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また泥酔

10月15日 月曜日


テントが揺さぶられた。

ビックリして飛び起きる。

恐る恐る外に出ると、そこにはお巡りさんが立っていた。

ここで寝たらいけないよと言う。

親切なお巡りさん。
パスポートチェックだけして気をつけてと笑って去っていった。



早朝の公園でボーッと立ちつくす。
芝生の上に散らばった色とりどりの落ち葉、静寂。
二日酔いの頭はまだ機能を停止している。

photo:01





ここは街の北にあるレトナー公園。
ゆうべ酔っ払いながら坂道をひたすら登ってこの場所にたどり着いたのだ。

静かで綺麗な公園なんだけどなぁ。いい寝床を見つけたと思ったんだが。



レトナー公園は街を見渡す丘の上にある。
ちょっと歩くと広場を見つけた。


あー、こいつは綺麗だ。
朝もやのかかったプラハの街並みが、登ってきた太陽で輝いている。
日本みたいにビルの高さが不揃いではなく、ほぼ均一の高さになっているのでどこまでも真っ平ら。
そしてその中にポツポツととんがった塔が飛び出している。

photo:02





こいつを期待してゆうべ苦労して坂を登ったんだよ。
お巡りさん、起こしてくれてありがとう。

photo:03








丘を降りてさっそく散策。

photo:04




プラハは色んな観光名所があるけれど、今までの経験上、ティーン大聖堂のある広場からカルロバ通り?って読むのかな、土産物屋が並ぶプラハらしい小道を進み、チャールズ橋やったかな?石像が並ぶ橋を渡り、対岸の高台にそびえるプラハ城へ行くっていうルート。
これがゴールデンコースやな。
このルートさえおさえればたいがい満足できるはず。
一般的な観光客はみんな間違いなくこのルートを歩くと思う。
なのでこのルートはおびただしい数の観光客で埋め尽くされている。

photo:07




あとはどこ歩いてもいっぱい教会あるし、綺麗だから適当に歩けばいいって感じやな。

photo:08




通りには客引きがたくさん立っていて多分レストランかなんかのメニューを持って人々に声をかけている。


しかし、


俺には誰も声をかけてくれない(´Д` )

お、客引きだ。あ、断られてる。あ、俺を見つけた、ほら、こっち見てる、ほら、もうすぐ前を通るよー………



目をそらして無視(´Д` )



ロシアでは結構声かけられてたんだけどなぁ。
だいぶ金持ってないオーラまとってきたんだろうな。
ていうか、最初に比べたらはるかに金持ってるんだけどね。


あ、チェコの足場組み立て風景。
単管足場。
固定はクランプじゃなく大工さんが使う鋼管を固定する金具。
スケールは使わずバカ棒と目。
布はスノコみたいな木の板。
いたって簡素。

photo:05







歩き疲れてマクドナルドでWi-Fiをつなぐ。チェコのマックのWi-Fi、マジで使い物にならない。
遅いは規制厳しいはでブログのチェックもできない。


イライラしているところに、誰かが肩を叩いた。
お、客引きですか!

って、あー!!

チェスキークルムロフでめちゃカッコ良く俺の写真撮ってくれた中国人の女の子だ!!


ニコニコしながらハイ♫と笑ってる。


めちゃ奇跡!!

これからお城に行くところアルネと言うので一緒に行くことに。

香港から来ている彼女の名前はチェック。女の子1人旅をしてるところで、明日香港に帰るみたいだ。


お城への坂道はきつい。
そして石畳なのでキャリーバッグがガッツンガッツン引っかかって重い。
チェックが手伝ってくれ、2人でキャリーバッグを引く。
はたから見れば仲の良いアジアンカップル。


お城に到着。
めちゃ広大な城郭。敷地内を歩き回ることはできるんだが、建物に入るには、まぁ当然だけどチケットを買わないといけない。

教会が2つ、博物館、それに有名だという黄金の小径って綺麗な建物が並ぶ道、忘れたけどいろいろある建物に全部入れる共通券が350クラウンだったかな。14.5ユーロもする。どれかを削ったもうひとつ安いチケットが250ユーロ。
クソ高え!と驚いてる俺に、そう?と言いながらチケットを買ってるチェック。

だいたい中の想像はつくし、何より高いので俺はパス。
18時にインフォメーションの前で待ち合わせる約束をして、別行動。


photo:06



ブラブラ歩き回り、大きな教会や展望台からの景色を楽しみ、インフォメーションへ戻ってきた。

photo:09





プラハは観光の街だな。商売っけ丸出しだ。

インフォメーションの中でチェックが戻ってくるまで日記を書く。


受け付けの男の人と女の人が目の前でディープキスをしている。
他に誰もいない部屋の中。

チュパチュパ、
くちゅくちゅ、

と音が響く。
恥ずかしくて顔をあげられない。
おかげでまったく集中できなかった。



戻ってきたチェックと街に降りる。
お城からの坂道や、階段、バス停の前、もうホントそこら中で路上ミュージシャンが演奏している。

銅像パフォーマーもめちゃくちゃ多い。
顔を黒く塗ったよくわからない扮装をした兄ちゃんが、サイレントで身振り手振りで通行人にアピールしている。

左手の人差し指に白いハンカチをかぶせた。
そこに念じるそぶり。
なんだ?
ハトでも出すのか?


1、2、3


ハンカチをとった。
中指を立てて指が2本になっている。
ぞろぞろと歩き出す人たち。

切なすぎる(´Д` )


銅像パフォーマーも楽なもんだな。突っ立ってりゃいいんだから。
前にオスロで見た人はすごかった。あれはホントにプロ根性あった
でもたいがいの人は安っぽい大きなマントで体を覆って、手袋やほおっかむりをし、肌に色を塗ってるのは顔のほんのちょっとだけ。
よく動くし、タバコ吸ってる人もいる。
最初は新鮮で驚いたけど、楽なパフォーマンスなのでどこに行ってもたくさんの人がやっているんだよな。
俺だってやろうと思えば明日にでもできる。
体をペイントして、ギター抱えて、お金が入ったら機械みたいに体を動かしてワンフレーズ歌えばいいんだ。



広場に戻ると、ここでもたくさんのバンドが演奏している。
ジャズバンド、フォルクローレ、どこかの国の民族音楽。

さっきのくだらない兄ちゃんにしても、本気のめちゃうまなミュージシャンにしても、世界中からひと稼ぎしてやろうと夢を見てこの街にやってきているんだろうな。

俺も明日やろう。




チェックはなんと俺と同い年。

うおー!奇跡!
こりゃあもう今夜一緒に過ごすしかないね!
ビール飲もう!と昨日のバーに誘ったが、あっさりと断られる(^-^)/


もうちょっと街の写真を撮りたいというチェックと別れ、俺は1人で昨日のバーへ。
チェックありがとう。女の子と観光できてちょっとしたデート気分が味わえて新鮮だったよ。




バーに到着。昨日約束したドイツ人のおじさんたちはいるかなー………

いない。


photo:10



しかし、しばらく地元の人たちに混じってビールを飲んでいたら約束通り彼らはやってきた。


そして今夜もしこたま飲んだ。
ビール、ドラミーという白ワイン、赤ワイン、そしてシュナップス。
だってチェコってアルコールが安いんだもん!!
ビール1杯35クラウン。150円。
ワインも同じような値段。

というわけで今夜も泥酔。

おじちゃんたちと別れ、俺も店を出て広場に戻る。
22時になってもまだまだすごい人ごみ。

フラフラとよろけて石畳でこけそうになりながら広場の角に行き、地べたに座りこんだ。




もうそっからはあんまり覚えてない。

チェックが来てくれたのは覚えてる。

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