スポンサーリンク





富良野にやってきた!







リアルタイムの双子との日常はこちらから






2004年 8月10日  【北海道上陸】




さぁあああああああああ!!!!



ついに最北の地、北海道きたぞおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!




寒くて雪まみれで、マジで人の住む場所じゃねぇって九州にいる時は思ってたあの北海道!!!


とうとうあの北の地に上陸したぞコノヤロウ!!!!



どんぐらいかかるかわからんけど全部見てやるぞ!!!








よーし、早速攻略開始。




日本の国土の22パーセントをしめる北海道。


あまりにも広いので、まずはちょうど真ん中あたりにある富良野を拠点に動くことにして5号線を北上していく。



もはや尋常じゃないほどの黒煙を吐き出しているファントム。


これ絶対おかしいよな……………





あ、道路案内板がある。



『札幌 280km』



ウケる!!!!


遠すぎ!!!!




そうそう、津軽海峡を泳いで渡るミッションは失敗に終わってしまったけど、この北海道でも別のミッションを計画している。


この大地のどこかに、旅人が無料で寝泊りできる小屋を作るという野望。



これって毎日野宿してしんどい思いをしていたあの沖縄のころから考えていたことなんだけど、それをこの1年半、練りに練ってきた。


そのためにはまずは大工仕事をしてちょっとでもノウハウを覚えないといけない。



北海道一周、そして小屋建設。



1年で達成できるだろうか。




















長万部を過ぎ、真っ青な水をたたえる洞爺湖畔を駆け抜けていく。


晴れ渡る空に浮かぶ芸術作品のような雲。


どこまでも広がる空に繋がるのどかな1本道。


広大な牧場と畑の中を蟻んこみたいにトコトコ走るファントム。



まだまだこんなもんじゃねぇんだろうなぁ。


ワクワクが止まらん。



北海道このやろーー!!!


でかいぞこんチクショーー!!!











北海道イチの大都会、札幌を抜け、30キロも続く日本イチの直線道路をブッ飛ばし、滝川市に入ったころにはすでに19時。





花火大会やってたのでちょこっとだけ眺めて、そこから山に突入。


真っ暗な山を越え、とうとうあの富良野に到着した。



『北の国から』の舞台、富良野のイメージといえば草原とラベンダーくらいのもん。


一体これからどんな出会いが待ちうけているだろうな。










ユウキの働いているペンション『ラベンダー』に車を停めた。


スキー場のすぐ近くにあり、アルプルの少女ハイジ的なお洒落なペンションやホテルがたくさん立ち並んでいる。


ペンションのママ、浅川さんに挨拶してユウキの部屋でくつろいでいると、浅川さんがビールとメロンを持ってきてくれた。



え!!


ええええええ!!!!



ビールとメロン!!!!!



なにその大富豪みたいな組み合わせ!!!!



東北でずっと1日1個のカップラーメンを宝物みたいにすすってた俺を殺す気ですか!!!!






ああああああ……………


うますぎる……………


フルーツだなんて上流階級な食い物いつぶりだろう。




東北辛かったよおおおおおお………………





東北辛かったあああああああああ!!!!!!







あまりにも興奮してたまらんので富良野の町に飲みに行くことにした。


シャワーを借りて、ユウキと自転車を2人乗りして坂を降りていく。



つーか寒すぎる!!!



ハイネックのニット着てるのにそれでも寒い。


やっぱ北海道だなぁ。

9月の沖縄、あんなに暑かったのに。



ていうか数日前まで青森で灼熱地獄だったのに。






富良野の町のうすらさびれた飲み屋街で適当にスナックに入ったんだけど、ひとつも面白くないので外でラーメン食べてペンションに戻った。


ユウキの部屋で寝ても良さそうだったんだけど、そんな図々しいことできないのでファントムの中で寝ることに。



だってこんなに涼しいんだもん!!!!


車中泊が快適だああああああ!!!!




東北しんどかったああああああああああ!!!!













翌日。





ユウキの用事でメロンを作っている萩原農園ってとこに向かった。


広大な畑が広がる農園地帯の中をトコトコ走っていく。


ポツポツと散らばる農家の入り口には、それぞれ『~農園』と書かれた看板が立っており、いかにも北海道って雰囲気だ。




メロン農家さんに着き、実家に送るからとメロンを5つ買うユウキ。

知り合い価格ってのもあるんだろうが、それにしても安すぎる。


土産物屋の値段が信じられない。







そんな萩原さんに北海道での暮らしの話を聞かせてもらった。


普段は暖炉を焚いてるので28℃くらいになるが、家を空けるときは水道のパイプから水を抜かないと凍り付いて管が破裂して大変なことになるんだそう。


観葉植物もほっとくとバリバリにしばれて崩れ落ちる。


道路は『十戒』のような雪の谷ができ、北部では白夜があるという。


すげええええ…………なんて恐ろしい世界だ。


南国育ちの俺には想像もつかないよ。



「これ持ってけ。」



帰り際に萩原さんがメロンを1玉くれた。


ありがとうございます!!








そるからユウキの行きつけのカメラ屋さん『フクシカメラ』で写真のデータをCD-Rに落とす。



ユウキの400万画素のデジカメに比べると俺の200万画素はかなりしょぼく見えるなぁ。


型は古いしもうボロボロだし、そろそろ新しいの買わないとな。



「これ食べなさい!」



そう言ってバナナをくれるカメラ屋のおばちゃん。


みんな色々くれすぎ。










「ほら、あの丘いいやろ。」



車を走らせながらユウキが言った。


小高い丘があり、てっぺんに1本だけポツンと木が立っている。



「行く?」



「よし、行くぞ。」



アスファルトの道からデコボコの脇道に入り、行けるところまで進んでそこから歩いた。


獣道すらないヤブの中、背丈くらいの草をひたすらかき分けかき分け登っていく。





足に絡まる蔦を振りほどき、20分くらいかけてようやくヤブを抜けたら、そこには一面の草原が広がっていた。


ゆるやかな傾斜の頂上にポツンと取り残された寂しげな木。



あああ、めっちゃ北海道らしい風景だ。


丘の上から見渡す富良野盆地。


たまらなくのどかで、のびやかで、日本にもこんな風景があるんだよなぁって実感した。





北海道はもともとアイヌという民族が住んでいた地。


函館や松前など幕府の手が伸びていた南部を除いては、ほとんどが原野だったわけだ。


全道各地で開拓が進められたのは明治に入ってからなので、本島にあるような古い史跡はない。


町の作りも新しく、道が碁盤目に張り巡らされていて、本島のような城下町や宿場町の雰囲気が見られずなんとなく落ち着かない。


ちょっとしたカルチャーショックなのかな。








それにしても金がそろそろ限界だな。


今週末、旭川あたりで気合で稼がないことには、ろくに動くこともできない。



とりあえずは富良野で働く。


北海道ログハウス計画の第1歩として大工修行をするつもりなんだけど、そのバイト先は北海道に入る前からユウキに相談して見つけてもらっている。



来週、その大工さんの親方に挨拶に行って10日後くらいから仕事だ。


死に物狂いで3ヶ月で基礎を覚えるぞ。








リアルタイムの双子との日常はこちらから




スポンサーリンク



ブログのランキングというやつをやっています。
よかったらクリックして下さい。
クリックが投票の代わりになります。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへ
にほんブログ村



世界中のホテルが予約できるサイトです。
家族旅行もバッグパッカーも、ここから予約してくれたら僕にアレがアレなのでよろしくお願いします! ↓↓