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群馬に一大風俗街を発見







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2005年11月15日 【関東後半 群馬県】





夜の国道をカッ飛ばし5~6時間かけてやってきた次の県は群馬。


茨城と栃木はもう回ってるので、北関東は残すところあとこの県だけだ。


山間部の県は雪が降り始める前に回っておかないと山奥の町に行けなくなってしまう。


この群馬でも隅々探検してやるぞ。



 





埼玉との県境を越えると太田市という町にたどり着いた。


んー、小さな町だなぁ。


高いビルがほとんどなくて、明かりも少ない。


飲み屋街らしきとこが見当たらん。



まぁ、このくらいの町だったら飲み屋街もないかなぁ、と出発しようかとしたときだった。



ふと明るい通りが目に入った。


なんだ?






スーッと角を曲がり、駅裏の通りに出た瞬間だった。



そこにはとんでもない規模の大歓楽街が広がっていた。






ぬおおおおおおおお!!!!


すげぇ!!!なんだこれ!!?!?




並の県庁所在地のそれをはるかに凌ぐ規模!!


見た目は3車線の清潔なオフィス街なんだけど、これが両側、数百m、ずーーーっとピンクの店!!



つまり風俗店ばっかり!!!!!




路上には客より多いくらいの呼び込みがウロウロ。


路地に入れば入るほどどこまでもネオン通り。


なんだこの町!!


普通飲み屋街って町の奥に肩身狭そうに形成されてるもんなのに、ここでは何よりも優先されてるかのような造りになってる。



よーし、この町はいける!!


群馬、幸先いいぞ!!!!!











翌日。






いきなり良い町を見つけて喜んだのはいいんだけど、マジで金が100円くらいしかない。


ガソリンもないので迂闊に動けない。


しかたなく車の中でひたすら日記を書き続ける。



腹が減ったけど100円でどうしよう……………



なんとならねぇかと車の中の小銭入れをあさったりするが1円もない。



ひもじいいいい……………





ふと思いついてケータイ代引き落とし用の通帳を調べると、助かった300円くらい入っていた。


ソッコーで郵便局へ。



「解約ですか?」



「いや、300円おろしたいんです。」




こいつ死にかけやんって思われただろうな…………


マジ貧しすぎやろ……………



でもおかげでカップラーメンとお茶を買えて、それで夜までしのいだ。







日が沈みネオンに灯りがともりだす20時。


今日稼げんかったらマジで終了だぞと、背水の陣で町に繰り出す。



やっぱすげーなこの町。


呼び込みの数も半端じゃない。


しかもそのほとんどが中国人の女の子。


みんなファミレスのメニュー表みたいのを持ってて、近づいてきてそれを広げて見せてくる。



「ドデスカ?オニサン。」



すごい美人な韓国人女性の写真がずらっと貼ってある。


詳しくは書けない。

夜の繁華街は行った者しか知ることの出来ないタブーだらけのミステリアスな掟に溢れている。






これだけの町なのに路上をやってるやつがいないのは不思議だった。


なんか決まりでもあんのかな。


でも易者さんはいた。


易者のいる町はポイントが高い。

路上で金を落とす人がいるという証だ。







1番良さそうな交差点の角で歌い始めると、ゾロゾロとキャッチの兄さんたちが集まってきた。



「おー、すげーすげー。みんな呼べよ。どうせ今暇だからよ。」



兄さんがどこかに電話をかけると、すぐに店の女の子たちがわんさかやってきた。



「えー!!すごーい!!日本一周してるんですかー!?すごーい!!あ、ちょっと、あのオジサンたちいいんじゃない?ちょっとすみませーん!!4000円飲み放題でどうですかー?今ならマンツーですよー。ねぇー…………フンッ!!ねぇねぇ泣けるの歌ってー。」




通りかかる男に声をかける女の子たち。


だいぶ風が冷たくなってきたな。



ギャルとギャル男に囲まれ、風俗の街の中で震えながら声を響かせた。








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