2月7日 木曜日
【ヨルダン】 アンマーン
日本で有名な洋楽と、外国で有名な洋楽は全然違う。
いつもたくさんのリクエストをもらうんだけど、ほとんど応えることができない。
フィルコリンズとか、ジョニーキャッシュとかピンクフロイドとかが多い。
その辺はまぁ努力でなんとかなりそうなところなんだけど、アラビア語の曲をやってくれって言われたときにはもう苦笑いしかできない。
アラブ圏の音楽って音階や節回しが難解すぎてとても歌えないんだよな。
おっさんとか、普通に口ずさんだりしてるけど。日本の演歌みたいに。
アフリカから来た歌い手が日本でアフリカの曲を演奏していたとして、そんな人に演歌をやってくれって言って、もし出来たら相当喜んでもらえるとは思うけど。
申し訳ないがいつも断っている。
さて!!今日は待ちに待った木曜日!!
レインボーストリートにあるファストフード店と約束をしていた日!!
今日まで歌ってしまえばやっと出発できるぞ。
なんで今日までいなければいけなかったのかは前に書いたけど、お世話になってるファストフード屋さんのボスが今日お店にやってくるから。
おー!君が噂の金丸君かい!!
いやー、いつもありがとうね!!
よし!飲みいくかい?
なんてことになるかなー、と期待しながら、いつものようにベンチで歌う。
毎回サンドイッチご馳走様です!!
でもいつまで経っても来ないので、ボスはいつ来るんですか?とお店の人に聞いてみた。
すると、は?俺がボスだけど?と言われる。
ポスト、と、ボス、を聞き間違えていただけというとてもしょうもない展開です。
ほぉ、俺はなんために木曜までここにいたのかな?
チクショウ!!!!!
あがりも全然ダメで、16ジュディー。
と、とにかく、これでやることは終わった。先に進める。
震える手で2.5ジュディー、300円のビールを買って宿に戻った。
宿には今日も6~7人の日本人。
韓国人のヒョンジェも戻ってきていた。
みんなも飲もうぜー!!と巻き込んで、そこから酒盛りですね。
僕も馴染もうと思えば馴染めるんです。
今いるみんなは、とても礼儀正しい。ゴミもすぐに片付けるし、食器も毎回洗う。
当たり前のことだけど、とても大事なこと。
「マジ、茨城の女はデカイ車が好きなんすよ。だからヤンキーもみんな借金してデカイ車を買うんです。マジヤバいっすよ。茨城、治安マジでヨルダンより悪いですからね。」
茨城出身のショウゴ君の話がカルチャーショックすぎてめちゃ面白い。
ヨルダンなのにカルチャーショック。さすが茨城。
「茨城って全部デカイんすよ。牛久の大仏とか、ダイダラとか。」
「え?なに?ダイダラって?」
「え!!?ダイダラしらねーんだっぺかぁ!?!ダイダラ、マジでけぇんだかんな!?おめー?!」
「ヒョンジェ、彼のあそこはダイダラらしいよ。ヒョンジェのはジリサンだもんね。」
「イヤァァァーーハッハッハァ!!!フミサン、ウケる!!」
くだらない下ネタにものすごい爆笑してくれるヒョンジェ。
なんか茨城の悪自慢な話とか下ネタとか、一気に日本を思い出した。
気の合う奴、合わない奴はもちろんいる。
外国人でも日本人でも。
今のメンバーは面白いな。
日本人宿も悪くない。
「だから茨城のイトーヨーカドー行ったらすぐカツアゲされっがら!!何々先生ー!!って呼べばあいつらひるむがら、その隙に逃げるんだっぺよぉ!!何々先生ーっつって!!」
ヨルダン平和です。
茨城よりも。