12月24日 月曜日
【ブルガリア】ソフィア
どうも、今日は誕生日です。
クリスマスイブが誕生日です。
そんな記念すべき1日の始まりは…………
さ、さ、さ、寒すぎた(´Д` )
マジでどうにかなるかと思ったわ。
一晩中、震えながら足をさすっていた。
-7℃。
きつかったー。
眠れなかったのは寒いのともうひとつ理由が。
野犬のボケどもが東屋を囲んで吠えまくっていた。
耐えられなくなって寝袋から上半身を出して、あ!!っと威嚇すると、吠えながら林の中に散らばっていく。
一瞬で体が冷え切るので、すぐに寝袋に潜るんだけど、1時間くらいするとまた奴ら戻ってきて、ワンワンワンワン!!!!
おらあああああ!!!!
九州男児なめんなコラアアアアア!!!!
ワンワンワンワンワンワンワンワン!!!!!!!
(どっか行けチンカス!!)
というわけで31歳、最初の朝は最低の寝起きということになりました。
おはようございます………
寒すぎて眠れないので、マクドナルドが開店する7時になるのを待ってから寝袋を出た。
うーーーー!!!!!
空気が張りつめてる!!!
急いで荷物を片づけてダッシュで林を抜け出した。
暖かいマクドナルドでコーヒー。
充電しながらインターネット。
いやー、マクドナルドは天国だね。
Facebookやブログにたくさんの誕生日のお祝いメールやコメントをいただきました。
みんなありがとうね。
日本はもちろん、ロシア、北欧、ドイツ、ポーランド、ハンガリー、その他もろもろ、
これまで訪れた国で出会った人々からの英語のメールがとても嬉しい。
まさかロシア人から誕生日を祝ってもらえるようになるなんて、ほんと人生わからんよね。
そして、彼女ともLINEで喋った。
なにやら知り合いに占い師的な人がいる彼女。
みてもらったらしい。
内容としては、今のままでプラスに考えながら自分のやりたいことに邁進すべし、みたいなことを言われたらしく、ダメ彼氏に待たされてる、という今の寂しい気持ちが和らいだとのこと。
占い師さん、グッジョブ!!
ついでに俺のこともみてもらったらしい。
写真見せたら、
「あ~、この人は大丈夫だわ!!うん、なんにも心配いらない!!どこ行ってもやってけるわ!!」
と言われたそう。
ただ、胃か腸でなにか問題が起きるような気がするとは言われたみたい。
絶対腹壊さないで帰ってやる!!!
約束の2年以内に帰らなきゃな。
日中になると日が差し、少し気温も上がってきた。
街を歩いた。
どうしてこう落ち着いた気分でいられるのか。
そうだ。クラクションだ。
ブルガリアの人は無駄にクラクションを鳴らさない。
アルバニア、マケドニアはひどかったもんなぁ。
クラクションだけじゃなく、爆竹とかの花火もそこらじゅうで鳴らされてた。
頭悪すぎだよな。
あれが街の雰囲気を悪くするんだよ。
ソフィアはそんなことない。
とても落ち着いており、街並みも綺麗だ。
地下鉄なんてもんもあるくらい、都会だよ。
ちなみにこれ、マクドナルドだって。
ウケるううう!!!
さぁ、今日は路上やるぞ。
31歳、初歌いだ。
ショッピングストリートはたくさんの人が歩いている。
めちゃ寒いけど、気合いで声を振り絞った。
俺は成長してるかな。
どんなに過酷なことをしたって、結果がなければ報われない。
今日はいい歌を歌えたと思う。
あがりは52レフ。27ユーロ。
この国の物価を考えたら悪くない金額。
いや、上出来だな。
夜の街を歩いた。
きらびやかなイルミネーションが通りを照らし、装飾がお店を飾っている。
サンタの帽子をかぶった可愛い女の子店員ってのは日本と同じだな。
幸せそうな人たちが12月の明かりの下にいた。
忘れちゃいけない今日は誕生日!!!
お金も稼げたことだし、今日くらいは贅沢してもいいだろう!!
というわけでバザールの中で食べたディナー!!!
な、な、泣かないで(´Д` )
俺まで泣けてくるじゃないか!!(´Д` )
とても美味しかったです。
これで5.4レフ。240円。
ああ、去年の誕生日は彼女とレストランで、A5の宮崎牛のロースを食べてたのに(´Д` )(´Д` )
ブルガリアのバザールで野菜炒めとリゾットて(´Д` )(´Д` )
渋すぎ。
夜が遅くなるとバザールの中は、ひと気がなくなり、休憩スペースのホームレスたち以外いなくなる。
俺もその中に混じって日記を書いた。
22時になり、締め出された。
ゾロゾロと出て行くホームレスたち。
歩道に横たわるホームレスのおばさん。
冷たいコンクリートの上に。
今日はクリスマスイブだよ。
おばさん。
街はこんなにきらびやかななのに、なにしてるんだよ。
そんな街を背に歩き、昨日と同じ公園に行き、東屋の中へ。
さあ!!
さあさあ!!
楽しみにしていたパーティーだよ!!!!
イヤッホーイ!!
楽しい楽しい誕生日パーティーの始まりだ!!
どちらさんも飲めや歌えやのドンチャン騒ぎだよ!!!
ほーら、こんな豪華なケーキまであるんだぜ!!
カンパアアアアアアアアイイイ!!!!!!
ああああああああああトロールうううううう!!!!!
そんな目で見ないでくれええええええ(´Д` )(´Д` )(´Д` )(´Д` )
も、ものは考えようだよね!!
やっぱり旅人ってのはさ、孤独を愛する生き物だからさ、こんな夜に誕生日迎えられるなんて、まさに理想的ジャン!!
うわあああああ!!!!
俺超楽しんでるううう!!!!
31歳の誕生日、楽しみすぎてるうううう!!!
いや、ほんと、マジよかったー。
ブルガリアの極寒の夜に、森の中のベンチで誕生日迎えられてマジよかったー。
記念写真とろうかな!
セルフタイマーでポチ!!
ケーキ食べます。
と、冗談はここまでにしてと。
俺は31年前の今日、宮崎県の延岡市の県病院で生まれたわけだ。
お母さんのお腹をかっさばいて。
なかなか出てこない利かん坊だったそうだよ。
子供の頃、お母さんと一緒にお風呂に入る時に、お母さんのお腹に刻まれた深く醜い帝王切開の痕を見るのが怖かった。
残酷なまでにいびつに変形したその痕。
あの頃は想像力もなく、ただその残酷さに怯えていただけだっけど、今考えると、あんなに大きくお腹を切り開いて俺は取り出されたのかと思うと、お母さんの命があったことが奇跡だなと思う。
そんなお母さんが命がけで産んだ俺は、まぁ子供の頃から目立ちたがりの調子乗りで、とにかく手がつけられなかったそう。
なんとなく覚えてる………
中学、高校に入ってからも悪さばっかりして、何度お母さんに頭を下げさせ、涙を流させたかわからない。
あれからずいぶん経ったけど、
そうです。
さらに大きな心配をずーーーっとかけ続けてるという途方もない親不孝者だ。
そんな親不孝者は今、異国の森の中、ベンチに横になってこの日記を書いている。
闇に浮かぶ何本もの木立の、いびつな影。
ふと、昔見たお母さんのお腹の傷と重なる。
お母さん、俺は1人で世界を回ってるよ。
地球を、この体、全身全霊で感じているよ。
産んでくれてありがとう。
この命が持つ可能性を、極限まで楽しむから。
なーんて、浸ってたら、また昨日の野犬たちが東屋を取り囲みやがった。
ワンワンワンワンワンワンワンワン!!!!!
(また来やがったのか!!)
おらああああああ!!!!
九州男児なめんなコラアアアアア!!!!!