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二日酔いでドイツで迷子

9月20日 木曜日


目を覚ますと知らない部屋。


ハングオーバーではここで虎がいるはずなんだけど………どうやらいない。

しかしヒョウ柄のボクサーパンツを履いたマメサワさんはいた。


マメサワさん、エロい(´Д` )(´Д` )

おじさんの体じゃない(´Д` )(´Д` )



マメサワさん
「お、起きたかー。大丈夫か?」


あれだけ飲んだのにキビキビとスーツを着こなしているマメサワさん。

俺はあまりの二日酔いで立ち上がることもできない。


文武
「ウプ……マメサワさんすごいですね………」


マメサワさん
「仕事と遊びは別だからねー。まぁゆっくりしていけばいいよ。」


昨日のラフな雰囲気から、一気に引き締まったビジネスマンに変身したマメサワさん。

優しい笑顔を残して部屋を出て行った。



俺はそのままバタンキュー。





もう一度目を覚ますと昼を回っていた。
気持ち悪さ全開だけど、荷物をまとめてシャワーを浴びてホテルを出た。


二日酔いで頭が回らない。


とりあえずこれからの予定は、南部の町に綺麗な教会を見に行き、大きなお城を見て、土曜日か日曜日にミュンヘンに戻ってきてビール祭りって、もうビール見たくない(´Д` )(´Д` )(´Д` )


中央駅に行き、その田舎町、シュタインガーデンへの切符を買おうと切符売り場へ。

なんか行き方がめんどくさくて途中でバスに乗り換えないといけないみたいだ。

なんとかなるだろ、とフラフラしながら電車に乗った。










はっ!!!







寝過ごしたよね。



ここどこだ?


えー………







全然わからねぇ。

photo:01





到着予定時間はとっくに過ぎてる。



なんか大きな駅に着いたから降りてみた。



ケンプテンって書いてる。


どこなのか一切わからないけど、とにかく海外初のキセルに成功。

やったね。





あー、気持ち悪い。
マメサワさん、大丈夫だったかなぁ。

あ!!
部屋にマメサワさんのメールアドレスをメモした紙を忘れてきた。

なんて失礼なことを………



今頃後悔してもどうにもならないので、とにかく街に向かって歩く。

どうやらそこそこ賑やかな街で、オープンカフェが並ぶショッピングストリートにはたくさんの人が歩いている。

ここで稼いでみるのもいいか。

photo:02





目の前に大きなスポーツセンターがあったから、テントがあるか聞いてみた。

そしてアッサリと80ユーロのテントを購入。

あんだけ悩んでたのに。



ケバブを食べたら少し気分もよくなってきた。

歯磨きしようとトイレへ。


あ、歯ブラシと歯磨き粉がない。

…………マメサワさんのホテルだ。

ダメダメだな………




夜の川沿いを歩き、寝床を探す。

photo:03




旅生活長いけどテントを張るのは初めてなので、どういう場所がいいのかわからない。
あんまり綺麗な芝生とかはダメなんだろうな。

適当な空き地を見つけたのでそこに寝床を決めた。





ていうかテントの張り方わからねぇ。


どんなんだっけ?とテントの形を思い浮かべる。

一応、説明書が入ってるんだけど、絵が簡単すぎてわからないんだよ。


真っ暗な中で中身を広げ、竿が入ってたのでそれを穴に通す。
暗すぎて見えない。
あっち行ったりこっち行ったり。

1人じゃ難しい。

竿の種類を間違えたりしてブチ切れそうになりながらも、なんとか骨が出来た。
これをしならせると………

お、テントの形になった!

杭を打ち込んで固定し、今度は中。

説明書を見ると、中の説明が完全に省かれているのでまったく理解できない。
テントの張り方知ってる人のための説明書だな、これ。


試行錯誤しながら、あっちを引っ掛けて、こっちを引っ掛けてしていると、なんとなく理解できてきた。

テントって二重構造なんだな。
大きな外幕の中にもう1つ袋を作る。
これで雨が降ってもしみてくることはないぞ。



2時間後、なんとかテントを張り終わった。



いざ中に入ってみる。

まずエントランスのスペースがあって、そこで靴を脱いで、寝るスペースへ。
2人用のテントなので中の広さは充分すぎるもの。

うわー、え?何この安心感。

自分だけのスペースが出来上がっちゃったよ。

寝姿を見られてない安心感、
雨を心配しなくていい安心感、
荷物をこっそり盗まれない安心感。


でも外で寝るという野宿の開放感はそこまで損なわない。

こりゃ!病みつきになるわ!!




テントの中で寝袋にくるまった。


むかーし、むかし、お父さんとキャンプに行った。
遠い遠い、記憶の中の出来事。


秘密基地みたいでドキドキしていた。


あんまり騒いでいると山男が出るとおどかされたことを、強烈に覚えている。

テントという頼りないビニールの壁。
丸い入り口。
お父さんと寝た夜。



そんな記憶がテントの中に浮かんでは消える。

ドイツの知らない町。

おやすみ山男。




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