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スイスでへこたれそう

5月23日 木曜日
【スイス】 ベルン






「ヘイ………ヘイ………」



寝袋から顔を出すとパトカーが止まっていて、2人のお巡りさんが立っていた。


「寒いだろ?パスポート見せて。」



優しい雰囲気のお兄さん警察たち。

パスポートを見せると、無線でパスポートナンバーの照会をしている。



そしてやはり、案の定。




「ちょっと警察署行こうか。大丈夫、ただのチェックだよ。中は暖かいからね。」


「あ、でも僕日本大使館に行きたいんです。そこにあるんです。」


「うんうん、わかるよ。大丈夫。とにかく行こうか。」





そしてパトカーに乗り込み、警察署へ。

また厳しいボディチェックと荷物チェックをされるのかな………

憂鬱だな………












警察署の中の取り調べ室へ。

目の前でどこかに電話したりパソコンを叩いている警察。



「問題があるみたいだね。わかってるよね?」


「はい。昨日取り調べを受けましたから。」


「国境の警察たちは、スイスに入っていいと言ったんだよね?」


「はい。」


「そうか。」



それから簡単な質問をされただけで、解放された。




「よし、じゃあこの道を真っ直ぐ行ったらさっきの公園だから。」


「え?車では行かないですか?」


「ごめんな、僕ら忙しいんだ。」



ポイと外に放り出される。





なんだよー!!ゆうべ一生懸命歩いて大使館の近くまで行ったのによー!!

また街の真ん中からトボトボ歩いて大使館へ向かう。









心は荒みきっている。

きつい。

頭は混乱の極み、なにをどうすればいいのか、一向に考えがまとまらない。

足を進めることにすら、意識が届かない。


人恋しいな………














ほんの15分くらいしか歩いていないのに、すぐに町外れになった。

photo:02




ベルンは小さな街だ。

肩書きだけの首都みたい。













建物もまばらな寂しい通りに、日本大使館を見つけた。

photo:01





こ、これか………

日本大使館ってだいたいどこも立派な建物なんだけどな………


ベルを鳴らすと、スイス人のおじさんが出てきた。



さて、日本から友達が荷物を送っていて30日くらいに届くのだが、俺がシェンゲンの違反でスイスを出なければいけないのでその荷物の処遇をどうすればいいですか?



って英語で説明するのめんどくせえええ(´Д` )




が、なんとか頑張って説明を試みる。


しかしやはりうまいこと伝わらない。


やきもきしていると、おじさんが流暢な日本語で、日本語喋れますか?と言った。


ウケる(´Д` )

流暢すぎ(´Д` )




ここからもう少し先に本館があるからそこに行ってくれとのこと。










坂をのぼって100mほど行くと、そこには立派な立派なコンクリートの建物があった。

photo:03





入口で荷物を預けて中に入る。









建物の中には、たくさんの日本語が溢れていた。

ポスターやパンフレット、書類、すべてが日本語。

いつもの日本の風景なのに、ずいぶん久しぶりでなんだか違和感にソワソワしてしまう。





「本日はどういったご用件でしょうか?」



丁寧(´Д` )


その旨を説明すると奥の部屋に通された。



そこには偉そうな男性がいた。


「金丸さんですか?本当は個人が荷物を大使館に送るというはダメなんですよ。でも今回は特別です。荷物は先ほど届きました。」






うおっ!!マジ!!

絶対受け取れないと思っていたのに、たった今届いたって!!




うおらぁ!!!!

ていうか大使館の人、勝手なことしてゴメンナサイ………















日本からスイスへ。

荷物が届いた。

送ってくれたのは久恵さん。

直接面識はない。

ブログで僕のことを知り、Facebookにコンタクトを下さった女性で、折り鶴のことに共感してくださり、今回送ってくださったのだ。




photo:04




しかしそれにしてもデカイ。


これ折り紙か?








地面に置いた段ボールを開けると……………



















photo:05




もう泣きそう………




photo:06




なにこの宝箱…………





photo:07




様々な種類の綺麗すぎる日本和紙折り紙の数々。

すでに物凄い数の鶴が折られている。

photo:08














これはなんだあああああ(´Д` )

photo:09






ああ!!祝いの夜に食べる!!
これ祝いの食べ物!!







さらに、タオルで厳重に梱包されたものが………

photo:10






恐る恐る開けてみると………











photo:11




久恵ちゃん。

結婚して。


毎晩のご飯、缶詰でいいです。


結婚してくれええええ!!!!

顔もろくにしらないけどおおお!!!


声も聞いたことないけど好きいいいいいえええええ!!!!!





あまりにも嬉しすぎる日本からの贈り物に、路上で1人でガッツポーズを連発しながら恥ずかしげもなく声をあげていたら、スイス人が、あらまぁ、貧しいアジア人が食べ物にありついたのね、とクスリと笑っていきます。





関係ねぇ。

1mmも関係ねえ。


どうぞ笑ってください。









さっきまでの憂鬱がたいぶ楽になった。

人恋しさが紛れる。

だってこんな俺だけど、こんなダメな奴だけど、応援してくれてる人がいるんだもん。


それを感じた時、物凄く心強くなった。

なんとかなりそうな気がしてきた。


必ずなんとかしてやるぞ。
















荷物をバッグの中に詰め込む。

う、うおぉ………重いぃ………


缶詰とか酒とか、さすがに重い。


だいたい今までの荷物が総重量35kgくらいだったから、40kg近くなってるはず。


大丈夫、食べていけば少しずつ軽くなっていくさ。


気合いで街へ向かう。










photo:12




ベルンの市街地はほんのささやかなものだ。

端から端まで歩きで30分くらいで周れる。

街の周りはおだやかな森の緑が広がっており、都会らしい喧騒などまったくない。

photo:13




photo:14







しかし、中心部の古い街並みはなかなかの趣きで、たくさんの団体観光客たちが歩いている。




うわぁー、この時計台、綺麗だなぁ………

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あ、頂上の金色の人形が動いて鐘を叩いている。
ユニークだなぁ。

photo:16




photo:17




photo:18









と、今は観光なんかしてる場合じゃない。

今からの身の振り方を考えなければ。







ロンドンに行かなければいけない。

このユーラシア大陸とも、ついにおさらば。



考えることがありすぎて頭が混乱しまくっているけど、このままじゃ気がすまない。



ほんの少しでいいからスイスで路上かましてやる。




お金持ち国、スイス。

フランスの倍の物価のスイス。

ここで大量に稼ぎまくってやろうと考えてたスイス。





昨日の夕方のケバブから何も食べてないので空腹が限界だ。


早速、久恵さんからいただいた食材を取り出す。

今日の昼飯!!

photo:19




お粥とパン!!






うおー!!!ダシが半端じゃねえええええ!!!!!

日本の味がするうううう!!!!







気合いがみなぎる。

路上でギターを構える。

photo:20




これがユーラシア大陸最後の路上になるかもしれない。


思いっきり歌った。













途中警察が来て、止められるかなと思ったら、この街も路上パフォーマンスは30分ルール。

photo:21





30分ごとに場所を移動しなければいけないってやつだ。

バッサリ止められるわけではない。

スイスで路上はできる。








photo:22




頑張って歌っているんだけど、どうしてもこれからのことが気になって集中できない。


歌いながら頭の中ではロンドンに行くためには何をしなければいけないかがグルグル回っている。



それでも3時間はやった。

足元には90フランと2ユーロ。

レートがわからないから、これがいくらなのか見当もつかない。

photo:23









あとから調べたら現在のレートが、

1フラン=0.8ユーロ

ってところ。

ていうことは3時間で、72ユーロか。

あああ、やっぱりスイスは稼げる。

ここでドッサリ資金を作るつもりだったのに………













いくら嘆いても、もうシェンゲンを出なければいけない。


バーガーキングでネットにつないで、イギリスへの入国について調べてみた。










…………なにこのネガティブな情報の数々………



「イギリス 入国」で検索したら、入国拒否されましたって体験談がズラリと出てきた。

中にはバッカスを探してのエビさんもいた。






イギリスの入国審査は異常なまでの陰険さとしつこさらしく、家族構成はもちろん、職業、その稼ぎ、趣味とか、まぁとにかくなんの関係があるんだ?みたいなことまでネチネチと聞かれるそう。



ここで少しでも不審なところを感じられてしまったら、別室送り。

相当な数の人が入国拒否。



観光に来ました、って言ってホテルは?と聞かれ、ここのホテルに行きますがまだ予約はとってませんと答え、入国拒否、とかそんな意味不明な厳しさらしい。


帰りのチケットは?と聞かれ、イギリス国内で取ります、と答え入国拒否、なんてザラみたいだ。


お金の確認もされるそう。
あまり所持金が少ないと、これでは滞在できないとみなされて入国拒否。


過去にイギリスでほんの少しでもトラブルを起こしていたら、間違いなく入国拒否。



日本からの往復のツアー団体客とかでも入国拒否をくらったりするそう。



長期旅行のバッグパッカーなんてまぁ、論外みたいな内容しか書かれていない。








俺…………イギリスに入れる気しないんですけど………










確実に必要なもの。

・イギリス出国のアウトチケット。
・ホテルの予約。
・滞在に充分なお金。





イギリスを出国するためのアウトチケットを、必死こいて探しまくる。


イギリスからはカナダに飛ぼうと思っている。



ただインターネットで航空券なんてほぼ探したことないので、どうやればいいのかまったくわからない。



ここで慣れた人なら、スパパっと一瞬で1番安いチケットを探して難なくゲットしちゃうんだろうなぁ………









あああああああああああああああ!!!!!!!!

もうわかんねえよ!!!!!


なんだマイレージって!!!

知らねえよそんなの!!!



気が狂いそうになりながら、なんとかそれっぽい航空会社のサイトを発見して、調べてみる。








お、イギリスからカナダのトロントまで250ユーロ?

安いじゃねえか。


予約フォーマットに記入しながら先に進んでいく。


お、出口が見えてきた。







このままチケットを予約してしまえばイギリス入りが現実的にーーーーーー………















俺クレジットカード持ってないって…………


今ほどクレジットカードを作ってこなかったことを悔やんだことないぜ…………






クレジットカードがなければ、なんの予約もできない。


今わかった。



クレジットカードなしで世界一周とかアホです。



超必要。













ああああああああああああ!!!!!!

もう嫌だあああああ!!!!


彼女と宮崎でバラエティ番組見ながらきんぴらごぼう食べたいいいいー!!!!!!










とにかく、明日この航空会社に電話をかけよう。

ホステルはまぁなんとか予約できそうだ。

現金は……そんなにないけど、なんとかな………るかなぁ。


ていうかこの150ユーロ分くらいのユーロのコイン、どうしよう………



はぁ……もう嫌だ………





唯一の救いは、今日受け取った荷物。

久恵さんの思いがいっぱい詰まった品々。

感謝してもしきれないよ。


そんな荷物の中に手紙らしきものが入っていたんだけど、ポケットに入れていて読むのを忘れていた。


開けてみた。









photo:24








ふぅ…………

やるしかねぇよな。

どんなにきつくてもやるしかねえんだ。











問題は一向に解決に向かわないまま、寝床に歩いた。


森の中の廃屋のベンチで寝袋にくるまる。




寒い。


寒すぎる。


5℃くらいしかない。



なんなんだよ、もう。

だいたいあのスロバキアのボケ警察がテキトーな嘘ついてなきゃ、それなりに違うルートを組めてたんだよ。



ちくしょう………寒いよ………



どうしたらいいんだよ…………




頭がグチャグチャで、体は疲れきっているのに、いつまでたっても眠りに逃げ込めない。


目は冴える一方。




世界一周って、大変だな。

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