7月24日 水曜日
【アメリカ】 ダーハム
浮気をすることを「やぐる」っていうって本当ですか?
昨日やぐっちゃったー♫
とか言うらしいですね。
あ、もちろん矢口真里の不倫騒動から出来た言葉です。
日本の巷では普通に使われているんだそうですね。
ユージン君が彼女とスカイプしながらそんな話をしています。
やぐられろ!!
嘘です。幸せになって欲しいです。
のどかな朝です。
「2人はスカイプチョメしないと?」
「テンガがあるからいいかな。」
モテないモテない言ってるけど、俺たちもちゃんと彼女います。
あ、カッピーだけいなかった。
残念(^-^)/
さて、昨日休んでしまったんだから今日は路上やらないと。
いつまでもグータラしてるわけにはいかない。最近止められてばっかりで全然稼げてないし。
昨日ヨシキさんとドライブして近場の町をいくつか回ってもらったんだけど、はっきり言ってどこも稼げる気配ゼロ。
ならば、裏ワザで行くしかない。
やってきたのは、郊外にある大型ショッピングモール。
サウスポイント。
車社会の田舎では、ダウンタウンよりも車で乗りつける郊外のモールのほうが圧倒的に人が集まるということは、イオンに壊滅させられてる宮崎市が身をもって実証してくれてます。
イオンはいつ行っても人で溢れてるよね。
そして狙い的中。
ダウンタウンは笑えるくらい閑古鳥が鳴いてたけど、モールには何百台も車が止まって、たくさんの人がショッピングを楽しんでた。
巨大な本館の周りに小さなショップやレストランが連なるストリートが整備されており、ここだけヨーロッパのような雰囲気。
よっしゃこいつは稼げる!!
警備員が来なければね………
こんなショッピングモールの敷地内でバスキングなんて、まず不可能なはず。
でもやってみなけりゃわからない。
注意されるにしても、それまでにある程度稼げればいい。
意を決して路上開始!!
あー、怖いよー。
いつ注意されるかわからない。
頼むから警備員さん来ないでくれー。
カッピーとユージン君は俺に毒味をさせており、向こうのベンチで俺が怒られないか様子をうかがっている。
順調に入っていくお金。
よし、稼げる!!
あ!!来た!!
向こうから警備員さんが歩いてくる。
カウボーイハットをかぶった黒人の警備員が一直線にこちらに向かってくる。
やばい!!
やばいー!!
俺の目の前にやってきたおじさん。
スタスタと歩いて通り過ぎて行った。
その瞬間、楽器を持って立ち上がるカッピーとユージン君。
俺は毒味ね。
よっしゃー!!これでもうやってもいいと言われたようなもんだ!!
稼ぎまくってやるぞー!!
10分後に別の警備員が来て止められました。
終了。
「アイムソーリー。いい音楽だけどここではバスキングはしてはいけないんだ。すまないね。」
いえいえ、こんな場所だということは分かっております。
ご丁寧にありがとうございます。
南部の人は優しいね。
あ、そうそう、もうノースカロライナは南部の域に入ってるようで、黒人の割り合いが半端じゃないです。
ニューヨークの黒人は2割りくらいだったけど、ここらへんは半分くらい、6割りいってんじゃねぇかな。
ここからミシシッピーとかのディープサウスに突入したら、もうほとんど黒人ばっかりなんだろうな。
1時間経たずに止められて、あがりは20ドル。
あああ、稼げたなぁ…………
荷物を片付けてベンチで日記を書いていると、カッピーたちが戻ってきた。
2人もやっぱり止められたか。
15ドルくらいで、さぁこれからというところで注意されたみたい。
残念…………
スゴスゴと家に戻り、仕事をから帰ってきたヨシキさんと晩御飯へ。
たいして稼いでないのになぁ………
あああ、美味すぎる………
アメリカの田舎。
こりゃ本当に路上で稼ぐの難しくなってきたな。
この車社会の、人の出歩かない町でどうやって稼いでいくか。
指くわえて諦めるか、なんとかして突破口を見つけるか。
見つけなければいけない。
アメリカを抜けるまでに最低でも10万円は貯めなければ南米がきつくなる。
野良犬なら野良犬らしく、自分の食いぶちは自分で見つけないと。
明日はもう一度ショッピングモールに行って、バスキングできないか直接オフィスにかけあってみよう。
黙って諦めたりしないぞ。