スポンサーリンク 今後のルートでめっちゃ悩む 2016/9/10 2016/08/19~ドイツ②, ■彼女と世界二周目■ 2016年8月31日(水曜日)【ドイツ】 ベルリン ~ コットブスヨーロッパって町で犬を連れてる人をめっちゃ見るし、みんなすごく躾が行き届いていることをカンちゃんがいつも不思議がっていた。そこでゆうべ、みんな一体どこで犬を買ってるの?とカンちゃんがジュリアンに聞いた。普通にブリーダーだよ?ということだったんだけど、驚いたのが値段。ヨーロッパって血統書付きの犬が2~3万くらいで買えるんだそうだ。なんで日本の犬って20万とか30万とかするんだろう……………でも逆に安かったら簡単に捨てる飼い主が増えて保健所行きの犬がさらに増えたりするんだろうなぁ…………毎年、日本の保健所で殺処分されている動物の数、28万頭。1日あたり800頭。ヨーロッパではどうなんだろうな。とりあえず先進国では野良は一切見ることはない。色んな話で盛り上がったゆうべから一夜明け、朝目を覚ますとジュリアンはすでに仕事に出かけていた。ゆっくり寝ていきなよと言ってくれ、ゆうべのうちに別れの挨拶を済ませて鍵を渡されていたんだけど、俺たちもそんなにゆっくりはできない。美容室の予約があるから。外国で美容室の予約て!!外国で髪切ったのメキシコとインドだけ!!どっちも、え?予約ってなに?カリアゲでいいんでしょ?みたいな店だったので、こんな本格的な感じだと髪を切るだけで一大イベントみたいに思えてくるわ。キッチンに残っていたゆうべの食器類を洗ってから、お世話になったジュリアンのアパートを出た。そして朝8時に美容室、リンクヘアーデザインにやってくると、朝から爽やかな店長さんが待ってくれていた。「おはようございますー、じゃあ始めましょうか!」まずはカンちゃんのカットとカラーリング。インドとドバイのエグい太陽でズタボロになっていた毛先を10センチくらいカットして、色が抜けて元ヤンみたいになっていたのを黒髪に染める。そして染めている間に、俺のカットという流れ。さすが、美容師さんって髪の毛を触りながらもお喋りが上手で、熟練の技って感じだ。聞くとこの店長さん、家が代々美容師の家系でサラブレッドで美容師になり、現在18年ドイツで美容室さんをやっているんだそう。こりゃ安心できる。俺の髪もサササッと整えてくれ、バッチリシャンプーしてくれ、さらにヘッドマッサージも肩マッサージもしてくれた。これで男性カットが30ユーロ。3500円。カンちゃんもカラーリングを終えてシャンプーしてお代はカットが35ユーロ、カラーリングが78ユーロ。計13000円。「髪の毛が黒いー!!変な感じー!!でもツヤツヤだー、嬉しいなぁー。」日本では2ヶ月に一度は美容室に行っていたカンちゃん。旅中はそうはいかないけど、これでまたしばらくは綺麗な髪でいられる。女の子は大変だなぁ。男の髪の毛なんて傷んでナンボみたいなもんだよ。リンクヘアーデザインさん、どうもありがとうございました!髪の毛問題が解決したら今度はお金問題。ひとつはスカンジナビアのお金をユーロに換金。そしてもうひとつがユーロのコインを紙幣に両替。まずはノルウェーのお金とスウェーデンのお金を換金しに行ったんだけど、まぁドイツってあんまり換金所がなくて困る。アジアとかだったら街のいたるところにマネーチェンジっていう看板が出てるけど、ドイツではベルリンですら本当に数ヶ所しかないのでなかなか苦労する。そんでやっとこさ見つけた換金所でノルウェークローナとスウェーデンクローナをユーロに換金した。レートはこの前フレンスブルグで聞いたレートと同じ。25000円くらい失ってしまうけどこれはもうしょうがない。これからスカンジナビアからどんどん離れていけば行くほどレートは悪くなるはず。スカンジナビアのお金をユーロにしたかったら確実にフィンランドでやりましょう。レート、倍くらい違います。そして次。ユーロのコイン問題。もはやダンベル超えてる。路上のたびに膨れ上がって激重すぎるので、なんとかこいつを紙幣にしておかないといけない。両替する場所は銀行。パパッとやってもらえるようなんだけど、ドイツではコインを紙幣に両替するには、銀行の口座を持っていないといけない。もちろん持っていない俺とカンちゃん。両替できないままコインは膨れ上がって、爆笑の重さになってきている。そこでゆうべジュリアンに相談したところ、アカウントなしでやってくれる銀行があると教えてくれた。おお、そんなとこあるのかよ。というわけで、ちょい中心部から離れたところにあるブンデスバンクという銀行にやってきた。そして結果は…………見事両替完了。1200ユーロあった。コインで14万てすげすぎる…………ていうかついに初めて伝説の500ユーロ札見たわ!!1枚で6万円て!!いやー、これでだいぶすっきりした。もうベルリンに思い残すことはない。出発前にご飯だけ食べていこうと、ベルリンっ子に美味しいと評判のハンバーガー屋さんにやってきた。シュイラーバーガー?シラー?なんて読むんだろ。ベルリンはハンバーガーも有名らしく、いくつもの人気店がしのぎを削っているようで、ここはその中のひとつ。食べたのはバーベキューベーコン。6ユーロ、700円。それにフライドポテトなんだけど、このお店はサツマイモのフライドポテトが有名だそうで、普通のポテトとミックスで入れてもらった。サツマイモのフライドポテトが3.5ユーロ、400円。もちろんめっちゃ美味しかった。サツマイモのフライドポテトってこんなに美味しいんだな。アゴとれる!!大満足したところでさぁ、ベルリン出発だ。次の目的地はポーランドのブロツワフ。大好きな友達がいるので会いに行こうとメールしたら、ちょうど金曜日にパーティがあるみたいでフミも来てー!!って返事が返ってきた。ナイスタイミング!!もちろん行かせてもらうことにして、明日の夜にブロツワフに着くよ!!とメールした。あと1日あるのでドイツで最後の路上をやって美容室代を取り戻さなければ……………最近お金使ってるなぁ…………換金の負けもあったからだいぶ減ってしまった。しっかり貯めていかないといけないんだけど、ちょっと財布の紐が緩みすぎだな。普通にお昼のハンバーガーで10ユーロとか使ってるし。そんなお金のことを考えながら1時間ちょい走って、ポーランドの国境近くにある町、コットブスに到着。駐車場に車を止めて中心部に行ってみると、大きなレンガ造りの塔が立つ足元からほどよい大きさのホコ天のショッピングストリートがのびていた。穏やかな通りにはカフェがいくつかあり、人出はそこまででもないけど、いつものヨーロッパらしい綺麗な町並みだ。明日はここで歌ってみるか。今日はもう遅くなってしまったので、パソコンを持って広場のカフェに行ってネット作業をしながらカンちゃんと今後の話をした。これからポーランドに入ったらブロツワフで友達と会ってチェコに向かう。そして大好きなプラハでビール飲み歩きのパブ巡り、これは絶対外せない。あのヨーロッパ最高の中世の街で、路地裏を探検しながら小さなパブを回ってチェコビール。今回のヨーロッパ周遊でも、カンちゃんとずっと楽しみにしていたイベントだ。それからチェスキークルムロフに行ってあの美しい町並みを堪能したらそのままオーストリアに抜け、3ヶ月間オーストリアで滞在という流れ。そしてオーストリアの後はアフリカに飛んで、エジプトから南アフリカまで縦断だ。おそらく飛ばせば2ヶ月でアフリカ縦断は達成できるはず。がしかし、さっきお金のことで色々話し合って不安になってきたんだけど、今現在の稼ぎの状況でエジプトに飛び、ほぼ収入のないまま2ヶ月間、アフリカを旅したらおそらく少なくとも40万は消える。そして南アフリカからどこかに飛べばまたかなりの飛行機代だ。ヨーロッパでの貯蓄が相当なくなってしまう。どうしたもんか。今回の旅の目的は、カンちゃんと2人で新しい旅をするというのもあるけど、1番の目的は将来日本でゲストハウスをするための資金を作ること。楽しい旅をするだけで、お金を貯められず日本に帰ったのではなんにもならない。もちろん、何年も旅を続けていればそのうちお金も貯まるだろう。でもカンちゃんの年齢のことを考えると出産問題があるので、いつまでも旅を続けるわけにはいかない。最短でお金を作り、日本に帰って生活の基盤を築かないと。オーストラリアやシンガポールなんかの稼げる国だけを回っていればそんなに難しいことではないんだけど、それだと2人の旅欲も満たされない。まだ行ったことのないアフリカの南エリアを見てみたい。旅人として、アフリカの大地に触れてみたい。うー………………どうするべきか………………「フミ君、イギリスはどう?イギリス行ったことないんだよね?」カンちゃんがそう言う。イギリスか………………そうか、そういえばイギリスはまだ行ったことない。前回の世界一周の時、ヨーロッパで強制退去をくらいシェンゲン外に出ないといけなくなり、究極に混乱しながらなんとかイギリスに行けないか走り回った。しかし調べてみるとイギリスは世界でも屈指の入国が厳しい国。バッグパッカーってだけで入国の門が狭まるようなところなので、シェンゲン強制退去をくらった身で逃げる場所としては危険すぎた。イギリス入国には滞在先のホテルの予約、イギリス出国のチケット、それにともなった充分な滞在費の所持なんかが必要になってくる。あの時の俺はそれらをひとつも持ってなかった。光速でそれらをすべて予約し、ギリギリの状況でイギリスに向かったとして、もし入国拒否を受けたらもうシェンゲン不法滞在決定な上にすべての予約が無駄になって身動きがとれなくなる。そのリスクをおかしてでもイギリスに行くか?ビートルズやクィーン、フェイセズなんかの音楽の聖地であるイギリスを外す世界一周があり得るのか?マジで吐きそうなくらいスイスで混乱しまくり、ボロボロになって駆けずり回り、結果、俺はイギリスを諦めた。イギリスに行かずにカナダに飛ぶ選択肢をとり、俺はリバプールでビートルズの歴史に触れることなく日本に帰った。音楽をやる者にとって、イギリスはアメリカと同じレベルの聖地だ。あの時諦めたことがずっと引っかかっていた。今の俺なら入国も問題ないと思う。条件を満たすことができるはず。そしてイギリスならばオーストリアから1万円くらいで飛べるし、路上で稼ぐことができるはず。でもアフリカ………………アフリカ縦断…………でもビートルズ……………リバプールで横断歩道を裸足で……………旅の期限を考えたら、どっちもってのは難しい。2ヶ月収入なしの上に40万使うか、イギリスで稼ぎながら音楽の聖地を回るか。この決断難しすぎる……………カンちゃんも、悩んでる。カンちゃんのお父さんはかつて若かりしころにアフリカを車で横断した筋金入りの旅人だった人。カンちゃんの家にはお父さんが髪を伸ばし、上半身裸でアフリカの大地に立っている写真が飾ってある。カンちゃんはいつも、お父さんのことを憧れの男性像と言っている。そんなお父さんの行ったアフリカを見てみたいって前から聞いていた。でも女性として考えると経済面ではイギリス行きが現実的だ。まぁもうちょっと経ってから決めるか……………「カンちゃん………もうちょっと節約していこうか…………明日頑張って美容室代、取り戻すよ。」「うん………私もネット関係の整備ちゃんと頑張る!!」この日は2人でケバブを食べて車に戻った。2人とも、何も持たずに生きていけるほど、もうそんなに若くない。手ぶらであることが何も怖くなかった、むしろ誇らしかったあの頃。強くなったのか、弱くなったのか。将来のために準備していかないとな。~~~~~~~~~~~~~~~~~~ネパールのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!ネパール行ったら日本食屋さん行きたくなるんだろうなぁ。みんなが絶賛するとこ、行ってみたい!!どうもありがとうございます!