スポンサーリンク 記念日ウィークの始まり。ていうかイタリア稼げん 2017/6/18 2017/05/29~ イタリア, 2017/06/01~ サンマリノ, ■彼女と世界二周目■ 2017年6月1日(木曜日)【イタリア】 リミニ ~ 【サンマリノ】今日は記念日。3年前の今日、僕とカンちゃんはマレーシアで出会った。あれからたった3年。たった3年でもう結婚式までしてしまった。カンちゃんといる時間が濃密すぎて、もう10年くらい一緒にいるような感覚だなぁ。実は今日から4日間、記念日が続く。3年前の6月1日に俺たちは出会った。その1年後の6月2日に俺たちは付き合い始めた。その1年後の6月3日にカンちゃんにプロポーズした。そんで今年は?6月4日に日本に送っておいた婚姻届を親に提出してもらう予定だ。入籍して正式に結婚する日。記念日が散らばるのって面倒くさいっていつもおもってた。1年のうちにあれやこれや、誕生日もあればクリスマスもあれば、これからは相手の家族の誕生日まで気にしないといけない。なので面倒くさがりの僕なので記念日全部くっつけようと。というわけで俺たちにとって6月の頭は毎年俺たちだけのゴールデンウィークだ。カッピーにこの話をしたら、じゃあ6月5日で離婚かもね!!って言ってた。それネタとしては面白い!!「カンちゃん、これからもよろしくね!!」「こちらこそ!!」「せっかくの記念日ウィーク初日だから、頑張って路上やって稼いで美味しいもの食べに行こう!!」「いえーい!!」「カンちゃんは可愛いねぇ。小猿みたいやねぇ。」「ほー、出会った記念日に嫁を猿呼ばわりですか?いいですなぁ。」よっしゃー!!そうと決まれば今日はどこの町で路上やろうかいねー!!と、起きて車の整理。寂しげな道端のパーキングは静かで寝やすかったんだけど、イタリアの気温はめっちゃ暑くて、朝になったら車の中があったまってきて強制的に目がさめる。そんで寝ぼけながら足でドアを開けると、外の冷たい爽やかな空気が吹き込んで、気持ちよくてもうちょっと眠るっていうパターン。イタリアも今の所治安は最高。スリとか置き引きとか、そんな可愛い犯罪くらいしかないので車中泊も安心だ。車を走らせていると、ビーチリゾートの町の中に小さなファストフード屋さんを見つけたので朝昼ごはんを食べた。そこでピアディナ?って読むのかな?なんかわからんけどサンドイッチ的なものを注文。出てきたのこれ。薄いピザ生地に具を挟んでいるもの。ショボい………これ1個4ユーロもしたんですけど…………「えええ…………微妙だね………」「ざ、残念すぎるううう…………味しないよおおおお……………」俺のハムチーズ味はまだマシだったけど、カンちゃんのトマトレタスチーズは味がまったくしなくて残念極まりないことに。もう二度と食べない!!ってカンちゃん怒り気味で、それからこの食べ物を見かけたら毎回、怖い!!あの食べ物怖い!!って言ってます。ていうか全然美味しくなかったのに、このピアディナって人気の食べもので、イタリアのいろんなところで一般的に見かけるもの。んー、残念ながらこれはハズレ。高いし。まぁ夜ごはんいいの食べようぜー!!と路上にやってきたのはリミニという町。マジでイタリアって町が多すぎて、しかもそのどれでも路上できそうな感じなので選ぶのに迷う!!とにかくグーグルマップを見てヤマカンでこの町にやってきたんだけど、いきなりメインストリートの入り口にドーンとそびえる巨大な城門。これはアウグストゥスの凱旋門ってものらしく、ローマ帝国時代の建造物。紀元前27年の建立だという。知らんかったけど古代ローマ帝国時代のものでは最古の凱旋門なんだそう。西海岸のローマから内陸を突っ切って東海岸へと続く街道の終点に作られたんだそう。2000年以上前の建造物が平然と町の入り口にあるというイタリアの実力。そしてそれが世界遺産じゃないという普通レベルの高さ。イタリアすげぇなぁ……………ホコ天は程よい感じで、路上向きだ。人の数も結構多くて、音も響くしやりやすそう。向こうのほうではアコーディオンのおじちゃんが演奏しているのでパーミッションも大丈夫だろう。というわけで早速演奏開始!!!んー、反応が薄い。みんなチラッとこっちを見るだけでスタスタ歩いていく。足を止めてくれる人も中にはいるけど、しばらく聞いてそのままどっか行ってしまう。チップが入るまでにいたらない。ううう…………こりゃ渋いなぁ…………いい歌うたえてると思うんだけどなぁ……………それからもなんとかポロポロやってはいるんだけど、まったく反応が悪い。こんなに手ごたえがないの久しぶりなくらいみんな通り過ぎていく。オーストリアから隣国に来ただけでこんなにも変わるなんて、本当国民性って不思議なもんだ。イタリアって、かなり独特な国だと思う。なんていうか、ここだけですでに完結しているような感じ。イタリアではマクドナルドとかケンタッキーとかのファストフードチェーンをほぼ見かけない。あるのは地元のピザ屋さんばっかりだ。自分とこの飯が1番と思ってるから、わざわざハンバーガーなんか食べに行かないので外国の飯が根付かないんだろうな。英語が喋れないのも喋る必要がないから。マジでハウマッチ?も通じないので日本人より英語がわからない。あとイタリア人のバッグパッカーをほとんど見かけないというのもわかりやすい。ヨーロッパだったらドイツ人旅行者がダントツ多くて、次にイギリス、フランス、それからフィンランドとかチェコって感じだ。確か今まででイタリア人のバッグパッカーに会ったことないんじゃないかな?タイミングもあるだろうけど、それくらい少ない。総合すると、イタリア人ってあんまり外国に興味がないのかもしれん。この先進的なヨーロッパの中でもトップクラスの経済を持つ大国なのに、多分日本よりも保守的な感じだ。保守的、というか他のものに左右されない雰囲気。それが良いのか悪いのかって言ったら完全に良いことだと思う。旅人としてはそんなドシっとした個性のある国こそ最高に楽しい。他の文化が混ざり合ってなくて、マジでピュアな個性がある。このインターナショナルな時代に。イタリアやっぱり好きだなぁ。稼げんけど。稼げないのに好きって、よほどこの国は魅力的なところだ。さて、気になるあがりはというと、1時間やって7ユーロ、860円。シャ、シャレになってねぇ…………………キエエエエエエエ!!!!!イタリア好きとか余裕こいてる場合じゃねぇえええええええ!!!!!な、なんとかしないとマジでヤバいぞ…………貯めるどころかお金なくなっちまうやん………………あまりに反応が薄くて、そうするとどんどんやる気がなくなっていき、集中力が切れてしまった。ダメだ!!ダメだ!!こんなんじゃダメ!!!隣ではカンちゃんが不安そうにしている。なんとか自分を奮い起こそうとするんだけど、お昼を過ぎたらパッタリと町から人が消えてゴーストタウンになった。はい、シエスタ。イタリア掴めねええええ……………どうやったらいいんだろ?とにかくシエスタがある以上、午前と夕方しか路上はできない。そしてこれくらいのやりやすい地方都市でも反応激薄。ああああ!!!イタリアの攻略法が見つからん!!!!マジでなんとかしないとなぁ……………シエスタ中でもカフェくらいは開いているので、それからカフェの中でネット作業をした。イタリアで嬉しいのはカフェの値段が安いこと。オーストリアだとエスプレッソで1.8ユーロくらいするけど、イタリアでは1ユーロだ。120円。安い。カプチーノでもオーストリアでは2.6ユーロくらいだけど、こっちでは1.5ユーロとか。180円。いつもネット作業でカフェに入らないといけないので、こうしてカフェの値段が安いのはすごく助かる。そしてイタリアではマクドナルドにワイファイがない代わりに、町のカフェに必ずと言っていいほどワイファイが飛んでいるので、今の所ネットには困ってない。店員さんも優しくて、白い目で見られることもないので長居しやすい。いやー、イタリア人って本当優しい。路上はあんまり入れてくれないし、英語もまったく理解してくれないので外国人とのコミュニケーションを面倒くさがらないかなぁって思ってしまうけど、実際はめっちゃ優しい。なんかすごくちょうどいい感じだなって思う。距離感とか、世話の焼きかたとか。チンチョンチャンってバカにしてくるやつも1人もいないし。なんか可愛らしいなぁって思えてくるよ。それにしても面白かったのが、イタリア人ってエスプレッソを立ち飲みでサッと飲んで帰る人が多いこと。そりゃあんだけ少ない量なのですぐ飲み終わるんだけど、それを立ち飲みってのがなんかイカしてる。注文して、出てきたらそのままカウンターでクイッと飲んですぐ帰っていく。日本の立ち飲み屋さんみたいに大衆的な感じだ。これが本場のエスプレッソの飲み方なんだなーって思いながらネット作業をした。日記が溜まり溜まっているんだけど、ブログも追いつかせないといけないし、稼げてないので路上も頑張らないといけないし、毎日運転もあるし、観光地も死ぬほどあるし、イタリア忙しいなぁと思いながら集中して数時間。今日はこの辺にして次の目的地に向かおう。車に戻り、海沿いから内陸へ向けて走っていく。ちらほらと民家やお店が散らばる郊外の道路はまるで日本みたいだ。イタリアは狭い国土に人口が6000万人以上もおり、どこにいっても町がある。そうしてちょっとすると、道路に何かのモニュメントがかかっているところが近づいてきた。おお、こ、こいつか。こいつがアレか。ゆっくりとモニュメントを超える。なんてことない普通の町から町に入ったような、そんな雰囲気。しかし、なんとここは違う国だ。マジでビビる。ここはもうイタリアじゃない!?そう、ここはイタリア国内にある小さな小さな共和国、サンマリノ。謎すぎる。イタリアの中に、完全にイタリアに囲まれてポツリと存在しており、おそらく言葉も文化もほぼイタリアと同じだろう。それなのにここは立派な独立国だ。地図で見たら、米粒くらいの広さしかない。こんな小さな国が存在する意義ってなんなんだろう?何千年も前から侵略戦争を繰り返してきたこのヨーロッパの地で、こうして小さな国土を守ることができてきた理由ってなんなんだろう?そんな国を国土の中に飛び地みたいに持ってるイタリアって国の懐の深さもまたすごい。サンマリノに何があるのかなんてまったく知らない。なんならイタリアに来るまでその存在も知らんかった。とにかく探検は明日するとして今日はこのサンマリノの中で寝ようと寝床を探して回った。のどかな丘陵地が国土のほとんどを占めており、小さな集落がまばらに散らばるこの謎の小国、サンマリノ。いやぁ、何度も言うけどこれが国ってのがすげぇ。丘陵地のすぐ向こうに見えるのはすでにイタリアなのになぁ。そうして夕闇が迫る中を走っていると、ふと坂の向こうに大きな山が見えた。丘陵地の中にそびえる巨大な岩山で、その頂上に3つのお城か砦のようなものが光っている。あそこがサンマリノの中心部らしく、たくさんの建物が山にへばりついて、町あかりがまたたいていた。すげぇ…………なんだあの山…………山が国みたいなもんだ…………明日思いっきり探検してやるぞ。この日は住宅地のはずれに広いパーキングスペースを見つけてそこに寝床を決めた。出会った記念日は常温のビールで乾杯!!