4月8日 火曜日
【オーストラリア】 ゴールドコースト
オーストラリアって独立した大陸なので変な動物がたくさんいる。
あ、どうもー
そこらへんにいる動物でさえ図鑑でしか見たことのないようなやつ。
なので鳴き声とかも今までの人生で聞いたことのないような変な声。
ウウウリリイイイイイ!!!
メッシャアアアア!!
とるるるるうううんんんとるるるるうううんんん!!!
とかそんな。
まぁ全部ジョジョですけどね。
ゆうべは寝てたら何者かが蚊帳の上に墜落してきてギャー!!と飛び起きました。
多分ポッサムです。
焦るわ…………
というわけで朝、荷物を藪の中に隠してブロードビーチへと歩く。
歩いてる途中も色んな動物に遭遇します。
こんなんとか、
こんなんとか、
こんなん。
おっと。
こんな恐ろしい鳥がレストランの横でウミネコと飯を奪い合っています。
ジュラシックパークですか?
ただのアパートのエントランスなのに。
ブロードビーチのマクドナルド前に到着。
カップラーメンと食パンで味気ない飯を済ませて、さぁ路上やろうかな、というところで雨が降り出した。
ゴールドコーストに来てまだそんなに雨は降っていない。
たまにドバッとスコールが来るけど、夜は1度も降ってないしとても過ごしやすい気候。
でも今日の空は一面分厚い雲に覆われていて晴れそうな気配がない。
こりゃキツイな……と思いつつもとりあえずショッピングモールの中でソファーに座って日記を書く。
南米ではずっと宿に泊まっていたのでバッテリーの充電も問題なかったんだけど、久しぶりに野宿生活に戻るとこいつが悩みどころ。
iPhoneもだいぶ古くなってて電池の減りが早いので常に充電してないとマズイんだけど、このオーストラリアはなかなか充電にありつけない。
マクドナルドとかのファストフード店にもコンセントがない。
そしてこのショッピングモールの中でも充電をしていたら警備の人にダメだよーと注意されてしまった。
そろそろなんか一発ないとマズイなぁ。
空は相変わらずの雨雲で、海沿いなので風が強くビュービューと吹きすさぶ。
晴れてる日ならそれも気持ちいいけど、こんな雨の日にはちょっとした嵐みたいだ。
そんな嵐の中、雨が止む一瞬を見計らって外に出てギターを鳴らし、またバラバラと雨が降ってきてモールに逃げ込むという切ない戦いを繰り広げるが、こんな天気じゃ人もそんなに歩いておらずお金の入りなんて悲しいもの。
しばらくしてヤル気が切れてしまい、もうやめることに。
昨日から喉の調子がしこたま悪くて声がマーロンブランドみたいになっていたので、休ませないとまずいなぁと思っていたし。
いつものセブンイレブンに行き、ネットをつないだり、日記を書いたり。
海外ではケニーロジャースをリクエストされることが多いんだけど、この前もサーファーズパラダイスで酔っ払った若者がギャンブラーという曲をリクエストしてきた。
ケニーロジャースはそんなに詳しくない俺。
出来ませんと言うとつまんねー!!と吐き捨てられたのでムカつくので覚えることにした。
うん、いい曲。
でも言葉が多いから歌い慣れるのに時間がかかりそうだな。
街はレストランに明かりがともり、上品な白人たちがワイングラスを傾けている。
日本人もたまに見かけるけど、そんな日本人たちもみんな欧米仕様のドレスアップをしている。
日本の女の子って可愛い系の服装が主流だけど、欧米に在住してる人たちのファッションは周りと同じようにカッコいいセクシー系になる。
サングラスかけて浅野温子みたいに大げさに髪の毛かきあげてる。
男の人も欧米らしくタトゥーを入れまくっている。
日本から遠く離れた国。
でもみんなこちらでの生活に馴染み、満喫しているように見える。
別にどこでだって暮らしていける。
南米とかアラブ圏とかアフリカにも、どこにだって日本人はいる。
みんな日本人としてのアイデンティティを失わずに生きている。
アラブ圏に比べたらオーストラリアなんて日本と同じ国みたいなもんだから違和感もなさそうだけど、その同じような容れ物だからこそ、日常に細かいボタンのかけ違いが生まれそうだな。
あれ、どうしてこうなんだろう?って。
違う国で仕事をして暮らすってどういう感覚なんだろう。
どこでならより満たされた人生が送れるんだろう。
地球は広い。でも俺たちはこの限られた地球でしか生きられない。
1度しかない人生、どう使うかを大事に考えないとな。
雨は止んで、空には星が見え始めた。
少し早めに野宿場所に戻った。
今日のあがりは27ドル。