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古き良きノルウェーの田舎

8月12日 日曜日


ほんとびっくりするくらい日曜日は町の機能が停止する。
すべてが休みだからだ。
会社はもちろん、デパートもショップもスーパーマーケットもすべて休み。
日本では一週間で日曜が1番忙しい日なのに、こっちの日曜はなんにもしません!!って日みたいだ。
メリハリがきっちりしてる。

おかげで飯が食べられない。
セブンイレブンが開いてたので行ってみたが、スーパーマーケットと比べるとはるかに高い!!

コーラ500ml
スーパーマーケット 16クラウン
セブンイレブン 28クラウン

1番安いタバコ
スーパーマーケット 72クラウン
セブンイレブン 98クラウン

ホットドッグ
スーパーマーケット 25クラウン
セブンイレブン 50クラウン


ゲロ高い(´Д` )


仕方なくゆうべ買った400gのでかいポテトチップを食べる。
さすがに2回連続で飯がポテトチップはきつい。

photo:01





そんなこんなでヒッチ開始。
次の目的地はノルウェーで最も大きなフィヨルド、ソグネフィヨルドを経由しながらの西海岸の町、バルゲンだ。

ソグネフィヨルド周辺はかなりの田舎で道も細く、渡し船を乗り継がなければ進めないような僻地なので、相当厳しいヒッチになるはず。

まぁなんとかなるだろう。


1台目 紳士なおじさん
トロンヘイムから20kmくらいかな。
街を出た一本道まで。ここならつかまえやすいぞ。ちなみにノルウェーを縦に縦断するメイン道路はE6号線という名前だ。

photo:02




2台目 クールな兄さん
オスロまで行くところという彼。
よっしゃー!220kmゲット!!
このお兄さんが気を使った英語で話してくれるので、とても会話が弾む。
色んな話を聞かせてもらった。

ノルウェーは造船が盛んらしく、世界で1番大きいカーシップを持っており、それが世界中を回っているようだ。
なんせバイキングの国だからね、とニヤリと笑う彼。
国民の休日としては、キリストが生まれたクリスマスが1週間。
キリストが殺されたイースターが1週間。これは4月あたりの満月の日らしいので、決まった日ではないみたい。
そしてサマーバケーションが3週間あるらしい。
そりゃそんだけ休めたら家族でキャンプも行くわ。

税金が高い国というイメージだが、どれくらいか尋ねると、だいたい収入の35パーセントくらいらしい。
その高税はたくさんのことに活かされているようで、例えば病院はなんでもかんでも200クラウンでやってくれるらしい。
重病で1年入院しても200クラウンでいいんだって!2500円くらい。
でも小指をちょこっと切って病院にかかってもやっぱり200クラウンらしい。
その他、学校やもろもろの施設においてもかなりの優遇システムがとられているよう。

人々は仕事も車も家もあり、優しく平和的、国民のことをよく考えた政府の政策、美しい風景、雄大な自然、オイルマネーの恩恵。

なんて素晴らしい国なんだろう、ノルウェー。


楽しい時間はあっという間で、山の中のオットという小さな町で兄さんの車を降りた。

photo:03




ここまで来る途中にも小さな町がポツポツとあるんだが、すべてに立ち寄りたくなるような綺麗な町ばかり。
ここオットも、ささやかなメインストリートにカフェが並んでいて、鮮明な日差しの中で人々がビールを楽しんでいる。

photo:04




俺も公園で腹ごしらえ。
といってもまたポテトチップ。
もういい加減気持ち悪い………


気を取り直して、もうちょい行ってみようか!!


3台目 フレンドリーなおじさん

「ウルネスの教会に行きたいのかい?フフフ、あれは私たちの教会なんだよ、日本の友達よ。」

丁寧な英語を喋るおじさん。どうやら田舎にある教会は近隣の人たちが守りをするものらしい。
そうこう話してる間にも、小さな集落ごとに美しい教会がたっている。

そして30km走って、の町に入った。おじさんの家はここから少し引き返したところにあるのだが、俺が綺麗綺麗!!と喜ぶのが楽しいようで、色んな名所に連れて行ってくれる。
この~~もまた美しい町。
高い高い山に囲まれた深い谷間にひっそりと寄り添う家々。
ログハウスなので森と同化して見える。
そして築何百年って古民家がたくさん残ってるんだが、ノルウェーの古い家は、屋根に草を生やしている。ほんとにもじゃもじゃと草を。勝手に生えたのではなく、ちゃんとそういう工法の屋根らしい。
雨漏りもなく、安くできる、伝統的な屋根。完全に森と同化している。
射し込む夕陽が谷を美しく照らしている。

うわー、たまんない景色だな、これ。
こんな日本から遠く離れた場所でも脈々と日々は繰り返されている。

photo:06




photo:05



森の中にあるトロールの玄関といわれる大きな岩を見ながら町を案内してもらっていると、よっしゃもう次のロムまで行ってあげようか!ということに。


てなわけでさらに30km走ったロムの町まで送ってもらった。
ここもまた谷に広がるささやかな集落。森の中から家々の屋根。

photo:07




な、な、な、なんだありゃ!!

丘のところに見るからに古い木造の教会!!

photo:08




歴史の本に出てきそうなその姿は、完全にファンタジーの世界。

他にも石造りの蔵や、たくさんの古めかしい家々。

ここ、すごすぎる。

ていうかこの15号線、めちゃくちゃいい。
古き良きノルウェーの田舎を見るのだったら最高の道だよ。

photo:09




おじさんが別れ際にこれ持って行きなと100クラウンを差し出してきたのだが、ここまでしてもらってさらに金を受け取るなんてできない。
大丈夫です、お金は持ってるから大丈夫ですと車を降りた。
おじさん、色んなところ見せてくれてありがとう。


そして現在、川の音を聞きながらベンチで寝袋にくるまってこの日記を書いてるところ。
夜空には満天の星。

目の前には800年前に建てられたという木造の教会。

中世の歴史が谷間の夜に幽玄と浮かび上がっている。

時をこえてはるか遠くの日本から1人の男がやってきた。
なんて贅沢な野宿なんだ。






晩飯はポテトチップだったけどね(´Д` )(´Д` )

体を壊す自信がある(´Д` )(´Д` )(´Д` )


明日はスーパーマーケットが開くはずだから肉と野菜食ってやる!!


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