3月12日 火曜日
【エジプト】 カイロ
えっーと…………メモ機能がいきなり強制終了して1時間かけて書いていた日記が一瞬にして風と消えてしまうなんてことがない品質のいいiPhoneを道路に放置されたラクダの糞のように電車の中に置いてきた話でしたっけ?
手に入れたiPhone。
一応、そこそこ新しいバージョンのやつなんだけど、細かいところの動きが悪い。
前のやつも、日記を書いてる時にごくたまに強制終了されることがあったけど、自動保存されるという気の利いたやつだった。
まぁニセモノだろうがなんだろうが、Wi-Fi使えて写真が撮れればそれでいい。
あ、カイロでしたね。
書きます。
でもこの日の日記って、ジョジョ好きの人のためだけに向けた日記で、ものすごくテンション高く書いてたんですよね。
ジョジョ名言とか散りばめて。
頑張ってテンション上げて書きたいと思います。
うひょおおおおぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!
今日のミッションはジョジョの聖地であるカイロでディオの館を探すウウウウウウウウウウリリリイイイイイイイィィィィイイイイグ、イグ、ヒグッ、うっ………
あ、あれ?
この頬を伝う水はなんだろう?
しょっぱいや。
というわけで、ホリィさんがスタンドの負荷であと数日しかもたないので、この日はディオの館を探しましたメッシャー。
ハーンハリーリーという巨大迷路の町があって、そこを探しました。
細い路地にお店がひしめいていて、店先に商品を並べまくっているもんだから、ただでさえ細い路地がもうギッチギチ。
マジで阪神が優勝したときのひっかけ橋の上。
さらにそんなところを商品を乗せた荷車がガンガン人を押しのけながら突っ込んでくるから、もうムスリムの女の子のケツを触り放題ですよね。
グッドです!!
そんな路地がアミダのように入り組んでいるんだけど、規模がマジ半端じゃない。
地図なしだったら確実に迷子になる。
大混雑の中を必死に歩いていると、いきなり首が後ろにのけぞった。
振り向くと、服屋の兄ちゃんが俺の髪の毛をわしづかみにしてグイグイ引っ張っている。
「なにすんだボケコラぁ!!!!」
と、日本語で叫んで手をはたくと、ナニスンダボケコラー、ヒャヒャヒャ~!!と挑発してくる。
通りを歩いてて何回髪の毛を引っ張られたり触られたりしたかな。
歩いてる人の髪の毛をいきなり首が後ろにのけぞるくらい引っ張るんだよ?
おもちゃで遊ぶみたいに。
キチガイだよ、マジで。
あいつら髪を引っ張ることが失礼なこと知ってるからね。
でも触りたいって思ったら、もうその気持ちを抑えられないんだよ。
あとアジア人なめてる。
エジプト人、マジバカ。
俺にマジシャンズレッドが使えたなら、鉄をも溶かす炎で痛い目をみさせてやるところだけど、そんな能力ないから運がよかったな。
そんなボケだらけのお店がひしめく通りから奥に行けば生活路地になり、小さな町工場が並んでいる。
舗装もされていない路地で遊ぶ子どもたち。
路地裏フェチにはたまらない。
ホルホースが12時ちょうどに銃を全弾ぶち込んだ配管とか、それっぽいディオの館とか…………
あぁ………写真………
もし俺にハーミットパープルが使えたなら、すぐにiPhoneのありかを探し出せるのに………
この日はとにかく、下町の賑やかなカイロを探検したんだけど、いい写真いっぱい撮ったんだよ。
はぁ…………
あ、探検したあとホテルにギター取りに行って路上やりました。
相変わらずイスラム国はすごい人だかりができて、盛り上がりまくって、1時間で50ポンドゲットした。
まぁ700円なんだけど、ここではホステル2泊分だし、サンドイッチなら50個買える。
悪くない。
が、エジプト人たちの絡みがハードなので1時間で切り上げた。
宿で路上の話をすると、
「へー、50ポンド。やるねー。君上手なんだー。」
「僕の友達もヨーロッパで路上パフォーマンスしてるけど、1日で50ユーロは稼ぐんだよ。君もドイツとか行くといいよ。」
と、沈没組の方たちが得意げに話してくる。
悪い人たちではないし、勉強になるからいいんだけど、こちらを何も知らないかのような扱いで話してくるのが少し鼻につく。
まぁ、彼らからしたらホント駆け出しの旅人なんだけどね。
マジで知識半端じゃないもん。
実際いろいろ教えてもらったしね。
この日はこんなとこ。
次の日が半端じゃなかった。
マジで怖かった出来事がありました。
明日あげますね。