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日本最北の藩、松前でどんちゃん騒ぎ







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2005年 8月5日 【北海道一周】




朝イチ、ソッコー全裸になり温泉にちゃぽん。





熊石町の熊の湯は、まさに熊が入ってきてもおかしくないような山奥の秘湯だ。


服を脱ぎ捨てて真っ裸で岩場を歩くと自然と一体になったような爽快な気分。


朝1番でこのワイルドさ。


都会じゃ絶対味わえない!!
















温泉入ってさっぱりして走っていくと順番的に江差町になるんだけど、今月の9日、10日、11日にでかい祭りがあるみたいなので、ここは最後にとっておいて素通りし、上ノ国町へ。


詳しい時代まではわからんが、和人が初めて蝦夷地に上陸したのがここらしい。


ここから北海道が拓かれたのかーって海を眺めながらアクセルを踏み、一気に道南のメインと思っていた松前町までやってきた。








北海道ではほとんど見てなかった古めかしい家屋が目立ち始めたなと思ったら高台にお城が見えた。


近づいていくと、いかにも城下町という雰囲気を色濃く残している商店街に入る。


歴史の浅い北海道に、日本的な文化の名残りが見える。






幕末まで仙台以北最大の町として栄えた松前。


まだこの大きな島がアイヌの居住地だったころ、幕府の手はここまでしか伸びてなかった。


アイヌ交易もシャクシャインの乱もニシン漁もすべてこの松前藩が仕切っていたんだよなぁ。


北海道で唯一の藩…………


うー、考えただけで調べがいのある町だ!!







とりあえずまずは情報収集!!


町の人においしいと評判のピザ屋さん『シャトー』に入ってピザを注文すると見せかけてカツ丼を注文!!


うまい!!



「地元の人は城なんか見にいがね。観光ったって2時間もあれば終わってしまうべや。」



ダーツ大好きなお店のお兄さん。


夜中に仲間集めてダーツやってるから遊びに来いよと言われ店を出た。









これ、なんかの旧跡ですか?ってくらいすさまじく古い銭湯を見つけたので入ってみた。


玉川湯ってとこなんだけど、中もまた博物館並で、骨董品のようなマッサージ器や体重計、見事な欄間の彫刻。


んー、さっきのマスターの喋り方といい、ここまで南に下ると海を挟んだ青森の影響がだいぶ強くなったな。





湯からあがって銭湯のおじいちゃんとおしゃべりした。


120年くらい風呂屋をやってるらしく、テレビもよく取材に来るという。

すごいすごい言っていてたら、おじいちゃんが奥から古い文献とかを色々持ってきてくれた。





その古い地図には女郎屋という文字もある。




興味津々で見ていると、スピーカーから町内放送が鳴り渡った。



『寝る前には火の元を確認しましょう。』



それと同時に町中の犬たちの遠吠え。


海の向こうは本州青森県だ。









そして22時。


さー、歌うぞー。

フェリー代稼がないとヤバいぞーと、背水の陣で松前の繁華街を探す。



えー……………ここかな…………?





え?ここ?






だよな…………?







金曜だってのに人がまるでいねぇ…………





つーか店がねぇ。


ほぼ住宅だし。



やばいよおおお!!!


でも今日歌わないとマジで金がやばい!!

やるしかない!!!





思案橋という細く小さな橋のたもとで歌い始める。


静まり返った風情のある町に俺の歌が空しく響く。


それでもぽつぽつと通りかかる人たちが入れてくれ、小銭でなんとか1000円。



そこに、いかにも荒くれ者といった感じのお兄さんたちがやってきた。



「おっ!!なんだなんだ!!兄ちゃん!!あべ!!金さいいから今日は思い出作ればいいんだぁ!ほれ!!あべ!!」



強引な荒くれ兄さんたちに引っ張られ『ノーネーム』という名前の飲み屋さんへ。


かなり出来あがっているみんな。


店の中でも歌ったりして、めっちゃ盛り上がる。


フレンドリーでいい人たちばかりだ。松前楽しい!!













さんざん飲んで1人帰り、また1人帰り、残ったアキラさんと2人で店を出て飯屋を探したがどこも開いておらず、アキラさんともここで別れた。


1人になって向かったのはもちろんあそこだ。





『シャトー』のドアを開けると3人がダーツを投げていた。


もうすでにグデングデンだったけど俺もダーツを投げる。


ダーツって初めてだったけどなかなか面白いもんだ。





「やったー!!」



「おー、やるなぁ、お兄ちゃん。」



真ん中に刺さり、またビールを飲んだ。













翌日。




今日は歴史の町、松前を本格的に散策するぞ。


まずはお城周辺の寺を巡ることに。





ただのお寺と見せかけて城を警備する役目も負っていたこの寺町。

昔はもっともっとたくさんの寺院があったらしいが大火により焼失。


今は5ヶ寺しか残っていない。


石畳の道、苔むした塀、大木が並び、セミの声が本州を思い出させる。











松前といえばなんといっても桜。

桜の種類が日本一の数らしい。


有名なところでは光善寺の『血脈桜』、龍雲院の『蝦夷霞桜』、北東石垣の『雨宿』などがあり、その他にも樹齢200年以上の古木が町中に咲き乱れる。


北前船で本州から苗木が持ってこられたのが始まりで、やがて桜の城下町になったという。


シーズンには北海道はもとより本州からもすごい数の観光客がおしよせるんだって。








松前藩屋敷へ。





幕末には3万人もの人口があったこの松前。


ここはその繁栄を極めた当時の城下町を再現した施設だ。


奉行所では松前に入る人を裸にして刺青や刀傷がないかなどを調べていたという。





近江屋・越後屋なんていう庄屋さんを時代劇でよくみかけるけど、あれは関西地方とかの有力商人が北前船で商売をするために、優良な港に支店を構えた為に全国に分布していたんだそうだ。


そういえば俺の故郷の美々津にも備前屋とか河内屋とかって屋号の屋敷があったよな。


んー、色んなパズルが合わさっていくようだ。












松前城は1854年に建てられた日本で最後、そして最北のお城。


しかし何年も経たんうちに戊辰戦争で旧幕府軍に攻撃を受け廃墟と化し、その後火事で焼失。


再建された今のお城は資料館になっている。





こうして一通り歩き回ると、田舎なだけに下手に民家の改修や道の区画整地が行われておらず、江戸時代の面影を町全体に感じることができる。


なんで?っていうようなところにある石段。

草に埋もれた石垣。

兵どもが夢の跡。


ちょんまげはわずか140年前の話だ。








歩き回ってお腹が空いたのですでに顔馴染みの『シャトー』でお昼ごはん。


うっま!!!!


自慢のピザは今まで食べたピザで1番うまかった。















それから車に乗り込み、青空にきらめく海岸線を快適に車を走らせやってきたのは、白神の海岸。


車を止め浜を見渡す。


数組が海水浴を楽しんでいる。





「おーーーーい!!来たかーー!!こっちこっち!!」



足ひれとシュノーケルをつけたお兄さんたちが手を振っている。


ゆうべ路上で知り合って一緒に飲みに行った荒くれ者の兄さんたちだ。

明日浜にいるから来いよと誘ってもらっていた。



「ちょっと待ってろよ。いいもん食わせてやる。」



言うなり海に飛び込んでいき数回足ひれを海面に躍らせたかと思うと、手に黒い何かを持って戻ってきた。




うおぉぉぉーーーーーーーーー!!!!


ウニだーーーーー!!


アワビだーーーーー!!!




慣れた手つきで殻を割って、大喜びする俺に食べさせてくれる。


すごいコク!!旨み!!


アワビのコリコリした歯ごたえと海水の塩分がたまらない!!












ビールもいただき、浜で流木を燃やしながら宴会。


太陽と水平線と波の音。


ちっちゃい子供たちが磯でタコをつかまえてきて、振り回したり頭にのせたりしてキャッキャと遊んでいる。









すると、兄さんたちが向こうで泳いでいた女の子2人をナンパしてきた。


函館から泳ぎに来ていたナナちゃんとリエちゃん。


2人とも結構可愛くて、しかも露出もすごくて、お兄さんたちのテンションがとんでもないことになり、このままタカシさんちでジンギスカンをすることに。


めっちゃ楽しそう!!!!


ということで俺も今夜は路上返上!!!


一緒に飲むことに。









一旦車に戻って着替えてきたギャル2人。


ヘソ出ししてるんだけど、ヘソ出しっていうかもう下乳が見えそうになってるし、背中もばっくり丸出し。


露出狂か?みたいな格好にもうお兄さんたちお祭り状態になり、タカシさんちのガレージで肉を食いまくり、それからゆうべの飲み屋街に行き、さらにドンチャン騒ぎ。




酔っ払ってきたらもうおっさん丸出しでナナちゃんたちの体を触りまくっている。


あからさまに嫌がってるのにお構いなし。





見かねたタカシさんが2人をタクシーに乗せて帰すと矛先は店の女の子へ。


おっぱい触りまくり、チューしまくり。



大騒ぎの城下町の夜は、表の静けさとはうらはらに過ぎていった。





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