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不器用な昭和の男、タケオさん







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2005年 10月21日 【関東後半 千葉】





館山市内から海岸沿いに走り、洲崎、平砂浦、安房白浜、と南房総を代表するリゾート地をかけぬけていく。




古くから関東の人たちを集めていた海のレジャースポットなんだろうな。

年季の入ったホテルや旅館、施設が何キロにもわたって連なっている。


昭和時代に栄えて寂れていったリゾート地の雰囲気だ。







安房神社、石堂寺を見て山道に入る。


千葉って結構田舎で、意外にも原生林みたいな森があるんだ。


電信柱にくくりつけられた立て看板に明日この辺りで祭りがあると書いてあった。


こりゃ見にくるしかないな。








漁協が経営している24時間の温泉、『ばんやの湯』で久しぶりのお風呂に入り、今夜も館山で路上だ。


ゆうべと同じ場所、外国人ショーパブ『シンデレラ』の前でギターを鳴らす。


小さな飲み屋街なので歩いている人の顔もほとんど覚えてしまった。




そこに、ゆうべ歌わせてもらったメンズパブ『モンシェリー』のオーナーがやってきた。


オーナーの横にはギターケースを抱えた無骨な感じのタフガイが立っている。


どうやら彼はモンシェリーで週末だけ歌っている専属のシンガーさんとのこと。



「よ、よろしくお願いします。」



「おう。」



ぶっきらぼうな感じでちょっと緊張してしまう。










そんなタフガイ、タケオさんと一緒にモンシェリーにやってきた。


角刈り、ジーパンに皮ジャン、昭和の男前って感じの彫りの深い顔だちで、どう見ても不器用そうな雰囲気。


いかにも日本男児って感じのタケオさんは長渕専門のシンガーさんとのこと。






タケオさんがステージに上がり、ガツンとギターを鳴らすと、動きも声もめっちゃ長渕そっくりで演奏もすごく上手い。


毎晩のようにこうして飲み屋で歌っているようで、さすがのステージ運び。


んー、やっぱりエレアコ便利だなぁ。



巡恋歌、とんぼ、乾杯、とメジャーどころ連発でお客さんも大盛り上がり。



あー、悔しいなぁ。

俺もあんだけ盛り上げてみたい。







そして俺もエレアコを借りて3曲。


こういう場所ではやっぱりメジャーどころを……………


でもやっぱり選曲難しい。


タケオさんすごいわ。










そして次にさっきの外国人パブ『シンデレラ』にタケオさんと2人で遠征に出かけた。




ゆうべ俺におっぱいをさらけ出していたモナ(23歳)と一緒に『Wonderful tonight』を歌えば女の子たち大盛り上がり。


長渕は得意じゃないけど英語の歌なら俺の得意分野だ。


だいぶおひねりが飛び、一気に18000円までいってしまった。



よっしゃぁ!!!適材適所!!!!



でもどんな場所でも盛り上げられるオールマイティーな部分も鍛えないとな。







「おう、メシ食うぞ。来い!!」



長渕好きなだけあってCDのことをしーでーという日本男児っぷりのタケオさん。


ひと仕事終え、一緒に居酒屋さんに行った。



「ドレッシング?サラダは醤油だお!パスタ?なんだそりゃ?スパゲッティだろ?なんでもいいからうまいモン持ってきてくれお!!」



長渕をやりすぎてるからなのか、それとも元々なのか、ステージを降りても長渕が憑依しているタケオさん。


祭りがなりより好きで、今日俺が山の中で偶然見かけた祭りの看板のことももちろん知っていた。



不器用で、一途で、昔気質な頑固者。


でもとてもとても優しいアニキ。



いやー、こんな日本男児初めて見たわ。











翌日。








昨日山の中で見かけたお祭りの看板は平久里秋祭りのもので、今日の昼から始まるとのタケオさん情報。


早速走って富山町の平久里地区にやってきた。

田んぼが広がる山間の小さな集落だ。











役場に車を止め外に出ると、小雨の中、どこからか祭り囃子が聞こえた。


すると、国道の向こうからかなり大きな屋台がこちらに向かってくるのが見えた。









すげー。派手な装飾が施された屋台の中に子供たちがもぐりこんで一生懸命太鼓を叩いている。


雨のせいでシートを被っての運行。


道路沿いにじいちゃんばあちゃんが出てきて、行列のメンバーにご祝儀を渡している。












神社に行くと、まだ昼間なので人はほとんどおらず、テキヤさんの屋台も暇そうにしていた。








「夜になったら各地区の屋台8台が学校のグラウンドに集まるんだぁ。花火は今年は上がんねぇかもなぁ。」



まだ時間あるし腹も減ったので、海岸線に出て、ばんやの湯の名物かき揚げ丼を食べた。


これマジでうますぎ。





量も多くて大満足。










日記を書いて平久理に戻ると、人もだいぶ集まってきており、こんな山のどこにこれだけの人がいたんだってほど歩道が人で埋め尽くされていた。





昔はこの巨大な屋台、男衆が担いで運行していたというが、過疎化で人口が減り、担ぎ手がいなくなり、しょうがないから車輪をつけて前だけ持ち上げて引っ張っているとのこと。


坂の多いこの地区ではこれでもかなりきついそうだ。


でも昔からバリバリ担いでいた爺ちゃんたちからしたら悔しいことなんだろうな。











午後18時。


すっかり日も沈み、屋台がライトアップされると祭りも一気にヒートアップ。


次々と屋台が学校のグラウンドに集結してきた。













ここぞとばかりに胸にさらしを巻いて肌を露出しまっくている女の子、祭りのハッピで気持ちが大きくなっている男の子、真剣な表情で太鼓を打ちまくっているヤンママ、赤い顔して酒をあおっている爺さん。


祭りのエネルギーというのはものすごい。


このグラウンドに渦巻くエネルギーを発電に使ったら結構電力起きそうだ。


夜空に、ほんの少しだが気持ちのこもった花火が開くと、祭囃子は一層力強く夜の山に響き渡った。




















祭りを見終わったら木更津の町に戻ってきた。


今日で4日連続の路上。


結構喉が枯れてきているが、おしきって声を振り絞る。





さっきの祭りの余韻で熱っぽく歌え、そのせいか久しぶりの3万超え。


よっしゃあああ!!!みんなありがとう!!!





女の子パンツ丸見えだけどね!!!







風が荒れ始め、深夜2時すぎの暗い町に砂埃が舞い始めたので車に引き上げた。


車内灯で日記を書く。



あー、今ごろさっきの祭り会場ではまだ飲み会とか続いているんだろうな。


そこに混じりたい気持ちがうずく。


それを我慢して布団にもぐる。



そんな毎日。




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