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削ろう会とトリエンナーレ







リアルタイムの双子との日常はこちらから






2005年 9月 【関東後半】





CDを作るという、今回の関東での1番メインだったイベントがなくなりめちゃくちゃ解き放たれた今、俺がやるべきことは関東のまだ行ってないところをガンガン回っていくってことだ。


東京にいつまでもいる必要はない。


さっさと回って早く旅を再開していくぞ。







てなわけで、まずやってきたのは静岡の御殿場。


久しぶりの再会となる栃木の変態ことセンジ君が、明日面白いところに連れてってあげると言ってくれていたんだけど、一体なんだろう?



ワクワクしながら到着したのは御殿場にある大きな体育館。

ここがそのイベント会場のようだ。






この日、センジ君が連れてってくれたのは『削ろう会』というイベント。


全国の腕に覚えのある大工さんが一同に会し技を競うという大会とのこと。



では何で競うかというと、それはカンナで削った木屑の薄さ。



いかにカンナで木を薄く削れるかって、なんだそのイベント?



センジ君、どうやってこんなマイナーなイベント知るんだよ…………?








会場の外には早速人だかりができていた。


ぷーんと木の香りがたちこめるその中心を覗くと、まさに職人!!といった風貌のおじいちゃんがぶっとい丸太を、オガという幅のすごく広いノコギリで挽いている。





木挽だ!!


電動カンナが主流となった今、まさに滅びゆく技。


ハッピの柄がまた渋い!!!






その横では大鎚で鉄を鍛えてる人。




これはカンナの刃を作ってるとこらしい。


作る職人、使う職人、今日はそのつばぜり合いだ。





 




体育館の中に入ると、すでにたくさんの大工さんたちが血走った目でカンナを引きまくっていた。








そのカンナ屑を見ると、まるでティッシュペーパー。


触らせてもらうと、これ木ですか?っていうほどフワフワしてる。



薄過ぎ!!!!!

ここまでのレベルなのかよ!!!!






中央には判定席があり、特殊な機械で厚さを測っている。





なんと10ミクロンとかそんな世界。


3ミクロンなんて記録もでているらしい。


1ミリの1000分の1だぞ?


すげすぎる……………




「うーん、ちょっと荒いなぁ。カンナ見せて。……………ふんふん……………ほらここ、この刃先見て。ギザギザになってるでしょ?これじゃあ15以下(ミクロン)にはならないね。もう1回砥ぎなおしてきな。」



そう言って職人さんを追い返すめちゃくちゃ厳しい判定員のおじさんたち。





刃物の砥ぎはとても難しい。


『砥ぎ一生』といわれるほど極めるのが困難な技だ。


でもわざわざ顕微鏡でダメだししなくても……………


こりゃ目も血走るわ。




















ベッドみたいな大きさから親指ほどの小ささのカンナ。


他にもゲンノウや鑿、槍ガンナなどあらゆる大工道具の1級品が展示販売されている。




オブジェのように芸術的で、かつ究極に実用的な和の道具たち。


現在、それらを作る職人たちは確実に減ってきているという。


そしてそれを使う大工たちもろくに使いこなせないのが多いらしい。





効率重視の機械化の世の中。


しかし人間による手作りの繊細さは絶対に再現できない。


それを実感させてくれるイベントだった。






謎の仕組みになってる木。





知恵の輪みたいになってて、上手くやったら回りの木を引き抜けるらしい。


大工ってマジすげぇ。










伝統的なものを見に行ったら、今度は前衛的なものを見に行こうってことで、別の日に横浜の山下公園にやってきた。


ぱらつく小雨の中、綺麗に整備された港を歩いていくと、巨大な倉庫が並んでいる。


ここが今日のイベント会場。






『アートサーカス 日常からの跳躍 横浜トリエンナーレ』



アートのことなんかまったく分からん俺がなんでこんなアートのイベントに来たのかというと、知り合いが出展しているから。



その知り合いというのは富良野で出会ったあの似顔絵描きの黒田さんだ。










まったく現代アートってのはわけがわからん。


世界30ヵ国、86名のアーティストが参加しているこのイベントなんだけど、わけがわからないという点では国境はない。













暗闇のブースの中で小さな光がゆーっくり動いているだけの作品。


石の周りをグルグル走っている女の人の映像が流れているだけのテレビ。


公衆電話ボックスの中に入るといきなり電話が鳴り、受話器をとると「お母さんだよー。元気にしてるー?」とおばさんが延々しゃべるというやつ。



デジカメやケータイが三脚で無数に立ててあり、それぞれ画像が流れているので見てみると、全身タイツの男が床に腹ばいになってグルグル回転しているだけというもの。



完全に無音状態になったときのみ、ランプが光る部屋。

















マジ意味不明…………




ただのダンボールの切れ端とか、無造作に破いたルーズリーフとか、紙にガムテープ貼っただけのゴミとか、そんなものを壁に展示して1000円で販売している人がいた。





なんじゃこりゃ?こいつはアホか……………と呆然としていたらそれを買った人がいた。


めっちゃ驚いた。


そうです、驚くことに意味があるんです、とかむかつくこと言われそうだからさらに嫌になる。


どこもかしこもそんなのばっか。



んでもってどの作品のコメントも、


『全ては消滅し再生するのだ』


とか意味不明な文章。
















そんな不思議の世界を彷徨ってたら、やっと黒田さんのブースを発見した。


昨日NHKで黒田さんのことが放送されたみたいで、たくさんの人が集まっていた。





今日もマイペースに似顔絵を描いてる黒田さん。


んー、人間の人生こそ純粋な芸術だよな。


頭ひねって創りだすものなんてたかが知れてる。



黒田さんの絵は今日見た中で1番人間臭さを感じることができた。



「おー、久しぶり。ちょっと待っててよ。」



相変わらず伸びっぱなしの髪の毛に不精ヒゲ、袖のほつれた上着。


手は木炭で真っ黒だ。







18時半にこの日のイベントが終わり、2人で中華街に飯を食いに行った。


腹ごしらえをしたら、それから中華街のはずれにあるバー『バニラ』へ。





かわいらしい女の子がやっているアートな香りが漂う店内。


そこに黒田さんの友達でサックス吹きという方もやってきて、3人で語る。



「都内でも横浜でもいいんだよ。知り合いとかの店をパフォーマンスして回るんだよ。」



「発電機で電気作ったりしてね。んー、移動アートサーカスだ。」



「出張アートだ。」



政治の話、世界の革命家の名前、2人の会話が難しすぎて全然ついていけない。


まったくわからないから店員さんの女の子の胸元ばっかり見ていた。






伝統と前衛。


対極にあるそのふたつのイベントを見に行ってみたけど、俺は伝統のほうがしっくりくるかな。


でもどっちも面白かった!!





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