スポンサーリンク





埼玉をぶらぶら。川越、加須、秩父







リアルタイムの双子との日常はこちらから






2005年12月1日 【関東後半 埼玉県】





さてー、次は埼玉かぁ。



埼玉ってどんなとこなんだろ?


東京の横の県で、ほとんどビルだらけの衛星都市ってイメージしかない。


でももっと田舎のほうとか行ったらきっとなんか面白い場所があるよな。




さてー、どう回って行こうかなーとコンビニで情報を集めていると………………なんと!!



あの関東を代表する祭、秩父夜祭がちょうど明日・明後日に開催と書いてある!!!


うおう!!!なんてナイスタイミングなんだ!!




急遽12月いっぱいのルートを組みなおし、先に埼玉の西部を攻めることにした。


この辺りは元住吉にいるころにちょくちょく歌いに来ていたので、後は川越の町並みくらいだな。


よっしゃ、行くぞ。








川越は都心への通勤圏内だ。


市内に3つの鉄道の駅が集中しており、デパートとマンションが立ち並ぶ久しぶりの大都会。


そんな大都会なんだけど、中心部から少し北に行くと有名な川越土蔵の町並みが広がっている。

















都心でこんなに町並みが残ってるって珍しいな。


木造民家の時代は大火事が絶えなかったようで、有名な明暦の大火では江戸城を中心に吉祥寺、芝公園、浅草橋まで全焼、死者数万人というとんでもない火事が起きている。


川越でもそんなすごい火事が起きていて、その対策として土蔵の民家が建てられたようだ。









古き良き江戸時代の風情が色濃く残る町並みを散策してまわった。


















次にやってきた加須市は鯉のぼりの町。


全国の70~80パーセントの鯉のぼりをこの町で生産していて、プリントではない昔ながらの手描きの鯉のぼり職人(伝統工芸師)が2人いる。


その2人が両方いるという橋本弥喜智商店に見学へ。





店内にはお祝いものの破魔弓や羽子板が飾られている。


奥さんが色々と説明してくださった。


鯉のぼりもそうだが、ある限られた時期にしか売れないものを際物というそうだ。


あ、キワモノって気持ち悪いものっていう意味じゃないんだ。





こういう際物は全国にあり、土地によってそれぞれに風習がある。


例えば破魔弓は弓が2本入ってるものがいい、1本だと片親というイメージがある、という土地。

女の子が生まれたら1番上に赤い鯉をつけて鯉のぼりをあげるって土地もある。






鯉のぼりってのはもともと中国の登竜門伝説から生まれたものらしい。


『中国の黄河にある龍門の滝という滝を登った鯉は龍になることができる。』という言い伝えがあるのだが、登るにはもちろん体力、勇気、そして知恵もなくてはならない。


この話が江戸時代に日本で広まり、旗を揚げることが許されなかった当時の庶民の間でアレンジされて、今の形になったそうだ。




昔は和紙だったのがやがて綿生地になり、今ではナイロン生地が主流とのこと。


では安物のナイロンプリントだとどうなのか。


まず色褪せが早いらしい。


そして泳ぎが悪い。


ナイロンだと中で風が変な滞留をおこしてペチャンコになったり折れ曲がったりしてすぐに絡まるんだそうだ。


これが手描きだと顔料を使い20年は色鮮やかなままで、まっすぐに空気が抜けるから綺麗にふくらみ、泳ぎがいいんだって。





子供が大人になるまで毎年あげるものだし、1本を仕上げるのに2ヵ月もかかるというわりにはセットで6万円いかないというお手ごろ価格。


日本の伝統が失われつつある現代で、こういう風習はやはり残していかなければなとつくづく思った。



やっぱり何でも手作りが1番だよな。


残念ながら今時期は鯉のぼり製作はしていないようで夏場に来てくださいとのことだった。



奥さん、まったく買う気配のない変な若造にためになるお話をしていただきありがとうございました。



















長瀞町の荒川渓谷に広がる岩畳を見て、秩父に戻ってきた。


どっかで腹ごしらえしようと、町のはずれにある古びた食堂『おていちゃん』に入る。





感じのよさそうな上品なおばちゃんが迎えてくれ、地元のおじちゃんたちが楽しそうに焼酎飲んでいた。



「このお兄ちゃん、流しやってるんだって。」



「なんだってぃ?よーし、いっちょやってくれ!!こんなもんでいいのかい?」



1000円を前に置いてくるおじちゃん。



ゆっくり飯食いたい……………



仕方ないのでギターを持ってきて3曲。




「おお!!いいじゃねぇか兄ちゃん!!よし、ていちゃん!!この兄ちゃんの飯俺が出すからな!!」



おじちゃんに明日の夜祭のことを聞いてみた。



「夜祭はなぁ、まぁ今夜もやってんだけどよ、明日がメインだ。すんげーぞー。おう山ちゃん!!明日仕事け!?」



「ばーか言うない!!夜祭に仕事なんかやってられっかい!!」



地元の祭りを「別にたいしたことないよ。」っていう人がいるが、こうして我が町を誇れる人はかっこいいもんだ。






おじちゃんにもらったタダ券で近くの武甲温泉に入り、車を走らせ川越に到着。


都会の味気ない飲み屋街に行き、ギターを鳴らして歌った。


しかし反応が悪い。


1人立ち止まったらワラワラ集まってくるのに、その
最初の1人になるのが恥ずかしい感じでみんなチラチラ見てくるだけでなかなか足が止まらない。



もっといきそうな感じなのになぁと思いつつ5000円でフィニッシュ。



さぁ、明日は夜祭だ。





リアルタイムの双子との日常はこちらから



スポンサーリンク



ブログのランキングというやつをやっています。
よかったらクリックして下さい。
クリックが投票の代わりになります。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへ
にほんブログ村



世界中のホテルが予約できるサイトです。
家族旅行もバッグパッカーも、ここから予約してくれたら僕にアレがアレなのでよろしくお願いします! ↓↓