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ラオスの辺境へ


こんにちは!神田です。



さすがに、日本から持って来た靴に限界がきております。


帰国直前ですがスニーカーを中国で狙っています。


山登ろうってフミくんが言うもので。


今持ってるの、ビーサンとサンダルとそのぼろぼろのフラットシューズです。


気温5度くらいが予想される中での山登りはこの靴じゃ無理ですね。

あ、でもフミくんは余裕でサンダルで登るつもりです。

フミくん、足に感覚ない人なので寒さとか感じないみたいです。



おわり









2018年2月14日(水曜日)
【ラオス】 ルアンパバーン ~ ルアンナムタ





宿の前から未舗装。





まぁヨーロッパはヨーロッパで石畳の道でコロコロ転がすの苦労したけど。


東南アジアを抜けて中国に入ればそっから先はこんな未舗装にもなかなかお目にかかれないだろうな。













出勤のバイクたちがそんな未舗装道路を砂煙をあげながら走っていく横を、カンちゃんと2人でテクテク歩く。

宿をバスターミナル近くにしたおかげで朝から楽で助かる。





これから6時間の移動になるので何か食料をゲットしておこうと、道端のパン屋さんでサンドイッチを購入。




ラオスはフランスパンのサンドイッチが名物だけど、町中の観光エリアで食べると普通のどこにでもあるサンドイッチって具材になる。

俺も前回はそれしか食べてなかった。


それがこんなローカルのお店で買うと、なんか謎のペーストを塗ったり、謎のハムみたいなやつとかサキイカみたいなやつとかが入ってて東南アジア仕様の味だ。

もちろんパクチーも入ってる。


しかもすごいボリュームがあって1人じゃなかなか食べきれないほど。


2個も買わなくてよかったかな。





うん、美味しい。

値段は1万キープ(130円)。





























オンボロな町の風景を眺めながらバスターミナルにやってくると、そこには大きなバスは止まってなくてバンが数台止まっていた。


目的地のルアンナムタまではこれで行くみたい。


14人乗りで、他の乗客は全て欧米人。

ルアンナムタも観光地なんだな。





しかし1日にこれ1本しかルアンナムタ行きがないのかと思うと、きっと相当静かな町なんだろう。


地図で見てみると、ルアンパバーンからさらに北に登り、中国との国境にほど近い深い山の中にポツリと存在するルアンナムタ。


まさに辺境の地って雰囲気だ。


ドライバーさんの顔はもはや東南アジアのそれというよりも、中国の、しかもチベット寄りのものになってきている。

よく日焼けした黒い肌。


人種がどんどん入り混じってきている。

楽しみだな。



バンは若い欧米人観光客と俺とカンちゃんを乗せて動き出した。


















バンは深い山の中を走っていく。













道の両側にときおり小さな集落が見える。


木造の高床式住居で、屋根は茅葺き、壁は木の皮かなにかで編んだような作り。


洗濯物が干され、家の庭でお爺さんが水浴びをしているのが道路から丸見えだ。


小さな、まだ幼稚園生にもなっていない子供たちがヨチヨチと道路沿いで遊んでいて、その度にスピードを落とすドライバー。

お婆さんが何かの植物を刈り取ったものを背中に担いで歩いている。





おそらく電気もガスも通ってないところがほとんど。

弥生時代のような暮らしをする人たちの中を、先進国で生まれ育ったバッグパッカーたちを乗せたバンが走り抜ける。


バンに乗っているドイツ人たちの目には、このアジアの辺境に住む人たちの時代遅れな暮らしがどう映っているんだろう。


ドイツにはこんな原始的な暮らしはどこにもないもんな。ヨーロッパのほとんどの地域にも。


アフリカ、アメリカ、中南米、アジア、中東、どこの地域にもまだまだこうした文明とかけ離れた生きかたをする人たちがいるけど、そう考えるとやっぱりヨーロッパは古くから先進的な地域だったんだよな。














標高を上げながらどんどん奥地へと進んでいくバン。

文明と離れていくごとにワクワクが増していく。

もっと見たことのない僻地に連れて行ってくれ。



ていうかドライバーの無茶な追い越しが怖い。


このカーブのタイミングで追い越しするのやめて…………





































バスは途中で食事休憩を挟みつつ、さらに奥地へと入っていき、夕方の17時にルアンナムタのバスターミナルに到着した。


ガランとした寂れたターミナルにいくつかのバンとバスが止まっている。

砂にまみれた、ボロいターミナル。





どうやらここはルアンナムタの市街地から10キロほど離れたところらしく、町まで行く手段は乗り合いトゥクトゥクのみとのこと。


またルアンパバーンみたいに法外な値段をふっかけてくるのかなぁと思ったら、1人1万キープ(130円)だという。


お、そこは良心的なんだな。




「コアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…………!!!!!」



するといきなりトゥクトゥクのドライバーがパワーゲージを溜めはじめた。


え!?

なんだ!?


まさかパワーゲージを溜めて超必殺技の超レッパ弾を繰り出すつもりなんじゃないのか!?



「コアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…………!!!!」











「ぷへぇぇえええ!!!!」





超レッパ弾とみせかけてものすごい痰を地面に吐き捨てるオッさん。


苦笑いをする欧米人たち。


うわぁ…………懐かしいなぁ…………

もう中国に近づいてきたんだなぁ…………







バンに一緒に乗っていたメンバーたちとトゥクトゥクに乗り込み、町へと向かう。


田舎の一本道。

空気が冷たくなって、シャツの下にヒートテックを着ていて正解だった。


遠くに山並みが見え、田んぼが広がり、どこか懐かしくなる風景。




そんな風景の中を走って行くと、しばらくしてほんの少し建物が並ぶエリアに入ってきた。


ここがルアンナムタの中心部みたい。


中心部とはいっても、道沿いに小さなお店が並んでいるだけのめっちゃ小さな町だ。





こんなところにちゃんとした宿なんかあるのかな?って思いながらトゥクトゥクを降りると、あちこちに英語のチャラい看板が出てることに気づいた。


道端に並んでいる小さなお店、その多くが外国人観光客向けのお店になっている。


ピザ、ハンバーガー、トーストやイングリッシュブレックファーストを出す洋風のお店がいくつもあり、ツアーを組むトラベルエージェンシーのオフィスも多い。


このルアンナムタは周辺の自然の中を散策するハイキングが人気らしく、ここに来る人はほとんどがハイキング目的。

なのでそういったハイキングツアーを催行するエージェンシーが並んでいる。


店の数も観光客の数も少なくて、なかなかの物好きくらいしかここまでは来ないだろうけど、それなりに観光地化されてるみたいだった。



あともうひとつ、このルアンナムタには隠れ里みたいになっているかなりアンダーグラウンドな置屋街、つまり女を買うエリアがあるみたいで、それ目当てのスケベな人たちもちょくちょく来てるそう。

こんな山の中の僻地に売春街なんてあるのか?って不思議に思うけど、アンダーグラウンドの匂いがプンプンして興味をそそられる。


明日時間があったら見に行ってみようかな。












まずは宿にチェックイン。

トゥクトゥクが止まった目の前にあるのがこのホテル。













町の真ん中、立地最強、部屋広くて綺麗、エアコン付き、プライベートバスルーム、くつろぎスペース快適、ワイファイ有り、


という万全の設備で値段がダブルで8万キープ(1030円)。


迷わず決定。


いやー、めっちゃいい宿やん。

すごい快適そうなので1泊だけじゃもったいない気がしてきて明日も泊まることにした。



念願だったチャイニーズニューイヤーは明後日。

もう中国は目と鼻の先。


なんとかギリギリ間に合ったかな。














宿でちょこっとメールの返信なんかをして、ひと休憩したら町の散歩に出かけた。





















すでに日が落ちており、小さな町にまばらに電灯がともっていて、一層寂しげな雰囲気だ。

世界に取り残されたような、山の中のひなびた田舎町。



そんな町の真ん中に少しだけ人が集まる場所があったので行ってみると、めっちゃローカルなナイトマーケットをやっていた。
















中は小さな広場になっていて、屋台が並び、テーブルでローカルの人たちがご飯を食べている。

欧米人観光客もチラホラご飯を食べているけど、ほとんどの欧米人は通り沿いのウェスタンフード屋さんで高いピザなんかを食べており、あんまりこっちにはいない。


明かりが少なくて全体が薄暗く、それが一層地元感を漂わせている。


















ていうか汚いなぁ。

みんな食べかたが汚すぎて、テーブルも椅子も食べ残しや散らかしたカスでデロデロになっているし、テーブルの周りはゴミまみれ。


こういうところも中国っぽくなってきた。



そんな中、テーブルに座ってご飯を食べてる不思議な格好のお婆さんたちを見つけた。





中華風というかチベット風というか、ラオス風でもあるその特徴的な服装はお婆さんたちの伝統衣装なんだろう。


この人たちはアカ族といい、ラオス北部に分布する民族みたいだ。

ルアンナムタ周辺には70以上もの少数民族が暮らしているらしく、こうして町の中でも普通に見かけることができるよう。


すげー…………

民族ってアフリカのイメージが強いけど、アジアにだって未だこうした人たちが暮らしているんだよなぁ。

観光客のためにじゃなく、当たり前に伝統的に。



ていうかアカ族のお婆さんたち、食べカスまきたらかしすぎ…………

ここ汚しまくってる張本人やん…………













ナイトマーケットを見て回り、裏通りにある静かなレストランに晩ご飯を食べに入った。


小さな女の子が一生懸命英語を喋ってメニューをとってくれるのが可愛らしい。


親のお手伝いをしてるんだろうな。


ノー、とかイエスとかワンとかツーしか喋れないけど、多分この10歳くらいの歳ですでに親より英語ができるはずなので、この子が外国人担当って感じっぽい。



メニューの中に、ルアンナムタ名物のタケノコ料理がたくさんあったので、タケノコの炒め物を注文したらタケノコがきれてるって言われて、なんでやねんってカンちゃんがツッコミつつ、テキトーに他の料理を頼んだ。









うん、美味しい。

めっちゃ美味しいな。


味つけが東南アジアのものから中華料理に近づいた気がする。

ていうかもうほとんど中華料理だ。


作ってるのはラオス人。

でも顔はすでに中国人。

でもありがとうはまだコップチャイというラオス語。



面白いなぁ。

文化と人種が入り混じる国境付近はこれだから楽しい。






すると、俺たちの後からやってきて隣に座った欧米人の初老のご夫婦が赤ワインを注文しようとしてる。

メニューには確かに赤と白が書いてある。


ラオスでワインとかあんまり期待できないけど、欧米人はやっぱりワインが飲みたいみたい。


こんなど田舎のお店だけど、欧米人が来るからワインなんかも一応用意しているんだな。




そして運ばれて来るワイン。

おじさんおばさんは少し口につけ、困惑した表情でグラスを置く。


あ、美味しくなかったのかな。


ご夫婦は何か話した後にまた店員の女の子を呼び、これはダメだからビールをちょうだいと言った。


おお、さすが欧米人はっきりしてる。

まずいモンは一切飲まない。


それからも麺料理なんかが隣のテーブルに運ばれてきたけど、おじさんおばさんは慣れない様子で箸を使い、研究者が謎の物体を観察するかのように皿の上の料理をいじくり、マジマジと眺め、そして恐る恐る口に運ぶ。


未知との遭遇をした時の人間の顔ってこんななんだっていう見本みたいな顔のおばさん。


そりゃ欧米人からしたら苦手な人は苦手だよなぁ。

だから欧米人はピザやハンバーガーを食べに行くんだよな。


ピザは確かに美味しいです。

あぁ、アジアに来てからピザ食べてないなぁ。
















帰りにトラベルエージェンシーで各地へのバスの値段を調べた。


俺たちが次に目指すのは中国の国境を越えた先にあるジンホンという町。

チャイニーズニューイヤーはこのジンホンで過ごしてみよう。


昆明まで一気に行くバスもあるけど、味気ないのでその中間くらいにあるところで1発とまってみたい。

何があるのかまったく謎だけど、だからこそリアル中国が見られそうで楽しみだ。



ジンホンまでの値段はこのルアンナムタから15万キープ(1930円)。

今泊まってる宿でもバスのチケットは買えるけど、宿で買うとジンホン行きが30万キープ(3870円)と謎の倍になるのでちゃんとトラベルエージェンシーで買うべし。


トラベルエージェンシーを通さずにバスターミナルで直接買うのが1番安いんだけど、それだとこの中心部から10キロ離れたバスターミナルまでのトゥクトゥク代を払わないといけないので、結局どっちが高くなるのか、また明日確認してみようかな。



ていうか全然忘れてたけど今日バレンタインだしキエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!




「か、神田さん!!今日なんの日か知ってますか!?!?なんかシレッとした顔でやりすごそうとしてますけど誤魔化せませんよ!?!?男子が朝からソワソワしまくって女子の目を意識しまくってカッコつける日になりますけども!!!」



「えー、なんの日でございましょう?黒井城を包囲していた明智光秀軍が、波多野秀治兄弟の裏切りに遭い敗退した日でしたっけ?それともキャプテン・クックが太平洋探検の第3回航海中にハワイで先住民とのいさかいによって落命した日でしたっけ?あ!!グラハム・ベルが電話の特許を出願した日だったね!!」



「おのれえええええええええ!!!!寂しい!!僕は寂しいです!!旅中でもやっぱりこの日はドキドキしたいものです!!!」



「忘れてないし!!忘れるわけないし!!はい!!プレゼント!!」










バレンタインデーにプリングルスもらいました。


ステキなお嫁さんです。


でもチョコレート食べたかったです。



あ、そういえばさっきナイトマーケットの前にぬいぐるみとかお花が売ってたのはバレンタインデーだったからなのかな。


東南アジアの僻地でもバレンタインデーがあるってのがなんかじんわり嬉しかった。





美味しいチョコレート食べたいなー。


帰ったら手作りで本命チョコ作ってね、カンちゃん。




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