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ヒッピーすぎてまったくついていけないです








2006年10月21日 【高知県】





朝、なかひらの大将とアーケードにある喫茶店『ひいらぎ』にやってきた。


古き良き純喫茶といった雰囲気のこの店では、遍路中に汚い格好で日記書かせてもらったんだよな。


ママにお礼を伝え、大将と別れて中村を出発した。








日本最後の清流といわれる四万十川。


名前を聞いてパッと浮かぶのはキャシー塚本。

ごっつええ感じ好きにしか伝わらないこの名前。


オシッコちびるくらい笑ってたよな。



そんな四万十川にかかる沈下橋という不思議な形をした橋を渡ってみた。




いいなぁ。

これぞ里帰りの風景だよ。


泳いで、虫捕まえて、バーベキューとかしたら最高に楽しいだろうなぁ。








懐かしの道をひた走り土佐清水市に到着。


ここで再会したのは花屋のサキさんと美容師のクロスさん。



「これえいきー聴きまくって!!」



サキさんに渡されたのは土佐佐賀町在住のミュージシャンのCDだ。


最近、車の中にはその土地土地のミュージシャンたちの自主制作CDが溢れている。


もちろんプロではない人たちの自主制作なので色々雑ではあるんだけど、その雑さがとてもピュアで面白い。


型にとらわれない自由な表現は、メジャーの人たちのCDを聴くよりもはるかに参考になるんだよな。













足摺岬に向かい黒潮が接岸する臼碆の灯台にタッチし、それから森の中にある巨石群、唐人石へ。


超巨大で滑らかな石が人為的としか思えない配置で密集する不思議なこの遺跡。


近くには縄文時代の遺跡も残っており、古代のロマンが海からの風に乗って吹いてくる。


ここは良かったな。



なにげにジョン万次郎生誕の地。









竜串海岸は波と風に浸食された奇岩が続くとても不思議なロケーションの海岸だ。


竹の節のように割れ目が刻まれていたり、蜂の巣のようにぼこぼこと穴があいていたり。


周辺には昭和の観光ブームのころの名残であろう、巨大ホテルやテーマパークの残骸が散ばっている。


ここもまた忘れ去られた遠い地だ。









宿毛のはずれ、畑が広がる芳奈地区にある泊り屋という高床式の小屋を見学。


これは明治・大正のころ、地区の警護のため夜、若い衆が泊まりこみで駐在していたもの。


昔はこの辺だけで百数十ヶ所もあったようだが、風紀が乱れるという理由で壊されたらしい。

地元の人にどんなものなんですか?と聞いてもなんか言葉を濁している。


こりゃなんかピンとくる。


フリーセックス文化の名残りなんじゃないだろうか。



昭和初期くらいまではフリーセックスの風潮は残ってたようだし、俺の田舎の美々津でも婆ちゃんなんかに聞いたらやっぱり夜這いとか普通にあったみたいだもんな。


近親相姦、既婚者関係なし。


年頃の娘に性技を教え込むのは集落の男たちの重要な役目だったそう。


野菜と魚を食べ、大麻でリラックスしておおらかなセックス。


日本人はもともとゆるーい人種だったんだ。








高知を抜け、一気に伊予の国、愛媛県までやってきた。


南部の都市、宇和島にて路上。


いいねー、お遍路中もそうだったが宇和島の人たちはみんな立ち止まってくれるんだよな。


この日は久々の2万超え。


この町で絡んできたあの創価学会のおじさん元気かな。




さぁ、四国も残すところわずかだ。










翌日。






築城の名手、藤堂高虎が1601年に造り上げた宇和島城。


入り組んだ石垣の階段を上がると重要文化財の天守閣がポツンと建っている。


重文や国宝の城は姫路城以外たいてい小ぢんまりとしているもんだ。





宇和島といえば闘牛。

農耕用の牛の角突きを娯楽としたところから始まったこの伝統行事。


年に5回しか行われないレアな行事なんだけど、闘牛場を見に行ってみると偶然にも今まさに開催中だった。


すげぇ!!







が、しかし……………入場料3000円。


前売りでも2500円。



入場口のところでなんとか背伸びして覗こうとするが、どうやっても中が見えないようにできているという設計士さんグッジョブ!!





聞えてくる実況の声と歓声で勝負が決まったことがわかった。


横綱、大関、関脇、とちゃんと番付もあるようで、勝敗は一方が戦意を喪失して相手に尻を向けた時点で決する。


1秒で決まる時もあれば、何十分も続く場合もあるんだって。


下手な動物愛護精神がでしゃばってない田舎の伝統のなんとすがすがしいことか。


4対6と、負けたほうに多く賞金が渡されるなんてとこにも人情味がある。


これぞ日本の心、判官贔屓。












滑床渓谷で百名瀑の雪輪の滝を見てから北上。


大洲の町に入り遍路中お世話になった2人の社長を訪ねたが、お忙しいようでどうしても会うことは出来なかった。


残念に思いながらそのまま車を飛ばし、松山に到着した。



「はーい、お疲れ様でーす。」



松山で久しぶりに再会したのは遍路中に2日間一緒に歩いたヒッピーサドゥ君。


相変わらずタイパンツにロンTというアジアンな格好をした彼の実家にお邪魔させてもらった。





そこはもう完全にヒッピーの部屋。


いや、ヒッピーっていうか変態。





インスピレーションのおもむくままにトランスしながら描くというサイケなクレヨン画。


紙粘土で作ったというパプアニューギニアチックなお面。


見たこともない胡散臭いおもちゃや小学生向けの漫画。


手作りの妖精みたいな小さな人形が何体もある。



「こんなん作ってどうすると?」



「こうやって楽しむんだよー。」



その小さな人形を部屋中に並べ、中心にロウソクを焚くと、魔術の儀式を行ってるかのような空間ができる。


その淡い光の中でお面をかぶってノイズのようなトランス音をかけ、踊り狂うサドゥ君。



うん、完璧にイカレてる。



「よし!!温泉にでも行きましょうか!!」



体中にタトゥーが入っている彼と一緒に、奥道後にあるジャングル温泉に行った。





そして家に戻って、サドゥ君が奏でる民族楽器でトリップしながら朝まで飲んだくれた。



リアルタイムの双子との日常はこちら





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