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浜田省吾のライブに行ってきた







リアルタイムの双子との日常はこちらから






2005年12月9日 【関東後半】





ゆうべは結局群馬の伊勢崎で歌った。



伊勢崎のネオン街はまったくもって人がいない上に住宅混じり。


そして尋常じゃないくらい寒かった。


指が風にさらされて弦を押さえている感覚がなくなりながらギターを弾いた。



これが赤城おろしの上州空っ風ってやつか……………


マジで路上殺しだわ…………



それでも3500円ほどにはなった。

ありがたい。






山梨も終わり、これで今年予定していた分は全部回った。


埼玉、東京、神奈川がチョコチョコ残っているが歌い歩けばすぐに終わるだろうな。


今年はあとは年始にあるテディーさんの結婚式のご祝儀稼ぎだ。







1箇所だけ行っときたいところがあったので太田市の由良へ向かう。


やってきたのは前回電話で見学は受けてませんと断られた酒蔵『群馬泉』の島岡酒造。





一度断られたんだけど、どうしても諦めきれなくてダメもとで戸を開ける。



「あらー、日本一周?ちょっと詳しい者呼んできますから。」



優しそうな事務員さん。

奥から蔵人さんを連れてきてくれた。



「30年くらい前ですかねぇ。まだ純米酒ってのがほとんどない時代ですよ。全国でも造ってる所は30ヶ所くらいのもんでした。」



現在も市場で最もシェアがあるのは普通酒。


しかしそれを切り捨て、特定名称酒のみを造っているこの島岡酒造。


しかもほとんどを熟成したのちに出荷しているというこだわりようだ。


生酒が重宝がられる今の時代にこのスタイルの蔵はなかなかない。




現在の日本酒業界はとにかく、安い酒!!か、高価だけどフルーツの香りのするワインみたいな酒!!がメインストリーム。


しかし、その裏でちゃくちゃくと根強い人気を得ている流れもある。



昔ながらの骨太な、燗に合う純米。


まさしくJポップシーンとアングラの実力派とに分けられる音楽業界と同じだ。



「焼酎にしてもワインにしてもブームが来て定着したのは、それまで何十年もかけて頑張ってきた有志たちがいたからこそなんですね。それが流行してしまうとおかしないい加減なものが出回るようになる。そんな中でも信念を変えないところが生き残るんですよね。」



「また寄ってください。有名蔵ではなく、小さなしっかりとした造りをしてる蔵とたくさん出会えるといいですね。」



いろんなチラシや酒情報をコピーしたりして持たせてくれた蔵人さん。


やっぱり縁のあるところとは図らずとも出会えるもんなんだよな。


名前はお聞きしなかったが、蔵人さんありがとうございました!!








夜になって太田に戻り、久しぶりの新島湯にやってきた。


番台の春子おばちゃん、美容室に行ったばかりなんだろう、髪がきれいに染まってバッチリキマってる。



「だめよー。男は清潔感が大事なんだから!!」



旅の中であんまりお風呂入れないんですよと話すと、そう言ってくれる。


82歳にして若々しくて上品で知的なおばあちゃんだ。






「うおー!!金丸君ー!!久しぶりー!!」



太田の路上にはいつもの呼び込みメンバー。


慣れ親しんだ太田の街。


いつもの場所でギターを鳴らすと、2車線の道路を挟んだ向こう側を歩いていた人が足を止め、わざわざ道路を渡ってお金を入れに来てくれる。





今夜は22000円までいっちまった!!


いい調子だ!!








そしてええええええええええええええ!!!!!!!!!






さああああああああああああああああ!!!!!








翌日!!!!






人間とは思えない顔で車を飛ばしてやってきたのはさいたまスーパーアリーナ!!!!



今日はあの!!!!!




あの!!!!!






あの!!!!!!







あのおおおおおおおおおおおおお!!!!!








浜田省吾のライブうううううううううううう!!!!!




「文武!!早く来い!!やべぇ!!人だかりできてる!!!!」



先に会場に到着していたユウキから緊急の電話が入った!!!!



ぎえええあああああああ!!!!


入り待ちか!!


スーパーアリーナの裏口にファンたちの人だかりができてるとのこと!!!!!


間違いなくここにハマショーが来る!!!!!



至近距離でハマショーを見られる!!!!!




間に合ってくれええええええええええええ!!!!!




ドリフト寸前の走りで埼玉の街の中を暴走し、スーパーアリーナの裏口にギャリギャリギャリ!!!!!!



ぐおおおお!!!


着いた!!!!


間に合った!?!?


もうハマショー来た!?!?!?


まだ来てない!?!???!!!





人だかりに突撃して中を覗くがまだ誰もいない!!!!



よっしゃ間に合ったあああああ!!!!






「キャアアアアアアアアアアアア!!!!」



「キャアアアアアアアアアアアア!!!!!」





その時!!!



ファンたちが叫び声を上げた!!!!


みんなが道路のほうを指差して発狂している!!!


全員パニック状態!!!!!




うおおおおおおおお!!!!!


Jボーイ来たああああああああああああ!!!!!


サングラスかけてるううううううううううううううううううううううううううう!!!!!








ってユウキじゃねぇか。



サングラスをかけているユウキが向こうから歩いてくる。



「こいつら俺のこと間違いすぎ。」



いや、確かに似てる。





この状況でこんなの現れたらみんな間違えるわ。



普通に歩いてきて俺に話しかけてくるユウキ。


紛らわしいことすんなやこのボケ!!みたいな顔のファンたち。


いやぁ面白かった。



この後、ちゃんとこの場所に車を乗りつけて手を振って中に入って行ったハマショー。


あー、めっちゃ近くでハマショー見られたぜー……………













念願だったハマショーのライブ。

すごかった。


確かにすごかった。



でも正直、この前の『わんずほうむ』のライブのほうがグッときたんだよなぁ。





デカいドームで、望遠鏡ないと見えないくらい遠くから、完璧にCDと同じアレンジの演奏を聞いてもなんか価値がないように感じた。


ライブってのはやっぱりプレイヤーの熱が伝わらないといけないんじゃないかな。


ものすごくきれいな整った歌よりも、その時の感情のままに表現し、声を枯らして必死に歌ってる姿のほうが心に迫ると思った。



凝り固まったらいけない。

自由に、崩して崩して、自分という存在をぶちまける。


そんなライブをしないとな。





よっしゃ!!俺も歌うぞ!!


何万人相手じゃないけど俺の歌に感動してくれる人も少なからずいるんだ!!



そう言い聞かせて今夜も太田の路上に向かった。





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