こんにちは!神田です。
釜山から日本行きのフェリーに乗る時、なんの実感もなくて、「あ、次は日本ていう国に行くんだな。」ていうのが1番しっくりくる気持ちだったかもしれません。
実感がないって、これですね。
それでも、だんだんじわーーーってこころの中に感じる何かは少しあって、でもこれがなんなのかはわからなくて。
この時の気持ちは自分でもよくわからないけど、自分の国があるってすごいなって、帰れる場所があって、帰国を心待ちにしてくれている人がいて、すごく幸せ者なんだなっていうのは強く強く感じました。
おわり
2018年3月23日(金曜日)
【韓国】 プサン ~ フェリー
2016年2月10日。
約2年と1ヶ月前、俺は関西国際空港からフィリピン経由でシンガポールに飛んだ。
持っていたのは2000円とギターと寝袋。
シンガポールで10日ほど歌った後、インドに渡り、日本から送っておいた100本のリコーダーを持ってカデルの学校やストリートチルドレンを保護する孤児院、寒村のフリースクールで音楽を教えた。
インド後半になり、2ヶ月遅れで日本を出発したカンちゃんと合流。
それからドバイ、トルコを巡り、イスタンブールでこの旅に大きな影響を与えることになるアユムさんと出会う。
ブルガリアでカンちゃんにプロポーズした後、スロバキアまで北上し、ヨーロッパレンタカーの旅をスタート。
中欧、北欧をメインに約6ヶ月間のヨーロッパ旅。
初めての外国でのレンタカーは刺激的極まりないもので、ノルウェーの大自然、北極圏の島、アルプスの山々、中世の歴史が残る町並みの中で車中泊をしながら本当に様々な地域を旅することができた。
そんな中、大好きなオーストリアのバッハウ地方でカンちゃんと海外挙式。
地元の人たちに助けられながら、旅中にも関わらず最高の結婚をすることができた。
そしてイギリスに飛び、これまたレンタカーで冬のグレートブリテン諸国を巡り、バルカン半島へ。
貧しい旧ユーゴスラビア地域を旅して、ギリシャからエジプトへ。
楽園であるダハブに心を奪われ、優しいエジプシャンたちと触れ合い、そこから初めてのブラックアフリカに突入した。
治安に怯えつつも、ケニア、タンザニア、マラウィ、ザンビア、ボツワナ、ナミビア、南アフリカ、レソト、スワジランドと、アフリカ大陸を半縦断。
南アフリカからヨーロッパに戻ったら、もう一度レンタカーをして今度は南ヨーロッパと西ヨーロッパをメインに車中泊旅。
ヨーロッパが終わったらインドに飛び、前回の雪辱を晴らすべく、もっと深くストリートチルドレンと関わるべく、ワーキングチルドレンを保護するシェルター、チルドレンホームに通い詰めた。
そしてインドネシアに飛び、カンちゃんの愛するバリ島を周り、シンガポール、マレーシア、タイ、ラオスと東南アジアを北上。
憧れの中国に入り、ディープな内陸部を突っ切って香港に抜け、飛行機で韓国へ。
そして今、俺たちはユーラシア大陸の端っこ、釜山の港町にいる。
日本はもうこの海のすぐ先に浮かんでいる。
2年と1ヶ月はあっという間だったような気もするけど、1日1日がとても濃厚で、前半の頃の記憶なんてすでにはるか昔の出来事のようだ。
いろんな人に出会い、かけがえのない友人ができ、一生に一度お目にかかれるかどうかという絶景をいくつも見てきた。
そしてカンちゃんとは人間同士として、夫婦として、たくさんぶつかって勉強してきた。
毎日が宝石のような、何にも代え難い時間。
この2年1ヶ月は、俺の人生の中で、きっとずっと輝き続けるんだろうな。
今日、とうとう旅最後の日。
「カンちゃん、ご飯何にする?」
「んー、何がいいかなぁ。わかんないなぁ。」
「ていうかこれが旅最後のお昼ご飯ですよ!!!うわあああ!!!最後なの!??えーっと……2年と1ヶ月だから760日だから……でも食べない日もあったことを計算に入れると…………この旅中740回はお昼ご飯を食べて、これがラストランチになります!!!!」
「うっわ、ウケるヤバい、ビビるウケる。何食べよおおおおお!!!!」
んで、ジャージャーオムライスとチャンポン焼きそば。
なんか普通!!!!
「普通くない!?!?もっとこう色んな思いのこもったご飯とかそういう系にするもんなんじゃないの!?!?ジャージャーって…………もうただの宮崎弁じゃないですか!!」
「ジャージャーってどういう意味?」
「そうそう、って意味だよ。」
「へー、そうなんやー。宮崎行ったらみんなが何喋ってるかわかるかなぁ…………」
「いやぁ、山のほうとか行ったら方言があまりにエグすぎてフランス語に聞こえるとかいって、それでユーチューブに動画がアップされてるくらいだからなぁ。俺でもヨユーでわからんし。」
お時間あるかたはユーチューブで小林市のPRビデオを見てみてください。
よくできてます。
さて、めっちゃ普通の味のめっちゃ普通のメニューでお昼ご飯を済ませたら、まずはフェリー乗り場に今夜の船のチケットを買いに行くことにした。
怖っ!!!なに!?今日帰るの!?!?
怖い!!!急すぎて怖い!!!
俺たちいつもノリで予定変更しすぎ!!!!
なんかいつものように、よーし、もうこの国満足だから予定変更して次行こうぜーっていうノリだもん。
日本は目の前、チケットを買うお金はある、親も友達もみんな待ってくれている、新生活がとても楽しみ、
こんだけ帰る理由が揃ってるのに、ここでもったいぶって旅を引っ張るなんて逆に不自然。
にしても急だけど。
思い切りの良さが怖ええええええ!!!!!
てなわけで最高の天気の下、歩いてフェリーターミナルを目指した。
前回もここから船に乗って日本に帰ったので場所は把握している。
ナンポーから大通りに出て、ロッテモール側を少し北に上がると、そこにフェリーターミナルがある。
うおおおおお…………
こ、ここをイグゾーとジェニファーさんと3人で歩いたよなぁ…………
めっちゃ懐かしい…………
またこの場所に戻ってくるなんてぁ。
そんでフェリーターミナルに入って、窓口で今夜の福岡行きのチケットくださいーと言うと、はい?ここは国内線ターミナルで、国際線ターミナルは別の場所ですよ?と言われる。
え?俺確かに前回ここから船に乗ったよ?どういうこと?って思ったらまさかの国際線ターミナルの移転ですね。
この国内線ターミナルからさらに北に2キロ行ったところに、別の新しいフェリーターミナルができてました。
めっちゃ綺麗。
ピッカピカの新しいビル。
日本行きの船は全部こっから出てるみたい。
みなさん間違えないようお気をつけください。
「すみませーん、今夜の博多行きの船ってまだチケット売り切れてませんか?」
「はい、えー、今のところ大丈夫でございます。船の乗船時刻は19時20分から19時50分になりまして、チケットの販売は16時から19時になります。またその時間にお越しくださいませ。ニコリ。」
もうフェリー会社の受け付けの女性が合コンしたくなるくらい丁寧で優しいですね。
笑顔だし、言葉遣いもしっかりとした敬語だし、可愛いし、あ、もちろん韓国のかたですよ?
すでにここは接客世界一の日本クオリティーに突入してますよ。
もうこうなったらこのカメリアフェリーの受け付けスタッフのみなさんと合コンを開催して、せんだみつおゲームならぬペヨンジュンゲームで俺の人間離れした反射神経を駆使してめっちゃ女の子にお酒を飲ませて、最終的に俺のチヂミをトッポギにしてキムチ良いことをして釜山と福岡で遠距離恋愛に持ち込むという国際的なプレイボーイになってみたりしちゃったりして!!!!
「ふーん、帰ったら私に隠れて合コンとかするんだ。せんだみつおゲームとかするんだ。」
「じょ、冗談ですよ~~!!そんなことできるわけないじゃないですか!!本気にしないでください!!せいぜい友達とスナック行くくらいです!!!」
「スナック行って女の子と浮気するくせに!!ポケットにライターとか入れて帰ってくるんだ!!」
「ふふふ…………入れるのはポケットにライターだけじゃないぜえええ。」
ひゃっほおおおおおおおおおうううううう!!!!!
スナックとか行ってみたいいいいいいいいいいいいい!!!!
スナックのママってエロいですよね。
やっぱりキャピキャピした茶髪のキャバ嬢よりも、大人の余裕のあるママのほうがエロいですよね。
ていうか旅最後のブログに俺は一体なんの話を書いているんですか?
こんなブログでしたっけ?
こんなブログでした。
ちょっと時間あったので、ブログ人生で多分初めて写真に字を入れてみました。
最近のiPhoneはなんでもできますね。
フェリーの空きを確認したところで、街を散策しながらナンポーに戻る。
歩きながら、キョロキョロと周りを見回してしまうのはもう癖だよなぁ。
常に路上ができるような場所を探してしまう。
今日が最後の日。
なのでもう別に新しいポイントを探す必要もない。
でもつい、いい感じの通りを見つけたらそっちに入っていって、空き店舗の前とか街灯の下のスペースなんかを吟味してしまう。
ここ良さそうだな。
ここは前の店のドアが開きっぱなしだからやりにくいな。
ここは道幅が狭くなりすぎるからダメだな。
音の反響はどうだろう?
太ももをパン!!と叩いて路上の音の響きを確認する。これでだいたいの演奏の音の出しかたがわかる。
うん、ここはなかなかいい響きだ。
これなら生音が映えるぞ。
でももう少し向こうはどうだろう。
あっちのほうに行けばもっと適した場所があるかもしれない。
そうやってずっとやってきた。
体に染みついたものはなかなか抜けない。
でもそうしたものも、一度そこから離れてしまうといつしか薄れて、遠くなっていく。
これくらい生きていたらだいたいその感覚も分かっている。
自分という人間を構成するものは、自分がこれまでやってきたこと。
その中の何かを失ってしまったら、喪失感で自分じゃいられなくなってしまうのかな。
せっかくこんなに積み上げたのに。
太ももを叩く。
音の反響が耳に入る。
いい通りだ。
でももっといい道があっちにあるかもしれない。
いつもそうやって、もっといい何かってやつに期待しながら生きていく。
でももしかしたらそれは逃げでもあるのかもしれない。
今いる場所で勝負しないという。
ナンポーの昨日やった場所で歌った。
これといって、そこまで込み上げるものはなかった。
今まで通り、気合いを入れて、全力を心がけるのみ。
声を出し、通りの向こう側の小道の先でタバコを吸ってるあの人に歌いかけるように。
それでいて、バーの中で目の前に座ってる人に囁くように歌う感じ。
弦を弾く。新しい弦が震えて、共鳴してのびていく。
目の前にはカンちゃんが立っている。
ニコニコしながら、俺の海外最後の路上を見てくれている。
この旅中、ずーっと、たくさん俺の演奏を聴いてもらった。
うんざりするほど聴いてもらったはず。
もしかしたら、俺よりも今日の路上を感慨深く思ってくれてるかもしれない。
ヨーロッパで路上をしてる時は、俺が歌ってる間カンちゃんはカフェに行ってネットを拾ってパソコン作業をしていることが多かった。
建設的な時間の使いかたができるのはいいこと。
そうして分業して作業を同時進行するほうがもちろん効率的だ。
でも、あんまり暑い日とか、あんまり寒い日とか、そういう時カンちゃんはカフェに入らなかった。
フミ君が外で頑張ってくれているときに、私だけ空調の効いた部屋の中にいるわけにはいかないって、外に出てきて同じ辛さを味わってくれた。
いや、寒い日なんか、歌ってる俺はまだいいとしても、じっと立ってるカンちゃんはよっぽど寒かったはず。
カンちゃんはいつも俺のことを大事に思ってくれている。
そんなカンちゃんを見てて、ここ最近あまりやっていなかったあの曲をやってみたくなった。
このブログのタイトル、オンザロードアゲイン。
ウィリーネルソンの名曲。
もう一度旅にでよう
旅に出るのが待ちきれない
仲間と音楽をする人生を愛してるんだ
だから旅にでよう
行ったことのない場所を見に行こう
もう二度と見ることのできない場所がどこかにあるはずさ
だから旅に出よう
ジプシーのバンドのようにハイウェイを走り抜けるんだ
俺たちは気の合う仲間
世界がいくら変わっても
俺たちの生きかたは変えられないさ
だから旅に出よう
旅に出るのが待ちきれない
仲間と音楽をする人生を愛してるんだ
もう一度旅に出よう
歌い終えるとカンちゃんが拍手してくれた。
その瞬間思った。
歌ってて良かったな。
カンちゃんと旅できて良かったな。
ギターを下ろしてカンちゃんを抱きしめる。
お疲れ様ー!って言ってくれるカンちゃん。
一生、そばにいて生きていこうね。
「よっしゃ行くかああああああああああああああ!!!!帰るかああああああああああああああ全然実感湧かねえええええええ!!!!!」
「すっごい。次の国が日本とかビビる。やっばどうしよう。船の中で寝て、明日の朝起きたら日本だよフミ君んんんんんんん!!!!」
「3年半前にここでイクゾーが言ってたなぁ。寝て起きたらブラジルに着いてたらどうします?って。それはそれで面白そうだけど。ブラジル行ったことないし。」
「ダメ!!今は日本に帰って新生活に向かって頑張ろー!!うわぁ……家とかいいとこ見つかるといいなぁ…………どんなとこ住めるかなぁ…………家具とかどんなのにしようかなぁ…………」
チャガルチ駅の近くから5-1番のバスに乗り込む。
運転手さんの横にある箱に代金の1300ウォン(130円)を入れ、席につこうとバス内を後ろへ向かう。
キャリーバッグがあるので早く動けないカンちゃん。
しかしその間、ずっと運転手さんは車内ミラーで様子を伺い、カンちゃんが席に着くまでバスを動かさない。
そしてようやく席に座ってから、ゆっくりと動き出した。
もうただこれだけのことがいちいち衝撃だなぁ。
途上国のバスを思い出す。
席に着く前っていうか、金払った瞬間に凄い勢いで走りだす、っていうかそもそも走ってるバスに飛び乗らないといけなかったり。
立ってる人のことなんか当たり前にお構いなしなので吹っ飛びそうになりながらなんとかポールにしがみついていた。
それが婆さんでも爺さんでも配慮してもらえないっていうのが常識の国。
もうすぐで、あの慣れ親しんだ、かたっ苦しいけど人を思いやることが常識の国だ。
フェリーターミナルに到着すると、さっき来た時はガラガラだったターミナル内がたくさんの人で賑わっていた。
どうやらみんな俺たちと同じ福岡行きのフェリーに乗る人たちみたいだ。
福岡弁がいろんなところから聞こえてくる。
でもほとんどが韓国人。
こんなにたくさんの韓国人観光客が福岡に遊びに行くんだな。
フェリー代金は博多港まで9万ウォン(9000円)。
そこに燃油サーチャージで1人9300ウォン(930円)が加わる感じ。
ぐおおおお…………無事チケット買えちまったし…………
ネットで見てみるとあんまり空きがないような表示をしてあったので、もしこれでチケットが1週間先まで満席ですとか言われたらどうする?なんて話してたんだよな…………
これでもう完全に確定だ。
船に乗り込む前に晩ご飯を食べておこうと、フェリーターミナルの中で外国最後のご飯を食べた。
それがまさかのハンバーガー。
海外最後のご飯が韓国関係ないハンバーガー!?
ターミナルの中のご飯屋さんがこれしか開いてなかったからしょうがなかった…………
んだけど、
このバーガーめちゃくちゃ美味しかった。
俺的に久しぶりの大ヒットバーガーだった。カンちゃん的にも。
めっちゃ大きくてジューシーで味つけバッチリなチキンバーガー。
カリカリの衣がついたポテト。
ここって韓国の有名なハンバーガーファストフード店で、これまで色んな町でたくさん見てきたからちょっと気になっていたんだよな。
マジで美味しい。マッジでめっちゃ美味しかった。
韓国のファストフードの実力すげぇ。
こんな美味しいバーガーとポテト、町のオシャレバーガー屋さん並みだよ。しかも値段もすっごいお手頃。
結果、世界旅最後のご飯、超満足。
ご飯は人を幸せにするなぁ。こんないい気分で韓国を離れられることに感謝。
マムズタッチありがとう。
「ねぇ、なんで船の名前ってひらがななの?船とスナックの名前ってひらがな多いよねええぇぇぇぇ。」
そんなこと言ってるカンちゃんのほっぺたをムニムニしながらイミグレーション窓口へ行き、この旅最後の出国。
そして長い通路を歩き、船に乗り込んだ。
2等の1番安いチケットだけど、大広間とかじゃなくて一応10人部屋。
マットもタオルケットもあるし、顔のところは仕切られてるし、荷物置きもあってズタボロのドミドリーよりはるかに快適だ。
大浴場もあるし、くつろぐスペースもたくさんあって、これなら朝まであっという間だな。
船員さんがお客さんを迎える時に、アニョハセヨー、アニョハセヨー、アニョハセヨー、いらっしゃいませどうぞー、アニョハセヨー、って俺たちだけピンポイントで日本語にスウィッチするところに感動した。
顔でわかるのかな。ここまで来ると全然違いわからんわ。
荷物を置いて売店に行ってみると、冷蔵庫にマッコリを見つけた。
お、これ最後の晩餐にいいんじゃないかな。カンちゃんも韓国でマッコリ飲みたがってたし。
というわけで買おうとすると、商品が全部円表記でマジビビる。
うおおおおお…………円表記めっちゃ違和感あるぜえええええ…………
高いのか安いのか一瞬わからんなる…………
ビビりながらもマッコリを買おうとお金を払うと、大変申し訳ございませんがウォン支払いはできませんーと言われてしまった。
ええ?そうなんですか!?と驚くと、この船は日本の会社の船なので円支払いしかできませんと言う。
普通国境付近ってどっちのお金も使えるようになってるもんなのでちょっとビックリした。
しかもこんな船の中なのに。
この前カンヌンの路上で1000円を入れてくれた人がいたので、それで無事買うことができた。
「カンちゃん乾杯ー。お疲れ様ー!!」
「お疲れ様ーー!!長旅だったねー!!」
2人で椅子に座ってマッコリで旅最後の乾杯をした。
周りの席では韓国人たちが大量の酒と大量のキムチを広げて早速大宴会をスタートさせている。
なんなら10人部屋のそれぞれの中でも宴会をしている。
おかげで船の中が居酒屋状態になっていて、キムチの匂いがめっちゃ充満してる。
韓国だなぁ。
外国だなぁ。
いや、日本人のおじさんたちも船の中で大宴会するか。
日本どんなだったっけな。
ちょっと怖いんだよな。
神経質すぎる性格で、出る杭は打たれて、人のやってることと違いすぎることをやっていたら白い目で見られる。
責任とか義務とかに厳しくて、何事にもキチッキチッと正確で、そんな日本に馴染んで生きていけるか結構不安がある。
飲み屋街でずっと路上をしてきたから、日本人が酔って本音をぶちまけるところをこれまでものすごくたくさん見てきた。
普段大人しそうな人が不満爆発させたり、ちょっとした言葉のあやで殴り合いを始めたり、人を貶めたり、蔑んだり、優越感や劣等感の塊だったり。
日本人って普段ものすごく抑え込んでるから、飲んだ時の変わりかたってなかなかのもんだと思う。
あの結構裏表のある人たちの中でうまく人間関係をやっていけるかな。
でもきっとこの感覚は、日本を離れすぎてどんなだったか忘れかけてるからなんだろう。
周りで大宴会しながら楽しそうに大声で笑うおじさんたち。
多分、世界中どこに行っても人間は大差ない。
周りにいる人たちは、自分を写す鏡。
どこで暮らしたって、自分の心が周りの環境を作り上げていくんだ。
だとしたら、今ならば若い頃よりもおだやかな、素敵な人たちとの交流を築けるはず。
タバコを吸いながら、離れていく陸地を眺めた。
遠く見えなくなる街の夜景。
何もない暗闇の中を、海を切りながら進んでいくフェリー。
生きていこう。
日本は世界の一部。
だから、まだ終わりじゃないんだよな。
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タイのホテルをアゴダで取ってくださったかたがいました!!
このアゴダのご予約も本当にたくさんのかたたちにご協力いただきました!!ありがとうございます!!
タイ楽しんでくださいー!!