10月16日 水曜日
【メキシコ】 メキシコシティー
このペンションあみーごの周りは売春街になってます。
夜だけでなく、昼間もものすごくセクシーな格好をしたケバい女の人がそこら中に立ってます。
必ず毎日見かけます。
これが結構綺麗な方が多いんです。
綺麗な上にすごいセクシーだからいつも声をかけらるたびにドキドキします。
どこまでするのかわからないけど、値段は300ペソらしいです。2300円です。
安っしぃ!!!
ススキノのピンサロと同じ値段!!
あ、ススキノは天国です。
そんな値段であんな綺麗な人と!!
と思っていたら、どうやらこの辺りの立ちんぼさんはみんなオカマらしいです。
いやー、外国のオカマのレベルは高いですね。
こりゃ飲んだ勢いで逆ナンとかされてホテル行ってチンチンがあったとか完全にある話ですね。
これでチンチンをとって女性器を作ってる人だったら絶対わかりませんよ。
まぁここまで来るともはや、男とエッチしちまったー!!なんて罪悪感は持たないでしょうね。
そういう第3の性別の人です。
今日も第3の性別の人に見送られて宿を出発。
昨日と同じインスルヘンテスにやってきた。
早速路上開始。
今日はなかなか入りが悪くて、こりゃマズイなぁと思っていたら、そこに1人の物売りの子供が歩いてきた。
年端もいかない小さな男の子。
黒ずんだ服を着て、ボロボロの靴を履いている。
俺が知ってる世界では、これくらいの男の子はお母さんに甘えて甘えて、抱っこされている年頃。
なのにこの子は小さなお菓子を持って、それを売り歩いている。
このジェノバ通りにはこうしたヨチヨチ歩きの子供の物売りをよく見かける。
もちろん親がやらせているわけだ。
学校なんて行かないで、このまま成長し、路上で屋台を出したり、電車の中でオモチャを売るような人生を送るんだろう。
そんな光景はもう見慣れた。
いちいち心を痛めることもない。
しかし、この男の子。
俺のことをマジマジと見つめ、周りの大人たちがお金を入れていくのを見て、ポケットの中から1ペソコインを取り出して、その汚れた手でギターケースに置いた。
歌を止めて、しゃがみこんでありがとうと言うと、恥ずかしそうに笑ってる。
そして折り鶴をあげると、パッと明るい表情になってそれを受け取った。
お金を入れる意味をあまり分かってはいないかもしれない。
でも物売りをしてる子にとって1ペソは小さいお金ではない。
いくら学がなかろうが、社会から煙たがられる存在だろうが、この子も優しい心を持った1人の人間。
抱きしめてくれる人がいることを願うよ。
「コニチハ、ニホンゴスコシワカリマス。」
次に話しかけてきたのは可愛らしい女の子。
メキシコは本当にこうした日本が好きな若者が多い。
カタコトの英語を使って色々とお話ししているとご飯行きましょう!と誘ってくれた。
あんまり歌えてないけどせっかくの可愛い女の子のお誘い。
ギターを片付けた。
あがりは157ペソ。1200円くらい。
連れて行ってくれたのはなんと、カレー屋さん。
メキシコは本当に日本食が多いなぁ。
出てきたカレーのクオリティもめちゃ高い。
唐揚げカレーが70ペソ。500円ちょいか。
「私日本人の男が好きなんです!次の彼氏は絶対日本人!!」
「へー、どうして日本人の男がいいの?」
「だってとっても可愛いんだもん!フミも!!」
「えへ!!えへへへ、えへぇ!!」
デレデレしながらトイレに行き、この流れでもしかしたらチューとかいっちゃうんじゃねぇのー!?って思いながら席に戻ったら、その子他のメキシカンの男の子と話してて、じゃあまたね、って言われて1人でお店を出ました。
え、え?!なにこれ!?えええ!?
僕には彼女がいます。
帰ったら彼女とココイチにカレー食べに行きます。
チクショウ!!女なんて!!
さて、そこから歩いて15分。
綺麗なカフェ街の中にある建物の前にやってきた。
待ち合わせ時間にやってきたのは、松岡さん。
そう、前回あれだけ糸の切れたマリオネットっぷりを披露したにもかかわらず、懲りずに今日もやってきました。
サルサクラス。
俺がダンスなんて俺を知ってる人からしたらあり得ないことなんです。
ほんとあり得ない。
ゆまちゃんが引退するくらいあり得ない。
嘘、ゆまちゃん、引退していいです。
元気な姿見せてくれただけで嬉しいからあああああああ!!!!!
(´Д` )オーン
アリシア先生、ゆまちゃん並みにおっぱい大きいです。
笑ったとこ見たことありません。
せっかくだからステップのひとつでも覚えたいと思いました。
ラテンアメリカの重要な文化のひとつですもんね。
それにしても、まぁ今日も錆びたブリキのオモチャみたいな動きを披露して、可愛い女の子に笑われました。
この恨み晴らさでおくべきか。
それでも、スパルタ先生の丁寧な教え方のおかげでほんの少しステップが踏めるようになってきた。
そうですね、俺の今のダンスレベルをジョジョの歴史に例えたら、ジョースター卿の馬車が雪山で遭難したあたりですかね。先長え。
みっちり2時間。
みんなで教室をあとにする。
「よーし、みんなちょっと1杯やんないかー?」
教室の仲良しグループのみんなで飲みにいくことに。
だいたいあの先生は怖すぎるんだよー、なんて話しながらやってきたのは、地元の人たちで賑わうオシャレなバー。
メキシコで1番の名医と呼ばれるドクターの元で働くいてる超エリートのアレックス。
IT企業で働いてるアビマイル。
フランス人のめちゃくちゃ可愛いノエミ。
松岡さんの大の仲良しで、週に3~4回はみんなで遊んでるそうだ。
「ノエミはフランス人なんですよね?フランス人っぽい顔してる!!」
「そう?私のほっぺたはぷっくりしてるでしょ?だからポーランド人?ってよく聞かれるのよ。」
みんなメキシコの超エリート層だというのにとっても気さくで、まるで昔からの友達みたいに心を許せる。
なんだか楽しくなってしまって、アビマイルがオススメしてくれたテキーラを飲んだんだけど…………
これがいけなかった…………
最悪の二日酔いになるとは………
そんなこと、この時はまったく気にしないで飲みまくり、松岡さんが次のお店に行くというのに連れて行ってもらった。
フラフラしながらやってきたのは、なんと、サルサバーだった。
メキシコシティーでも有名なお店らしい。
お店の真ん中に広いダンススペースがあり、たくさんの人々がクルクルと踊っていた。
うわー!!すげぇ!!
これだよ!!これこそラテンアメリカのイメージ通り!!
ドキドキしながらお店に入り、奥に行くと、松岡さんが綺麗な女の人の席に向かった。
そして彼女の手を取ると、颯爽とダンススペースに向かって華麗に踊り始めた。
な、なんてカッコイイんだ松岡さん………(´Д` )
サルサが踊れる松岡さん。
しかも背が高くて男前で、社長さんだ。
松岡さんにはこうしたダンス友達がたくさんいて、よく今日踊りましょう、とお誘いを受けるんだそう。
音楽が流れる店内。
隣に座っていた女の人のところに向こうから男の人が歩いてきて、丁寧に膝を折って手を差し出した。
女の人がその手を取る。
そして2人はダンススペースに向かって華麗に踊り始めた。
彼らは知り合いではない。
踊りたいと思った人のところに行って丁寧に誘うのだ。
知らない男女同士がいきなり体をこれでもかというほど密着させて踊っている。
若い人はアグレッシブに女の人を抱き寄せ、この道何十年っていうおじちゃんは熟練の技で華麗にエスコートしている。
ハグの文化がない日本人にとって、異性の体に触れることは恋人か身内くらいにしか許されない。
それがこんなに密着させている。
人の体の温もりは安らぎをくれ、安らぎは他者への思いやりとなる。
大げさではなく、ダンスはきっと人間を優しい性格にしてくれると思う。
愛に溢れた文化だな、ラテンアメリカ。
目の前でクルクルと踊っている人々。
照明に汗が光り、体のラインが美しく躍動する。
まるで夢の中みたい。
テキーラにまどろむ意識。
ラテンの文化、大好きだ。
あ、昨日のリックのライブの飛び入り動画をリックが送ってくれました。
http://youtu.be/Y13X9o5rCZg
お時間ある時に見てやって下さい^_^