こんにちは!神田です。
私たちふたりの旅の中で重要なののひとつが「食」。
この前も書いたんですが、ほんとに食べることが大好きなんです。
その割に普段作ってる料理のレパートリーがめちゃくちゃ少ないのは許してください。
環境と食材のせいにしたいと思います。
そんな中で私が何よりも好きなのが白ごはん。
日本で一人暮らしをしていた時、大体1食2〜3合くらい炊いてました。
残して冷凍しておくために少し多めに。
まずお茶碗2杯くらい食べてごはん終了。
でも白ごはんが食べたすぎて、キッチンを通る度に炊飯器を開けてつまみ食い。
それを繰り返すこと、次の食事まで。
あっという間に炊飯器はすっからかんです。
1食で最高記録4合です。
更新したい。
あーーー日本の白飯が恋しいーーー。
おわり
2017年8月13日(日曜日)
【スイス】 ヴァッサーアウエン ~ アッペンツェル
~ 【オーストリア】 フェルトキルヒ
スイス初日に土産物屋さんで見た写真カレンダーに載っていた1枚のめっちゃ綺麗な山の写真。
そびえる岩山とのびやかな草原、それはまるで天国みたいな写真だった。
さすがスイスはやっぱりこういうアルプスの景色がたくさんあるんだろうなぁと思ったんだけど、きっとこれほどの景色は本格的な登山で山小屋に泊まらないと見られないようなものだと思い込んでいた。
あれから2週間。
ぐるっとスイスを一周し、オーストリアに抜けるために西側へとやってきたんだけど、なんと偶然にもあのカレンダーの写真の場所がこのオーストリアとの国境付近にあることがわかった。
一応近くまでは車で行けるが、そこから先はどんな厳しい登山ルートになるかわからない。
十何時間も登るハードな道だったら、カンちゃんもいるしさすがに無理だ。
でも行けるだけ行ってみようと、昨日車を走らせて道のどん詰まりまでやってきた。
さぁ、この先にどんな景色が待ち受けているのか。
結果、マジで、
この日マジでスイスの実力を思い知らされた。
ガヤガヤして目が覚めた。
車の周りをめっちゃ人や車が行き交っている。
寝ぼけ眼でドアを開けてみると、ゆうべはまばらにしか車が止まっていなかった広い駐車場がビッシリと埋め尽くされていた。
道路脇の隙間も、はるか後方の駐車場も、なんなら向こうの有料スペースも1台の隙間もないほど車が止まっており、それなのにまだまだ次から次へと車が押し寄せている。
交通整理の人まで出て誘導しており、こりゃマジでゆうべここで寝てよかった。
のんびり来てたら車止めるだけで一苦労してたはずだ。
ていうかこれだけの人が来るってことは、やっぱりここってかなり有名なハイキングポイントなんだな。
誰もがカッコいいアウトドアウェアに身を包んで颯爽と山のほうに歩いていく。
なんなら向こうの斜面のところはすでに数珠つなぎになっている。
あー!!期待が高まる!!!!
なんせ天気がゲロヤベェ!!!!!
青空全開!!!!
絵の具で塗ったような真っ青な空に、早速アルプスの雄大な山がそびえたっている!!!!
そんなアルプスを眺めながら朝ごはん!!!!
クソ贅沢にもほどがある!!!!なにこのシチュエーション!?合成!?
「ハウゥッ!!カンちゃんあれ!!アレ見て!!」
「あー!!パラグライダーだー!!」
その時いきなり空から何かが降ってきたかと思ったらパラグライダー!!!!
ふわーっと降りてきて、横の草むらに着地した。
すげぇ!!と思って頭上を見上げると、真っ青な空に10個くらいのパラグライダーがふわふわ浮いている!!!
ヤベェなんかこれ見たことある!!!!
アルプスの山から飛んで、360°Cの素晴らしい絶景を堪能する映像!!!
まさにあれやん!!!
ふわふわーっと飛んで、ゆっくりと崖の周りを自由に飛んでいるパラグライダーたち。
そういう物があるのは知ってるけど、こう間近で見てみると、あれってただの布にいっぱい紐つけるだけなんだよなぁ。
あれで空飛べるんだよなぁ。
きっとめっちゃ計算され尽くした構造をしてるんだろう。
人間って頭いいよな。
「よおおおおおおおおし!!!!神田コノヤロウオオオオオオオオオオオオオ!!!アルプスを堪能する準備はできてんのかこのウーパールーパー!!!!ああああああああああんん!!!????」
「ごめん、ちょっと待ってー。」
「ぬぅぅうううあああんだとおおおおおおおおお!!!!こ、こ、ここ、ここ、心構えがなってねっちゃれられるりれるろれ!!!!山を山を山を山を山を山をなめなめなめなめなめ舐めたら舐めたらダメだってなめなめ、なめええええええええ!!!!!!!」
「はーいフミ君、髪の毛結びますからねー、そのままじゃ大変だからねー。あと水用のペットボトルも持っていきましょうねー。エネルギー補給に飴ちゃんも持っていきますよー。」
「そういうの好き。」
というわけでサンダルで山に突入!!!
山舐めすぎ!!!!
ジロリ!!ジロリジロリ!!
周りの白人さんたちが俺の足を二度見してくる!!
二度見してから、こ、こいつはアホか!?みたいな顔をしながら、笑顔でナイスシューズって言ってくる!!!!
知ってる!!!全然ナイスじゃないの知ってる!!!!
大丈夫、いいの、僕いつもサンダルだから。
マチュピチュもワイナピチュもサンダルで登ったから。
でも本気の山の時は足袋です。
岩山なんか足袋が1番いいです。
「いやああああああああああ!!!!天気最高ですな神田さああああああああああんんん!!!!!」
「めっちゃ気持ちいいいいいいいいいい!!!!!」
ウルトラ天気よくてビビるくらいの青空!!!
ほどよく雲がかかってるのも壮大さを演出してていい感じだ。
駐車場から先はすぐに歩行者のみの遊歩道になっており、可憐な川のせせらぎを横に見ながらゆっくりと歩いて行く。
カウベルのガランゴロンという音がとても耳心地がいい。
もうこんなん完全にハイジの世界やん。
ハイジ以外絶対住んでないやん。
ていうかアルプスの少女ハイジってどんな物語なんですか?見たことないんですけど。
「ハイジとペーターはセフレなの?」
「違うよー。ハイジは女の子でペーターは男の子で、歩けないお嬢様がいてヤギがいるの。お爺さんがダンディなの。」
ていうか坂道キツっ!!!!
めっちゃ急な坂道がどこまでも続いており、油断したら後ろにひっくり返ってしまいそうなくらいの坂道!!!
しんどい!!
こりゃ明日筋肉痛確定やな……………
でも、そんな急坂を登りきったところにとんでもない景色が現れた。
ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!
おままああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!
これはやべええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!
今まで世界中の絶景を見てきたけど、これはマジでヤベェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!
これはヤベェ!!!!
なんだこれすげすぎる!!!!!
坂を登りきると平坦な道になり、山々に囲まれた盆地に澄みきった緑色の湖が現れた。
真っ青な空、天を突く険しい岩山、草原の緑、
それらをうつすあまりにも美しい湖!!!!
マジでブッとんだ。
わずかに駐車場から1時間くらいの距離に、こんなにも現実離れした光景があるなんて、これぞスイスアルプスの真の実力だ。
どこを見渡しても合成じゃないのか?と目を疑ってしまうほどのハンパじゃない景色。
こいつはヨユーでランクインだわ。
今回の旅で見た絶景トップスリー
★ノルウェーのパレイケストーレン
★マラウィー湖の朝焼け
★そしてこのゼーアルプ湖
ああああ!!!天気良くてよかったあああああああああ!!!
スイス来てよかったああああ!!!!
あの時土産物屋さんで見たカレンダーの写真撮っててよかったああああ!!!!
湖のほとりにはたくさんの人々が腰かけてのんびりくつろいでおり、子供たちがチャパチャパ水に入ってきゃあああ!!と大喜びしている。
犬連れの人もいっぱいいて、飼い主が湖の中に木の棒を投げると犬がウヒョオオオイ!!と飛び込んで行って泳いで棒をくわえて戻ってくる。
湖岸には開放感のあるカフェレストランもあり、外のテーブルで誰もがビールを飲み、ご飯を食べ、この最高のハイキングを心から楽しんでいた。
あまりにも平和な空気に飛び上がるほど嬉しくなる。
もう本当最高。
なにこのボート。湖底に影がうつってるやん。
あああ、これぞスイスだよ……………
これぞイメージの中のスイス。
いや、これはもう軽く想像を超えてる。
目の前にある壮大な自然の神秘に心鷲掴みだ。
4年前、ゴキブリみたいに地べた這いつくばって朝から晩まで歌ってたあの日々もそれなりにエキサイティングではあったけど、この景色がある国にいるのにそれを見ずして出るなんてあまりにももったいなさすぎるよ。
本当来られてよかったー…………………
あー…………綺麗すぎる……………
あー……………ヤギいっぱいおるー………………
や、ヤギ!!!!!
「か、カンちゃん!!!!あれ!!あれだ!!あのー………あれなんだっけ!!??ハイジに出てくるヤギの名前なんだっけ!?!?シロ!?ヒージャー!?ゆまだっけ?!!?」
「えーっとー…………なんだっけ!?メイじゃなくてー……………えーーーっとー…………わかんない!!!」
うわぁ…………めっちゃ可愛い。
だいぶ人に慣れてて、ヤギから近寄ってきてスリスリしてくる。
目怖いけど。
ていうかこのピョンて出てる2本のプニプニしてるの何!?
顎下についてる2本のチンチンなにこれ!?
ヤギと遊んでから湖岸を歩いていると、今度は草原の中にポツリと1軒の家があったので覗いてみると、ちょっとした休憩所になってるみたい。
日本の茶屋みたいな感じだ。
ただここはアルプス。
お茶とダンゴではなくて搾りたてミルクいっときましょうか。
ぐおおおおお!!!!!アルプスでミルクウウウウウウウウウ!!!!!
さっきからそこらじゅうで放牧されてる牛たちのミルクですか!!!
裏手にある牛舎にはローソンのマークになってる牛乳缶や、搾乳機なんかもある。
めっちゃ雰囲気あるやん!!!
そしてミルクだけじゃなくチーズも売ってる!!!
絶対ここで作ってるやつ!!!
絶対ハイジの爺さんとかやってるやつやん!!!!
まさに新鮮そのものやん!!!!!
しかもミルクの値段、1杯1.5フラン!!170円!!!
安い!!!!
あれ?それって安いのか?
スイスで金銭感覚、崩壊祭り中なのでよくわからん!!!!
味普通。
むしろそんな美味しくないです。
デイリー牛乳のほうが美味しいです。
青と白で男の子描いてるやつ。
「デイリー牛乳ってなにー?」
「カペッ!!!カペペ!!デイリー牛乳を知らないだとこの丸顔お茶目さんは!!!」
「うちでは酪農牛乳飲んでたよー。」
メグミルクとかおいしい牛乳とかなんかオシャレすぎてあんまり買わんよねー、やっぱデイリー牛乳だよねーって言いながらのんびり歩いているんだけど、
今日の目的地はここで終わりじゃない。
俺たちが目指しているのはあくまであのカレンダーの風景。
メグリスアルプというところだ。
遊歩道の表示を見ると、メグリスアルプはこの湖からさらに1時間半ほど奥地に入ったところにあるよう。
よかった、山小屋泊をしないとたどり着けないような山の上とかじゃなかったみたいだ。
よっしゃ!!!それじゃあいってみるか!!!!
湖をぐるっと回って反対側に進んでいくと、そこから登山道が始まった。
さっきまでのアスファルトの遊歩道から森の中のハイキングコースへと変わる。
見上げるとすさまじく巨大な岩壁がそそり立っており、この崖を一気に登りきるようだ。
一体どんな光景が待ち受けているんだろうと、2人ハァハァ息をついて山を登っていく。
ところどころ足元が湧き水でグジュグジュになっていたりして滑りやすく、さらに崖にへばりつくような細い道もあったりして、気をつけていないと崖下に転落だ。
上から降りてくる人がいると、お互いが体を横にしないとすれ違うことができないくらい細い。
鎖場みたいなハードなポイントまではないけれど、ワイヤーの手すりがついた危険な場所もあるので、カンちゃんに気をつけてねー!!と声をかけてながら足を動かした。
やがて標高が上がって森を抜けると、眼下にさっきの湖を見下ろすことができ、遠くに草原のうねりが見えた。
あのあたりが車を止めている場所だ。
なかなか深いところまで入ってきたみたい。
目の前にあるのは、さっきまで見上げていた峻険な山の頂きで、近づいてきたことでそのダイナミックさをピリピリと肌で感じるほど。
山がごっそりとエグれ、一体どんな自然現象が起きればこれほどの地形を作り上げることができるんだろうと、その想像を絶する悠久の営みにイマジネーションがかきたてられる。
うわー、今この日記を書いているのはすでに数日経った後だけれど、写真を見返してみるとあまりのすごさに本当にこんなとこに行ったんだっけか?って不思議に思えてくるわ。
崖の斜面を登りきると比較的ゆるやかな道になり、のんびりと草を食んでいる牛たちに挨拶しながら奥地へ奥地へと進んでいく。
草原の中をのびる一本道。
周りは壮大なスケールの山々。
そしてしばらく行くと、ついにあの風景が現れた。
そう、スイス初日にカレンダーの写真で見たあの場所に、ついに辿り着いた。
もう、言葉では言い表せない。
そこは天国の入り口だった。
全ての雑念が消し飛んでしまう風景。
こんなに綺麗で、ファンタジックで、現実味のない大自然の風景がこの地球にはまだまだ存在する。
俺が見てきたものなんて、ほんのごく一部でしかない。
この一生のうちに、こんなに頭をスッカラカンにしてくれるほどの景色にあといくつ出会えるだろう。
草原を吹き渡る風に吹かれながらぼーっと立ち尽くしていると、命の輪郭を見つめていたような気がした。
その時、どこからか楽器の音が聞こえてきた。
柔らかい、暖かいその音は、周りの山々に反響してのびやかに大自然に染み渡っている。
後から知ったことだけど、どうやらこれはアルプホルンという細長いホルンの音だったらしく、日曜日の礼拝に演奏されるものだった。
風に乗って、静寂の山にホルンの音が響き渡る。
これ以上ないほどアルプスによく似合う音色。
ここはアルプスのど真ん中だ。
せっかくなんで動画もどうぞ。
「アルプス満喫したわー……………」
「満喫したねー……………」
カンちゃんも俺も若干放心状態で山を降り、湖沿いを歩いて元来た道を戻った。
久しぶりにこんなに山登りをしてくたくたになった体にアルプスのミルクを使ったソフトクリームが染み渡る。
あー、絶景見たしミルク飲んだし、最後にソフトクリームまで食べてこれでもうスイスに思い残すことはない。
次の国に行こう。
車に戻ってエンジンをかけた。
駐車場の上からは相変わらずバサバサとパラグライダーが降りてくる。
ちなみに値段はこれ。
10分コースが190フラン、21500円。
30分コースが280フラン、31700円
スイスでこれなら悪くないのかな。
きっと半端ない景色が拝めるはずだし。
いつかやってみたいな。
のんびりと丘陵地の中を走っていく。
さぁ、今日はどこまで行こうか。
実は本当はこれから人と会う約束をしていた。
この前ザンクトガレンで歌ってる時に知り合ったご夫婦で、旦那さんは世界的に活動しているジャズピアニストさん。
日本でも何度も演奏したことがあるらしく、ウチに招待するからディナーを食べよう!って言ってくれていた。
が、彼もコンサートで毎日忙しく、俺も路上であちこち動いていたのでなかなかうまく連絡が取りあえず、結局タイミングが合わなかった。
すごく素敵なお2人だったのでもっとお話したかったんだけど、残念ながらこういうのも縁ってことだ。
フェイスブックは繋がっているので、いつか日本で会えたらいいな。
そうこう走っていると、田舎の田園風景の中にあるほんの小さな町にさしかかった。
ゆっくりと町を中を通って行くと、なんとも雰囲気のあるところだった。
民家には独特な模様が描かれ、窓辺に花が飾られ、カラフルでとても可愛らしい。
美しい川が流れ、その向こうに山々がそびえている。
アルプスの田舎の村はまさにこういう感じなんだろうっていうそのままの風情で、たくさんの観光客が歩いていた。
お?これいいんじゃないか?
というわけで2秒で路上開始。
昨日がスイス最後の路上のはずだったんだけどなぁ。
まぁこんな人通りを見てしまったら、日曜だろうとみすみす通り過ぎるわけにはいかない。
山登りの後で体力が底をついており、ふぅと深呼吸すると頭がクラクラする。
でも静かな町には音がよく響くので声を張り上げる必要もない。
ゆっくりとゆっくりと、カポを下げて静かに歌った。
「はい、チーズ」がヨーロッパでは「はい、スパゲティ~」なんだね。
開始が17時くらいだったのですぐに人がはけてしまい45分で終了。
あがりは71フランと1ユーロ、8200円。
いつでもどこでもソッコーで始められる、それが路上の素晴らしさ。
スイス、最後までありがとう!!
アルプスのお土産はやっぱりチーズフォンデュセット。
可愛くていいお土産になりそう。
「あー、お腹空いたね。」
「ねー、何食べようかー。」
「もうこれでスイスも最後だから何か贅沢したいよねぇ。ていうかすぐそこってもうオーストリアだよ。」
「あらそうですねぇ。でもリヒテンシュタインはどうするの?」
「それは別にオーストリア側からも行けるよ。」
「ていうことは……………?」
「ていうことは……………?」
「もしかしてオーストリアでヤッちゃう感じですか?」
「オーストリアならスイスの半額で色々ヤラかせちゃいますよ?」
「……………………………いやっふうううーー!!オーストリア行こうーーー!!!」
「カンちゃん!!あのめっちゃ大好きな韓国料理屋さん、オキムスがここからわずか30分の距離にあるという事実をご存知ですか!!!??」
「あばばばばばば!!!!や、焼肉!!!焼肉ですか金丸さん!!!私怖い!!オシッコ漏らしてまうかもしらん!!!」
すでに今いるところはオーストリアとの国境付近。
その国境を越えるとオーストリア側の町、ブレゲンツがあるんだけど、ブレゲンツには俺たちが愛してやまない韓国料理店のオキムスさんがある。
あそこめっちゃ美味しい!!!
甘辛い鉄板焼き肉でご飯が死ぬほどススム!!!
スイスでのこの2週間……………
僧のような生活に徹してほぼ毎日自炊していた俺たち……………
1日に500円とかしか使ってなかったよなぁ。
物価が鬼のスイスで我慢して我慢して、耐え忍んできたこのストレスをついに解き放つ時がきた!!!!
いやあああああああああ!!!!!楽しみすぎておかしくなりそう!!!!!
俺たちよく我慢した!!!!
「焼き肉ぐるるるるううううう!!!!ふしゅるふしゅるうううう!!!」
すでにカンちゃんが助手席でゾンビに変身してしまっているので、ナビはグーグルの音声案内に任せて一路オーストリアへと走る。
アルプスの山々を駆け抜け、長い下り坂を降りて山間部から出てくると広い平野にさしかかる。
そしてあっという間にオーストリアとの国境に!!!!
い、いかん!!ここでもし国境警察に止められてパスポートチェックとか車内チェックなんかをされて時間をくってしまったら神田ゾンビが発狂して警察官に飛びかかるかもしれん!!!
「ふしゅー!!ふしゅるー!!ガルガルガルうううううううう!!!!サムギョプサルううううううう!!!!!……………キムチ!!!」
すでに我慢の限界が来てヨダレを垂らしながらキャンディークラッシュをしてる神田ゾンビ。
そしてカスタムに突入!!!!
うん!!素通り!!!
オーストリア、ガバガバ!!!
誰でもかれでも入りたい放題!!!!
「いやあああ!!オーストリアユヨー!!ホーム帰ってきたぞー!!」
「がるるるうう!!!!ぐるるるるうううああああああががぐわああああああ!!!!ギャウ!!ギャウ!!!ガソリン安い!!!」
が、ガソリン安っ!!!!
リッター1.1ユーロ!!!141円!!!
今回も色んな国に行ってきたけど、税金が免除されてるアンドラとかのミニ国家以外だったらダントツの安さ!!!!
ああああ!!!オーストリア嬉しいいいいい!!!
イタリア1.7ユーロとかだったんだよ!?220円とかだよ!!?安いスタンドで!!!
バカじゃないの!?運転荒いし!!!!
あ、でもスイスから入ってくるとこのオーストリアでさえ若干運転が荒くなった。
というのも、スイスはスピード違反なんかの交通ルールが尋常じゃないほど厳しい。
信号ギリギリで交差点に入ったりしてもカメラで撮られてしまうし、横断歩道に歩行者がいたら止まって譲らないと罰金だ。
特にスピード違反に関しては相当厳しいので、制限速度50キロのところではみんな間違いなく50キロで走っている。
なのでスイスでは制限速度で走っていれば煽られることが一切ないという、イタリア人がスイス来たらギャアアアアアアア!!!!!お前ら全員ハネ殺すううううう!!!って気が狂う真面目さ。
それがオーストリアに入ると普通にみんな制限速度50キロのところを60キロで走ったりしている。
別にこんなの普通のことだけど、あのキチッ!キチッ!としたスイスから戻ってくるとルーズに見えてしまう。
でもそのルーズさが心を和ませてくれるんだけど。
この程よいテキトーさが居心地の良さなんだよなぁ。
あああ、オーストリアの安心感がマジでパナい。
よっしゃあああああああああああ!!!!!
それじゃあついにスイスの節約生活の呪縛から神田ゾンビを解き放つ時が来たぞ!!!!!
走りなれたブレゲンツの町に入っていき、郊外の一本道の脇にオキムスさんが見えてきた!!!!
もうこの時点で神田ゾンビ、俺の耳を食いちぎろうとしている!!!!
さぁ!!神田ゾンビ!!!
デブを恐れず思う存分サムギョプサルを食べるんだ!!!!
オキムスさん、夏休み。
9月まで里帰り中。
グガッ!!グガガッ!!!ギャルギャル!!!キエエエエエエエエエエエ!!!!と発狂してその辺の雑草に醤油かけて食べようとしてる神田ゾンビが不憫なのでケバブを食べさせてあげました。
「あー、落ち着いた。ケバブ美味しいね。でも韓国料理食べたかったなぁ…………」
「そうやねぇ、どっかで美味しいところ見つけたら1回くらい思いっきり贅沢しようね。」
そんなこんなでスイス最終日は終了。
死ぬほど最高だったアルプスハイキング。
あれはマジで一生忘れられん景色だった。
本当にスイスに行ってよかった。
アルプスは南ヨーロッパのたくさんの国にまたがった大山脈だけど、やっぱりスイスは別格って感じだったな。
これで前回の強制退去のリベンジは完全に果たしたと思えるわ。
もう全裸の記憶よりもあのアルプスの山が先に出てくるようになったはず。
さぁ、今回のヨーロッパシェンゲン域で残すところはあと1ヶ国。
明日からはあの謎の国、リヒテンシュタインを攻略しに行くぞ。
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スペインのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!
この前のバルのピンチョスが美味しすぎたのが強烈な思い出です。また行きたい…………日本でも美味しいバルを見つけたいなぁ。
どうもありがとうございます!!