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ラオスの秘境にあるという売春街


こんにちは!神田です。


人生で初めて、かかとがぱくってあかぎれみたいになって超絶痛い!!!!!


中国のスーパー乾燥のせいですね。なめてました。



こんな時こそパックとかすべきなのに、持ってるのに、なかなかしない私。



日本帰ったらみんなの女子力すごいんやろうなーとか想像すると再会がこわい!!!




おわり








2018年2月15日(木曜日)
【ラオス】 ルアンナムタ





部屋から出ると青い空が目に飛び込んだ。


眩しいくらいの青空に心が晴れていく。



こんな青い空を見たの久しぶりだな。

天気のいい日もあったけど、バンコクは都会のスモッグで霞んでいたし、ラオスの南部も薄く雲がかかった空だった。


標高がだいぶ上がったことで、空に近くなっている。




あの日チベットで見た空を思い出す。


タルチョがはためく、この世のものとは思えない異世界の風景。


あの世に1番近い場所が、もうすぐそこに近づいてきてるんだな。













そんな最高の天気の下、今日はバイクでツーリングに出かけてみることにした。

ルアンナムタの見どころは周辺地域の自然と、その中に散らばる現地の人たちの暮らし。


なのでそれらを回るツアーも催行されているけど、自分たちで回れるようにあちこちでスクーターの貸し出しもやっていて、欧米人たちが2人乗りして出かけて行っている。









ナイトマーケットの向かいにあるレンタルバイク屋さんに行くと、スパッと貸し出してくれた。

値段はこれ。





ホンダのオートマで8万キープ(1030円)。


マニュアルだと5万キープ(640円)とかでもあるんだけど、運転が心配なのでオートマにしといた。



ちなみに運転するのは神田さんです。


俺、原付怖い。


昔はカブとか乗ってたけど今は自信ないです。

カンちゃんは昔からスクーター乗り回していたらしいので自信あり。


オシャレにベスパとか乗ってたらしい。あの頃流行ったよねー。ベスパ。


でもバリ島で犬に追いかけられてコケた経験あるそう。



「カンちゃんお願いだからコケないでね!!!」



「まかせときんしゃい!!!」



大阪のおばちゃんみたい。







気ぃつけやー。












というわけでカンちゃんの後ろに乗っかってスクーターとかめっちゃ違和感あるけど楽しいいいいいい!!!





なんか都農とか思い出すううううう!!!!


でもここラオスの僻地いいいいい!!!




イエエエエイ!!なんかとりあえずご飯たべようぜえええええ!!!と、めっちゃウキウキしながらお昼ご飯を食べようと中華料理屋さんを探す。


なんか今日は中華が食べたい気分。


明日中国なのに。


先取りたい気分。




美味しい麻婆豆腐あたりいっちゃおうぜイエエエエイ!!!って町の中を走って行くと、ビビる事実発覚。


中華系のお店が全部閉まっちょりやる。


ええ!?ど、どういうこと!?



理由は簡単。


そう明日は2月16日。


チャイニーズニューイヤー初日。


つまり今日は大晦日ってわけです。


もう中華系の人たちはお休みに入ってるってわけか…………


残念。

まぁいいか、明日たらふく麻婆豆腐食べよ。



















しかたないのでカオソーイ。

ローカルのお店に入って注文すると、めっちゃ澄んだ美しいスープのカオソーイが出てきた。

うーん、綺麗。


でもこれただのお湯。


これに肉味噌を溶かして食べるとちょうどいい感じになる。



一緒に出てくるのは葉っぱ類。




こうして自分で好きに葉っぱをちぎって料理に出すのがラオス式。




ていうか色々足すもんありすぎ。





砂糖とか塩とかコショウとか、味の素、ナンプラー、醤油、ライム、チリとか他にもいろんな調味料がテーブルに置かれてて、これで勝手に自分好みに味付けしてねということ。



日本ってテーブルに調味料あんまりないですよね。

醤油とか塩とかコショウくらいのもんで、なんなら調味料を足すことが失礼くらいの感じあるじゃないですか。

出てきた瞬間が完成品だから、そこに手を加えるのは良くないって考えかた。


これってヨーロッパ人とかにも驚かれます。

日本ってすごいよね!!って言われます。



それに比べてラオス、完全に客にぶん投げてます。

だって元がお湯だもん。

あとは自分でやってねーって。


店で食べるのと家で食べるのほとんど変わらないです。



まぁこれはこれで面白いです。


ていうか美味しいです。


僕は足さない派。

カンちゃんはナンプラーとライムを入れる派です。























腹ごしらえしたらルアンナムタの町から上に向かって走って行く。

このルアンナムタ周辺はちょうど道が三角形になっており、それをグルッと一周して帰ることに。


まず目指したのは滝。


なにやら近くに滝があるらしく、チラッとマップを見たときにも載ってたくらいだからこの辺りの見どころなんだろう。




アスファルトの道から脇道に入るとすぐに未舗装の道路になり、ボコボコの田舎道になった。












両側にあるのは木造の質素な民家。


でもなんとも味があって、素朴な人々の暮らしがある。












高床式の床下で洗濯物が干されており、風が吹き抜ける舞台みたいな居間でお婆さんが気持ちよさそうに座っている。


人懐こい子供たちにサバイディーと挨拶すると、ハニカミながらサバイディーと返事してくれて、やっぱりどこの国でも子供は可愛い。


よく日焼けした肌、ストレートの黒髪、

インドの子供とはだいぶ違うな。




















道の横に流れる小川では人々が洗濯物をしている。

小学生くらいの兄弟が手作りっぽいモリを持ち、腰に編みカゴをつけ、小魚をとっている。


なんて穏やかな原風景なんだろう。






























その時、小川の木の陰で10代後半くらいの女の子が何かやってるのが見えた。


一瞬、枝の隙間から裸の背中が露わに見えた。


あ、水浴びをしてるんだ、と思ったら、女の子は俺たちのことを見つけて布を体にかけた。


通り過ぎるとき、チラリとこっちを見た女の子の横目がとても綺麗で、印象的な一瞬だった。











そんな時代劇の中のような風景を通り過ぎて行くと、しばらくして何かの入り口が現れた。





この先に滝があるらしく、ハイキングルートが整備されているみたいだ。





一応入場料があって2人で12000キープ(150円)を払って奥に歩いて行くと、最初に伝統家屋を再現したものがある。





茅葺屋根の中に入ってみると、吉野ヶ里遺跡にあるような住居で、脱穀の道具や糸繰りの機械が展示してあった。

これが歴史民俗資料館ではなくて、さっき外で見たこの地域の人々の現役の暮らしなんだよなぁ。













































そんでそこからチョロっと森の中を歩いて行き、なんでここに設置したの?って問いたくなる謎のブランコに一応乗り、先に進んで行くんだけど、一向に滝が現れない。


あれ?さっき入り口に滝まで100メートルって書いてあったよな?


もう100メートルくらい歩いたはずだよな?



あれ?滝どこ?





「滝どこだ?もっと先かな。」



「えー、でももうこのへんのはずだよね?」



「えーっと…………まさかこれじゃないよね?」



「いやいやー、まさかー。こんなはずないでしょー。」














こんなはずないでしょー。








仁王ですよ。

仁王になるしかないです。


これが滝ならスペックのオシッコなんて瀑布ですよ。


ビビるわ……………




戻ってチケット売り場のオッちゃんに、あれが滝でよかったの?って聞いたらちょっと苦笑いしてた。


自覚あり!!!

あれで入場料とっていいのかなっていう自覚あり!!!





するとチケット売り場の日陰でなんか地元の女性がクルクルやってる。


おおお!!マジの糸繰りやってる!!!!





古めかしい機械を使い天然の繭から糸を繰っていて、その手つきがまた華麗!!!!


見事な手さばきと指さばきで絶妙に糸を伸ばしていっている。


子供の頃からお母さんに教えてもらってきた感がほとばしってて、めっちゃすごい。


しかもこの女性、伝統的な民族衣装を着ており、少数民俗のかたみたい。





首や髪の毛にシルバーの変わった装飾を身につけおり、めっちゃカッコいい。


写真を撮らせてもらうと、こんなもんのなにが珍しいのかねーって感じ。



いやー、良いもん見させてもらった。

さっきの伝統家屋とこの女性の糸繰りで入場料の価値あり。


滝はあれ滝って言ったらダメ!!!















































そこからものどかな景色を楽しみながらスクーターツーリングを楽しみ、昨日到着したバスターミナルまでやってきた。

ここから長距離バスが出ているんだけど、値段を調べてみるとこんな感じ。





目的地のジンホンまで13万キープ(1670円)。


ルアンナムタの中心地にあるエージェンシーでチケットを取れば15万キープ(1930円)だけど、町からこのバスターミナルまでのトゥクトゥク代を考えたらエージェンシーで取るほうが楽そうだな。



「あ、ゴールデントライアングルって書いてある。」



「ん?何?ゴールデントライアングルって。」



「ネットで軽く見ただけなんだけど、なんかね、この近くにラオスとタイとミャンマーを同時に見渡せるラオスの町があるらしくて、そこは昔アヘンの生産地だったらしんやわ。別に今はそんな危ない町なんかじゃないらしいんだけど、そういうところがあるみたい。」



へー、そりゃなんか面白そうだな。


確かに地図を見ると、このルアンナムタから山の中を250キロほど西に行ったところに、ラオスとタイとミャンマーの国境が接している部分がある。


かなり山の中なので、そこで密かに昔からアヘンの生産が行われていたんだ。


アンダーグラウンド好きにはかなりそそる雰囲気。

まぁ今はただの普通の町らしいんだけど。




この東南アジアにはまだまだいろんな土地が存在している。

観光で巡っていると、どうしても有名観光地ばかりになってしまうので、そうした名もなき町や村には立ち寄らないルートになってしまう。


きっと現地の人しか知らないようなディープな場所がこの東南アジアのジャングルと山の中にたくさんあるんだろうな。
















でも、それを言ったらこのルアンナムタもなかなかのディープゾーンみたい。

なにやらこんな僻地にも関わらず、地元の女の子が体を売る売春地域があるんだそう。


なにそのヤバそうな匂いが漂う話は。



ルアンナムタの中心部ではなく、周辺地域のどこかの集落に、食堂タイプの置屋があり、そこでご飯を食べていると女の子がやってきて交渉して2階に上がる、というものらしい。

夜に来るとそれっぽい明かりがついているのでなんとなくわかる、ということだけど。



マジでこんなのどかな田舎にそんなもんがあるのか?



でも実際にネットで検索するとこのルアンナムタの置屋情報が出てくるし、日本人のおじさんの体験記まで出てくる。


日本人風俗好きだなぁ…………



しかも素朴な田舎の女の子に中出ししてやったとか書いてて、なかなか引く内容。

コンドームをつけてくれと言われたら、溶けるコンドームなるものを使って最終的に中出しをするらしい。


いや、女買うのはダメとは言わんけどせめてゴム使おうよ…………

女の子のために、自分のために、そしてその後に女の子が取るお客さんのために…………





まぁそんな感じの知る人ぞ知るアンダーグラウンドな場所らしい。


走りながらどこがそうなのかなぁって周りをキョロキョロして探してみたんだけど、あるのは田舎の簡素な食堂のみ。

やってるのもおばちゃんだけ。


結局これかな?って場所も見つけられないままルアンナムタの中心地に戻ってきた。


まぁいいか別に。



でも確かにこの辺りの女性は健康的な体つきと素朴で愛らしい顔をしていて男心をくすぐるものがあります。

スレてない女を求める男には、ちょっとした花園みたいな場所なのかな。


フルーツジュース屋さんのギャルたち。




















スクーターを返却し、エージェンシーで明日のジンホン行きのチケットを買い、宿で少しのんびりしたら今日もナイトマーケットに出かけて、中でご飯を食べた。
























チャーハンと焼きそば、揚げ春巻き、それとグリルポーク。


この焼豚がめっちゃ美味しくてジューシーでビールに最高に合う。


ラオスってバーベキュー文化が盛んで、いろんなところで豚を焼いてるのを見かけていたな。









ビールを飲んでいると、ふとナイトマーケットの中にいる人たちが昨日と少し雰囲気が違うことに気づいた。


家族づれが多く、子供が楽しそうに走り回っている。


そしてカラフルで綺麗な、ピシッとした服を着てる女性が多い。

これってきっと正装だよな?

この辺りの人たちの伝統衣装だと思う。





そういえば今日走っている時、いたるところでこうした正装の人たちがたくさん集まってパーティーをしているのを見かけた。


そうか、あれは忘年会みたいなものだったのか。


今日は2月15日の大晦日。

今日の24時で新年を迎えることになる。


だからこのナイトマーケットにもたくさんの人たちが家族で出てきてディナーを食べているんだ。









そうかー、ここら辺の人たちからしたら当たり前に新年は2月16日なんだよなぁ。


すげぇよなぁ。

世界には色んな文化、習慣があるよなぁ。




なぜかアカ族のおばちゃんに腰を揉まされるカンちゃん。





もっとここだよ~~。








さぁ、ついに明日。

この世界旅最後の旅らしい旅の舞台に突入。


この現代にあって鎖国のように他の文化を寄せ付けず、独自の習慣を守り続ける怪物のような国。



あの中国だ。





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