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黒石市でおばちゃんに体を狙われる







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2005年8月16日 【青森県 後半】





車の中で汗かきながら目を覚ました。



寝ぼけながら、ゆうべ行った居酒屋でお土産で作ってもらった味噌のついた焼おにぎりを頬張る。


うめぇ。


でも結構味が濃くて、喉乾いたのでコンビニにお茶買いに行ってレジしてたらいきなり地震が起きた。


うおぅ!!!


マグニチュード3強。


カップラーメンなんかがドタドタ落ちた。


もおおおお…………怖いわ…………







地震で一気に目を覚まして車を走らせ、まずは百石町にやってきた。


百石町といえば去年、『MOMO DE ライブ』という面白いライブを見たけど、その会場であった公民館の裏手に巨大なイチョウの樹があった。




樹齢1100年で、巨樹として日本で12位の大きさを誇るだけあってすさまじい迫力だ。


伝説では、慈覚大師が東北行脚の際に突き立てた杖が育ってこの樹になったんだと。











八戸の巨大な倉庫や工場を間を走り、海側の名所、蕪島へ。




青い空に朱塗りの鳥居が映えるほんの小さな島。


ここはウミネコの繁殖地になっており、にゃーにゃーの大合唱が潮騒をかき消していた。










種差海岸を南下し階上町へ。


東北らしい山並み、北海道のとは比べ物にならない小さな畑や田んぼ、そんな見慣れた田舎の風景を眺めながらゆっくり走っていく。


途中寄った寺下観音堂は、苔むした松並木と清流のとても美しいお寺だった。

















南郷に入ると、ふと人だかりが目に入った。


近づいていくと、どうやらお祭りをしているところだった。





小さな学校の運動場に扇ねぶたと山車が出ており、子供たちが毎晩みんなでワイワイ作ったのかなと思った。


子供のころの楽しい思い出になるんだろうな。

















地区ごとのお囃子発表があり、統率のとれてなさがまた地元の行事って感じで郷愁を誘う。


でもステージでの演舞は見事なものだった。


歌も舞ももともとは神に奉納するためのもの。


スピリチュアルなものでなければいけないよな。





















色んな町に色んな人たちが生きてる。


文化、芸能、風俗、たくさんの人たちの命が繋ぐ鎖。


元気に育ってね。








そんなこんなで今日は福地村でストップ。


どの家も玄関先で送り火を焚いていて、じいちゃんばあちゃんが名残惜しそうに火をいじっていた。


もう盆も終わりだ。













翌日。





………………………キエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!


ううううううああああああ暑いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!



車の中で寝てる飲んだけどあまりの暑さに飛び起きる。



暑すぎて死んでしまう!!!!


一切眠れん!!!!!


車の中マジでサウナ。


パンツ1枚でドア全開にして寝てるので、外から見たら一体どんな恥ずかしい状態なんだろう。


あああああ、北海道の車中泊、快適だったよなぁ…………



そそくさと起きて車を走らせた。








かつて青森県には南部地方と津軽地方、2つの国が存在していたわけだが、これがあんまり仲がよくなかった。


それというもの、もともと津軽氏は南部氏の支配化にあったのだが、津軽氏が秀吉の小田原攻めにソッコー参戦したことにより気に入られ、藩を持たせてもらうことになった。


さらに津軽は徳川家康に取り入って大名の地位を確保し、かと思えば明治維新の戊辰戦争では新政府軍につくなど、南部からは「津軽は勝ち馬に乗っかるご機嫌取り野郎」と見なされ何百年も犬猿の仲が続いた。


その対立意識は廃藩したこの現代でもわずかに残っているらしく、年配の人なんかは今でもお互いを良く思っていなかったりするみたい。


ただ観光地を回るだけじゃ面白くない。


会津モンは己を貫く頑固野郎、だとか、そういった歴史の上になりたつ人々の誇りや、後ろめたさというものも見つめていける旅をしていきたいな。



ちなみに津軽地方はフジテレビが入らない。

そのため津軽の人たちは「笑っていいとも」は夕方の17時(再放送)からあるものだと思っているんだって。









さてさて、ハンドルを切ってやってきたのは南部利康霊屋。


ここは南部氏27代目の利直の子、利康が幼くして死んだときに作られた桃山建築の豪華な霊屋で、この地方の1年分の収納高を注ぎこんで作ったんだという。


民衆からしたら、ふざけんなボケやろーってところだな。





法光寺は東北屈指の曹洞宗の寺院。


三重の塔や立派な本堂を見るだけで心が洗われる。






三戸城山公園は南部氏の居城址。


後に盛岡に本拠地が移ったためこちらは本家の形で残され、そのためか、町にも由緒正しい品格が感じられる。


資料館を見学し、町を後にする。









古い萱葺き屋根の民家や、崩れそうな白壁の倉が残る田子町は有名なにんにくの産地。


町をすぎ、山を越えると、十和田湖に出た。



十和田湖・八甲田地域にある温泉は、どこも昔ながらの湯治場の雰囲気がそのままに残った名湯ぞろい。


有名なのは酸ヵ湯温泉だが、あまりにも入湯客が多いので去年はここを避け、谷地温泉に入ったんだよな。


今年も相変わらず酸ヵ湯の駐車場は人でごったがえしている。


パスだな。

違うとこ行こう。






というわけで温泉マニアの間では有名な蔦温泉にやってきた。




森の中の木造の一軒宿は、昔ながらのひなびた湯治場の雰囲気満点だ。


平安末期にはすでに湯治小屋が建てられていたという古湯で、湯船の底板の下から源泉が湧き出しているから源泉100%。


生の自然湯に浸かれる。



明治の紀行作家、大町佳月はこの温泉と八甲田の自然をこよなく愛し、何度も訪れるうちに住みつき、本籍までこの宿に移したほどだという。


彼の紀行本の影響で今日の一大観光地、八甲田・十和田が出来あがったんだそうだ。




シャワーなどなく、小さなかけ湯用の湯だまりから古い木桶で湯をすくう。

床板のぬくもりがなんともいえず気持ちいい。


湯からあがれば畳の休憩所もありとても安らげる温泉宿だ。


これで400円は素晴らしい!!









さっぱりして山を降り、黒石の町に入ってきた。


去年このあたりは一通り回っているが、今夜は有名な『黒石よされ』の最終日のはず。

見逃さんぞ。




夜になる前に去年大変お世話になった酒蔵『初駒』の佐藤酒蔵へ挨拶に行ってみた。



「おー、覚えておりますよぉー。宮崎の!!いやー、北海道はどうでスたか?」



相変わらずパワフルな蔵元。

買ってきた菓子折りを渡し、少し世間話。



「いやー、今後どもご贔屓によろスくお願いスます!!」



奥の部屋に入っていった蔵元。


戻って来たその手には、今年のモンドセレクションで名門賞を受賞した限定酒『黒石藩』。



「どうぞ、いいお酒できまスだがら。今夜飲んでみてください。」



ありがたくいただいて車に戻った。


姿が見えなくなるまで表で俺を見送ってくれた蔵元。


あー、なんていい蔵なんだ。


『初駒』最高!!










そろそろいい時間になってきたので、ウッキウキで祭り会場である駅前に車を止め、近くの食堂で腹ごしらえ。


よされは何時からなー。


黒石よされは有名だから絶対見たかったんだよな。



お店のおばちゃんに聞いてみた。







「あぁ?よされサ昨日で終わったダァ。」







終了……………







日本三大流し踊りの黒石よされは今回の青森のメインだったのに……………


表の広場にちょっとした櫓が組まれていたけど、あれは祭りで踊り足りなかった人たちが今日・明日と集まってきて踊るためのものらしい。



…………それで我慢するか。



「よし!!お兄ちゃん!用事なくなったなら飲み行くベ!!」



すると食堂の常連さんらしきおばちゃんが飲みに誘ってきた。


もういいや!!!


どこでも行ってやる!!





19時になり、駅前広場には着物姿のお婆ちゃんたちがちらほら集まってきた。


音楽が流れ始めると、お婆ちゃんたちの年季の入った踊りが始まる。


なるほど、手踊りというだけあって手の動きがなめらかで上品で奥ゆかしさを感じる。





周りで見ていた人たちも、音楽がかかるやいなや、おじさんから子供からギャルまでがためらいなく輪に加わり踊り出した。


郷土にしっかり根付いた芸能だなぁ。


こんな踊りのできる女の子ってすごく魅力的だ。








そしてよされもそこそこにさっきの常連のおばちゃん、マツさんと一緒に串揚げ屋さんへ。


日本酒好きでハマショー好き、話はおおいに盛り上がり、もう1軒スナックに行くよ!!ということに。





カラオケで一緒にハマショーを歌いまくっていると、すでに酔っ払ってフラフラになってるマツさん。


にもかかわらずもう1軒行くよ!!と、今度はメンズバーに入っていくマツさん。



若い男好きだなぁ…………



さんざん飲みまくって、お互いフラフラになりつつ店を出てマツさんを送り届けてフゥと一息。


ホテルにでも連れ込まれるんじゃないかと思ったが、そんなこともなく無事車に戻ることができた。



あー、体いっぱい触られたな。


若い女の子に触られたいわ。





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