2016年1月22日(金曜日)
【静岡県】 浜松市
梅田から門真を通って木津川。
川沿いに笠置を越えて伊賀に入り、上野城を横目に走って名阪国道に乗る。
あとはこのままトラックたちと爆走して四日市まで行って、そこから国道23号線で名古屋から豊橋。
豊橋を過ぎたらもう楽勝。
高速道路みたいな国道1号線でかっ飛ばすだけ。
大阪と東京を結ぶこのルート。
もう何回この道を走ったことだろう。
この道を走って知らない人に会い、懐かしい人に会い、過去と未来を行ったり来たりしていた。
今も思い出せば疎遠になった人や、喧嘩した人の顔をなんとなく思い出すことができる。
みんな元気にしてるかな。
きっと変わらず生きているんだろうな。
いつか落としたものを拾い集め
気がついたらそれはまったく違うもので
仕方なくそれを大事にする
雲はポカポカと浮かび
憂鬱を吸い上げて流れ
風の手紙になってくれるか
ていうかなんの工場だろう……………
名古屋を過ぎたあたりで、メールをいただいていた女性に連絡した。
リコーダーをお送りしたいです!という連絡をいただいていたんだけど、せっかく近くを通るので直接お会いしましょうとメールしていたのだ。
直接お会いすることにやましい気持ちなんて決してありませんよ。
あるわけないじゃないですか。
そう、ただそのレミさんのフェイスブックのトップ写真がスノーボードをしてるところなのでおそらく活発でキビキビした女性で、たぶん黒髪ロングで、カッコよく滑り降りてきて冷えたほっぺたがほんのり赤くなってコーヒー飲む?それとも紅茶?ってナイターの照明に照らされながら言う君が眩しくてゲレンデが溶けるほど恋したい!!
超ドキドキしながら豊田市の手前あたりのコンビニでレミさんが来るのを待っていると、向こうの方からとても素敵な女の人が小走りにやってきた。
「あー!金丸さんー!!初めまして!!ブログ読ませてもらってますー!!」
お会いしたレミさんはイケイケのスノーボードガールって雰囲気ではなく、とても上品な年上のお姉さまって感じだった。美人さん!!目が色っぽい!!!
聞けば結構大きなお子さんがいるとのこと。
ママ友会とかしてそう!!!
ママ友会と合コンしたい!!!
う、嘘!!ごめんなさい!!!
「金丸さん、急に集めたから6本しか集まらなかったです。もっといけたんですけどすみません。」
「お1人で6本はすごいです!!本当にありがとうございます!!!」
「金丸さん、今日はお忙しいんですよね?」
「あ、はい、今から静岡まで走って夜は路上する予定なので。」
「そうですか、じゃあまたいつかお酒ご一緒しましょうね。名古屋で待ってます!」
「よし!!わかりました!!今夜の静岡はオール無しです!!今すぐ飲みに行きましょう!!!!何がいいですか!?やっぱ手羽先ですか?!コートの上から抱きしめといてちょっと太ったなんて言わないで!!」
「じゃあインド頑張ってくださいね!ブログ見てますから!!」
「あああ!!夜のワンエイティイイイイ!!!!」
とても清楚な奥様でした。
レミさん、リコーダー本当にありがとうございます!!
帰ってきたら手羽先行きましょうね!
それから豊橋を越え、快適に1号線を走っていく。
ちょっと用事があり、静岡市にあるカッピーの実家に寄って頼まれていたものを積んで行かないといけない。
そしてそのままどこかで路上。
今夜は金曜日だ。キチンと稼がないといけない。
なのだが、静岡にはもう1人会いたい人がいる。
浜松の高橋さん。
旅仲間のアツシ君つながりで仲良くさせてもらっている高橋さんとは、去年何度も飲んだ。
世田谷のライブにも来て下さったし、カンちゃんと高橋さんのお宅に遊びに行ったこともある。
お酒が大好きなとても素敵なご夫婦。
この大好きな高橋さんにもう一度会いに行きたかった。
しかし高橋さんの家に寄ったら静岡市のカッピーの実家に行けなくなってしまう。
あんまり夜遅くに行くことはできない。
高橋さんのところにはちょこっと顔だけ出して挨拶して、すぐに先を急がないといけない。
それに明日のお昼には横浜で人に会う約束がある。
夜のうちに走ってなるべく横浜に近づいておきたい。
そうだな、よし、やっぱり高橋さんのところには挨拶だけしに行ってすぐに走ろう。
浜松の町に入り、高橋さんの家に向かった。
「おおー、久しぶり。いやー、今日は奥さんが飲み会に行ってるから1人で寂しくやってたんだよ。はい、グラスはこれでいい?」
2秒で酒を飲ませようとしてくるお酒大好き高橋さん。
「あ、高橋さん、ぼ、僕今日はまだ走らないといけないからお酒やめときます。」
「え?なんだよー、飲めないの?おいおいー、残念だなー。そっかー。飲めばいいじゃん。」
「い、いや、明日のお昼に横浜なので……………」
「泊まっていって朝イチに出たらいいじゃん。6時間くらいのもんだよ。朝の7時に出たら楽勝だよ。」
「い、いや本当、今日は金曜だし路上を……………」
「いやー、ほどほどにしようね。また前回みたいに二日酔いになったら大変だからね。ほどほどにしよう。」
「ちょ、ほどほどとか言いながらワイン2本目じゃないですか!!」
「え?なにが?」
キョトン顔。
可愛いなぁ、高橋さん。
カッピーの実家で荷物を積まないといけなかった件は、別に急ぎじゃなかったからいいよーとカッピーが言ってくれた。
大切な人との時間を優先して、それがフミ君だから、とも。
カッピー、ありがとうね。
「いやー!高橋さんは世界の高橋だもん!!ヤバイです!!」
「金丸君こそ世界の金丸だよー。俺なんか全然だよー。」
ずっとヤマハで働いてきた高橋さん。
高橋さんの仕事は俺たちミュージシャンが使っている機材の製作だ。
ヤマハの卓や音のサンプルを使ってる人は、ほとんどの人が高橋さんの恩恵にあずかっていると言っても過言ではない。
間違いなく世界の高橋。
そんな高橋さんと飲めて本当に嬉しい。
座布団を並べて毛布をかぶる。
酔っ払って気持ちよく眠りに落ちた。
あー、明日は朝からかっ飛ばすぞ。
日本最後のライブ、詳細発表!
大好きな町で、かなり渋い場所で歌います。2日後には飛行機です!!
共演も豪華なのでぜひ遊びにきてください!
★日にち………2016年2月7日(日曜)
★場所…………山口県岩国市 『水西書院』
★オープン……13時
★スタート……14時
★チケット……1500円(ワンドリンク付き)
★共演…………原田侑子、高瀬裕充