的な大崎の街並みとのギャップがハンパじゃなさすぎる!!!!





「すっげぇ!!うひょう!!!大将!このお店って何年やってるんですか?マジいかす!!」



「覚えてない。」



「あ、す、すんません……………」





大将の無愛想さもまた素敵!!!






いやー、品川って面白いなぁ。東京も面白いところがたくさんある。

そしてこうして思いがけない展開を楽しめる仲間と一緒にいられて最高に嬉しい。




いい1日だった。





















日本最後のライブ、詳細発表!


大好きな町で、かなり渋い場所で歌います。2日後には飛行機です!!

共演も豪華なのでぜひ遊びにきてください!

★日にち………2016年2月7日(日曜)
★場所…………山口県岩国市 『水西書院』
★オープン……13時
★スタート……14時
★チケット……1500円(ワンドリンク付き)
★共演…………原田侑子、高瀬裕充

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