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有名店、松坂マクサでのライブ!!








2006年8月5日 【三重県】





よっしゃああああああああ!!


ライブ当日!!!!!


場所は全国から実力派ばかりが集まるあの松坂マクサ!!!!!!


めっちゃ有名なプロミュージシャンも数多く名演を繰り広げてるステージ!!!!!



ぎえええええええ!!!!

吐きそう!!!!!


気合入れていくぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!








ギンギンに照りつける日差しの下、まずはいつものオークランドの銭湯に入ってコインランドリー。


洗濯を終えたのが14時だけど早目にマクサに突撃!!!!



「おー!!今日はよろしくね!!16時くらいに来てくれればいいよ。」



店長の中村さん、スタッフさんたちはすでにお店で汗だくになって準備をしていた。

緊張がさらに高まる。





ちょっと時間ができたので津の『じんな』に腹ごしらえにやってきた。


カレーうまい!!

しかもまたご馳走になってしまった。



「あー忙し忙し!!あー!!」



汗を流しながらクルクル動き回っているママ。

14年前にオープンしてから日曜日の定休日以外数えるほどしか休んでいないという。


朝は9時から夜の21時まで、働きづめで旅行なんて夢のまた夢。



「今日ライブ終わったらみんなでカラオケ行こうね。」
楽しい夜になりそうだよ!!ははは!!」










さぁ、時間だ。


マクサに戻ってリハーサル。


他の対バンの2組がどんなバンドなのかまったく知らない。

『The Staff』と『The rip joint』っていうバンドさんだ。



駐車場に着くと、店内からストーンズの『モナ』が聞こえてきた。

なるほど、rip jointっていうくらいだもんな。


やっぱりストーンズか。




そして俺の番。

さすがプロも頻繁にやっているライブハウス。


店長中村さんのオペもそんじょそこらのライブハウスなんて比べ物にならんくらいしっかりしている。


しかもこんなどこの馬の骨かもわからんような俺に対しても非常に丁寧で、しっかりと意思を尊重してくれる。




次に大所帯のジャズフュージョン『The Staff』。

何でもメンバーそれぞれが違うバンドに所属していて、その中でも腕利きばかりを集めた三重の精鋭軍団らしい。



…………………上手過ぎるぞ。


…………………ヤバすぎる。



2バンド共マジでプロ並なんですけど…………


俺どうしよう……………







リハーサルが終わり、店内に電気がつき、BGMが流れる。


ウッド調の店内にはロフトなんかもあり、まさにアメリカのライブハウスって感じ。



そんな中、お客さん1番乗りは、開場の18時ピタリに来てくれた信楽メンバー。


串カツ『武蔵』のさとちゃんがチビッコたちを引きつれてやってきてくれた。


なんて心強い!!


しかも!!来る途中に甲南の『竹の音』に寄って、昨日完成して今朝焼いたばかりの俺のCDを持ってきてくれた。


よーし、売れるかわからんけどとにかく宣伝するぞ!!









2階の立派な控え室で出番待ちをしていたんだけど、他のバンドさんたちはみんなワイワイおしゃべりしている。


俺1人ぼっち。


超気まずい………………



口から頭蓋骨が出そうなほど震えていたら1番手のメンバーが降りていった。


そしてThe Staffのライブが始まった。



下から音が聞こえてくる。




おいおい………………

マジで上手いんですけど……………


超ノリノリで客席から「イエーイ!!」と歓声が飛んでいる。


めっちゃ盛り上がってるやん。


この後俺やるの?


腎臓バクバク。







大盛りあがりで1番手終了。


よっしゃ!!

俺は俺!!

関係ねぇ!!



覚悟を決めて楽屋を出て、ステージ袖で大きく深呼吸した。


ギターを持って出て行く。


客席よりも高くなっているステージから店内を見渡す。


2階席まで埋まる満員だ。


古きよきアメリカンパブといった雰囲気のマクサ。

お客さんとの距離もほどよい。



心を静めながら奥を見ると、PAルームにチカっと灯りが光った。


中村さんのペンライトによる合図だ。





ふーーーーーーー





やるしかねぇ!!!!











新曲を含む6曲、死ぬ気で歌った。


なんと!!


ありがたいことにアンコールが出てもう1曲。


やるだけのことはやった……………よな…………


反応も良好だったと思う。





楽屋に戻るとケツの穴まで緩んでしまうほどの充実感。


そして汗をふいて客席に出るともうびっくり。


色紙を持った信楽子供軍団のサイン攻撃。



恥ずかしいー!!

やめてくれ!!!!

こんなすごいライブハウスで!!!



そして23枚あったCDも、あっという間に売りきれてしまった。



戸惑いながら1枚1枚のCDにサインを書いていると、カウンターの方からニヤニヤと俺を見ている人がいる。


な、なんかガラのワルそうな人だな……………



ん?ガラが悪い?




「あっ!!」



「よっ!!人気者!!」



剛兵太さんだ!!


来てくれてたのかー!!

うれしすぎる!!


再会を祝して乾杯。






トリの『The rip joint』によるさすがのめちゃくちゃカッコいいロックンロールでライブは終了。


いやー、いいライブだった。

ロック、弾き語り、ジャズ、組み合わせもすごく楽しめる内容だったと思う。





そしてチャージバック。


チャージバックとは呼んだお客さんの数によってお店から支払われるギャラのこと。


うおっ!!こんなにもらえるの!??!


俺が旅の人間だということで、普通のブッキングのミュージシャンよりもバックのパーセンテージを上げてくれた中村店長。


そんな中村さんから的確な指摘をいただく。



「ここをこうすればもっとよくなる。」


「この部分が金丸君のいいところだと思うからもっと伸ばすといいよ。」



チャージバックもきっちりもらえるからお客さんを頑張って呼ぼうと思うし、音響がすばらしいから実力以上のものが出せる。


有名なプロも出演するが、駅前で路上やっているようなやつも出させてもらえる。


いやー、これが健全なライブハウスの形だよなぁ。

ライブハウスの鑑だ。


こんなお店が地元にあったら若手は絶対伸びるよ。










お客さんもはけ、みんなに挨拶をすませ店を出た。


いい気分で近くにあるカラオケ屋さんのドアを開ける。



「お疲れ様ー!!」



「あーーー!!よかったよーー!!」



すでに完全にできあがっているじんなファミリー。


俺はまた明日もライブなのでアルコールは控えて、ママが持ってきたから揚げにがっついた。


じんなファミリーのお笑い担当、坂井さんのよくそんなの知ってるなっている下品な歌にみんな爆笑。

 
あーーー!!!!

解放されたああああああ!!!!!





さんざん大騒ぎして、コンビニの駐車場に寝床を決めたときにはすでに空が白みはじめていた。


朝5時。


あー、疲れた。7時間後には滋賀県の甲南で次のライブだ……………









翌日。





ろくに眠れないまま名阪国道をぶっ飛ばし、12時半に甲南の『竹の音』に到着した。


店内にはすでにお馴染みの顔ぶれが集まっている。


ライブは15時から。


早速リハーサルを開始したんだけど、今日出演しない人まで店内でリハを聴いている。


マクサと比べてめっちゃフレンドリー。







竹マスターに今回のCDの代金2万円を渡すした。


50枚で2万円。


レコーディング代、パッケージ代、手間代、全部含めてこの値段だから格安だよな。






開始の時間が近づき、狭い竹の音の店内にぞろぞろとお客さんが集まってきた。


すでに店内はギュウギュウ。


たった22人で身動きもとれない状況だ。


梅雨もあけ、夏休みらしいギンギンの太陽が照りつけるアスファルト。


もちろん演奏中はドアを閉めきらないといけないんだけど、ちゃんとした冷房装置もないので狭い店内でみんな汗だく。


そんな中ライブがスタートした。








1組目は『ロス・チャカス』という6人組のフォルクローレバンド。


ただでさえ狭い店内で6人もの大人が楽器を抱えてるもんだからめちゃくちゃ窮屈で音楽に集中できない。


でも色んな民族楽器が見られてみんな興味津々だった。






2組目は『カルア』さん。




ウクレレによる弾き語りで優しく歌うシンガーだ。


ウクレレ弾き語りってたまにいるけど、みんな辻あやのにしか見えてしまうなぁ。






そしてトリが俺。




たくさんの人がお友達を引き連れて観に来てくださり、しかもトラックドライバーの山口さんまでもやってきてくれた。

気合が入らないわけがない!!


狭いライブスペースを暴れ回って汗をまきちらしながらブチかました。


最後には弦を切って終了。

ライブとは人前に心臓をさらけだすこと。









みんなを見送って後片付けした。

これで8月のメインライブが2つ終わった。


すでに9月にも何本か入っているが、これからしばらくは予定はなしだ。


体中の力が抜け、充実感に満たされる。


あー、やりきったぞー………………






この夜は竹マスターとおっちゃん∞のトモローさんとカルアさんの4人で焼肉屋で打ち上げへ。

緊張から解き放たれ、疲れきった体にビールがしみる。



「いやー、旅人の金丸君、京都のカルアちゃん、信楽のトモローさん、まったく接点のない3人がこうして音楽を通じてメシ食ってるやなんて、この空間にいられることがすごい幸せやで。」



竹マスターは本当に出会いを大事にする人だ。


2年後、3年後、この甲南の小さなライブスペースが関西でどのような存在になっているか、すごく楽しみだ。


あー、ビールうまいー。




 





翌日。




今日は関西でも1、2を争う花火大会、琵琶湖花火大会がある。


みんなに別れを告げてファントムを走らせ、国道1号線で大津に向かう。

琵琶湖が見えてきたぞ。







湖畔に行くと、すでにブルーシートがパッチワーク状に敷き詰められ歩く隙間もないほどに場所とりが行われていた。


花火への期待が高まる。



「すみません!!今日の花火って何時からですか!!」



「ん?!今日は風が強いさかい3日後に延期や!!ごくろうさん!!」





終了!!!!!





ちくしょう…………………




まぁいっか。


これにて今回の関西での用事はすべて終了だ。


気持ちを切り替え、次の目的地、長野県へ向けてアクセルを踏む。


長野の次が新潟、そして富山、石川。北陸が終われば一気に四国だ。


四国はお遍路でしか回ってないので、もう一度ちゃんと回らないといけない。







長野に向かう途中、名古屋市内でとある人と待ち合わせをした。


コンビニの駐車場にやってきたのは、北海道稚内市の路上で知り合った、あのエミさんだ。





「うわー!!久しぶりだねー!!」



あれから結婚し名古屋に嫁いできたエミさん。

日本最北の地で知り合った人とこうして再会できるなんてな。

縁のある人とははからずも続くものだ。






音楽を通じてずいぶんと多くの人とつながってきた。


この関西でもものすごくたくさんの音楽仲間ができた。


旅の比重と音楽の比重。

日本一周の前半は旅の比重の方がはるかに重かったが、群馬県あたりから音楽の方がどんどんでかくなってきている。


しかし、ここまできた旅をおろそかにすることはできない。

俺は旅人だ。


最後まで日本一周をやり切るぞ。



さぁ久しぶりの旅再開!!!




リアルタイムの双子との日常はこちら





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