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白神山地を走り抜けて青森脱出!!







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2005年8月22日 【青森県 後半】





目を覚ますとここは津軽半島の田舎町。


ゆうべは気付かなかったが、このあたりの家はどこも古めかしい大きな屋敷ばかりが目立つ。


漁で財を成した家が多かったんだろうな。




さてさて、ここ竜飛エリアは見所満載だ。


岬に行く前にちょこっと寄り道してやってきたのは寂しげな鉄道のトンネルの前。


俺みたいなやつのためか、時刻表が立っている。



ドキドキしながらデジカメ片手に時間を待つ。





すると…………………きた!!





轟音を響かせながら飛び出してきた電車。





そう、ここは北海道と本州をつなぐ青函トンネルの本州側出口。


世界一長いトンネルの旅を終えて出てきた電車を激写!!


鉄道マニアにはたまらん写真じゃないかな。


いや、彼らからしたらメジャーすぎるスポットか。








いい写真が撮れたと満足して、その足で青函トンネル記念館に行ってみた。


完成までなんと42年の歳月をかけて作られた、53.85キロの世界一長いトンネル、青函トンネル。


海面から23キロというものすごい地中を、地質調査用・作業用・本線の3本のトンネルが走っている。


こんなとんでもないトンネル工事だったのに、工事での死者は案外少なくて38名。


それでも38名が殉職した。


完成したのは昭和60年だったかな。


海の下に54キロもあるトンネルが通ってるって、人間ってすごいよなぁ。


実際にトンネル見学もできるようだが900円もするのでグッドバイ。










そしてついに竜飛崎に到着。





うおーーーーーーーー!!!!


北海道丸見えだぁぁぁぁーーーー!!!


今なら泳いで行けるような気がする!!!!



嘘!!!


鮫いるらしいから嫌!!!!






丘の上には風力発電の風車がたくさん立っており、ぶっ飛びそうなほどのものすごい強風が吹き荒れている。


これに雪が降ったら津軽海峡冬景色だな。


岬の崖の下には津軽半島最果ての集落があり、車を止め、古い民家が密集する隙間の生活路地を歩いた。


家々の玄関や縁側にそのまま面している地元の人たちのための小路だ。









この生活路地は奥に続き、岬へ登る階段となる。


こいつがかの有名な階段国道339号線か。





ただの石段。

だがこれが国道っていうからよくわからん。





泥運びのおばさんってのは結局どういうことなのかよくわからんかった。


この辺は道がほとんどなくて、崖を開削するときの人手としておばさんが泥を運んでいたんでないかい?と、玄関先で芋を洗っていたおばあちゃんが教えてくれたけど真相は定かではない。


泥運びのおばさんには会えなかったけど、芋洗いのおばさんに会えたからいいか。


芋洗いの~おばさん~、お達者で~。




















津軽半島西海岸を下っていき、十三湖岸を走っていく。


13~15世紀ごろに大陸との交易を行っていた遺構が出土し、幻の都市、十三湊があったとされるこの地。


今は特になにもなく、唯一の名物がしじみラーメン。



ふーん、と思いつつ美香に電話してみた。



「ねぇ、しじみラーメン食べるべきだと思う?」



「えー、おいしくなさそう。モグモグ。」



「何食べてると?」



「ん?明太子パスタ。インスタントの。おいしいよ!!あー、ビール飲みたい。」



「へー…………ふーん………………」



「うん…………………」



「…………………………」



「ねぇ、今度から用事がある時だけかけようよ。」



「そうやね。」



ここんとこ電話で美香と話しすぎてて新しい話題がないくらいだ。


でも電話を切ったらすぐにリダイアル。



「ねぇ、しじみラーメンどう思う?」



「もういいから!!」



しじみラーメン、さようなら。















砂浜に出土している数千年前の埋没林、凝灰岩の奇岩が連なる千畳敷を散策し、海岸線を南下していく。


暗くなってきたころに深浦の町に到着し、今日はここでストップ。


この町も色々見るところがありそうだ。








やがて夜の闇があたりに立ち込め、ファントムを止めている駐車場は真っ暗になる。


車の中、車内灯をつけていつものように日本酒を飲みながら日記を書いていると、なぜか妙にむなしくなってきた。


こんな小さな町の寺や神社、どうってことない名所をこまごまと回り、地図を見て山の中の細い道をチマチマ走ったり。


どこも同じような風景、同じような歴史。


そりゃそうだ、こんな小さな島国なんだもん。





ふと、なんだかすごくもったいない時間の使い方をしているような気がしてきた。


もっと実のある回り方が、やるべきことがあるんじゃないだろうかと思えてきて、テディーさんに電話してみた。



「充分なものを手に入れたなら、それで途中で旅を終えても誰も文句は言わないし、勇気ある撤退だと思うぞ。義務で回る必要なんてないんだからな。」



という、すごく大人の意見が妙にしっくりきた。


さすがテディーさん。



そうなんだよな。


きっとそう。


そこに価値が見出せなくなったら、疑ってしまったら、無理して続けることはない。




でも一方で、例え信じられなくなったとしても、絶対に諦めずに一途にやり切った後に何か大きなものが待ってるような気もする。


いまさらやめるわけにはいかない。


途中で投げ出すなんて考えられない。


日本一周をやった、と、やってない、では天と地の差だ。


夢はそんなに簡単に投げ出したらいけないはず。




だったらペースを上げよう。


そうだ。

なんでもかんでも回る必要はない。


その中で巡り合ったものが、巡り会えたものになるはずだ。













翌日。









お腹が痛くて飛び起きた。



キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

トイレエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!



北東北名物、ゆとりの駐車場にドリフトで滑り込む!!



公衆トイレに猛ダッシュ!!!!



というところで気づいた。


あっ!!!俺今パンツ1枚!!!


車の中で暑くてパンツ1枚で寝てたからズボンも上も着てない!!!


ぐえええええええええええ!!!!


漏れるううううううううえ!!!!!



もう関係ねぇ!!


ズボン履いてたらウンコ漏れそうなのでパンツ1枚で駐車場をダッシュ!!


野人解放!!!



そしてなんとかギリギリセーフ!!!



おかげで朝6時から頭冴えまくり。


さぁ行くぞ!!!









というわけで日本中の秘湯ファンから絶大な人気を誇る黄金崎の不老ふ死温泉にやってきた。


海岸べりに建つ1軒宿で、営業時間は8時から。


まだ7時。

んんん、早起きしすぎたな。




車を止めて海のほうに歩いていくと、波打ち際に不老ふ死温泉の目玉である露天風呂があった。



あれあれ?

これいいのかな?と思いつつ服を脱いでザブン。





うおおおおおお、気持ちいいーーーーー……………





目の前に広がる海原と水平線。

心地のいい潮騒。


青空の下、思い切り体を広げる。


こんな大自然の中、すべてから開放されたような気分だ。




後から入ってきたおじさんたちも気持ち良さそう。



まぁでもこれくらいの自然系の露天なら日本中たくさんあったけどな。






さっぱりして服を着て、車に戻っていると張り紙を見つけた。


『露天風呂有料』


あ、やっぱりそうですよね。


後払いで受付に600円払いに行った。


 







海岸線を走っていると、太陽にきらめく海の向こうに巨大な山脈が見えてきた。


青森県南西部は広大なジャングルが広がる密林地帯。


ブナの原生林や様々な動植物の宝庫として世界自然遺産に登録されている白神山地だ。


攻めるぞー!!





まずは十二湖!!


国道から少し山に入ったところにある文明をカケラも感じさせない12個の湖。


まだ朝早いので散策コースに人は全然おらず、やっぱり早起きは三文の得だ。




静寂の森の中を森林浴しながら歩き、十二湖の目玉、青池にやってきた。




鬱蒼と繁る木々の中に、外人さんの瞳のように青く澄んだ池が波紋ひとつたてずにポツンと静まっていた。


周りの倒れた樹が池に沈み、うっすらと見えているのがゾッとするくらい神秘的だ。


なぜこんな色なのか、科学的にも解明されていないらしい。


そういえば北海道にも神の子池ってこんな色の池があったよな。




静まり返った森の中、今まさに無数の生命のドラマが繰り広げられている。


地球に生きているのは人間だけじゃない。








次に、日本キャニオンというとても好奇心をそそる名前の崖を見るべく、汗グッショグショになりながらジャングルをマシラのごとく駆け抜け、展望台へ。


視界がひらけた!!!




うおおおおおおおおおお!!!!!






たいしたことねぇええええええええええ!!!!




もう暑いよ……………


汗だくすぎる……………



またダッシュでじいさんばあさんをゴボウ抜きで山を降り、車に戻った。







これから車で白神山地を横断するつもりなんだけど、その前にさっき近くの集落でチラリとお祭りらしきものをやってるのが目に入っていたので行ってみることに。


海岸沿いの広場に商工会の出店が並び、ソースの匂いが漂っている。





奥のほうに歩いていくと、紅白の幕がかけられたプレハブ小屋を見つけた。


周りにたくさん人が集まっている。



なんだなんだ?


俺も人垣に潜り込み、プレハブの中を覗いてみた。





おいおい……………





マジか!!!!



やってるよー!!!



見たいと思ってたイタコの口寄せだ!!





白装束に紫色の眼鏡をかけたオーラのあるお婆さんが、目の前の依頼者らしきお婆ちゃんと喋ってる!!!!


すげーーー!!!


そうだよ、イタコってなにも恐山だけでやってるものじゃないんだよな。


当たり前にこの辺りの地方の土着信仰なんだよな。


にしてもこんなど田舎のお祭りでやってるなんて、めっちゃ神秘的!!!!






おもむろに数珠をこすりながら唄を歌い始めたイタコのお婆さん。


そして次の瞬間だった!!!!



「おい、おっとぉダァ。わがんべ?その足っこさどしだ?病院さ行がねばただでねド。」



もっと、ウッヒョォォー!!と気が狂ったようにのたうち回るのを期待していたんが、意外とすんなり変身。


なになに?と耳を傾けてみるが、ディープな津軽弁なので何を言ってるか9割5分わからん。



「んだば話すごどネな?へばまんず。フーー…………浮世のー………別れーー…………」




ボロボロと泣いている依頼者のお婆ちゃん。


どうやら先立たれた旦那さんを降ろしてもらってたようだった。


またあの人と話すことができた、足の具合とか、体のことを心配する優しい言葉を言ってもらえた。


真相はどうであれ、純粋に信じているお婆ちゃんの愛に胸が締め付けられる。


人間の願望は死をも超越するんだ。




「………………………はい、お粗末さま。」



イタコさんが元のお婆ちゃんに戻ると、依頼者のお婆ちゃんはイタコさんに2000円を渡した。


死者と話せて2000円なら破格だよな。











人間の神秘を目の当たりにしたら、青森県西部の大森林地帯を貫く白神ライン28号線に突入。


まったく、とんでもない道だ。


舗装されていないデッコボコのグニャグニャ砂利道で山を3つは越えないといけない。


どんなに気をつけても大きく揺れまくるので、車の中の棚が全部ひっくり返ってしまった。


日本一の悪路といってもいいような道なのに、交通量が結構あるからめんどくさい。






2つ目の峠、津軽峠は白神山地の山々を一望できる原生林地帯のど真ん中。


この辺りにマザーツリーと呼ばれるブナの巨木があるらしく、車を止めてそれを探して歩いた。




とにかく森、森、森。

植物だけの聖域だ。


昔は道路なんかもちろんなく、人間を寄せ付けない精霊たちの神聖な場所だったんだろうな。





しばらく森の中を歩くと、あった、これか。





樹齢400年のブナの大木。


苔むして、その長い年月ずっともの言わずここに立ち尽くしていたんだな。



ブナがなぜマザーツリーと呼ばれているかというと、その保水力から。


森のダムとまで言われるほどのその保水力で、森の水分を保つのだという。


聴診器を当てると、根が水を吸い上げる音が聞こえるほどだ。




森は生き物で寿命がある、と富良野の山田親方が言っていたのを覚えている。


まず比較的樹齢の短い若い木々が死んで倒れる。


そしてそこからまた新しくたくましい木が生える。


何度か繰り返し最後に形成されるのがブナ林らしい。


寿命がだいたい300年のブナ林が命を終えると森という生き物は死ぬ。



つまり、この巨大なブナの木には何百年の森の歴史が刻まれている。


果てしない森の奥深く、苔むしたブナの大木が、人知れずゆっくり大地に倒れたその音が聞こえたような気がする。



人間の一生なんて一瞬だ。


だからこそただでは死なないぞ。






百名瀑のくろくまの滝に圧倒され、317号線で秋田入りしようかと思ったが崖崩れで通行止め。


しょうがなく弘前まで抜けことにして、やっとこさ舗装道に出てきた時はあまりの走りやすさに感動してしまった。


アスファルトすげええええ…………


にしても疲れたあああああ……………



あまりにも疲れて、お気に入りの食堂『桜屋』でご飯を食べた。


動きまくった体に今日1食目のご飯が沁みるーーー。








おばちゃんありがとうございます!!








最後に青森で温泉に入ってから秋田入りしたいなと思い、碇ヶ関の山奥にある古遠部温泉へ向かう。


またしても砂利道。


もう勘弁してくれ……………



その奥の奥に、秘湯ムード満点の湯治の1軒宿があった。


しかし閉館の20時に3分遅れで入れず。


くそが…………








しかたなく国道に戻ってあいのり温泉ってところで手を打ち、青森の垢をきれいに洗い流し、江戸の昔、旅人たちに恐れられた関所を越え、さぁ秋田入りだ。



大館という町のコンビニでマップルを買い、頭を秋田に切り替えていく。


キリタンポとなまはげと花火と、あとなんでか知らんがチャンチャンコのイメージしかない。


一体どんな県なんだろう。








コンビニで情報を調べていると、24時を越えたところに1台の車がやってきて、駐車場のファントム号の横につけてきた。



「おー、どうも、ご無沙汰。」



札幌の絵描き、黒田さんだ!!


これから横浜で開催されるアートイベントの出展に向かう途中で寄ってくれたのだ。






ビールを買い、ファントム号の中で乾杯。


明後日の朝までに横浜に着かなければいけないらしい。


札幌を出発して色んな場所で人と出会い、似顔絵を描き、アトリエや美術館を回っているという黒田さん。


うらやましかった。

旅の向かうべき場所をはっきり持っている彼が。



「俺が小さな町や色んなとこでイベントやるのは、もっともっと日本の人に美術・芸術に対する関心を持ってもらいたいからってのもあるんだよ。いつか貸し切りバスで色んなアーティスト積んで日本中を興行して回るようなツアーとかやってみたいな。」



俺ももっとでかいことやんないと。

頭が固いんだよな。


でもこうやって色んな人と出会うことで今まで出来なかった考え方が出来るようになっていってる。



いつかきっと、世間を動かすような大きなことに燃焼したい。



絶対やってやるぞ。





【青森県 後半編】


完!!!!




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