リビングストンではどの宿に泊まるべきか

2017年4月17日（月曜日）
【ザンビア】ルサカ～リビングストン

よっしゃリビングストン行くぞおおおおお！！！

世界三大瀑布見るぞおおおおおお！！！！

僕滝フェチです。

日本百名瀑は多分50ヶ所以上見てると思います。

尾瀬すごいです。

梅雨明けの三条の滝とかヤバイです。

でも尾鈴の滝も悪くないです。

なんていうか、神秘的なところに感動します。

滝って昔は神格化されていて、それ自体が信仰の対象になっていたりしました。

那智の滝とか有名です。

山深い場所、暗がりの奥地でその土地の人々に昔から畏れ崇められてきた滝。

それぞれのキャラクター、由緒、フォルム、

そこに痺れる憧れるわけです。

なので海外のゴーゴー系の巨大滝は風情がないですよね。

デカけりゃいいってもんじゃないです。

超楽しみだけどおおおおおおおお！！！！！

ナイアガラも行ったしいいいいいフォオオおおおおおおおルウウウウウウ！！！！！！

楽しみいいいいいいいいいいいい！！！！！

というわけで勇んで宿を出発！！！

20分ほど歩いてバスターミナルにやってくると、さすがに首都のターミナルだけあってすごくたくさんの大型バスが並んですごい活気だ。

きゃああああああ！！！！カモがネギしょってアホヅラでお出ましだあああああああ！！！！！

と猛ダッシュで客引きたちが群がってきて、それぞれ自分のバスに連れて行こうとしてくる。

ルサカからリビングストンは超メジャールートなのでいくらでもバスはあるので選びたい放題。

「ルサカリビングストン！！140クワチャだ！！フィックスプライス！！」

本当かどうかわからんけど140クワチャ、1600円でどのバス会社も一律みたい。

「次のバス何時出発ですか？」

「11時前だ！！11時前に出発するぞ！！」

今まだ8時半。んー………ちょっと待ち長いな。

すると別の客引きが、俺たちのバスは9時出発だ！！だからブラザーフロムアナザーマザー！！こっちにカモンベイビー！！と俺たちの荷物を持って強引に連れて行く。

俺の父ちゃん昔ザンビアで女遊びしてたのかな？と思いながらついていき、9時発のバスチケットを購入。

「よし！！じゃあお前ら荷物ふたつだから30クワチャね！！350円！！はい払って！！」

荷台に荷物を積みこもうとすると男たちがワーワーがなりたててくる。

「え？荷物代いるの？」

「そうだ！！ひとつ15クワチャだ！！早く！！早くしないと出発するから早く払うんだ！！」

「そんなの聞いてないよ。じゃあバス変えるわ。」

「ノーリファウンドだ！！チケット代の返金はしない！！早く荷物代を払うんだ！！ノープロブレム！！」

「いや、荷物勝手に積まないで。そんなの聞いてないから。バス変えるね。」

「あー、いいよいいよ。荷物代なしで。はいバス乗って。」

しょうもな！！

荷物代は普通ナシなのでみなさんもお気をつけください。

9時出発だぜコンチクショウ！！と言ってこのバスに乗せたくせに、結局乗客がフルにならないと出発しないといういつものアレで、ようやくバスが動き出したのは10時半。

まあ別にいいけども。

バス自体はそこそこ新しくて綺麗で、車内のモニターでハリウッド映画を流してくれるというサービスまである。

ルサカの郊外にはめっちゃ大きなイオンみたいなショッピングモールがいくつもあり、たくさんの綺麗な車が止まっている。

郊外のショッピングモールには車じゃないと行けない。

車を持ってる人たちは当然金持ち。

そしてモールの中には贅を尽くした先進的な品物が並んでいる。

そういうことだ。

郊外に高級な住宅地が作られ、街のダウンタウンは貧しい人たちの昔ながらのエリアになる。

格差は広がり、街の空洞化が進み、ダウンタウンはスラムになっていく。

そんな街が世界中にたくさんある。

資本主義の落とす影なんだろうな。

よいしょ、よいしょ、

よいしょっとー

あらよっとー

わー！！

途中お昼休憩を挟みつつ、ハリウッドのB級映画を何本か見ているうちに、いつの間にか窓の外を夕日が染めていた。

太陽がギラギラと輝きながら大地に沈んでいく。

ほとばしる光が雲を照らし、まるで炎が燃えさかり、天に昇っているかのようだ。

すごい、こいつはすごいスケール。

あまりにも見事な、これぞアフリカの夕日ってやつに気を取られ、その数分間、映画から目を離してしまった。

すげぇなぁ、自然の放つエネルギーが全部フィルターなしだ。

アフリカであといくつ美しい夕日を見られるだろう。

バスは8時間のドライブで夜のリビングストンに到着した。

ここはザンビアの南西で、すぐ横を流れるザンベジ川を挟んでジンバブエと面している。

そのザンベジ川にあるのが、あのビクトリアフォールだ。

川が国境になっているので、ザンビア側、ジンバブエ側の両方から滝を眺めることができるんだけど、それぞれの角度によって見えかたが違うのでだいたいの旅行者は両方見に行くみたい。

せっかくここまで来たんだから両方見たいよな。

そういう人のために、この滝のところだけ両国のビザなし日帰りトリップができるみたいで、前情報では10ドルで国境を越えられるみたい。

本来ジンバブエのビザ代は50ドルなので、これはありがたいシステム。

しかしバッグパッカーにとっての問題はチケット料金。

滝を見るためにはザンビア側でもジンバブエ側でもチケットが必要で、それがまた高くて何十ドルもする。

両方見ようと思ったらかなりの出費だ。

うーん、悩むところ。

バンジー、スライダー、さらに滝の流れの緩やかなところに入っていって崖のギリギリのところまで行ってスリルを味わうという危険すぎるものから、ヘリコプターに乗って上空から滝を見下ろすというアトラクションなどが無数にあるけども、もちろんどれもめっちゃ金がかかる。

俺たちは普通に滝を見に行くだけにしとくか。

うーん、どっち側で見ようかなー。

「ヘイ！！ブラザーフロムアナザーマザー！！俺のタクシーで宿にレッツゴー！！カモン！！ローカルプライス！！」

バスを降りるとソッコーでタクシーのドライバーたちが群がってきた。

「ジョリーボーイズかい？！オッケーレッツゴー！！カモン！！」

「ジョリーボーイズだね！！俺のタクシーで行くよ！！さぁ！！」

「どうせジョリーボーイズだろが！！早くこっちだ！！歩いたら20分かかるぞ！！」

タクシーの運転手たちがみんなジョリーボーイズだろ？って言ってくるのが面白い。

よほど外国人バッグパッカーたちはみんなジョリーボーイズに行くんだろう。

ジョリーボーイズというのは安宿の名前だ。

前もって調べていた情報では、ジョリーボーイズ、ファルティータワーズキャンピング、リビングストンバッグパッカーズという3つがリビングストンの安宿になる。

相当調べたんだけど、リビングストンはど観光地なだけあって宿代がビビるほど高い。

安いところで普通に50ドルくらいする。

そんな中でこの3つだけバッグパッカーでも泊まれるような値段なので、ほとんどの旅人はこのどれかに行くという流れだ。

それにしてもジョリーボーイズ！！ジョリーボーイズ！！ってマジでタクシーの運転手全員が言ってくるので、ここが1番人気なんだろうな。

ちなみにバスターミナルからジョリーボーイズまでは歩いて10分くらい、ファルティータワーズキャンピングが20分くらい。

リビングストンバッグパッカーズが7分くらいだ。

「さて神田さん、どれにしましょう。」

「んー、どれでもいいよねー。」

「ジャンケンしようか。」

「よーし、ジャンケンー！！ポイ！！」

というわけでファルティータワーズ。

「か、神田さんなんですかここは！！！」

「うわー！！めっちゃ綺麗ー！！ただのいいホテルやんー！！」

やってきたファルティータワーズは何年か前にザンビアの宿評価で1位をとったことがあるということで期待していたんだけど、こりゃ確かに1位だわ。

半端なく綺麗！！！！

まず宿の入口には大きなゲートがあって、バッチリセキュリティ付き。

バーカウンターが併設されてるレセプションはただのオシャレバーみたいな感じで、ふかふかのソファーが並び、ビリヤード台もある。

裏手はプール付きの中庭があり、手入れの行き届いた芝生が広がり、ポツポツと置かれたテーブルで欧米人旅人たちがゆったりとリラックスしている。

建物の中もデザイナーズホテルみたいに絵やソファー、テーブルが配置され、どう見ても安宿の雰囲気ではない。

隅々まで掃除されててピカピカだ。

広々としたキッチン付き、ワイファイ無料、熱々のホットシャワー、

さらにコーヒー・紅茶飲み放題、15時のおやつにパンケーキまで出るという至れり尽くせり。

これでなんとドミトリー8ドル！！！900円！！！！！

おおおお！！！！安くないけど安い！！！！

ドミトリーで900円は高いけどザンビアでこの値段はかなり良心的だ！！！！

しかもこのクオリティーなら文句なし！！！！

ドミトリーも綺麗！！！！

「うわー！！こりゃのんびりできるううう！！！」

「ね！！やっとアフリカで全部揃ってる宿にたどり着いたね！！ここなら溜まってる作業全部できそー！！」

「あ！！日本人いる！！怖い！！人見知り過ぎて話しかけられない！！！」

見事に欧米人だらけなんだけど、ちょいちょい日本人や中国人もいて、本当にインターナショナルな宿だ。

値段の高いプライベートルームもたくさんあるので、年配の欧米人夫婦や家族連れもいて、いたって平和な雰囲気。

音楽ズンズン流してるパーティー宿って感じでもない。

後から聞いた話ではジョリーボーイズとリビングストンバッグパッカーズは典型的なパーティー宿で夜までうるさいんだそう。

いやー、いい宿選んだぞ。

「乾杯ー！！」

「乾杯ー！！ワイファイ繋がるー！！やっとネットのストレスから解き放たれたー！！」

宿の目の前、30秒のところにめっちゃ綺麗で大きなスーパーマーケットがあり、そこでお惣菜とビールを買ってきて、プールサイドで乾杯。

え？なにこれ？

なにこの優雅なやつ？

電気なし、水は井戸水、木を燃やしてご飯を作って、日の出とともに起きて日没とともに眠っていたあのマラウィでの日々はなんだったのおおおおおお！！！！！

うわああああああ！！！！

文明最高おおおおあおお！！！！